トルコ軍とダーイシュがバーブ市内で一進一退の攻防を続けるなか、シリア軍は同市の南東部一帯で支配地域を拡大(2017年2月15日)

アレッポ県では、シリア人権監視団、ARA News(2月15日付)によると、トルコ軍および同軍の支援を受けるハワール・キリス作戦司令室が、バーブ市一帯でダーイシュ(イスラーム国)との戦闘を続けた。

また、シリア軍、ヒズブッラーのエリート部隊、そしてロシア軍機甲大隊も、バーブ市南部のターディフ市一帯で進攻し、ダーイシュとの戦闘の末、同市に隣接するアブー・タルタル村を制圧した。

シリア軍はまた、ターディフ市南東部に位置するダイル・ハーフィル市郊外のラスム・カマー村、サスム・カビール村、マシュラファ村、ビージャーン村を制圧した。

シリア軍はダーイシュの支配下にあるダイル・ハーフィル市から8~9キロの地点まで接近したという。

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ダイル・ザウル県では、SANA(2月15日付)によると、シリア軍がダイル・ザウル市南部の電気保全旅団基地、ティーム電力会社一帯、ルーワード丘、バルーク丘西部、ブガイリーヤ村、フサイニーヤ町でダーイシュ(イスラーム国)の拠点を空爆した。

シリア軍はまた、予備部隊とともに、墓地地区一帯に侵攻しようとしたダーイシュを撃退した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がタドムル市西部郊外の柑橘園一帯でダーイシュ(イスラーム国)との戦闘を続けた。

一方、SANA(2月15日付)によると、シリア軍がタドムル市西部郊外の柑橘農園一帯でダーイシュ(イスラーム国)と交戦、同地における制圧地域を拡大した。

シリア軍はまた、ヒヤーン・ガス社一帯でダーイシュの拠点を攻撃した。

AFP, February 15, 2017、AP, February 15, 2017、ARA News, February 15, 2017、Champress, February 15, 2017、al-Hayat, February 16, 2017、Iraqi News, February 15, 2017、Kull-na Shuraka’, February 15, 2017、al-Mada Press, February 15, 2017、Naharnet, February 15, 2017、NNA, February 15, 2017、Reuters, February 15, 2017、SANA, February 15, 2017、UPI, February 15, 2017などをもとに作成。

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ダルアー市マンシヤ地区でシリア軍とシャーム解放機構などからなる反体制武装集団の攻防続く(2017年2月15日)

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シャーム解放機構などからなる反体制武装集団(堅固な建造物作戦司令室)が進攻中のダルアー市マンシヤ地区に対して、ヘリコプターで爆撃するとともに、地対地ミサイルで激しい砲撃を加えた。

ロイター通信(2月15日付)は、反体制武装集団戦闘員や目撃者の話として、ロシア軍戦闘機も同地を激しく空爆したと伝えた。

クッルナー・シュラカー(2月15日付)、ARA News(2月15日付)によると、シリア軍の砲撃により、民間人16人が死亡、シリア・ロシア両軍の空爆によって、ヤードゥーダ村などに設置された野戦病院6カ所が利用不能となったという。

一方、SANA(2月15日付)によると、シリア軍はダルアー市内の難民キャンプ地区、クーム・ルンマーン地区、西ガーリヤ村一帯、ヤードゥーダ村南部、タッル・シハーブ町一帯でシャーム解放機構に所属する反体制武装集団と交戦した。

シリア軍はまた、ダルアー市マンシヤ地区に侵攻しようとした反体制武装集団を撃退した。

これに対して、シャーム解放機構に所属する反体制武装集団は、ダルアー市マンシヤ地区を砲撃し、1人が死亡、7人が負傷した。

このほか、堅固な建造物作戦司令室は、マンシヤ地区内のシリア軍検問所2カ所を制圧したと発表した。

また、ARA News(2月15日付)によると、ラジャート高原で南部戦線に所属する部族師団のタラール・ハラフ総司令官が爆弾の爆発に巻き込まれ死亡した。

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イドリブ県では、クッルナー・シュラカー(2月15日付)によると、ロシア軍がラスム・ナイヤード村を空爆し、2人が死亡、多数が負傷した。

一方、SANA(2月15日付)によると、シリア軍がカフル・アイン村、マダーヤー村で旧ジュンド・アクサー機構の拠点を空爆した。

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クナイトラ県では、SANA(2月15日付)によると、シリア軍がラウワイヒーニーヤ村、ムシャイリファ村、ウンム・バーティナ村などにあるシャーム解放機構などの反体制武装集団の拠点を砲撃した。

AFP, February 15, 2017、AP, February 15, 2017、ARA News, February 15, 2017、Champress, February 15, 2017、al-Hayat, February 16, 2017、Iraqi News, February 15, 2017、Kull-na Shuraka’, February 15, 2017、al-Mada Press, February 15, 2017、Naharnet, February 15, 2017、NNA, February 15, 2017、Reuters, February 15, 2017、SANA, February 15, 2017、UPI, February 15, 2017などをもとに作成。

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アサド大統領「イスラーム教に関わる概念の再構築、誤った概念の矯正のため、「智の戦争」を行う必要を強調」(2017年2月15日)

アサド大統領は首都ダマスカスで、各県のハティーブ、イマームなどからなる青年宗教チームと会談した。

会談にはムハンマド・アブドゥッサッタール・サイイド宗教関係大臣も同席した。

アサド大統領は、会談のなかで2016年に発足した青年宗教チームの活動に対して、過激派に対抗し、正しい宗教を布教するため、イスラーム教に関わる「概念の再構築、誤った概念の矯正」を続ける必要があるとしたうえで、「智の戦い」を行っていることを強調した。

SANA, February 15, 2017
SANA, February 15, 2017

 

AFP, February 15, 2017、AP, February 15, 2017、ARA News, February 15, 2017、Champress, February 15, 2017、al-Hayat, February 16, 2017、Iraqi News, February 15, 2017、Kull-na Shuraka’, February 15, 2017、al-Mada Press, February 15, 2017、Naharnet, February 15, 2017、NNA, February 15, 2017、Reuters, February 15, 2017、SANA, February 15, 2017、UPI, February 15, 2017などをもとに作成。

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アスタナ2会議が16日に延期となる一方、ジュネーブ4会議に参加する反体制派代表団確定(2017年2月15日)

カザフスタン外務省は声明を出し、15日に開幕を予定していたロシア、トルコ、イラン、ヨルダンの仲介によるシリア政府と反体制武装集団の和平協議「アスタナ2会議」を「技術的理由」により16日に延期すると発表した。

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クッルナー・シュラカー(2月15日付)は、2月20日に開幕予定のジュネーブ4会議に出席する反体制派の代表団メンバーが確定したと伝えた。

参加が確定したメンバーの氏名と所属は以下の通り:

1. ナスル・ハリーリー(シリア革命反体制勢力国民連立)
2. フアード・アリークー(シリア革命反体制勢力国民連立)
3. アブドゥルアハド・アスティーフー(シリア革命反体制勢力国民連立)
4. ムハンマド・シャマーリー(シリア革命反体制勢力国民連立)
5. アブドゥルマジード・ハンムー(民主的変革諸勢力国民調整委員会)
6. ナシュアト・トゥウマ(民主的変革諸勢力国民調整委員会)
7. アリース・ムフリジュ(民主的変革諸勢力国民調整委員会)
8. バスマ・カドマーニー(無所属)
9. ムハンマド・サブラー(無所属)
10. ハーリド・マハーミード(カイロ・プラットフォーム)
11. アラー・アラファート(モスクワ・プラットフォーム)
12. ラーカーン・ズーカーン(反体制武装集団)
13. ハーリド・アバー(反体制武装集団)
14. ムハンマド・アッルーシュ(イスラーム軍、最高交渉委員会)
15. ファーティフ・ハッスーン(反体制武装集団)
16. ムウタスィム・シャミール(反体制武装集団)
17. アフマド・ウスマーン(反体制武装集団)
18. ズィヤード・ヤリーリー(反体制武装集団)
19. バッシャール・ズウビー(反体制武装集団)
20. ハイサム・ラフマ(反体制武装集団)

また同行する顧問は以下の通り:
1. アブドゥルハミード・アウワーク(無所属)
2. バイダー・ハンムード(無所属)
3. ヒンダーウィー・アブー・アラブ(無所属)
4. ファフド・カーディー(反体制武装集団)
5. アイマン・アブー・ハーシム(反体制武装集団)
6. ムハンマド・ビールクダール(反体制武装集団)
7. ヤフヤー・アリーディー(無所属)
8. ヒシャーム・ムルーワ(シリア革命反体制勢力国民連立)
9. サイード・ナクラシュ(反体制武装集団)
10. イサーム・ライイス(反体制武装集団)
11. ターリク・クルディー(反体制武装集団)
12. ファーイズ・アスマル(反体制武装集団)
13. ラドワーン・ラフィーア(反体制武装集団)
14. ディーマー・ムーサー(シリア革命反体制勢力国民連立)
15. ウカーブ・ヤフヤー(シリア革命反体制勢力国民連立)
16. ハウワース・ハリール(シリア革命反体制勢力国民連立)
17. ウサーマ・タッルジュー(シリア革命反体制勢力国民連立)
18. ヌーラー・ガーズィー(民主的変革諸勢力国民調整委員会)
19. ハラフ・ダーフード(民主的変革諸勢力国民調整委員会)
20. ムハンマド・ザキー・フワイディー(民主的変革諸勢力国民調整委員会)

同行記者は以下の通り:
1. アフマド・カーミル
2. イブラーヒーム・ジャビーン
3. アブドゥッラヒーウ・ラブニーヤ
4. ファラフ・アタースィー
5. ラバー・ハッブーシュ
6. マダッル・アスアド
7. アフマド・ラマダーン
8. アスアド・ハンナー

AFP, February 15, 2017、AP, February 15, 2017、ARA News, February 15, 2017、Champress, February 15, 2017、al-Hayat, February 16, 2017、Iraqi News, February 15, 2017、Kull-na Shuraka’, February 15, 2017、al-Mada Press, February 15, 2017、Naharnet, February 15, 2017、NNA, February 15, 2017、Reuters, February 15, 2017、SANA, February 15, 2017、UPI, February 15, 2017などをもとに作成。

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米主導の有志連合は2月14日、ダイル・ザウル県イラク国境地帯などに対して17回の爆撃を実施(2017年2月15日)

米中央軍(CENTCOM)は、2月14日のシリア、イラク両国における有志連合の空爆の戦果をHPで発表した。

それによると、有志連合は両国領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して22回の空爆を実施、このうちシリア領内での空爆は17回で、ブーカマール市近郊(7回)、ラッカ市近郊(4回)、ダイル・ザウル市近郊(6回)に対して攻撃が行われた。

AFP, February 15, 2017、AP, February 15, 2017、ARA News, February 15, 2017、Champress, February 15, 2017、al-Hayat, February 16, 2017、Iraqi News, February 15, 2017、Kull-na Shuraka’, February 15, 2017、al-Mada Press, February 15, 2017、Naharnet, February 15, 2017、NNA, February 15, 2017、Reuters, February 15, 2017、SANA, February 15, 2017、UPI, February 15, 2017などをもとに作成。

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米中央軍(CENTCOM)はシリア領内で劣化ウラン弾5,000発以上を使用したと認める(2017年2月14日)

米中央軍(CENTCOM)のジョシュ・ジャック報道官(大佐)は、『フォーリン・ポリシー』(2月14日付)に対して、米軍主導の有志連合がシリア領内でのダーイシュ(イスラーム国)に対する空爆作戦で劣化ウラン弾を使用してきたことを明らかにした。

ジャック報道官は「劣化ウランが使用されたことが確認できる…。違法な石油を輸送するためにISIS(ダーイシュ(イスラーム国)が使用する車列の破壊の可能性を保障するため、焼夷榴弾に混合された徹甲弾と白リン弾HEIAPが使用された」と述べた。

ジャック報道官によると、2015年11月16日に投下された1,790発の砲弾のうち少なくとも1,490発、また11月22日に投下された4,530発の砲弾のうちの3,775発に劣化ウランが争点されていたという。

The Foreign Policy, February 14, 2017などをもとに作成。

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ロジャヴァ支配地域(ハサカ県)をダーイシュの無人航空機と、トルコ軍と思われるヘリが爆撃(2017年2月14日)

ハサカ県では、ARA News(2月14日付)によると、トルコ空軍所属の戦闘ヘリコプターと思われる戦闘機が、ジュワーディーヤ(ジャッル・アーガー)村南部のタッル・アッルー村上空に飛来し、同地を空爆した。

ARA News, February 14, 2017
ARA News, February 14, 2017

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ハサカ県では、アアマーク通信(2月14日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)が無人航空機を使用してシャッダーディー市南部郊外のカシュカシュ村を空爆、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の戦闘員2人を殺害したと発表した。

AFP, February 14, 2017、AP, February 14, 2017、ARA News, February 14, 2017、Champress, February 14, 2017、al-Hayat, February 15, 2017、Iraqi News, February 14, 2017、Kull-na Shuraka’, February 14, 2017、al-Mada Press, February 14, 2017、Naharnet, February 14, 2017、NNA, February 14, 2017、Reuters, February 14, 2017、SANA, February 14, 2017、UPI, February 14, 2017などをもとに作成。

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シャーム解放機構幹部は旧ジュンド・アクサー機構を「ダーイシュに忠誠を誓うハワーリジュ派」と批判(2017年2月14日)

シャーム解放機構(旧シャームの民のヌスラ戦線)の幹部の一人のアブドゥッラヒーム・アトゥーン氏(アブー・アブドゥッラー・シャーミー)は、SNSを通じて音声声明を発表、そのなかでジュンド・アクサー機構から離反したアクサー旅団を「ダーイシュ(イスラーム国)のアブー・バクル・バグダーディーに忠誠を誓うハワーリジュ派」と批判した。

アクサー旅団はイドリブ県南部、ハマー県北部でシャーム解放機構の支配地域に侵攻し、勢力を拡大している旧ジュンド・アクサー旅団の「主流派」

なお、シリア人権監視団によると、イドリブ県南部およびハマー県北部一帯での旧ジュンド・アクサー機構とシャーム解放機構の戦闘により、過去24時間で69人の戦闘員が死亡した。

AFP, February 14, 2017、AP, February 14, 2017、ARA News, February 14, 2017、Champress, February 14, 2017、al-Hayat, February 15, 2017、Iraqi News, February 14, 2017、Kull-na Shuraka’, February 14, 2017、al-Mada Press, February 14, 2017、Naharnet, February 14, 2017、NNA, February 14, 2017、Reuters, February 14, 2017、SANA, February 14, 2017、UPI, February 14, 2017などをもとに作成。

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シリア軍はバーブ市南東部の複数カ村をダーイシュから奪取する一方、ダーイシュはバーブ市のほぼ全域を依然死守(2017年2月14日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、バーブ市南東部郊外一帯で、シリア軍、ヒズブッラーのエリート部隊、ロシア機甲大隊が、ダーイシュ(イスラーム国)と激しく交戦した。

この戦闘で、シリア軍側はマシュラファ村、ビージャーン村およびビージャーン丘一帯、アブー・ジャバール村、マガーラ村を制圧した。

しかし、ARA News(2月14日付)によると、アブー・ジャッバール村はダーイシュにまもなく奪還された。

これに対して、トルコ軍および同軍の支援を受けるハワール・キリス作戦司令室は、バーブ市北部入口一帯、および同市西部入口一帯でダーイシュとの戦闘を続けた。

これに関して、トルコのビンアリ・ユルドゥルム首相は「バーブ市は相当程度(反体制武装集団の)支配下に入った」と述べた。

しかし、シリア人権監視団によると、ダーイシュは依然としてバーブ市のほぼ全域を支配下に治めているという。

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ダイル・ザウル県では、SANA(2月14日付)によると、シリア軍がダイル・ザウル市南部郊外のジャフラ村一帯でダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

また、ARA News(2月14日付)によると、シリア軍がダイル・ザウル市南部の墓地地区一帯のダーイシュ(イスラーム国)拠点に対する攻撃を激化させた。

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ヒムス県では、SANA(2月14日付)によると、シリア軍が予備部隊とともに、タドムル市郊外のヒヤーン・ガス社一帯、柑橘農園内の学校、診察所一帯をダーイシュ(イスラーム国)との戦闘の末に制圧した。

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ハマー県では、SANA(2月14日付)によると、シリア軍がサラミーヤ市東部のアブー・フバイラート村一帯でダーイシュ(イスラーム国)の拠点を空爆した。

AFP, February 14, 2017、AP, February 14, 2017、ARA News, February 14, 2017、Champress, February 14, 2017、al-Hayat, February 15, 2017、Iraqi News, February 14, 2017、Kull-na Shuraka’, February 14, 2017、al-Mada Press, February 14, 2017、Naharnet, February 14, 2017、NNA, February 14, 2017、Reuters, February 14, 2017、SANA, February 14, 2017、UPI, February 14, 2017などをもとに作成。

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シリア軍はダマスカス郊外県西部、クナイトラ県で反体制武装集団と交戦(2017年2月14日)

ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、シリア軍と親政権武装勢力が、バイト・ジン村、タッル・マルワーン村、マクルーサ村をつなぐ回廊地帯でジハード主義武装集団と交戦し、反体制武装集団側はダフラ丘などを制圧した。

またアルバイン市、ムハンマディーヤ町一帯でも、シリア軍と反体制武装集団が交戦した。

Kull-na Shuraka', February 14, 2017
Kull-na Shuraka’, February 14, 2017

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クナイトラ県では、SANA(2月14日付)によると、シャームの民のヌスラ戦線(現シャーム解放機構)がハーン・アルナバ市、ジャッバー村、アイユーバー村を砲撃した。

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ヒムス県では、SANA(2月14日付)によると、ジャッブーリーン村一帯でシリア軍がシャームの民のヌスラ戦線(現シャーム解放機構)と交戦した。

一方、ARA News(2月14日付)によると、シリア軍が反体制武装集団支配下のヒムス市ワアル地区を砲撃した。

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ハマー県では、SANA(2月14日付)によると、シリア軍がハマーミーヤート村南東部一帯でファトフ軍の車輌を空爆した。

AFP, February 14, 2017、AP, February 14, 2017、ARA News, February 14, 2017、Champress, February 14, 2017、al-Hayat, February 15, 2017、Iraqi News, February 14, 2017、Kull-na Shuraka’, February 14, 2017、al-Mada Press, February 14, 2017、Naharnet, February 14, 2017、NNA, February 14, 2017、Reuters, February 14, 2017、SANA, February 14, 2017、UPI, February 14, 2017などをもとに作成。

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シャーム解放機構(旧ヌスラ戦線)などからなる反体制武装集団がダルアー市マンシヤ地区の戦略的要衝を掌握(2017年2月14日)

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がシャーム解放機構などからなる反体制武装集団とダルアー市マンシヤ地区一帯で戦闘を続け、シリア軍戦闘機が、ダム街道地区一帯を空爆したほか、マンシヤ地区一帯を地対地ミサイルと思われる砲弾で攻撃し、女性、子供を含む10人が死亡した。

これに対して、反体制武装集団側はダルアー市サハーリー地区を砲撃し、女性を含む複数人が負傷した。

クッルナー・シュラカー(2月14日付)によると、反体制武装集団はこの戦闘で、シリア政府支配下のマンシヤ地区に突入し、戦略的要衝に位置する複数の建物群を制圧したという。

これに関して、堅固な建造物作戦司令室は、この戦闘で反体制武装集団はマンシヤ・モスクおよび一帯のビル群を制圧したと発表した。

Kull-na Shuraka', February 14, 2017
Kull-na Shuraka’, February 14, 2017

クッルナー・シュラカー(2月14日付)によると、シリア軍は同地を奪還すべく、50回以上の空爆を実施、その結果民間人6人が死亡、反体制武装集団の野戦病院が利用不能になったという。

Kull-na Shuraka', February 14, 2017
Kull-na Shuraka’, February 14, 2017
Kull-na Shuraka', February 14, 2017
Kull-na Shuraka’, February 14, 2017

シリア軍はまた、反体制武装集団の支配下にあるハーッラ市、マアルバ町、ジーザ町、ブスラー・シャーム市を砲撃した。

一方、シリア軍がダルアー市マンシヤ地区でシャームの民のヌスラ戦線(現シャーム解放機構)に所属する反体制武装集団と交戦した。

これに対して、ヌスラ戦線はダルアー市マンシヤ地区を砲撃し、1人が死亡、2人が負傷した。

AFP, February 14, 2017、AP, February 14, 2017、ARA News, February 14, 2017、Champress, February 14, 2017、al-Hayat, February 15, 2017、Iraqi News, February 14, 2017、Kull-na Shuraka’, February 14, 2017、al-Mada Press, February 14, 2017、Naharnet, February 14, 2017、NNA, February 14, 2017、Reuters, February 14, 2017、SANA, February 14, 2017、UPI, February 14, 2017などをもとに作成。

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米主導の有志連合は2月13日、ラッカ市近郊などに対して18回の爆撃を実施(2017年2月14日)

米中央軍(CENTCOM)は、2月13日のシリア、イラク両国における有志連合の空爆の戦果をHPで発表した。

それによると、有志連合は両国領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して26回の空爆を実施、このうちシリア領内での空爆は18回で、ブーカマール市近郊(1回)、ラッカ市近郊(15回)、ダイル・ザウル市近郊(2回)に対して攻撃が行われた。

AFP, February 14, 2017、AP, February 14, 2017、ARA News, February 14, 2017、Champress, February 14, 2017、al-Hayat, February 15, 2017、Iraqi News, February 14, 2017、Kull-na Shuraka’, February 14, 2017、al-Mada Press, February 14, 2017、Naharnet, February 14, 2017、NNA, February 14, 2017、Reuters, February 14, 2017、SANA, February 14, 2017、UPI, February 14, 2017などをもとに作成。

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トルコ軍のバーブ市爆撃で民間人15人死亡(2017年2月13日)

アレッポ県では、クッルナー・シュラカー(2月13日付)、ARA News(2月14日付)などによると、トルコ軍が13日夜、ダーイシュ(イスラーム国)の拠点都市バーブ市の住宅街に対して激しい空爆を行い、民間人15人が死亡した。

AFP, February 14, 2017、AP, February 14, 2017、ARA News, February 14, 2017、Champress, February 14, 2017、al-Hayat, February 15, 2017、Iraqi News, February 14, 2017、Kull-na Shuraka’, February 13, 2017、al-Mada Press, February 14, 2017、Naharnet, February 14, 2017、NNA, February 14, 2017、Reuters, February 14, 2017、SANA, February 14, 2017、UPI, February 14, 2017などをもとに作成。

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PYDからのハサカ県解放をめざす「ハサカ解放連合」が新たに発足(2017年2月13日)

ハサカ県で活動する反体制武装集団5組織が共同声明を出し、西クルディスタン移行期民政局を主導するクルド民族主義政党の民主統一党から同県を解放することを目的とした新たな武装集団「ハサカ解放連合」を結成したと発表した。

ハサカ解放連合に参加したのは、アジュナード・ハサカ、イフラース旅団、クルド革命家、シャッダーディー自由人、ファラーティーン旅団。

Kull-na Shuraka', February 13, 2017
Kull-na Shuraka’, February 13, 2017

AFP, February 13, 2017、AP, February 13, 2017、ARA News, February 13, 2017、Champress, February 13, 2017、al-Hayat, February 14, 2017、Iraqi News, February 13, 2017、Kull-na Shuraka’, February 13, 2017、al-Mada Press, February 13, 2017、Naharnet, February 13, 2017、NNA, February 13, 2017、Reuters, February 13, 2017、SANA, February 13, 2017、UPI, February 13, 2017などをもとに作成。

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シャーム自由人イスラーム運動はジュネーブ4会議への不参加の意向を表明(2017年2月13日)

『シャルク・アウサト』(2月13日付)は、シャーム自由人イスラーム運動に近い消息筋の話として、同組織が20日に開幕予定のジュネーブ4会議には参加しないだろうと伝えた。

AFP, February 13, 2017、AP, February 13, 2017、ARA News, February 13, 2017、Champress, February 13, 2017、al-Hayat, February 14, 2017、Iraqi News, February 13, 2017、Kull-na Shuraka’, February 13, 2017、al-Mada Press, February 13, 2017、Naharnet, February 13, 2017、NNA, February 13, 2017、Reuters, February 13, 2017、SANA, February 13, 2017、al-Sharq al-Awsat, February 13, 2017、UPI, February 13, 2017などをもとに作成。

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ハサカ県、アレッポ県北西部でYPGとトルコ軍および同軍の支援を受ける反体制武装集団が交戦(2017年2月13日)

ハサカ県では、ARA News(2月13日付)によると、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊がアームーダー市近郊のハルザ村に侵攻しようとしたトルコ軍を迎撃した。

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アレッポ県では、ARA News(2月13日付)によると、トルコ軍の支援を受ける反体制武装集団が西クルディスタン移行期民政局支配下のタッル・リフアト市を砲撃した。

AFP, February 13, 2017、AP, February 13, 2017、ARA News, February 13, 2017、Champress, February 13, 2017、al-Hayat, February 14, 2017、Iraqi News, February 13, 2017、Kull-na Shuraka’, February 13, 2017、al-Mada Press, February 13, 2017、Naharnet, February 13, 2017、NNA, February 13, 2017、Reuters, February 13, 2017、SANA, February 13, 2017、al-Sharq al-Awsat, February 13, 2017、UPI, February 13, 2017などをもとに作成。

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スワイダー県で「新シリア軍」の連携組織「東部獅子軍」がダーイシュから2地区を奪取(2017年2月13日)

スワイダー県では、クッルナー・シュラカー(2月13日付)によると、東部獅子軍がダーイシュ(イスラーム国)との戦闘の末、カラーア地区、ディヤーサ地区の拠点を制圧した。

東部獅子軍は、ダイル・ザウル県でのダーイシュとの戦闘で敗走した反体制武装集団が2014年8月に結成した武装組織で、アサーラ・ワ・タンミヤ戦線、ファトフ旅団、アフワーズ旅団、シュアイタートの旗、イブン・カイイム旅団、ウンマの盾旅団、ウマル・ムフタール旅団、カーディスィーヤ旅団、ハムザ大隊、アーイシャ末裔大隊、アブドゥッラー・ブン・ズバイル連合、アブー・ウバイダ・ブン・ジャッラーフ大隊から構成され、「新シリア軍」と共闘関係にあった。

Kull-na Shuraka', February 13, 2017
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AFP, February 13, 2017、AP, February 13, 2017、ARA News, February 13, 2017、Champress, February 13, 2017、al-Hayat, February 14, 2017、Iraqi News, February 13, 2017、Kull-na Shuraka’, February 13, 2017、al-Mada Press, February 13, 2017、Naharnet, February 13, 2017、NNA, February 13, 2017、Reuters, February 13, 2017、SANA, February 13, 2017、UPI, February 13, 2017などをもとに作成。

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ダーイシュはラッカ県タブカ市北部の4カ村をYPG主体のシリア民主軍から奪還(2017年2月13日)

ラッカ県では、ドゥラル・シャーミヤ(2月13日付)などによると、ダーイシュ(イスラーム国)が西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍との戦闘の末、タブカ市北部の大スワイディーヤ村、ワドヤーン村、ブユード村、タルキーヤ村を奪還した。

AFP, February 13, 2017、AP, February 13, 2017、ARA News, February 13, 2017、Champress, February 13, 2017、al-Durar al-Shamiya, February 13, 2017、al-Hayat, February 14, 2017、Iraqi News, February 13, 2017、Kull-na Shuraka’, February 13, 2017、al-Mada Press, February 13, 2017、Naharnet, February 13, 2017、NNA, February 13, 2017、Reuters, February 13, 2017、SANA, February 13, 2017、UPI, February 13, 2017などをもとに作成。

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シリア軍がバーブ市南東部で3カ村を、トルコ軍とハワール・キリス作戦司令室は2カ村を制圧、ダーイシュはバザーア村をトルコ軍側から奪取(2017年2月13日)

アレッポ県では、ARA News(2月13日付)によると、シリア軍、ヒズブッラーのエリート部隊、ロシア軍機甲大隊がバーブ市南部でダーイシュ(イスラーム国)に対する攻撃を続け、同市南東部のヒルバト・ジャッハーシュ村、マンスーラ村、ジャディーダ村を制圧した。

一方、バーブ市東部郊外では、トルコ軍と同軍の支援を受けるハワール・キリス作戦司令室がダーイシュと戦闘、カブル・マクリー村、サフラーニーヤ村を制圧した。

しかし、ダーイシュは反撃に転じ、バザーア村を奪還した。

こうしたなか、トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領は訪問中のバーレーンで、アレッポ県北部でトルコ軍と同軍の支援を受けるハワール・キリス作戦司令室が続行している「ユーフラテスの盾」作戦について言及、バーブ市、マンビジュ市、ラッカ市を包摂するかたちで「安全保障地帯」を設置するとの意思を表明した。

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ダイル・ザウル県では、SANA(2月13日付)によると、シリア軍がダイル・ザウル市のガッサーン・アッブード交差点にあるダーイシュ(イスラーム国)の武器弾薬庫を攻撃、これを破壊した。

AFP, February 13, 2017、AP, February 13, 2017、ARA News, February 13, 2017、Champress, February 13, 2017、al-Durar al-Shamiya, February 13, 2017、al-Hayat, February 14, 2017、Iraqi News, February 13, 2017、Kull-na Shuraka’, February 13, 2017、al-Mada Press, February 13, 2017、Naharnet, February 13, 2017、NNA, February 13, 2017、Reuters, February 13, 2017、SANA, February 13, 2017、UPI, February 13, 2017などをもとに作成。

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ヒューマン・ライツ・ウォッチは昨年末のアレッポ市での攻防戦でシリア軍が塩素ガスを8回にわたり使用していたと主張(2017年2月13日)

ヒューマン・ライツ・ウォッチは13日、シリア軍が12月に全土解放したアレッポ市での戦闘で複数回にわたって塩素ガスを使用していたと発表した。

同組織によると、2016年11月17日から12月13日にかけてシリア軍ヘリコプターがアレッポ市内の住宅街複数カ所での攻撃で8回にわたり塩素ガスを使用したという。

AFP, February 13, 2017、AP, February 13, 2017、ARA News, February 13, 2017、Champress, February 13, 2017、al-Hayat, February 14, 2017、Iraqi News, February 13, 2017、Kull-na Shuraka’, February 13, 2017、al-Mada Press, February 13, 2017、Naharnet, February 13, 2017、NNA, February 13, 2017、Reuters, February 13, 2017、SANA, February 13, 2017、UPI, February 13, 2017などをもとに作成。

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米主導の有志連合は2月10~12日にかけてYPG主体のシリア民主軍、シリア軍がダーイシュと戦うラッカ市一帯、タドムル市一帯を重点的に爆撃(2017年2月13日)

米中央軍(CENTCOM)は、2月10~12日の3日間のシリア、イラク両国における有志連合の空爆の戦果をHPで発表した。

2月10日はシリア、イラク領内のダーイシュ拠点などに対して35回の空爆を実施、このうちシリア領内での空爆は22回で、バーブ市近郊(2回)、ラッカ市近郊(10回)、アイン・イーサー市近郊(1回)、タドムル市近郊(9回)に対して攻撃が行われた。

2月11日はシリア、イラク領内のダーイシュ拠点などに対して20回の空爆を実施、このうちシリア領内での空爆は14回で、ブーカマール市近郊(2回)、バーブ市近郊(1回)、ラッカ市近郊(7回)、ダイル・ザウル市近郊(4回)に対して攻撃が行われた。

2月12日はシリア、イラク領内のダーイシュ(ダーイシュ)拠点などに対して17回の空爆を実施、このうちシリア領内での空爆は15回で、ブーカマール市近郊(1回)、ラッカ市近郊(13回)、タドムル市近郊(1回)に対して攻撃が行われた。

AFP, February 13, 2017、AP, February 13, 2017、ARA News, February 13, 2017、Champress, February 13, 2017、al-Hayat, February 14, 2017、Iraqi News, February 13, 2017、Kull-na Shuraka’, February 13, 2017、al-Mada Press, February 13, 2017、Naharnet, February 13, 2017、NNA, February 13, 2017、Reuters, February 13, 2017、SANA, February 13, 2017、UPI, February 13, 2017などをもとに作成。

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シリア政府は反体制武装集団との捕虜・人質交換を継続する意思を表明(2017年2月13日)

シリア・アラブ共和国の公式筋は、ハマー県でのシリア軍とシャーム自由人イスラーム運動の人質交換などにより、多数の民間人、軍人の解放に成功したことを受け、各地で捕虜・人質交換を行う用意があると発表、カザフスタンの首都アスタナでロシア、トルコ、イランの仲介により継続されているアスタナ会議の枠組みのなかでそのための取り組むを継続する意思を示した。

SANA(2月13日付)が伝えた。

AFP, February 13, 2017、AP, February 13, 2017、ARA News, February 13, 2017、Champress, February 13, 2017、al-Hayat, February 14, 2017、Iraqi News, February 13, 2017、Kull-na Shuraka’, February 13, 2017、al-Mada Press, February 13, 2017、Naharnet, February 13, 2017、NNA, February 13, 2017、Reuters, February 13, 2017、SANA, February 13, 2017、UPI, February 13, 2017などをもとに作成。

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ダルアー市でのシリア軍とシャーム解放機構の戦闘続く(2017年2月13日)

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シャーム・ファトフ戦線(現シャーム解放機構)などからなる反体制武装集団が、ダルアー市内でシリア軍と激しく交戦した。

一方、SANA(2月13日付)によると、シリア軍がダルアー市内のマンシヤ地区一帯、ハミーダト・ターヒル地区、ブスラー広場一帯など市街地で、シャームの民のヌスラ戦線(現シャーム解放機構)に属する反体制武装集団と交戦した。

シリア軍はヤルムーク学校方面からマンシヤ地区に侵攻しようとしたヌスラ戦線を迎撃、これを撃退したという。

AFP, February 13, 2017、AP, February 13, 2017、ARA News, February 13, 2017、Champress, February 13, 2017、al-Hayat, February 14, 2017、Iraqi News, February 13, 2017、Kull-na Shuraka’, February 13, 2017、al-Mada Press, February 13, 2017、Naharnet, February 13, 2017、NNA, February 13, 2017、Reuters, February 13, 2017、SANA, February 13, 2017、UPI, February 13, 2017などをもとに作成。

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イドリブ県南部、ハマー県北部でシャーム解放機構(旧シャーム・ファトフ戦線)とジュンド・アクサー機構が激しく交戦(2017年2月13日)

ドゥラル・シャーミヤ(2月13日付)、シリア人権監視団などによると、イドリブ県南部とハマー県北部一帯で、シャーム解放機構(旧シャーム・ファトフ戦線)とジュンド・アクサー機構が激しく交戦した。

同地ではジュンド・アクサー機構がシャーム自由人イスラーム運動をはじめとする反体制武装集団の支配地域を奪取し、勢力を拡大していた。

シャーム自由人イスラーム運動とシャーム解放機構は、イドリブ県北部とアレッポ県西部での勢力争いで対立しているが、同地でジュンド・アクサー機構はシャーム解放機構とともに、シャーム自由人イスラーム運動と共闘するシャームの鷹旅団の拠点などを攻撃していた。

戦闘が行われたのは、イドリブ県のタマーニア町、カフルサジュナ村、ハーン・シャイフーン市、マアッラト・マーティル村、マウタ村、ハマー県のマアッルズィーター村、ムーリク市、カフルズィーター市一帯。

攻撃はカフルズィーター市にあるシャーム解放機構の拠点複数カ所(裁判所など)に対して、ジュンド・アクサー機構が自爆攻撃を行ったことで激化、シャーム解放機構は同地から撤退した。

ジュンド・アクサー機構はまた、ハーン・シャイフーン市にあるシャーム解放機構のヒスバ(宗教警察)本部を制圧、施設内にいたシャーム解放機構メンバーを殺害、捕捉した。

しかし、戦闘激化のさなか、ジュンド・アクサー機構に所属するシャーム中隊が組織からの離反を宣言、カフルズィーター市一帯に展開するシャーム解放機構に投降した。

シャーム解放機構の判事によると、戦闘激化の直前、ジュンド・アクサー機構とシャーム解放機構は捕虜交換の交渉を行っており、ジュンド・アクサー機構は拘束中の捕虜全員を殺害すると脅迫していたという。

イドリブ県南部とハマー県北部一帯で勢力を拡大するジュンド・アクサー機構は、アブー・アブドゥッラー・アッズィー氏が指導し、これを構成する武装集団はかつてはシャーム解放機構、ないしはトルキスタン・イスラーム党の傘下で活動していたが、シャーム解放機構は同機構がダーイシュ(イスラーム国)に正式にバイア(忠誠)を誓ったとの疑いをかけている。」

なお、シャーム解放機構は声明を出し、ジュンド・アクサー旅団が2人の自爆戦闘員をタマーニア町に送り込み、同地にあるシャーム解放機構の拠点を攻撃したと発表し、彼らを法廷で裁き、改悛させるために反撃すると発表した。

Kull-na Shuraka', February 13, 2017
Kull-na Shuraka’, February 13, 2017

AFP, February 13, 2017、AP, February 13, 2017、ARA News, February 13, 2017、Champress, February 13, 2017、al-Durar al-Shamiya, February 13, 2017、al-Hayat, February 14, 2017、Iraqi News, February 13, 2017、Kull-na Shuraka’, February 13, 2017、al-Mada Press, February 13, 2017、Naharnet, February 13, 2017、NNA, February 13, 2017、Reuters, February 13, 2017、SANA, February 13, 2017、UPI, February 13, 2017などをもとに作成。

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トルコ軍がアレッポ県北西部のロジャヴァ支配下の村を砲撃(2017年2月12日)

アレッポ県では、ARA News(2月12日付)によると、トルコ軍が西クルディスタン移行期民政局支配下のアフリーン市近郊のタッル・マディーク村、シャフバー・ダム一帯、スムーカ村、ウンム・フーシュ村を砲撃した。

AFP, February 12, 2017、AP, February 12, 2017、ARA News, February 12, 2017、Champress, February 12, 2017、al-Hayat, February 13, 2017、Iraqi News, February 12, 2017、Kull-na Shuraka’, February 12, 2017、al-Mada Press, February 12, 2017、Naharnet, February 12, 2017、NNA, February 12, 2017、Reuters, February 12, 2017、SANA, February 12, 2017、UPI, February 12, 2017などをもとに作成。

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YPG主体のシリア民主軍は「ユーフラテスの怒り」作戦第3段階の戦果を発表(2017年2月12日)

ラッカ県では、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の「ユーフラテスの怒り」作戦司令室が声明を出し、同作戦第3段階開始以降の9日間でラッカ市北東部の98の村・農場、約700平方キロからダーイシュ(イスラーム国)を掃討し、同地を制圧し、ダーイシュ戦闘員124人を殲滅したと発表した。

一方、シリア人権監視団によると、過去24時間のダーイシュとの戦闘で、シリア民主軍戦闘員5人が戦死したという。
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ハサカ県では、クッルナー・シュラカー(2月12日付)によると、カーミシュリー市ハリージュ地区で、西クルディスタン移行期民政局アサーイシュのパトロール隊の車に仕掛けられた爆弾が爆発し、乗っていた隊員1人が死亡した。

AFP, February 12, 2017、AP, February 12, 2017、ARA News, February 12, 2017、Champress, February 12, 2017、al-Hayat, February 13, 2017、Iraqi News, February 12, 2017、Kull-na Shuraka’, February 12, 2017、al-Mada Press, February 12, 2017、Naharnet, February 12, 2017、NNA, February 12, 2017、Reuters, February 12, 2017、SANA, February 12, 2017、UPI, February 12, 2017などをもとに作成。

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シリア軍はヒムス県、ダイル・ザウル市一帯でダーイシュと交戦(2017年2月12日)

ヒムス県では、SANA(2月12日付)によると、シリア軍がダーイシュ(イスラーム国)との戦闘の末、ジャハール丘地帯を制圧した。

一方、ARA News(2月12日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)はヒヤーン・ガス会社一帯のパイプライン複数カ所を爆破した。

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ダイル・ザウル県では、SANA(2月12日付)によると、シリア軍がダイル・ザウル航空基地西部でダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

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スワイダー県では、SANA(2月12日付)によると、国防隊がバーラク村一帯でダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、これを撃退した。

AFP, February 12, 2017、AP, February 12, 2017、ARA News, February 12, 2017、Champress, February 12, 2017、al-Hayat, February 13, 2017、Iraqi News, February 12, 2017、Kull-na Shuraka’, February 12, 2017、al-Mada Press, February 12, 2017、Naharnet, February 12, 2017、NNA, February 12, 2017、Reuters, February 12, 2017、SANA, February 12, 2017、UPI, February 12, 2017などをもとに作成。

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トルコ軍、ハワール・キリス作戦司令室がバーブ市内北部地区にも進攻(2017年2月12日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコ軍および同軍の支援を受けるハワール・キリス作戦司令室が、バーブ市内の西部地区に加えて北部地区でもダーイシュ(イスラーム国)と戦闘を続けた。

ARA News(2月12日付)によると、ハワール・キリス作戦司令室はまた、バーブ市北東部のカッバースィーン村、シハービー農場を制圧した。

両者の戦闘はさらに、バーブ市南西部一帯でも激しく行われた。

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トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領は記者団に対して「バーブ市は全方向から攻撃を受けている…。我が軍は中心街に突入した…。彼ら(ダーイシュ)はバーブ市から完全撤退を始めた」と述べた。

AFP, February 12, 2017、AP, February 12, 2017、ARA News, February 12, 2017、Champress, February 12, 2017、al-Hayat, February 13, 2017、Iraqi News, February 12, 2017、Kull-na Shuraka’, February 12, 2017、al-Mada Press, February 12, 2017、Naharnet, February 12, 2017、NNA, February 12, 2017、Reuters, February 12, 2017、SANA, February 12, 2017、UPI, February 12, 2017などをもとに作成。

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シャーム・ファトフ戦線(現シャーム解放機構)と自由シリア軍がダルアー市マンシヤ地区への攻撃を激化(2017年2月12日)

ダルアー県では、反体制武装集団が「堅固な建造物」作戦司令室の名で声明を出し、ダルアー市で「屈辱でなく死を」の戦いを開始すると発表、SNN(2月12日付)によると、ダルアー市マンシヤ地区に侵攻した。

ARA News(2月12日付)によると、これに対してシリア軍は「お前たちは屈辱を味わい、抹殺されるだろう」と銘打った作戦を開始し、徹底抗戦した。

『ハヤート』(2月13日付)によると、ロシアとヨルダンがシリア南部でシリア軍と反体制派を停戦させることで意見の一致を見ていたなかで、反体制武装集団による攻撃開始は、この思惑を裏切るかたちとなった。

SNNによると、作戦に参加しているのは「自由シリア軍の多くの大隊、旅団」で、シリア政府支配下のマンシヤ地区に対して激しい砲撃を加え、多数の民間人が死傷し、女性、子供、老人のほとんどは市外に避難しており、ダルアー市地元評議会が支援にあたっているという。

しかし、シリア人権監視団、SANA(2月12日付)によると、攻撃は、シャーム・ファトフ戦線(現シャーム解放機構)、ジハード主義武装集団を含む武装集団によるもので、戦闘はマンシヤ地区、旧税関地区で激しく行われ、反体制武装集団側が撃った迫撃砲弾複数発がシリア政府支配下のマンシヤ地区に着弾し、複数人が死傷したという。

またARA News(2月12日付)によると、シャーム・ファトフ戦線の前司令官の一人アブー・ライヤーン・マアーニー氏がマンシヤ地区東部にあるシリア軍拠点に対して自爆攻撃を行った。

一方SANAによると、この戦闘で、シリア軍は、スワイダーン街道、ミスリー交差点、ビラール・ハバシー・モスク、旧税関地区に終結する武装集団を撃退したという。

クッルナー・シュラカー(2月13日付)によると、この戦闘でシリア軍兵士3人、民間人3人が死亡したという。

また、SANAは、反体制武装集団が、ダルアー市マンシヤ地区、サハーリー地区を砲撃し、2人が死亡、9人が負傷したと報じた。
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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団、ARA News(2月12日付)によると、シリア軍、ヒズブッラーがブカイン市各所を砲撃し、子供1人が死亡、2人が負傷した。

またハズラマー村一帯、フーシュ・ナスリー村ではシリア軍とジハード主義武装集団が交戦した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がタウバ村を空爆し、少なくとも12人が死亡した。

またバーナ村一帯でシリア軍とジハード主義武装集団が交戦した。

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アレッポ県では、ARA News(2月12日付)によると、シリア軍がアレッポ市南部のハーン・トゥーマーン村を砲撃した。

AFP, February 12, 2017、AP, February 12, 2017、ARA News, February 12, 2017、Champress, February 12, 2017、al-Hayat, February 13, 2017、Iraqi News, February 12, 2017、Kull-na Shuraka’, February 12, 2017、al-Mada Press, February 12, 2017、Naharnet, February 12, 2017、NNA, February 12, 2017、Reuters, February 12, 2017、SANA, February 12, 2017、SNN, February 12, 2017、UPI, February 12, 2017などをもとに作成。

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アムネスティ・インターナショナル中東・北アフリカ地域部長「隠し立てするものがないなら、アサド大統領はサイドナーヤー刑務所への監視団訪問を認めるべき」(2017年2月11日)

アムネスティ・インターナショナル中東・北アフリカ地域部長のフィリップ・ルーサー氏は、アサド大統領が9日のヤフー・ニュースとのインタビューでサイドナーヤー刑務所での虐待に関するアムネスティ・インターナショナルの報告書に関して、「バッシャール・アサドに隠し立てするものがないなら、サイドナーヤー刑務所やその他のシリア国内の拘置所への監視団の訪問を直ちに認めばならない」と反論した。

ルーサー氏はまた「アサド大統領はアムネスティ・インターナショナルの報告の信憑性に疑義を呈したが、彼はサイドナーヤー刑務所を訪れたわけでもなければ、そこでの実情についてのいかなる情報も開示していない」と付言した。

インタビューにおけるアサド大統領の主な発言は以下の通り:

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「私はメディアを通じて(ドナルド・トランプ大統領に)メッセージは伝えない。メッセージを伝えるのなら、さまざまなチャンネル、おそらく外交チャンネルを通じて行うだろう。しかし、我々のメッセージはいかなるものであれ公式なメッセージだ。シリアで起きていることに関して、我々には一つの立場しかない…。それはテロとの戦いを行っているというものだ」。

「選挙運動中から現在にいたるまでのトランプ大統領の姿勢は、テロとの戦いを最優先事項にするというものだ。我々はこの最優先事項に同意する」。

「テロリスト、テロとの戦い(において、米国と協力する意思があるということ)だ。これは自明だ…。ロシア、イランを含むさまざまな国とテロとの戦いで協力することが最優先事項だ」。

「米国が真剣にテロリストを打ち負かしたいと考えているなら、シリア政府を通すべきだ…。どの国であっても、その国の国民や政府と協力しなければテロを打ち負かすことなどできない…。米国が真剣なのなら、他の国(ロシアなど)と同じように、(米国のシリアへの派兵は)もちろん歓迎される」。

「派兵は協力の一貫だ…。だが、真剣でなく、テロだけでなく、シリアの主権、統合についての明確な政治姿勢を持たないのなら、派兵について云々することはできない。なぜなら、こうした要素が信頼を醸成するからだ」。

「(米ロの「テロとの戦い」における協力は)本質的だ。世界中のどんな紛争のどんな協力も、ロシアと米国の和解が必要だ」。

「(トランプ大統領が設置をめざす「安全地帯」は、危険にさらされている市民を守ることはないだろう。シリア人にとって「安全地帯」とは、安定と安全が確保され、テロリストがいなくなり、近隣諸国や西側諸国によるテロリストへの支援がなくなったときに生じるものだ。それは自然な安全地帯として生じるもので、我々の国がそれにあたる。シリア人は「安全地帯」など必要としていない。「安全地帯」を作り出すことより安定を実現することの方がよっぽど実現性が高く、プラクティカルで、低コストだ。「安全地帯」はまったく現実的でない」。

「彼ら(難民)は二つの理由で避難を余儀なくされた。第1に、テロリストの活動と外交の支援。第2に、シリアへの制裁だ…。シリア難民の問題は西側、そしてトルコ、カタール、サウジアラビアといった地域諸国がテロリストを支援したことによって作り出された人道災害だ」。

「私が危機当初から行ってきた政策は、シリア人どうしの対話を支援し、テロリストと戦い、和解を支援するというものだ。そしてこれらは成功している。それゆえ、難民問題に大統領の責任はない」。

「シリアなど7カ国からの入国を禁じた米大統領令は、米国の問題で、米国の主権に関わっている。どの国にも入国を規制する権利はある…。だが、もし大統領として、その賛否を訊かれれば、私の責任は、シリア人が外国で難民になることを認めるようその国の大統領に求めることではない。私の責任、彼らがシリアに帰国できるようにするための安定を回復することだ…。だからこの大統領令が正しいとか間違っているとか議論しない」。

「一部の難民はテロリストと明らかに関係している…。例えば、シリアで機関銃を持って人々を殺していたテロリストが、欧州や西側で難民となって写真に写っていることがある」。

「多くの難民が…治安面での問題や制裁にもかかわらずシリアに帰国している。シリア人の大多数は帰国したいと考えているだろう」。

「アレッポ(解放)はテロとの戦いにおける重要な一歩だ…。だが、それが転換点だとは言わない。なぜなら、我々は今も同じ道を同じ方向に進んでいるからだ…。おそらくテロリストたちにとって転換点だったのではないだろうか。彼らの主人である西側や地域諸国にとって転換点だったのではないだろうか」。

「人権に関して、米国がシリアと関係を構築することにどのような問題があるというのか。では逆に訊きましょう。サウジアラビアと米国の親密な関係はどのようにして実現したのか…。私は米国、そして米国内の刑務所で人権侵害があったとするレポートについて訊きたい…。米国は人権について云々する立場にはない。ヴェトナム戦争から今にいたるまで、何百万人という市民を殺戮しているからだ」。

「アムネスティ・インターナショナルの(サイドナーヤー刑務所での虐待に関する)レポートは、この組織に対する疑問を提起している。我々はアムネスティ・インターナショナルが偏っていないなどと見ていない。常に偏っていて、政治化している。そうした組織が何の証拠もなくレポートを出すこと自体恥ずべきことだ」。

「処刑はシリアの法律の一部だ。もしシリア政府、ないしはシリアの帰還が処刑を執行したいというのであれば、合法的に行し、過去数十年にわたりそのようにして処刑は行われてきた」。

「我々がダーイシュ(イスラーム国)を作り出したのではなく、あなた方、米国がこうした面倒を作り出したのだ。「穏健な反体制派」がシリア国内でダーイシュやシャームの民のヌスラ戦線になるなかで、彼らや反乱者を誰が支援してきたのか。我々は支援しなかった。それは陰謀ではなく、事実、現実だ。あなた方の国、英国、フランスは、反体制派を支援し、彼らに公然と武器を供与してきた」。

「我々はアレッポ市で病院を空爆などしなかった…。そうすうことは我々の利益に反するからだ…。つまりそうした主張はウソだ…。彼らは、我々が「樽爆弾」なる爆弾を無差別に使用していると言った翌日には、我々が病院、学校、車列を狙って攻撃しているという」。
「すべての戦争は悪い戦争だ…。すべての戦争には犠牲がつきもので、すべての戦争において無実の人々が代償を払わされる…。だから、戦争を終わらせねばならない。だが、犠牲者が出ることは国を守らなくていいということを意味しない…。我々はもちろん、民間人を犠牲にすることを回避しなければならない。なぜなら、彼らは国民であるだけでなく、そうすることが道徳に関わる問題だからだ…。もし、我々が民間人を意図的に殺しているのであれば、それはテロリストを手助けすることになる」。

「拷問は防衛ではない。なぜ拷問しなければならないのか。拷問と国防に何の関係があるというのか」。

AFP, February 11, 2017、AP, February 11, 2017、ARA News, February 11, 2017、Champress, February 11, 2017、al-Hayat, February 12, 2017、Iraqi News, February 11, 2017、Kull-na Shuraka’, February 11, 2017、al-Mada Press, February 11, 2017、Naharnet, February 11, 2017、NNA, February 11, 2017、Reuters, February 11, 2017、SANA, February 11, 2017、UPI, February 11, 2017などをもとに作成。

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