YPG主体のシリア民主軍所属組織がアレッポ県に侵攻するトルコ軍と戦うため「革命家軍団」を新たに結成(2017年8月15日)

西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍に所属する複数の武装部隊が共同ビデオ声明(https://youtu.be/KwV6u5PYHM4)を出し、アレッポ県北部で侵攻を続けるトルコ軍およびその支援を受ける「家の者たち」作戦司令室と戦うための新たな部隊「革命家軍団」として統合したと発表した。

革命家軍団への参加を表明したのは、革命家軍、民主旅団大隊など。

Youtube, August 15, 2017

AFP, August 16, 2017、AP, August 16, 2017、ARA News, August 16, 2017、Champress, August 16, 2017、al-Hayat, August 17, 2017、Kull-na Shuraka’, August 16, 2017、al-Mada Press, August 16, 2017、Naharnet, August 16, 2017、NNA, August 16, 2017、Reuters, August 16, 2017、SANA, August 16, 2017、UPI, August 16, 2017などをもとに作成。

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ハンヌース・ダルアー県知事「ナスィーブ国境通行所再開は主権のもとでなされるべき」(2017年8月15日)

ダルアー県知事のムハンマド・ハーリド・ハンヌース氏は、『ワタン』(8月15日付)に対し、反体制派の支配下にあるダルアー県のナスィーブ国境通行所が再開されるとの一部情報について、「単なる言葉に過ぎない…。通行所再開にかかる合意は(シリア、そしてヨルダンの)主権のもとでなされねばならない」と述べ、否定した。

ハンヌース知事の発言は、14日に、ヨルダンのムハンマド・ムーマニー内閣報道官(メディア担当大臣)が「シリア・ヨルダン国境の再開は両国共通の国益になる。我々は国境通行所に限らず、シリア全体の治安状況が正しい方向に向かうことを確認したいと考えている」と述べたのを受けたもの。

『ハヤート』(8月16日付)によると、ヨルダンは、ダルアー県ナスィーブ国境通行所の再開を、中立的なシリア人職員による管理、シリア国旗の掲揚、反体制派による実効支配などの条件付きで認める姿勢を示しているという。

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YPG主体のシリア民主軍のサッルー報道官が辞任(2017年8月15日)

Rudaw(8月15日付)は、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍のタラール・サッルー報道官が辞任したと伝えた。

辞任の理由は明らかにはされなかったが、『ハヤート』(8月16日付)によると、サッルー氏はラッカ市での作戦で負傷したとの噂が流れていた。

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ラッカ県では、シリア人権監視団によると、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍がラッカ市内各所でダーイシュ(イスラーム国)との戦闘を続けた。

戦闘はバリード地区、マンスール地区、ナフダ地区、ラウダ地区、ダルイーヤ地区、旧市街などで激しく行われ、米主導の有志連合がシリア民主軍を航空支援し、空爆を実施した。

AFP, August 15, 2017、AP, August 15, 2017、ARA News, August 15, 2017、Champress, August 15, 2017、al-Hayat, August 15, 2017、Kull-na Shuraka’, August 15, 2017、al-Mada Press, August 15, 2017、Naharnet, August 15, 2017、NNA, August 15, 2017、Reuters, August 15, 2017、Rudaw, August 15, 2017、SANA, August 15, 2017、UPI, August 15, 2017などをもとに作成。

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トルコ軍とその支援を受ける武装集団がアレッポ県北部のロジャヴァ支配地域を砲撃(2017年8月15日)

アレッポ県では、ARA News(8月15日付)によると、トルコ軍とその支援を受ける「家の者たち」作戦司令室(ハワール・キリス作戦司令室)がアレッポ市北部のマンナグ村、アイン・ダクナ村、シャフバー・ダム一帯の西クルディスタン移行期民政局支配地域を砲撃した。

AFP, August 15, 2017、AP, August 15, 2017、ARA News, August 15, 2017、Champress, August 15, 2017、al-Hayat, August 15, 2017、Kull-na Shuraka’, August 15, 2017、al-Mada Press, August 15, 2017、Naharnet, August 15, 2017、NNA, August 15, 2017、Reuters, August 15, 2017、SANA, August 15, 2017、UPI, August 15, 2017などをもとに作成。

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ハマー県で活動するシャーム自由人イスラーム運動所属組織など6組織がハマー軍として統合し、シャーム解放機構に忠誠を誓う(2017年8月15日)

クッルナー・シュラカー(8月15日付)によると、ハマー県で活動する反体制武装集団がハマー軍として統合し、アル=カーイダ系組織のシャーム解放機構に忠誠(バイア)を誓った。

ハマー軍に参加したのは、シャーム自由人イスラーム運動に所属していたアブドゥッラ・アッザーム旅団、イーマーン旅団、戦争の獅子、アフル・バイト、ジュンド・シャームに所属していたイスラームの獅子砲兵歩兵旅団、アジュナード・シャーム・イスラーム連合に所属していたマジュド旅団で、アブー・ターヒル・ハマウィーが総司令官に就任したという。

AFP, August 15, 2017、AP, August 15, 2017、ARA News, August 15, 2017、Champress, August 15, 2017、al-Hayat, August 15, 2017、Kull-na Shuraka’, August 15, 2017、al-Mada Press, August 15, 2017、Naharnet, August 15, 2017、NNA, August 15, 2017、Reuters, August 15, 2017、SANA, August 15, 2017、UPI, August 15, 2017などをもとに作成。

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レバノンを退去したシャームの民中隊(シャーム解放機構)の戦闘員およびその家族3,000人はダマスカスカス郊外県ルハイバ村に到着(2017年8月15日)

レバノンのベカーア県バアルベック郡アルサール村郊外無人地帯でのヒズブッラーとシャームの民中隊およびシャーム解放機構の停戦合意に基づき、14日に大型旅客バス40台とシリア赤新月社の車輌14台に分乗してアルサール村郊外無人地帯を退去したシャームの民中隊戦闘員約400人とその家族約2,600人が、ダマスカス郊外県ルハイバ村に到着した。

クッルナー・シュラカー(8月15日付)が伝えた。

Kull-na Shuraka’, August 15, 2017
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Kull-na Shuraka’, August 15, 2017
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米国の支援を受ける東部獅子軍、殉教者アフマド・アブドゥー軍団はスワイダー県でシリア軍戦闘機を撃墜し、パイロットを捕捉(2017年8月15日)

スワイダー県では、SANA(8月15日付)によると、県東部で反体制武装集団との戦闘に投入されていたシリア軍の戦闘機が墜落した。

墜落の原因は不明で現在調査中だという。

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これに対し、ヒムス県タンフ国境通行所を拠点化する米国など有志連合の支援を受ける「ハマード浄化のために我らは馬具を備えし」作戦司令室(自由シリア軍砂漠諸派、「土地は我らのものだ」作戦司令室)に所属する東部獅子軍と殉教者アフマド・アブドゥー軍団は、シリア軍戦闘機を撃墜し、パイロット1人を捕捉したと発表、その写真を公開した。

殉教者アフマド・アブドゥー軍団のサイード・サイフ広報局長によると、この戦闘機はスワイダー県東部のワーディー・マフムードにある「自由シリア軍」の拠点の一つを爆撃、これに対して地対空兵器で応戦し撃墜したという。

また、東部獅子軍のサアド・ハーッジ広報局長によると、撃墜した戦闘機はダマスカス郊外県のハルハラ航空基地を出撃し、スワイダー県東部砂漠地帯でのシリア軍、シーア派民兵の進軍を航空支援していたMiG23戦闘機で、捕捉したパイロットはヒムス県タッルカラフ市出身のアリー・フルワ少佐だという。

フルワ少佐は不時着時に負傷し、現在反体制武装集団が治療にあたっているという。

クッルナー・シュラカー(8月15日付)が伝えた。

Kull-na Shuraka’, August 15, 2017
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Kull-na Shuraka’, August 15, 2017
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シリア軍はダマスカス郊外県などで反体制武装集団との戦闘を続ける(2017年8月15日)

ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がラフマーン軍団の活動拠点であるアイン・タルマー村一帯、ハラスター市、ハッザ町を砲撃した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が西ガーリヤ村、ダルアー市マンシヤ地区を砲撃した。

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クナイトラ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍はジュャバーター・ハシャブ村を砲撃した。

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アレッポ県では、SANA(8月15日付)によると、アレッポ市アクラミーヤ地区に反体制武装集団が撃った迫撃砲弾複数発が着弾し、女児1人を含む4人が死亡した。

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シリア軍はラッカ県南東部、ハマー県東部、ダイル・ザウル市一帯でダーイシュとの戦闘を続ける(2017年8月15日)

ラッカ県では、シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル県との県境に位置するダーイシュ(イスラーム国)の拠点都市マアダーン町郊外のガーニム・アリー砂漠でシリア軍と親政権の部族部隊がダーイシュと交戦、ロシア軍戦闘機が同地一帯を空爆した。

ダーイシュはシリア軍に対して反転攻勢をかけ、ガーニム・アリー村の一部を奪還したという。

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ハマー県では、SANA(8月15日付)によると、シリア軍が予備部隊とともに県東部でダーイシュ(イスラーム国)に対する掃討作戦を継続、サラミーヤ市東部のジュッブ・マザーリア丘を制圧、サルバー村を射程圏内に収めた。

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ダイル・ザウル県では、SANA(8月15日付)によると、シリア軍がダイル・ザウル航空基地一帯、アイヤーシュ村、ハトラ村、フサイニーヤ町、ダイル・ザウル市フワイジャト・サクル、墓地地区でダーイシュ(イスラーム国)と交戦、同地一帯を空爆した。

AFP, August 15, 2017、AP, August 15, 2017、ARA News, August 15, 2017、Champress, August 15, 2017、al-Hayat, August 15, 2017、Kull-na Shuraka’, August 15, 2017、al-Mada Press, August 15, 2017、Naharnet, August 15, 2017、NNA, August 15, 2017、Reuters, August 15, 2017、SANA, August 15, 2017、UPI, August 15, 2017などをもとに作成。

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ロシア国防省:ロシア・トルコ停戦監視委員会のロシア側監督チームは7件の停戦違反を、トルコ側は5件の違反を確認(2017年8月15日)

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間(8月15日)で、「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を7件(アレッポ県2件、ダマスカス県・ダマスカス郊外県3件、クナイトラ県1件、ダルアー県1件)確認したと発表した。

またトルコ側の監視チームも5件(ダマスカス県・ダマスカス郊外県3件、イドリブ県1件)の停戦違反を確認したという。

ほとんどの停戦違反は、ダーイシュ(イスラーム国)、シャーム解放機構の支配地域として登録されている地域で発生したという。

Ministry of Defence of the Russian Federation, August 15, 2017をもとに作成。

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米主導の有志連合は8月14日、ラッカ市近郊などで31回の爆撃を実施(2017年8月15日)

米中央軍(CENTCOM)は、8月14日のシリア、イラク両国における有志連合の空爆の戦果をHPで発表した。

それによると、有志連合は両国領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して38回の空爆を実施、このうちシリア領内での空爆は31回で、シャッダーディー市近郊(3回)、ダイル・ザウル市近郊(1回)、ラッカ市近郊(27回)で実施された。

CENTCOM, August 15, 2017をもとに作成。

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