シリア軍戦闘機が米国の支援を受ける東部獅子軍の攻撃で被弾(2017年8月23日)

ダマスカス郊外県では、米国の支援を受ける東部獅子軍(「ハマード浄化のために我らは馬具を備えし」作戦司令室、自由シリア軍砂漠諸派、「土地は我らのものだ」作戦司令室)のサアド・ハーッジ広報局長が、県東部のマフルーサ地区上空に飛来したシリア軍戦闘機を対空兵器で攻撃したと発表、その画像をインターネット(https://youtu.be/ooTGlLKsS5s)を通じて公開した。

Youtube, August 24, 2017

ハーッジ広報局長によると、この戦闘機は被弾し、同地区に近いシリア軍のスィーン航空基地への帰還を余儀なくされたという。

クッルナー・シュラカー(8月24日付)が伝えた。

AFP, August 24, 2017、AP, August 24, 2017、ARA News, August 24, 2017、Champress, August 24, 2017、al-Hayat, August 25, 2017、Kull-na Shuraka’, August 24, 2017、al-Mada Press, August 24, 2017、Naharnet, August 24, 2017、NNA, August 24, 2017、Reuters, August 24, 2017、SANA, August 24, 2017、UPI, August 24, 2017などをもとに作成。

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YPG主体のシリア民主軍はラッカ市中心部数十メートルの距離に迫る(2017年8月23日)

ラッカ県では、シリア人権監視団によると、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が米主導の有志連合の航空支援を受け、ラッカ市内でダーイシュ(イスラーム国)に対する掃討作戦を継続、同市の中心部から数十メートルの地点まで進軍した。

両者の戦闘は、ラシード地区、旧市街、マンスール地区、ムルール地区、ダルイーヤ地区などで激しく行われたという。

AFP, August 23, 2017、AP, August 23, 2017、ARA News, August 23, 2017、Champress, August 23, 2017、al-Hayat, August 24, 2017、Kull-na Shuraka’, August 23, 2017、al-Mada Press, August 23, 2017、Naharnet, August 23, 2017、NNA, August 23, 2017、Reuters, August 23, 2017、SANA, August 23, 2017、UPI, August 23, 2017などをもとに作成。

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マティス米国防長官はアンカラでトルコのエルドアン大統領と会談、ロジャヴァへの支援の是非などについて協議(2017年8月23日)

米国のジェームズ・マティス国防長官はトルコの首都アンカラを訪問し、レジェップ・タイイップ・エルドアン大統領、ヌレッティン・ジャニクリ国防大臣と会談し、シリア・イラク情勢などについて意見を交わした。

会談では、米国による西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍への支援に対するトルコ側の懸念への対応、ダーイシュ(イスラーム国)に対する「テロとの戦い」への対応などに議論が集中したという。

『ハヤート』(8月24日付)などが伝えた。

AFP, August 23, 2017、AP, August 23, 2017、ARA News, August 23, 2017、Champress, August 23, 2017、al-Hayat, August 24, 2017、Kull-na Shuraka’, August 23, 2017、al-Mada Press, August 23, 2017、Naharnet, August 23, 2017、NNA, August 23, 2017、Reuters, August 23, 2017、SANA, August 23, 2017、UPI, August 23, 2017などをもとに作成。

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ロシアと米国はシリア南西部の緊張緩和地帯での合同停戦監視センターをアンマンに開設(2017年8月23日)

ロシア国防省は声明を出し、シリア南西部(ダルアー県、クナイトラ県、スワイダー県)でのシリア軍と反体制武装集団の戦闘停止と緊張緩和地帯設置にかかる米国とロシア(そしてヨルダン)の停戦合意を受け、両国は同地での停戦監視を行うための合同センターをヨルダンの首都アンマンに設置したと発表した。

ARA News(8月23日付)が伝えた。

AFP, August 23, 2017、AP, August 23, 2017、ARA News, August 23, 2017、Champress, August 23, 2017、al-Hayat, August 24, 2017、Kull-na Shuraka’, August 23, 2017、al-Mada Press, August 23, 2017、Naharnet, August 23, 2017、NNA, August 23, 2017、Reuters, August 23, 2017、SANA, August 23, 2017、UPI, August 23, 2017などをもとに作成。

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レバノン軍は東部国境地帯でダーイシュ掃討作戦を続行(2017年8月23日)

ベカーア県バアルベック郡ラアス・バアルベック村無人地帯、カーア村無人地帯でダーイシュ(イスラーム国)掃討を目的とする「ジャッルード(無人地帯)の暁の戦い」作戦を継続するレバノン軍は、ダーイシュから解放した国境地帯に部隊を展開させ、作戦の第4段階への準備を進めた。

ナハールネット(8月23日付)などが伝えた。

AFP, August 23, 2017、AP, August 23, 2017、ARA News, August 23, 2017、Champress, August 23, 2017、al-Hayat, August 23, 2017、Kull-na Shuraka’, August 23, 2017、al-Mada Press, August 23, 2017、Naharnet, August 23, 2017、NNA, August 23, 2017、Reuters, August 23, 2017、SANA, August 23, 2017、UPI, August 23, 2017などをもとに作成。

イスラエルのネタニヤフ首相はロシアのプーチン大統領との会談で「シリアでのイランの軍事的プレゼンスを阻止するため単独で行動する用意がある」と伝える(2017年8月23日)

ロシアのヴラジミール・プーチン大統領はソチでイスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相と会談し、シリア情勢への対応などについて意見を交わした。

会談には、ロシアのセルゲイ・ラブロフ外務大臣、イスラエルのヨスィ・コーヘン・モサド長官も同席した。

ネタニヤフ首相は3時間にわたる会談で「イスラエルは、シリアで大規模に軍部隊を駐留させようとしているイランの動きを阻止するため、単独で行動を行う用意がある」と、プーチン大統領に伝えた。

ネタニヤフ首相はまた、「イランはイラク、イエメンを支配する途上にある。またレバノンに対しては実際にかなりの支配を確立している…。我々は、イランが日々、イスラエルを抹殺しようとして、脅威を及ぼしていることを一瞬たりとも忘れることなどできない…。イスラエルはシリアでのプレゼンスを強めようとしているイランに対抗する。我々はこうした脅威であれ、それ以外の脅威であれ、自衛行動をとる」と強調した。

ARA News(8月23日付)、『ハヤート』(8月24日付)などが伝えた。

ARA News, August 23, 2017

AFP, August 23, 2017、AP, August 23, 2017、ARA News, August 23, 2017、Champress, August 23, 2017、al-Hayat, August 24, 2017、Kull-na Shuraka’, August 23, 2017、al-Mada Press, August 23, 2017、Naharnet, August 23, 2017、NNA, August 23, 2017、Reuters, August 23, 2017、SANA, August 23, 2017、UPI, August 23, 2017などをもとに作成。

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スワイダー県で軍事情報局とイラン当局が国防隊解体に向け圧力を強める(2017年8月23日)

クッルナー・シュラカー(8月23日付)は、スワイダー県内で軍事情報局と国防隊との間で対立が激化している、と伝えた。

同サイトによると、対立は、軍事情報局が同県で活動を続けてきた国防隊を解体しようとしていることに起因。

サーミー・アフマドを名乗る活動家によると、スワイダー県には1,000人を超える国防隊員がおり、同県の司令官を務めるラシード・サッルーム氏とイラン当局の合意のもと、彼らにはイランから給与が支払われていた。

だが、最近になってイラン当局は彼らへの給与支払いを停止したという。

アフマド氏によると、資金不足に陥った国防隊は身代金目当ての誘拐拉致といった犯罪に手を染めるようになっているという。

一方、ファイサル・ジブルを名乗る活動家によると、こうした動きと並行するかたちで、軍事情報局のスワイダー県支部は、SNSを通じて国防隊を貶めるようなキャンペーンを今年初め頃から行うようになっているという。

サイード・シャアラーニーを名乗る活動家によると、その結果として、スワイダー県の国防隊はロシアへの依存を強めようとしているという。

AFP, August 23, 2017、AP, August 23, 2017、ARA News, August 23, 2017、Champress, August 23, 2017、al-Hayat, August 24, 2017、Kull-na Shuraka’, August 23, 2017、al-Mada Press, August 23, 2017、Naharnet, August 23, 2017、NNA, August 23, 2017、Reuters, August 23, 2017、SANA, August 23, 2017、UPI, August 23, 2017などをもとに作成。

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ロジャヴァ包囲下のハサカ市中心部でシリア政府の警察内務治安部隊訓練コース修了式が開催(2017年8月23日)

ハサカ県では、クッルナー・シュラカー(8月23日付)、SANA(8月23日付)によると、西クルディスタン移行期民政局の支配地域によって包囲されるかたちで残存しているシリア政府支配下のハサカ市治安厳戒地区で、ハサカ県警察が、内務治安部隊教練コース(第1期)の修了式を開催し、同県の軍・内務治安部隊幹部、人民議会議員、そして駐留ロシア軍士官らが参列した。

修了式では、教練コースを終えた修了生が訓練の成果を披露した。

Kull-na Shuraka’, August 23, 2017
Kull-na Shuraka’, August 23, 2017
Kull-na Shuraka’, August 23, 2017
Kull-na Shuraka’, August 23, 2017

AFP, August 23, 2017、AP, August 23, 2017、ARA News, August 23, 2017、Champress, August 23, 2017、al-Hayat, August 24, 2017、Kull-na Shuraka’, August 23, 2017、al-Mada Press, August 23, 2017、Naharnet, August 23, 2017、NNA, August 23, 2017、Reuters, August 23, 2017、SANA, August 23, 2017、UPI, August 23, 2017などをもとに作成。

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ロシア国防省:ロシア・トルコ停戦監視委員会のロシア側監督チームは2件の停戦違反を、トルコ側は4件の違反を確認(2017年8月23日)

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間(8月23日)で、「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を2件(アレッポ県)確認したと発表した。

またトルコ側の監視チームも4件(ダマスカス県・ダマスカス郊外県1件、ハマー県1件、ヒムス県2件)の停戦違反を確認したという。

ほとんどの停戦違反は、ダーイシュ(イスラーム国)、シャーム解放機構の支配地域として登録されている地域で発生したという。

Ministry of Defence of the Russian Federation, August 23, 2017をもとに作成。

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所属不明の戦闘機がダルアー県西部を爆撃し、ダーイシュに忠誠を誓うハーリド・ブン・ワリード軍の司令官3人を殺害(2017年8月23日)

ダルアー県では、クッルナー・シュラカー(8月23日付)によると、所属不明の戦闘機が県西部のジャムラ村近郊で、ダーイシュ(イスラーム国)に忠誠を誓うハーリド・ブン・ワリード軍の車輌を爆撃し、司令官3人を殺害した。

AFP, August 23, 2017、AP, August 23, 2017、ARA News, August 23, 2017、Champress, August 23, 2017、al-Hayat, August 24, 2017、Kull-na Shuraka’, August 23, 2017、al-Mada Press, August 23, 2017、Naharnet, August 23, 2017、NNA, August 23, 2017、Reuters, August 23, 2017、SANA, August 23, 2017、UPI, August 23, 2017などをもとに作成。

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トルコで活動する自由シリア軍司令官を名乗る離反士官「ダイル・ザウル県でのダーイシュとの戦いに備えて、シリア砂漠に戦闘員5,000人を派遣することを決定」(2017年8月23日)

トルコで活動する自由シリア軍の司令官を名乗る離反士官のアフマド・ビッリー准将はアラビー21(8月23日付)に対し、シリア北部で活動する自由シリア軍諸派は戦闘員約5,000人を、ダイル・ザウル県でのダーイシュ(イスラーム国)との戦いに備えて、シリア砂漠に派遣することを決定したと述べた。

Arabi 21, August 23, 2017

ビッリー准将によると、この決定は8月19日にトルコのハタイ県レイハンル市で開かれた会合で下されたもので、アレッポ県とイドリブ県で活動する27の組織、そして米国の支援を受け、ヒムス県東部、ダマスカス郊外県東部、スワイダー県東部で活動を続ける東部獅子軍、殉教者アフマド・アブドゥー軍団、カルヤタイン殉教者旅団(「ハマード浄化のために我らは馬具を備えし」作戦司令室、自由シリア軍諸派、「土地は我らのものだ」作戦司令室所属)の代表も参加したという。

なお、20日には、反体制武装集団25組織が「自由シリア軍参謀総評議会」の名で声明を出し、スワイダー県東部で「尊厳回復の戦い」を開始(19日)した南部部族自由人連合、東部獅子軍、殉教者アフマド・アブドゥー軍団に対して全面支援を行うと表明している。

共同声明発表に参加したのは、末裔軍、イスラーム殉教者(ダーライヤー)、第2軍、覚醒大隊、祖国解放運動、第1師団、第7旅団、イッザ軍、シャーム軍団、ナスル軍、第21軍団、第51旅団、第101師団、中部師団、命じられるまま正しく進め連合、東部自由人軍、スルターン・ムラード師団、イスラーム軍、ハムザート旅団、ムジャーヒディーン軍で、その一部はアレッポ県、イドリブ県で活動している。

AFP, August 23, 2017、AP, August 23, 2017、ARA News, August 23, 2017、Arabi 21, August 23, 2017、Champress, August 23, 2017、al-Hayat, August 24, 2017、Kull-na Shuraka’, August 23, 2017、al-Mada Press, August 23, 2017、Naharnet, August 23, 2017、NNA, August 23, 2017、Reuters, August 23, 2017、SANA, August 23, 2017、UPI, August 23, 2017などをもとに作成。

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シリア軍はヒムス県北東部とハマー県東部のダーイシュ支配地域を閉塞、二つの孤立地帯に分断(2017年8月23日)

ヒムス県では、SANA(8月23日付)によると、シリア軍が予備部隊とともに県東部砂漠地帯でダーイシュ(イスラーム国)に対する掃討作戦を継続し、ハリーフ村、ウスフーリーヤ村、ラウド・ワフシュ村、カトカト村、ミンシャール山に迫った。

これに関して、ARA News(8月23日付)は、シリア軍が、同県北部およびハマー県東部のダーイシュ支配地域の閉塞に続いて、スフナ市北部およびタイバ村一帯でダーイシュ支配地域の閉塞、同支配地域を二つの孤立地帯に分断することに成功したと伝えた。

ARA News, August 23, 2017

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ダイル・ザウル県では、SANA(8月23日付)によると、シリア軍がダイル・ザウル市ウルフィー地区でダーイシュ(イスラーム国)と交戦、また同市南部郊外一帯を爆撃した。

AFP, August 23, 2017、AP, August 23, 2017、ARA News, August 23, 2017、Champress, August 23, 2017、al-Hayat, August 24, 2017、Kull-na Shuraka’, August 23, 2017、al-Mada Press, August 23, 2017、Naharnet, August 23, 2017、NNA, August 23, 2017、Reuters, August 23, 2017、SANA, August 23, 2017、UPI, August 23, 2017などをもとに作成。

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シリア軍とヒズブッラーはダマスカス郊外県西カラムーン地方でダーイシュ掃討戦を継続(2017年8月23日)

ダマスカス郊外県では、SANA(8月23日付)によると、シリア軍がレバノンのレジスタンス(ヒズブッラー)とともに西カラムーン地方ジャラージール村無人地帯でのダーイシュ(イスラーム国)掃討作戦を継続、マハービス丘、アックー丘、バフサート丘を制圧、マール通行所、シュウバト・バルドを射程圏内に収めた。

なお、同地に隣接するレバノン領内のベカーア県バアルベック郡ラアス・バアルベック村無人地帯、カーア村無人地帯ではレバノン軍がダーイシュ掃討を目的とする「ジャッルード(無人地帯)の暁の戦い」を継続している。

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ダルアー県で活動する革命軍は声明を出し、スライマーン・シャリーフ氏を司令官に任命したと発表した。

AFP, August 23, 2017、AP, August 23, 2017、ARA News, August 23, 2017、Champress, August 23, 2017、al-Hayat, August 24, 2017、Kull-na Shuraka’, August 23, 2017、August 24, 2017、al-Mada Press, August 23, 2017、Naharnet, August 23, 2017、NNA, August 23, 2017、Reuters, August 23, 2017、SANA, August 23, 2017、UPI, August 23, 2017などをもとに作成。

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米主導の有志連合は8月22日、ラッカ市近郊などで16回の爆撃を実施(2017年8月23日)

米中央軍(CENTCOM)は、8月22日のシリア、イラク両国における有志連合の空爆の戦果をHPで発表した。

それによると、有志連合は両国領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して24回の空爆を実施、このうちシリア領内での空爆は16回でブーカマール市近郊(1回)、ダイル・ザウル市近郊(1回)、ラッカ市近郊(14回)で実施された。

CENTCOM, August 23, 2017をもとに作成。

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