シリア人権監視団:シリア内戦での死者推計が34万人を超える(2017年11月25日)

英国で活動する反体制NGOのシリア人権監視団のラーミー・アブドゥッラフマーン代表は、AFP(11月25日付)に対して、シリア内戦の死者推計が34万人を超えたことを明らかにした

アブドゥッラフマーン代表によると、2011年3月11日から2017年11月初めにかけてのシリア国内での死者数は推計で以下の通りだという:

総数:343,511人
民間人:102,618人(うち子ども18,897人、女性11,909人)
シリア軍および親政権民兵:119,000人以上(うちシリア軍62,860人、ヒズブッラー戦闘員1,556人)
反体制諸派、シリア民主軍戦闘員:約59,000人
シャーム解放機構(旧ヌスラ戦線)、ダーイシュ(イスラーム国)、外国人過激派戦闘員:62,000人以上

AFP, November 26, 2017、ANHA, November 26, 2017、AP, November 26, 2017、ARA News, November 26, 2017、Champress, November 26, 2017、al-Durar al-Shamiya, November 26, 2017、al-Hayat, November 27, 2017、al-Mada Press, November 26, 2017、Naharnet, November 26, 2017、NNA, November 26, 2017、Reuters, November 26, 2017、SANA, November 26, 2017、UPI, November 26, 2017などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

英『タイムズ』:エルドアン大統領は、アサド政権と協議せずにロジャヴァに越境攻撃しないと、プーチン大統領、ロウハーニー大統領に約束(2017年11月25日)

英日刊紙『タイムズ』(11月25日付)は、社説で、ロシア南部のソチでのヴラジミール・プーチン大統領、トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領、イランのハサン・ロウハーニー大統領の首脳会談について取り上げ、そのなかで「エルドアン大統領は会談で、シリアのアサド大統領と協議せずに、クルド人戦闘員(西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊)に対して越境攻撃を行わない旨、会談で約束した」と伝えた。

Sputnik News, November 22, 2017

同社説によると、「ロシア、トルコ、イランの首脳は、アサド政権の同意なしに、いかなる外国の部隊が介入することも認めないことを合意」し、4月に化学兵器使用疑惑を口実にシリア領内へのミサイル攻撃を行った米国を暗に牽制した、という。

同社説は、この首脳会談を「シリア領内でのダーイシュ(イスラーム国)敗北を受け、獲物を分配しようとする…勝者の集い」と評した。

AFP, November 25, 2017、ANHA, November 25, 2017、AP, November 25, 2017、ARA News, November 25, 2017、Champress, November 25, 2017、al-Durar al-Shamiya, November 25, 2017、al-Hayat, November 26, 2017、al-Mada Press, November 25, 2017、Naharnet, November 25, 2017、NNA, November 25, 2017、Reuters, November 25, 2017、SANA, November 25, 2017、The Times, November 25, 2017、UPI, November 25, 2017などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トランプ米大統領はトルコのエルドアン大統領との電話会談でシリア国内の「協力部隊」への軍事支援のありようを修正すると伝える(2017年11月25日)

トルコ大統領府によると、ドナルド・トランプ米大統領は、レジェップ・タイイップ・エルドアン大統領と電話会談を行い、シリア領内の「協力部隊」(partner forces)に対する軍事支援のありようを修正する旨、伝えた。

トランプ大統領はまた、トルコが「テロ組織」とみなすダーイシュ(イスラーム国)、そしてクルディスタン労働者党(PKK)そして、米国に滞在中のフェトヒュッラ・ギュレン氏らの一派に対する「テロとの戦い」を行うことに同意したという。

なお、ホワイト・ハウスは、電話会談において、PKK、民主統一党(PYD)、ギュレンといった具体的な名前は出なかったとする一方、米国からの武器購入などについて意見が交わされたと発表している。

『ハヤート』(11月26日付)が伝えた。

AFP, November 25, 2017、ANHA, November 25, 2017、AP, November 25, 2017、ARA News, November 25, 2017、Champress, November 25, 2017、al-Durar al-Shamiya, November 25, 2017、al-Hayat, November 26, 2017、al-Mada Press, November 25, 2017、Naharnet, November 25, 2017、NNA, November 25, 2017、Reuters, November 25, 2017、SANA, November 25, 2017、UPI, November 25, 2017などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

国内で活動するアレッポ革命家連合、各県政治評議会はリヤド2会合の決定を拒否(2017年11月25日)

アレッポ革命家連合は声明を出し、サウジアラビアの首都リヤドで開催された反体制派全体会合(リヤド2会合)が、シリア政府との無条件の対話を行うことを決定しいたことに関して、「政権退陣を条件と位置づけないいかなる代表の正統性も認めない」と拒否の姿勢を示した。

al-Durar al-Shamiya, November 25, 2017

**

イドリブ県、アレッポ県、ダマスカス県・ダマスカス郊外県、ハサカ県、ハマー県、クナイトラ県で活動する政治委員会は「シリア・アラブ共和国各県政治委員会」の名で共同声明を出し、サウジアラビアの首都リヤドで開催された反体制派全体会合(リヤド2会合)が、シリア政府との無条件の対話を行うことを決定しいたことに関して、「リヤド2会合での発表はシリア人民の希望を体現しておらず、我々はそれをソチ大会の序曲としてしか見ていない」と批判した。

そのうえで、リヤド2会合を受けたかたちでの反体制派代表団のポスト配分を受け入れないと主張、シリア国内で活動する革命勢力を真に代表するよう求めた。

al-Durar al-Shamiya, November 25, 2017

AFP, November 25, 2017、ANHA, November 25, 2017、AP, November 25, 2017、ARA News, November 25, 2017、Champress, November 25, 2017、al-Durar al-Shamiya, November 25, 2017、al-Hayat, November 26, 2017、al-Mada Press, November 25, 2017、Naharnet, November 25, 2017、NNA, November 25, 2017、Reuters, November 25, 2017、SANA, November 25, 2017、UPI, November 25, 2017などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

CNN:シリアに進駐する米軍将兵の数は2,000人、そのほとんどが特殊部隊(2017年11月25日)

CNN(11月25日付)は、米国複数高官の話として、シリア国内に進駐している米軍兵士の数が2,000人に達していると伝えた。

そのほとんどが、特殊部隊の将兵で、ジェームズ・マティス国防長官は近く正式な数を発表すると述べた」と伝えている。

al-Durar al-Shamiya, November 25, 2017

AFP, November 25, 2017、ANHA, November 25, 2017、AP, November 25, 2017、ARA News, November 25, 2017、Champress, November 25, 2017、CNN, November 25, 2017、al-Durar al-Shamiya, November 25, 2017、al-Hayat, November 26, 2017、al-Mada Press, November 25, 2017、Naharnet, November 25, 2017、NNA, November 25, 2017、Reuters, November 25, 2017、SANA, November 25, 2017、UPI, November 25, 2017などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

中国王毅外交部長「中国はシリア復興に向けて取り組む」(2017年11月25日)

ブサイナ・シャアバーン大統領府政治報道補佐官は中国を訪問し、北京で王毅外交部長(外務大臣)と会談した。

『ハヤート』(11月26日付)などによると、会談で王外交部長は、「国際社会はシリア復興に向けて取り組み、支援しようとしている。中国もそのために取り組む」と述べた。

AFP, November 25, 2017、ANHA, November 25, 2017、AP, November 25, 2017、ARA News, November 25, 2017、Champress, November 25, 2017、al-Durar al-Shamiya, November 25, 2017、al-Hayat, November 26, 2017、al-Mada Press, November 25, 2017、Naharnet, November 25, 2017、NNA, November 25, 2017、Reuters, November 25, 2017、SANA, November 25, 2017、UPI, November 25, 2017などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

アサド大統領とイランのロウハーニー大統領が電話会談:イランは「テロとの戦い」だけでなくシリア復興のパートナー(2017年11月25日)

アサド大統領は、イランのハサン・ロウハーニー大統領と電話会談を行った。

SANA(11月25日付)によると、両首脳は会談で、シリア領内からすべてのテロ組織を殲滅するまで「テロとの戦い」を継続することを確認した。

両首脳はまた、ソチでのロシア・トルコ・イラン首脳会議を高く評価、外国の干渉を排除したかたちで将来のシリアを確定することを確認した。

アサド大統領はそのうえで、イランに対して、「テロとの戦い」におけるパートナーとしてだけでなく、復興のパートナーとしても信頼を寄せていると伝えた。

AFP, November 25, 2017、ANHA, November 25, 2017、AP, November 25, 2017、ARA News, November 25, 2017、Champress, November 25, 2017、al-Durar al-Shamiya, November 25, 2017、al-Hayat, November 26, 2017、al-Mada Press, November 25, 2017、Naharnet, November 25, 2017、NNA, November 25, 2017、Reuters, November 25, 2017、SANA, November 25, 2017、UPI, November 25, 2017などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア軍はダイル・ザウル県で大量の米国製武器を押収(2017年11月25日)

ダイル・ザウル県では、SANA(11月25日付)が、シリア軍が爆弾が仕掛けられた車輌2台を発見、積まれていた米国製の武器弾薬約2トンを押収したと伝え、その写真を公開した。

SANA, November 25, 2017

一方、ドゥラル・シャーミーヤ(11月25日付)によると、ロシア軍戦闘機がブーカマール市近郊のサイヤール村にある避難民キャンプを爆撃し、11人が死亡、数十人が負傷した。

また、ダーイシュ(イスラーム国)は、シリア軍によって制圧されたブーカマール市内の南東部の複数街区に対して爆弾を積んだ車で自爆攻撃を行うなどして、シリア軍と交戦した。

AFP, November 25, 2017、ANHA, November 25, 2017、AP, November 25, 2017、ARA News, November 25, 2017、Champress, November 25, 2017、al-Durar al-Shamiya, November 25, 2017、al-Hayat, November 26, 2017、al-Mada Press, November 25, 2017、Naharnet, November 25, 2017、NNA, November 25, 2017、Reuters, November 25, 2017、SANA, November 25, 2017、UPI, November 25, 2017などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア軍はクナイトラ県、ハマー県でシャーム解放機構などからなる武装集団と交戦(2017年11月25日)

クナイトラ県では、SANA(11月25日付)によると、シャーム解放機構が県北部のハドル村一帯のシリア軍拠点を襲撃するも、シリア軍がこれを撃退した。

**

ハマー県では、SANA(11月25日付)によると、シリア軍が人民防衛諸集団とともに県北東部のサトヒーヤート村に侵攻しようとしたシャーム解放機構を撃退した。

また、ドゥラル・シャーミーヤ(11月25日付)によると、シリア軍と親政権民兵は、シャーム解放機構および「自由シリア軍」とバリール村、シャティーブ村一帯で交戦した。

**

ダマスカス郊外県では、ドゥラル・シャーミーヤ(11月25日付)によると、反体制武装集団が、ハラスター市郊外の車輌管理局一帯でシリア軍と交戦した。

**

イドリブ県では、イバー通信(11月26日付)によると、シャーム解放機構が、「抑圧されしヌスラ連合」を名乗る暗殺集団をサルマダー市で摘発した。

AFP, November 25, 2017、ANHA, November 25, 2017、AP, November 25, 2017、ARA News, November 25, 2017、Champress, November 25, 2017、al-Durar al-Shamiya, November 25, 2017、al-Hayat, November 26, 2017、al-Mada Press, November 25, 2017、Naharnet, November 25, 2017、NNA, November 25, 2017、Reuters, November 25, 2017、SANA, November 25, 2017、UPI, November 25, 2017、Wikalat al-Iba’ al-Ikhbariya, November 25, 2017などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア国防省:ロシア・トルコ停戦監視委員会のロシア側監督チームは7件の停戦違反を、トルコ側は2件の違反を確認(2017年11月25日)

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間(11月25日)で、「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を7件(アレッポ県1件、ハマー県1件、ヒムス県3件、ダマスカス県・ダマスカス郊外県2件)確認したと発表した。

またトルコ側の監視チームも2件(ダマスカス県・ダマスカス郊外県)の停戦違反を確認したという。

ほとんどの停戦違反は、ダーイシュ(イスラーム国)、シャーム解放機構の支配地域として登録されている地域で発生したという。

一方、過去24時間にアレッポ県の3カ村の代表がシリア政府との停戦合意に署名した。

これにより、シリア政府との停戦に応じた自治体は2,281市町村、武装組織の数は234組織に達したという。

Ministry of Defence of the Russian Federation, November 25, 2017をもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.