レバノンのサアド・ハリーリー首相は滞在先のサウジアラビアでイランを批判し辞意を表明(2017年11月4日)

レバノンのサアド・ハリーリー首相は滞在先のサウジアラビアからアラビーヤ・チャンネル(11月4日付)を通じて声明を出し、辞意を表明した。

ハリーリー首相は声明のなかで「イランがレバノン、シリア、イラク、バーレーン、イエメンといったアラブ諸国の内政に干渉している…。イランはアラブ世界を破壊しようとしている」と非難、「中東地域におけるイランの(介入の)手は断ち切られるだろう」と述べた。

一方、ヒズブッラーについては「レバノン人やシリア人に対してヒズブッラーが武器を使用することを拒否する…。ヒズブッラーの干渉が周辺アラブ諸国との問題をもたらしている…。ヒズブッラーは武力を駆使してレバノンの現状を押しつけた」と非難した。

そのうえで「我々は、ラフィーク・ハリーリー元首相暗殺直前と同じような忌まわしい空気のなかにある。私の命を狙った企みを感じた」と述べ、自らの暗殺が計画されていることを示唆した。

これに関して『ハヤート』(11月5日付)は、複数の消息筋の話として、西側の信頼できる高官からハリーリー首相に対して、暗殺計画があると直接伝えられたと報じた。

al-Hayat, November 5, 2017

AFP, November 4, 2017、Alarabia, november 4, 2017、ANHA, November 4, 2017、AP, November 4, 2017、ARA News, November 4, 2017、Champress, November 4, 2017、al-Durar al-Shamiya, November 4, 2017、al-Hayat, November 5, 2017、al-Mada Press, November 4, 2017、Naharnet, November 4, 2017、NNA, November 4, 2017、Reuters, November 4, 2017、SANA, November 4, 2017、UPI, November 4, 2017などをもとに作成。

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トルコのチャヴシュオール外務大臣「米国によるPYD支援は両国関係を損ねる」(2017年11月4日)

トルコのメヴリュト・チャヴシュオール外務大臣は、レックス・ティラーソン米国務長官と電話会談を行い、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍に対する米国の支援が両国関係を損ねると警告した。

チャヴシュオール外務大臣は「(米国と)我々の関係に影響を与えかねない二つの問題がある。一つは米国にテロ組織のリーダー、フェトヒュッラ・ギュレンがいること、そしてもう一つは民主統一党(PYD)への武器供与だ…。我々はクルディスタン労働者党(PKK)に対する措置を講じねばならない。米国はこの点に関して我々と約束を交わした。この問題をめぐってステップが踏まれることを見たいと思っている」と述べた。

ドゥラル・シャーミーヤ(11月4日付)が伝えた。

AFP, November 4, 2017、ANHA, November 4, 2017、AP, November 4, 2017、ARA News, November 4, 2017、Champress, November 4, 2017、al-Durar al-Shamiya, November 4, 2017、al-Hayat, November 5, 2017、al-Mada Press, November 4, 2017、Naharnet, November 4, 2017、NNA, November 4, 2017、Reuters, November 4, 2017、SANA, November 4, 2017、UPI, November 4, 2017などをもとに作成。

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シリア駐留ロシア軍報道官「シリア軍はロジャヴァ支配地域解放に向けた準備をしている」(2017年11月4日)

ラタキア県フマイミーム航空基地の駐留ロシア軍のアレクサンドル・イヴァノフ報道官は、シリア軍が西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の支配下にあるシリア北の制圧に向けた軍事作戦を準備していると述べた。

イヴァノフ報道官は「米国の支援を受けるクルド人当局の支配下にあるシリア北部の地域に対処するためのシリア政府にとっての唯一の選択肢は軍事的解決となろう」と付言した。

ドゥラル・シャーミーヤ(11月4日付)が伝えた。

AFP, November 4, 2017、ANHA, November 4, 2017、AP, November 4, 2017、ARA News, November 4, 2017、Champress, November 4, 2017、al-Durar al-Shamiya, November 4, 2017、al-Hayat, November 5, 2017、al-Mada Press, November 4, 2017、Naharnet, November 4, 2017、NNA, November 4, 2017、Reuters, November 4, 2017、SANA, November 4, 2017、UPI, November 4, 2017などをもとに作成。

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イラク人民動員隊(ヒズブッラー大隊)はブーカマール市(ダイル・ザウル県)でのダーイシュに対する戦いに参加すると表明(2017年11月4日)

イラク人民動員隊の一つでイランの支援を受けるヒズブッラー大隊のジャアファル・フサイニー報道官は、マヤーディーン(11月3日付)に対して、イラクのレジスタンス部隊はイラク国境に面するダイル・ザウル県のブーカマール市でのダーイシュ(イスラーム国)に対する戦いに参加するだろう、と述べた。

al-Durar al-Shamiya, November 4, 2017

AFP, November 4, 2017、ANHA, November 4, 2017、AP, November 4, 2017、ARA News, November 4, 2017、Champress, November 4, 2017、al-Durar al-Shamiya, November 4, 2017、al-Hayat, November 5, 2017、al-Mada Press, November 4, 2017、Naharnet, November 4, 2017、NNA, November 4, 2017、Qanat al-Mayadin, November 4, 2017、Reuters, November 4, 2017、SANA, November 4, 2017、UPI, November 4, 2017などをもとに作成。

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ダーイシュはダイル・ザウル市郊外の避難民仮設居住センターで自爆テロを敢行し、200人あまりが死傷(2017年11月4日)

ダイル・ザウル県では、SANA(11月4日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)が晩、ジャフラ油田とCONOCOガス工場を結ぶ地域に設置されていた避難民仮設居住センターにダーイシュ(イスラーム国)が爆弾を積んだ車で自爆攻撃を行い、女性や子ども多数が死亡した。

ANHA(11月4日付)によると、この自爆テロは、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の支配地域に非難してきた住民を搬送中の車列を狙ったもので、民間人100人以上が死亡したという(AFP(11月5日付)によると、75人が死亡、140人以上が負傷)。

SANA, November 4, 2017

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団が、ユーフラテス川左岸(東岸)に展開する西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍と、同川右岸(西岸)に展開するシリア軍によって包囲されているダーイシュ(イスラーム国)支配下のフワイジャト・カーティア地区(カーティア島)の住民数百人が島から避難できない状態でいると発表した。

同時の住民は、シリア民主軍とダーイシュが、ユーフラテス川左岸のシリア民主軍支配地域に避難させることで合意したが、ロシア・シリア両軍は、住民に混じってダーイシュの戦闘員が逃亡することに警戒し、住民の渡河を認めていないという。

AFP, November 4, 2017、November 5, 2017、ANHA, November 4, 2017、AP, November 4, 2017、ARA News, November 4, 2017、Champress, November 4, 2017、al-Durar al-Shamiya, November 4, 2017、al-Hayat, November 5, 2017、al-Mada Press, November 4, 2017、Naharnet, November 4, 2017、NNA, November 4, 2017、Reuters, November 4, 2017、SANA, November 4, 2017、UPI, November 4, 2017などをもとに作成。

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シリア軍はクナイトラ県ハドル村一帯に進攻したアル=カーイダ系のシャーム解放機構などからなる武装集団を撃退(2017年11月4日)

クナイトラ県では、SANA(11月4日付)によると、シリア軍は、3日に「ヘルモンの軛破壊」の戦いと銘打って、ハドル村一帯やダマスカス郊外県バイト・ジン村、シャイフ山(ヘルモン山)山麓一帯に対する攻勢を強めていたアル=カーイダ系組織のシャーム解放機構が主導するムハンマド軍作戦司令室とジャバル・シャイフ作戦司令室とハドル村一帯で交戦、武装集団を撃退した。

SANA, November 4, 2017

シリア人権監視団によると、戦闘でシリア軍兵士少なくとも18人、シャーム解放機構側の戦闘員9人が死亡、そのなかにはシャーム解放機構の司令官、シャーム自由人イスラーム運動の司令官も含まれているという。

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ダマスカス県では、SANA(11月4日付)によると、ダマスカス郊外県東グータ地方で活動を続ける反体制武装集団がアッバースィーイーン地区を砲撃し、2人が死亡した。

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スワイダー県では、SANA(11月4日付)によると、サミーア村を反体制武装集団が砲撃した。

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ヒムス県では、ドゥラル・シャーミーヤ(11月4日付)によると、シャーム解放機構が県北部のフナイフィース村一帯でシリア軍と交戦した。

AFP, November 4, 2017、ANHA, November 4, 2017、AP, November 4, 2017、ARA News, November 4, 2017、Champress, November 4, 2017、al-Durar al-Shamiya, November 4, 2017、al-Hayat, November 5, 2017、al-Mada Press, November 4, 2017、Naharnet, November 4, 2017、NNA, November 4, 2017、Reuters, November 4, 2017、SANA, November 4, 2017、UPI, November 4, 2017などをもとに作成。

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ロシア空軍の長距離戦略爆撃機がダイル・ザウル県ブーカマール市一帯を再び爆撃(2017年11月4日)

ロシア国防省は、ロシア空軍の長距離戦略爆撃機Tu-22M3部隊が、ロシア国内の航空基地から、イラン、イラク領空を経由してシリア領空に入り、ダイル・ザウル県ブーカマール市近郊のダーイシュ(イスラーム国)の拠点、武器弾薬庫を爆撃し、これを破壊したと発表した。

Ministry of Defence of the Russian Federation, November 4, 2017をもとに作成。

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ロシア国防省:ロシア・トルコ停戦監視委員会のロシア側監督チームは9件の停戦違反を、トルコ側は4件の違反を確認(2017年11月4日)

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間(11月4日)で、「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を9件(アレッポ県5件、ハマー県1件、ヒムス県1件、クナイトラ県1件、ダルアー県1件)確認したと発表した。

またトルコ側の監視チームも4件(アレッポ県3件、ダマスカス県・ダマスカス郊外県1件)の停戦違反を確認したという。

ほとんどの停戦違反は、ダーイシュ(イスラーム国)、シャーム解放機構の支配地域として登録されている地域で発生したという。

シリア政府との停戦に応じた自治体は現在、2,263市町村、武装組織の数は234組織。

Ministry of Defence of the Russian Federation, November 4, 2017をもとに作成。

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