スーダンのバシール大統領「シリアで今日起きていることは、米国の介入の結果。アサド大統領なくして政治的解決はない」(2017年11月23日)

スーダンのウマル・バシール大統領はロシアを訪問し、モスクワでヴラジミール・プーチン大統領と会談した。

スーダン通信(SUNA、11月23日付)によると、バシール大統領は会談で、「シリアで今日起きていることは、米国の介入の結果だと考えている。バッシャール・アサド大統領なくして、政治的解決はない」と述べた。

al-Durar al-Shamiya, November 23, 2017

AFP, November 23, 2017、ANHA, November 23, 2017、AP, November 23, 2017、ARA News, November 23, 2017、Champress, November 23, 2017、al-Durar al-Shamiya, November 23, 2017、al-Hayat, November 24, 2017、al-Mada Press, November 23, 2017、Naharnet, November 23, 2017、NNA, November 23, 2017、Reuters, November 23, 2017、SANA, November 23, 2017、SUNA, November 24, 2017、UPI, November 23, 2017などをもとに作成。

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サウジアラビアのムハンマド・ビン・サルマーン皇太子がリヤド2会合後にラヴレンチエフ・シリア問題担当大統領特使と会談(2017年11月23日)

サウジアラビアのSPA(11月23日付)によると、ムハンマド・ビン・サルマーン皇太子が23日晩、サウジアラビアを訪問したアレクサンドル・ラヴレンチエフ・シリア問題担当大統領特使と首都リヤドで会談し、シリア情勢の進捗について意見を交わした。

会談は、22日に開幕した反体制派全体会合(リヤド2会合)閉幕後に行われ、ムサーイド・ビン・ムハンマド・アイバーン閣僚会議担当国務大臣、ハーリド・フマイダーン総合情報長官、サーミル・ビン・サフバーン・サフバーン・アラビア湾問題担当国務大臣が同席した。

AFP, November 23, 2017、ANHA, November 23, 2017、AP, November 23, 2017、ARA News, November 23, 2017、Champress, November 23, 2017、al-Durar al-Shamiya, November 23, 2017、al-Hayat, November 24, 2017、al-Mada Press, November 23, 2017、Naharnet, November 23, 2017、NNA, November 23, 2017、Reuters, November 23, 2017、SANA, November 23, 2017、SPA, November 23, 2017、UPI, November 23, 2017などをもとに作成。

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サウジアラビアで開かれていた反体制派全体会合(リヤド2会合)は、反体制派統合を実現しないまま、移行期開始前のアサド政権退陣とイランの役割を拒否して閉幕(2017年11月23日)

サウジアラビアの首都リヤドで22日に開幕した反体制派全体会合(リヤド2会合)は閉幕声明を採択して閉会した。

『ハヤート』(11月24日付)、ドゥラル・シャーミーヤ(11月23日付)によると、閉幕声明の骨子は以下の通り:

1. 領土の統一性と平和、主権維持に専心することを確認する。シリアが、地方分権の原則に基づく民主的政体の多民族・多文化国家であるよう専念すると表明する。シリア人と国際社会の責任において政治移行プロセスが行われることを強調する。
2. 移行期統治機関にかかるジュネーブ合意(2012年)の文言に従い、交渉における反体制派の姿勢の「限度」を守ることを表明する。
3. 移行期間の開始時に、バッシャール・アサド、政権幹部が権力の座から去ることなしにこのことが実現し得ないことを強調する。
4. 移行期における独裁体制との関係正常化は、政治交渉プロセスのさらなる混乱をもたらすだけでなく、さらなる民間人の犠牲をもたらすことになる。
5. 国連に対し、政治プロセス活性化とジュネーブ会議の再開に向けた措置を講じることを求めるとともに、ジュネーブ合意および関連する諸決定に基づき、国連主催したで統一反体制派代表団とシリア政府代表団による無条件の直接対話を行うことを主唱する。
6. 緊張緩和地帯にかかる合意の効率的で断固とした実施と、政権およびその同盟者による違反の抑止を要求する。この合意は、政治プロセスへの真摯な取り組みが伴われる、公正な政治解決に至らなければ、より深刻なかたちでの紛争の悪化をもたらすことを強調する。
7. あらゆるかたちの過激主義、テロ、地域諸国、諸外国の干渉を拒否、とりわけ、地域の治安と安定を揺るがし、その人口動態的な改編をもたらし、国家テロ、宗派主義的外国人民兵のテロなどのテロを拡散しようとするイランの役割を拒否する。
8. シリア政府による国際法で禁じられた大量破壊兵器の使用を非難する。
9. 最高交渉委員会の組織構造、委員会内の諸組織にかかるリストを承認するとともに、その代表者を指名し、交渉代表団の任務を付託する。
10. シリア政府の代表団との交渉を行う交渉代表団を設置すること、そしてそのメンバーが移行期統治機関およびそこから派生する諸機関に参画する権利を有さないことに合意する。

シリア革命反体制勢力国民連立の副代表のアブドゥルバースィト・ハンムー氏によると、再編される最高交渉委員会の代表団は30人から33人によって構成されるとともに、20日に辞任したリヤード・ヒジャーブ元首相に代わる新たな代表(総合調整役)が選出されるという。

これに関して、シリア革命反体制勢力国民連立のアフマド・ラマダーン広報局長はAFP(11 月23日付)に対して、「カイロ・プラットフォーム」が最高交渉委員会の一部になった」と述べ、「リヤド・プラットフォーム」と「カイロ・プラットフォーム」が糾合したことを明らかにした。

一方、会合への参加を直前に見合わせた「モスクワ・プラットフォーム」の代表を務めるカドリー・ジャミール前副首相は、「代表間の平等が維持された統一代表団の結成をめざすことになり、現在そのための検討がなされている」と述べた。

AFP, November 23, 2017、ANHA, November 23, 2017、AP, November 23, 2017、ARA News, November 23, 2017、Champress, November 23, 2017、al-Durar al-Shamiya, November 22, 2017、November 23, 2017、al-Hayat, November 24, 2017、al-Mada Press, November 23, 2017、Naharnet, November 23, 2017、NNA, November 23, 2017、Reuters, November 23, 2017、SANA, November 23, 2017、UPI, November 23, 2017などをもとに作成。

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イラン・イスラーム革命防衛隊のジャアファリー司令官「国防隊を法的に認めるべきだ」(2017年11月23日)

イラン・イスラーム革命防衛隊のモハンマド・アリー・ジャアファリー司令官はIRIB(11月23日付)が放映した記者会見で、「革命防衛隊はシリアでの持続的な停戦実現と同国の復興において効果的役割を果たす用意がある」と述べるとともに、イランの指導のもとに結成された「国防隊」を法的に認めるべきだと主唱した。

al-Durar al-Shamiya, November 23, 2017

ジャアファリー司令官は「イラン政府との複数回の会合で、イラン…革命防衛隊がシリア復興に貢献するにふさわしい状態にある点で合意がなされた。この問題に関してシリア政府と実際に協議もなされた」、「シリア政府と人民議会は、国防隊を法的に認めるための投票を行うべきだ…。アサド大統領は国防隊の重要性を理解している…。将来の脅威に対処するために、彼は国防隊を合法化するだろう」と述べた。

シリア国内での戦闘終結後も「シリアに留まり、退去しないだろう」と述べた。

AFP, November 23, 2017、ANHA, November 23, 2017、AP, November 23, 2017、ARA News, November 23, 2017、Champress, November 23, 2017、al-Durar al-Shamiya, November 23, 2017、al-Hayat, November 24, 2017、IRIB, November 23, 2017、al-Mada Press, November 23, 2017、Naharnet, November 23, 2017、NNA, November 23, 2017、Reuters, November 23, 2017、SANA, November 23, 2017、UPI, November 23, 2017などをもとに作成。

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ロシアのザハロワ外務省報道官「客観的な調査を行えない国連OPCW合同査察機構を再生しようとしても無駄」(2017年11月23日)

ロシアのマリア・ザハロワ外務省報道官は会見で、シリアでの化学兵器使用に関する調査を行う国連および化学兵器禁止機関(OPCW)の合同査察機構(Joint Investigation Mechanism、JIM)の任期が2017年11月18日に終了したことに関して、「2年以上にわたって活動を続けたにもかかわらず、プロフェッショナルで客観的な調査を行うのに必要な専門的な能力や技術的ツールを作り出すことができなかったメカニズムを再生しようとしても無駄だ」と述べた。

ザハロワ報道官はそのうえで「現時点で議論し得るのは、化学兵器禁止条約やOPCWの文書が定める原則や措置を検証することで、まったく新しい機関を設置することだけだ」と付言した。

『ハヤート』(11月24日付)などが伝えた。

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ロシア軍のゲラシモフ参謀総長「年内にシリア駐留ロシア軍の削減を開始する見込み」(2017年11月23日)

ロシア軍のヴァレリー・ゲラシモフ参謀総長は、今年末までにシリア駐留ロシア軍の削減を開始するとの見通しを明らかにした。

ゲラシモフ参謀総長は、記者団に対して「そうなるだろう。任務終了後に行われるだろう。やり残されている軍事的な任務がほんの少しだけある。もちろん、決定は軍の最高司令官(大統領)によって行われる」と述べた。

インターファクス通信(11月23日付)が伝えた。

AFP, November 23, 2017、ANHA, November 23, 2017、AP, November 23, 2017、ARA News, November 23, 2017、Champress, November 23, 2017、al-Durar al-Shamiya, November 23, 2017、al-Hayat, November 24, 2017、Interfax, November 23, 2017、al-Mada Press, November 23, 2017、Naharnet, November 23, 2017、NNA, November 23, 2017、Reuters, November 23, 2017、SANA, November 23, 2017、UPI, November 23, 2017などをもとに作成。

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反体制派がスワイダー県で旅客バスを襲撃し、8人を殺害(2017年11月23日)

スワイダー県では、SANA(11月23日付)によると、ハッラーン村郊外で旅客バスが、ダルアー県東部を拠点とする反体制武装集団によって襲撃され、女性1人を含む8人が死亡した。

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ダルアー県では、SANA(11月23日付)によると、反体制武装集団がヒルバト・ガザーラ変電所を攻撃した。

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ダマスカス県・ダマスカス郊外県では、SANA(11月23日付)によると、東グータ地方で活動を続ける反体制武装集団が、ジャルマーナー市、サイイダ・ザイナブ町の旅客バス発着場、ドゥライラア地区、ファイハー地区、カッサーア地区、シャーグール区を砲撃し、少なくとも7人が負傷した。

これに対して、シリア軍は応戦し、東グータ地方各所を砲撃した。

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アレッポ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(11月23日付)によると、県南部の小ヒジャーラ村で反体制武装集団がヒズブッラーと交戦、これを撃退した。

AFP, November 23, 2017、ANHA, November 23, 2017、AP, November 23, 2017、ARA News, November 23, 2017、Champress, November 23, 2017、al-Durar al-Shamiya, November 23, 2017、al-Hayat, November 24, 2017、al-Mada Press, November 23, 2017、Naharnet, November 23, 2017、NNA, November 23, 2017、Reuters, November 23, 2017、SANA, November 23, 2017、UPI, November 23, 2017などをもとに作成。

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シリア軍はマヤーディーン市とブーカマール市を結ぶ街道上に位置するクーリーヤ市を制圧(2017年11月23日)

ダイル・ザウル県では、SANA(11月23日付)によると、シリア軍がロシア軍の航空支援を受け、マヤーディーン市とブーカマール市を結ぶ街道上に位置するクーリーヤ市でダーイシュ(イスラーム国)と交戦、同地を制圧した。

syria.liveuamap.com, November 23, 2017

AFP, November 23, 2017、ANHA, November 23, 2017、AP, November 23, 2017、ARA News, November 23, 2017、Champress, November 23, 2017、al-Durar al-Shamiya, November 23, 2017、al-Hayat, November 24, 2017、al-Mada Press, November 23, 2017、Naharnet, November 23, 2017、NNA, November 23, 2017、Reuters, November 23, 2017、SANA, November 23, 2017、UPI, November 23, 2017などをもとに作成。

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アサド大統領はハリーリー首相が任命したザヒーヤー・レバノン新大使と会談(2017年11月23日)

アサド大統領は、ヨルダンのサアド・ハリーリー首相が10月29日に駐シリア・レバノン大使に任命し、首都ダマスカスに着任したサアド・ザヒーヤー氏(前外務省事務財務局長)の信任状捧呈式に出席、その後同氏と面談した。

式にはワリード・ムアッリム外務在外居住者大臣(兼副首相)らも同席した。

SANA(11月23日付)が伝えた。

SANA, November 23, 2017

AFP, November 23, 2017、ANHA, November 23, 2017、AP, November 23, 2017、ARA News, November 23, 2017、Champress, November 23, 2017、al-Durar al-Shamiya, November 23, 2017、al-Hayat, November 24, 2017、al-Mada Press, November 23, 2017、Naharnet, November 23, 2017、NNA, November 23, 2017、Reuters, November 23, 2017、SANA, November 23, 2017、UPI, November 23, 2017などをもとに作成。

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ロシア空軍長距離戦略爆撃機Tu-22M3部隊がダイル・ザウル県のダーイシュ拠点を爆撃(2017年11月23日)

ロシア国防省は、ロシア空軍の長距離戦略爆撃機Tu-22M3部隊が、ロシア国内の航空基地から、イラン、イラク領空を経由してシリア領空に入り、ダイル・ザウル県ブーカマール市近郊のダーイシュ(イスラーム国)の拠点などを爆撃し、これを破壊したと発表した。

Minister or Defence of Russia, November 23, 2017

Ministry of Defence of the Russian Federation, November 23, 2017をもとに作成。

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ロシア国防省:ロシア・トルコ停戦監視委員会のロシア側監督チームは9件の停戦違反を、トルコ側は4件の違反を確認(2017年11月23日)

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間(11月23日)で、「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を9件(アレッポ県5件、ラタキア県1件、ダマスカス県・ダマスカス郊外県3件)確認したと発表した。

またトルコ側の監視チームも4件(アレッポ県1件、ヒムス県1件、ダマスカス県・ダマスカス郊外県2件)の停戦違反を確認したという。

ほとんどの停戦違反は、ダーイシュ(イスラーム国)、シャーム解放機構の支配地域として登録されている地域で発生したという。

一方、過去24時間にヒムス県の1カ村、イドリブ県の1カ村の代表がシリア政府との停戦合意に署名した。

これにより、シリア政府との停戦に応じた自治体は2,278市町村、武装組織の数は234組織に達したという。

Ministry of Defence of the Russian Federation, November 23, 2017をもとに作成。

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