トルコのエルドアン大統領「トルコは米国が人形のように弄べるような国ではない」(2017年11月21日)

トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領はアンカラでの与党公正発展党(AKP)の議員との会合で、米国が西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊(YPG)に武器を供与していることを改めて強く批判した。

エルドアン大統領は「米国はどの国に対抗しようとしてシリアでこうした連中(YPGのこと)に武器を供与しているのか…? トルコは米国が人形のように弄べるような国ではない」と述べた。

『ハヤート』(11月22日付)が伝えた。

AFP, November 21, 2017、ANHA, November 21, 2017、AP, November 21, 2017、ARA News, November 21, 2017、Champress, November 21, 2017、al-Durar al-Shamiya, November 21, 2017、al-Hayat, November 22, 2017、al-Mada Press, November 21, 2017、Naharnet, November 21, 2017、NNA, November 21, 2017、Reuters, November 21, 2017、SANA, November 21, 2017、UPI, November 21, 2017などをもとに作成。

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イランのロウハーニー大統領はダーイシュに対する勝利を宣言(2017年11月21日)

イランのハサン・ロウハーニー大統領は、国営テレビを通じてダーイシュ(イスラーム国)に対する勝利宣言を行った。

ロウハーニー大統領は「今日、アッラーとこの地域におけるレジスタンスの支援を受け、我々はこう言うことができるようになった。「人々の頭上にのし掛かってきた悪は弱まった」。もちろん、逃亡劇は続くだろう。だが、基本的、そして根本的にダーイシュは廃滅された」と述べた。

Naharnet, November 21, 2017

一方、イラン・イスラーム革命防衛隊の公式サイトであるセパ・ニュース(11月21日付)が伝えたところによると、ゴドス軍団のガーセム・ソレイマーニー司令官は、イランの最高指導者アーヤトッラー・アリー・ハーメネイー師に書簡を送り、ダーイシュ(イスラーム国)が終わったと報告した。

書簡のなかで、ソレイマーニー司令官は、多国籍部隊がイラン・イスラーム革命防衛隊の指揮下でダーイシュに対するシリア軍の軍事作戦を支援したとしたうえで、「聖地防衛に尽力したイラン、イラク、シリア、アフガニスタン、パキスタンの数千の殉教者と負傷者」に謝意を示した。

ソレイマーニー司令官はまた、レバノンのヒズブッラー、イラク人民動員隊がダーイシュ壊滅に「決定的な役割」を果たしたと指摘した。

AFP, November 21, 2017、ANHA, November 21, 2017、AP, November 21, 2017、ARA News, November 21, 2017、Champress, November 21, 2017、al-Durar al-Shamiya, November 21, 2017、al-Hayat, November 22, 2017、al-Mada Press, November 21, 2017、Naharnet, November 21, 2017、NNA, November 21, 2017、Reuters, November 21, 2017、SANA, November 21, 2017、Sepah News, November 21, 2017、UPI, November 21, 2017などをもとに作成。

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ハリーリー首相が3週間ぶりにレバノンに帰国、エジプトのスィースィー大統領とサウジアラビアとイランの緊張関係から距離を置く必要があることを確認(2017年11月21日)

サウジアラビア訪問中の11月4日に突如辞意を表明し、一時は首都リヤドに軟禁されていると報じられたサアド・ハリーリー首相が、フランスを発ち、エジプトとキプロスを経て、21日晩にベイルートのラフィーク・ハリーリー国際空港に到着した。

エジプトでは首都カイロで、アブドゥルファッターフ・スィースィー大統領と会談、中東地域におけるサウジアラビアとイランの緊張関係から距離を置く必要があることで見解が一致した。

エジプト大統領府の声明によると、両者はレバノンのすべての当事者がコンセンサスに達し、外国の内政干渉を拒否する必要がある点で合意したという。

ナハールネット(11月21日付)が伝えた。

Naharnet, November 21, 2017

AFP, November 21, 2017、ANHA, November 21, 2017、AP, November 21, 2017、ARA News, November 21, 2017、Champress, November 21, 2017、al-Durar al-Shamiya, November 21, 2017、al-Hayat, November 22, 2017、al-Mada Press, November 21, 2017、Naharnet, November 21, 2017、NNA, November 21, 2017、Reuters, November 21, 2017、SANA, November 21, 2017、UPI, November 21, 2017などをもとに作成。

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ソチでのシリア諸国民大会の議長としてシャルア前副大統領抜擢か?(2017年11月21日)

『シャルク・アウサト』(11月21日付)は、独自情報として、ロシアのヴラジミール・プーチン大統領の提案により開催に向けた準備が進められている「シリア諸国民大会」(国民対話会合)の議長として、ロシアがファールーク・シャルア前副大統領を招聘しようとしている、と伝えた。

シャルア前副大統領の招聘は、複数の反体制活動家の提案に基づくもので、彼らはロシアの国防省と外務省に対して、「政権内外から広く受け入れられる人物」として推薦したという。

al-Durar al-Shamiya, November 21, 2017

AFP, November 21, 2017、ANHA, November 21, 2017、AP, November 21, 2017、ARA News, November 21, 2017、Champress, November 21, 2017、al-Durar al-Shamiya, November 21, 2017、al-Hayat, November 22, 2017、al-Mada Press, November 21, 2017、Naharnet, November 21, 2017、NNA, November 21, 2017、Reuters, November 21, 2017、SANA, November 21, 2017、al-Sharq al-Awsat, November 21, 2017、UPI, November 21, 2017などをもとに作成。

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ロシアのラヴロフ外務大臣は、政権打倒に固執するヒジャーブ元首相ら在外活動家の最高交渉委員会脱会を「反体制派統合に資する」と評価(2017年11月21日)

ロシアのセルゲイ・ラブロフ外務大臣は、サウジアラビアの首都リヤドでの反体制派全体会合(リヤド2会合)直前に、リヤード・ヒジャーブ元首相が最高交渉委員会代表(総合調整役)の職を辞し、それ以外の幹部も脱会したことに関して、RT(11月21日付)に対して、「国内外の反体制派が建設的で基本的な原則に基づいて統合するのに資するだろう」としたうえで、「シリアの反体制派の統合に向けたサウジの取り組みを支援した」と述べた。

al-Durar al-Shamiya, November 21, 2017

AFP, November 21, 2017、ANHA, November 21, 2017、AP, November 21, 2017、ARA News, November 21, 2017、Champress, November 21, 2017、al-Durar al-Shamiya, November 21, 2017、al-Hayat, November 22, 2017、al-Mada Press, November 21, 2017、Naharnet, November 21, 2017、NNA, November 21, 2017、Reuters, November 21, 2017、RT, November 21, 2017、SANA, November 21, 2017、UPI, November 21, 2017などをもとに作成。

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シリア・ムスリム同胞団は22日開催予定のリヤド2会合参加者に対して、アサド政権を是認しないよう警告(2017年11月21日)

シリア・ムスリム同胞団は、22日にサウジアラビアの首都リヤドで開幕予定の反体制派拡大会合(リヤド2会合)の参加者に向けて声明を出し、「反体制派の統合、革命の目的実現に向けたヴィジョンの統一をめざす兄弟のとりくみを支持する」と表明するとともに、「移行期、そして未来のシリアにバッシャール・アサドと政権幹部の居場所はない、というのが従来通りの我々の公式の立場」と主張した。

AFP, November 21, 2017、ANHA, November 21, 2017、AP, November 21, 2017、ARA News, November 21, 2017、Champress, November 21, 2017、al-Durar al-Shamiya, November 21, 2017、al-Hayat, November 22, 2017、al-Mada Press, November 21, 2017、Naharnet, November 21, 2017、NNA, November 21, 2017、Reuters, November 21, 2017、SANA, November 21, 2017、UPI, November 21, 2017などをもとに作成。

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シリア政府支配下のハサカ市中心街でブーカマール市解放を祝う集会(2017年11月21日)

ハサカ県では、SANA(11月21日付)によると、シリア政府の支配下に留まるハサカ市中心街で、シリア軍によるダイル・ザウル県ブーカマール市解放を祝う集会が行われ、自治体関係者人民諸組織メンバー、バアス党関係者、市民らが参加した。

集会では、ブーカマール市解放が、中東地域の分割をめざすすべての計略に対するシリアとその同盟国の勝利と位置づけられた。

SANA, November 21, 2017

AFP, November 21, 2017、ANHA, November 21, 2017、AP, November 21, 2017、ARA News, November 21, 2017、Champress, November 21, 2017、al-Durar al-Shamiya, November 21, 2017、al-Hayat, November 22, 2017、al-Mada Press, November 21, 2017、Naharnet, November 21, 2017、NNA, November 21, 2017、Reuters, November 21, 2017、SANA, November 21, 2017、UPI, November 21, 2017などをもとに作成。

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シリア軍はブーカマール市近郊の避難民キャンプを砲撃し、4人死亡(2017年11月21日)

ダイル・ザウル県では、ドゥラル・シャーミーヤ(11月21日付)によると、シリア軍と親政権民兵が、ブーカマール市近郊のガブラ村郊外に設置されているスーフ・リファーイー避難民キャンプを砲撃し、4人が死亡した。

AFP, November 21, 2017、ANHA, November 21, 2017、AP, November 21, 2017、ARA News, November 21, 2017、Champress, November 21, 2017、al-Durar al-Shamiya, November 21, 2017、al-Hayat, November 22, 2017、al-Mada Press, November 21, 2017、Naharnet, November 21, 2017、NNA, November 21, 2017、Reuters, November 21, 2017、SANA, November 21, 2017、UPI, November 21, 2017などをもとに作成。

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シリア軍はダマスカス郊外県、ハマー県でシャーム解放機構などからなる武装集団と交戦、ホワイト・ヘルメットはシリア軍がハラスター市に激しい砲撃を行っていると主張(2017年11月21日)

ダマスカス郊外県では、SANA(11月21日付)によると、シリア軍が県南西部でシャーム解放機構などからなる武装集団と交戦し、バイト・サービル町およびバイト・ティーマー村に近いハラフ・シュール丘、カフル・フール村西方のマクラア丘を制圧した。

一方、ドゥラル・シャーミーヤ(11月21日付)がホワイト・ヘルメットの情報として伝えたところによると、シリア軍がハラスター市に100発以上の迫撃砲弾を撃ち込んだ。

al-Durar al-Shamiya, November 21, 2017

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アレッポ県では、SANA(11月21日付)によると、シリア軍が同盟部隊とともに、県南東部でシャーム解放機構などからなる武装集団と交戦、ハナースィル市南西に位置するジュッブ・アワド村、タッラト・シャイフ・ムハンマド村を含む地域を制圧した。

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ハマー県では、シャーム解放機構に近いイバー通信(11月21日付)によると、シャーム解放機構が県東部のムスタリーハ村に進攻したシリア軍と交戦、これを撃退した。

al-Durar al-Shamiya, November 21, 2017

AFP, November 21, 2017、ANHA, November 21, 2017、AP, November 21, 2017、ARA News, November 21, 2017、Champress, November 21, 2017、al-Durar al-Shamiya, November 21, 2017、al-Hayat, November 22, 2017、al-Mada Press, November 21, 2017、Naharnet, November 21, 2017、NNA, November 21, 2017、Reuters, November 21, 2017、SANA, November 21, 2017、UPI, November 21, 2017、Wikalat al-Iba’ al-Ikhbariya, November 21, 2017などをもとに作成。

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シリア外務在外居住者省はイランとヒズブッラーを非難したアラブ連盟を「シャイフどものオイル・マネーの道具」と非難(2017年11月21日)

シリアの外務在外居住者省の公式筋は声明を出し、20日にエジプトの首都カイロで開催されたアラブ連盟緊急外相会議で、サウジアラビアやバーレーンの提案により、イランがアラブ各国の安全を脅かしていると非難、ヒズブッラーを「テロ組織」と断じた声明が採択されたことを非難した。

公式筋は、「シリア・アラブ共和国は外相会談で行われたことを非難する。それは、連盟そのものの仕組みから逸脱し、アラブ民族の利益、存在、共同安全保障に背くシャイフどものオイル・マネーによって動かされる道具と化してしまった」と非難した。

そのうえで、こうした行為がイスラエルに資すると指摘、「アラブ人民はいわゆる「アラブの春」の陰謀を目の当たりにし、そのなかでヒズブッラーとイランがタクフィール主義テロに抵抗し、こうした陰謀を頓挫させ、拡大シオニズムからの攻撃に抵抗してきたことを知っている。現下のアラブ連盟は、アラブ世論から軽蔑のまなざしを向けられるに十分な存在であり、民族に敵対する悪魔の魂を宿した存在となってしまった」と非難した。

なお、アラブ連盟緊急外相会議にレバノンの外務大臣は欠席、除名処分を受けているシリアも参加しなかった。

AFP, November 21, 2017、ANHA, November 21, 2017、AP, November 21, 2017、ARA News, November 21, 2017、Champress, November 21, 2017、al-Durar al-Shamiya, November 21, 2017、al-Hayat, November 22, 2017、al-Mada Press, November 21, 2017、Naharnet, November 21, 2017、NNA, November 21, 2017、Reuters, November 21, 2017、SANA, November 21, 2017、UPI, November 21, 2017などをもとに作成。

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ロシアのプーチン大統領はアサド大統領の電撃訪問直後にトランプ米大統領と電話会談(2017年11月21日)

ロシアのヴラジミール・プーチン大統領は、米国のドナルド・トランプ大統領と電話会談を行い、アサド大統領との首脳会談について報告した。

ロシア大統領府によると、電話会談は予め予定されていたもので、シリア国内でのダーイシュ(イスラーム国)に対する「テロとの戦い」が終わりを迎えつつあることを踏まえて、意見が交わされた。

プーチン大統領は会談で、国連安保理決議第2254号、アスタナ会議での決定などに従って、シリアの紛争の政治的解決に向けた活動に貢献する準備があると強調し、両首脳はシリアの主権、独立、領土の一体性、政治的解決の必要を確認したという。

電話会談ではまた、アフガニスタン情勢などについて意見が交わされた。

また、セルゲイ・ラブロフ外務大臣もレックス・ティラーソン米国務長官と電話会談を行い、シリア情勢などについて意見を交わした。

SANA, November 21, 2017

AFP, November 21, 2017、ANHA, November 21, 2017、AP, November 21, 2017、ARA News, November 21, 2017、Champress, November 21, 2017、al-Durar al-Shamiya, November 21, 2017、al-Hayat, November 22, 2017、al-Mada Press, November 21, 2017、Naharnet, November 21, 2017、NNA, November 21, 2017、Reuters, November 21, 2017、SANA, November 21, 2017、UPI, November 21, 2017などをもとに作成。

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アサド大統領がロシアを電撃訪問し、シリアでの「テロとの戦い」の勝利が近いことを確認、「シリア諸国民大会」について意見を交換(2017年11月21日)

アサド大統領はロシアを電撃訪問し、ロシア、イラン、トルコ三カ国軍参謀総長個別会談が行われている南部のソチで、ヴラジミール・プーチン大統領と会談した。

会談の様子はSANAが映像(https://youtu.be/gaoDpLnRYwA)で公開した。

アサド大統領がシリア国外を訪問するのは、「アラブの春」がシリアに波及した2011年3月以降ではこれが2度目。

前回の訪問先も、ロシア(モスクワ、2015年10月21日)だった。

SANA, November 21, 2017
SANA, November 21, 2017
SANA, November 21, 2017
SANA, November 21, 2017

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会談でプーチン大統領は、アサド大統領に「テロとの戦い」によって達成されたシリア国内での成果に祝意を示すとともに、シリア国民がテロリストに勝利する日は近いと激励した。

また「検討すべきアジェンダとして提起されているもっとも重要な問題は、テロリスト敗北後の問題、すなわち政治的解決、長期的な問題解決である…。私はあなたと政治プロセス、シリア諸国民大会の基本原則について議論したい…。現状に対するあなたの評価、政治的解決に関するあなたの見方など、今後の事態の推移への見立てについて耳を傾けたい…。それは、最終的には国連の監督かで行わねばならないことは間違いない」と述べた。

これに対して、アサド大統領は、プーチン大統領に謝意を示したうえで、以下の通り述べた。

「今回の訪問は、「テロとの戦い」の一環として、ロシア軍がシリア軍を支援するために軍事作戦を開始してから2年と数週間を経たことを踏まえたものだ。これにより、人道面、軍事面、政治面など、さまざまなレベルで重要かつ大きな戦果が達成された…。テロに対する勝利は多くの地域での治安回復、そして市民の帰還をもたらし、日常生活の車輪は再び回り始めるようになった。同時にシリアでの危機解決に向けた政治プロセスを前進させた」。

「ロシアの政策はさまざまな面で効果を発揮した。そのすべてが重要かつ特別なもので、そこでは、国家の主権、内政不干渉、自決権を強調する国連憲章を遵守する必要が強調されてきた。今回の会談は、両国の最高レベルでの連携を進めるうえで重要であり、友好国である両国が関心を持つ様々な問題への対処、とりわけテロとの戦いの継続、政治プロセスにかかわる取り組み、そしてソチで予定されているロシア、イラン、トルコの主要会談に向けたものとなる」。

両首脳は、プーチン大統領の提案に基づき開催が計画されている「シリア諸国民大会」(国民和解大会)の準備状況について意見を交わし、アサド大統領はそのなかで、大会開催に向けたロシア側の取り組みに謝意を示すとともに、シリア国内でのテロ活動が減少するなかで、あらゆる政治行動を支援すると強調、政治解決に向けたプロセスを支援するため国内外に門戸を開放するとの意思を示した。

またこのほかにも、ダーイシュ(イスラーム国)、ヌスラ戦線(現シャーム解放機構)、そして両組織とつながりのある組織に対する「テロとの戦い」を継続することを改めて確認した。

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アサド大統領はまた、セルゲイ・ショイグ国防大臣、ヴァレリー・ゲラシモフ参謀総長らロシア軍幹部、ユーリ・ウシャコフ大統領補佐官、アレクサンドル・ラヴレンチエフ・シリア問題担当大統領特使、セルゲイ・ヴェルシニン外務省中東北アフリカ局長らとも会談した。

SANA(11月21日付)、『ハヤート』(11月22日付)などが伝えた。

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その後、ロシア大統領府は、アサド大統領のソチ滞在時間は約4時間だったことを明らかにしたうえで、「今シリアで重要なのは、政治プロセスへの移行であり、アサド大統領は和平と問題解決を望むすべての人々と行動する用意がある」と発表した。

また「テロの問題は、世界、そしてシリアをはじめとする中東で依然としてある。しかし、主要な任務は終わりに近づいている。近々に我々はそれを完了したと発表できるだろう」と付言した。

AFP, November 21, 2017、ANHA, November 21, 2017、AP, November 21, 2017、ARA News, November 21, 2017、Champress, November 21, 2017、al-Durar al-Shamiya, November 21, 2017、al-Hayat, November 22, 2017、al-Mada Press, November 21, 2017、Naharnet, November 21, 2017、NNA, November 21, 2017、Reuters, November 21, 2017、SANA, November 21, 2017、UPI, November 21, 2017などをもとに作成。

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アサド大統領が電撃訪問したソチで、ロシア、トルコ、イランの3カ国軍参謀総長が会談、緊張緩和地帯での協力強化で合意(2017年11月21日)

ロシアのヴィタリー・ゲラシモフ参謀総長は、アサド大統領が電撃訪問した南部ソチで、イランのモハンマド・バーゲリー軍参謀長、トルコのフルシ・アカル参謀総長と個別に会談し、イドリブ県および同県一帯に設置された緊張緩和地帯での三カ国の協力強化に合意するとともに、シリア国内でのダーイシュ(イスラーム国)、ヌスラ戦線(現シャーム解放機構)の残党殲滅に向けた実務的措置について検討した。

会談では、テロ組織掃討に向けたさらなる措置、安全保障地帯における安全確保、紛争の政治的解決に向けた取り組み促進などについて意見が交わされた。

ゲラシモフ参謀総長は、三カ国の取り組みが大きな成果をもたらし、シリアの主権と領土の一体性が維持されていると指摘、内戦は終わり、和平実現と避難民の帰還に向けた条件が整いつつあると強調した。

そのうえで「シリアにおける軍事作戦の活動期は終わりに近づいている。議論されるべきいくつかの争点はあるが、活動期は論理的に終わりつつある」と付言した。

ロシア国防省が発表した。

Ministry of Defence of Russia, November 21, 2017
Ministry of Defence of Russia, November 21, 2017
Ministry of Defence of Russia, November 21, 2017
Ministry of Defence of Russia, November 21, 2017

AFP, November 21, 2017、ANHA, November 21, 2017、AP, November 21, 2017、ARA News, November 21, 2017、Champress, November 21, 2017、al-Durar al-Shamiya, November 21, 2017、al-Hayat, November 22, 2017、al-Mada Press, November 21, 2017、Ministry of Defence of the Russian Federation, November 21, 2017、Naharnet, November 21, 2017、NNA, November 21, 2017、Reuters, November 21, 2017、SANA, November 21, 2017、UPI, November 21, 2017などをもとに作成。

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ロシア国防省:ロシア・トルコ停戦監視委員会のロシア側監督チームは5件の停戦違反を、トルコ側は10件の違反を確認(2017年11月21日)

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間(11月21日)で、「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を5件(アレッポ県3件、ダマスカス県・ダマスカス郊外県2件)確認したと発表した。

またトルコ側の監視チームも10件(アレッポ県3件、ダマスカス県・ダマスカス郊外県3件、ダルアー県7件)の停戦違反を確認したという。

ほとんどの停戦違反は、ダーイシュ(イスラーム国)、シャーム解放機構の支配地域として登録されている地域で発生したという。

シリア政府との停戦に応じた自治体は現在、2,276市町村、武装組織の数は234組織。

Ministry of Defence of the Russian Federation, November 21, 2017をもとに作成。

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