イドリブ県イドリブ市でも体制打倒、逮捕者釈放、ロシア軍退去を求める抗議デモ(2020年1月10日)

イドリブ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(1月1日付)によると、シャーム解放機構が軍事・治安権限を掌握するイドリブ市で、金曜の集団礼拝後に抗議デモが行われ、参加者が体制打倒、逮捕者釈放、ロシア軍退去を訴えた。

同様のデモは、カフルタハーリーム町でも行われた。

AFP, January 10, 2020、ANHA, January 10, 2020、AP, January 10, 2020、al-Durar al-Shamiya, January 10, 2020、Reuters, January 10, 2020、SANA, January 10, 2020、SOHR, January 10, 2020、UPI, January 10, 2020などをもとに作成。

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ダイル・ザウル県各所で体制打倒、イラン排斥を訴えるデモ(2020年1月10日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団、ドゥラル・シャーミーヤ(1月1日付)によると、シリア政府支配下のダイル・ザウル市、北・東シリア自治局支配下のシュハイル村、アブー・ハマーム市、マイーズィーラ村、アズバ村で金曜日の集団礼拝後に、「アサドとイランを排除しなければ安定もない…和平もない」と銘打ったデモが行われ、参加者が戦争による被害の復旧、「イランの民兵」退去、イドリブ県救援を求めた。

AFP, January 10, 2020、ANHA, January 10, 2020、AP, January 10, 2020、al-Durar al-Shamiya, January 10, 2020、Reuters, January 10, 2020、SANA, January 10, 2020、SOHR, January 10, 2020、UPI, January 10, 2020などをもとに作成。

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トルコ国防省はロシア側の発表と異なる日時(12日0時0分)にイドリブ県での停戦に合意したと発表(2020年1月10日)

トルコ国防省は声明を出し、1月12日00時00分(1月11日24時00分)付で、イドリブ県の緊張緩和地帯で民間人に対する攻撃と国内避難民(IDPs)の流失を停止させることで合意したと発表した。

これに先立ち、ラタキア県フマイミーム航空基地のシリア駐留ロシア軍司令部に設置されている当事者和解調整センターのユーリ・ボレンコフ・センター長(中将)は9日に声明を出し、「トルコ側との合意に従い、イドリブ県の緊張緩和地帯に、モスクワ時間2020年1月9日14:00(グリニッジ・標準時11:00、シリア時間13:00)おいて停戦規定を導入する」と発表していた。

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ロシアによる停戦発表にもかからわず、シリア軍がイドリブ県への爆撃を行う(2020年1月10日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、9日にシリア駐留ロシア軍司令部当事者和解調整センターが停戦発効を宣言したにもかかわらず、シリア軍ヘリコプターがマアッラト・ヌウマーン市およびその一帯、バザーブール村、カフルルーマー村、バービーラー村、ハントゥーティーン村、バイニーン村、マアッルシューリーン村、ジャッラーダ村、ムアスラーン村を「樽爆弾」で爆撃、戦闘機もマアッラト・ヌウマーン市一帯、ハーン・スブル村、カフルルーマー村、M5高速道路沿線一帯、マアッルシューリーン村、サラーキブ市南部一帯を爆撃した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シャーム解放機構などからなる反体制武装集団がクルド山一帯にあるシリア軍拠点を砲撃した。

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ダルアー県では、ドゥラル・シャーミーヤ(1月10日付)によると、ムサイフラ町の政府関連複合施設とサイダー町近郊の軍事情報局検問所が何者かの攻撃を受け、複数人が死傷した。

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トルコがリビアに派遣していた国民軍の戦闘員6人の遺体が無言の帰国(2020年1月10日)

シリア人権監視団は、トルコがリビアへと派遣した国民軍(自由シリア軍)の戦闘員6人の遺体がトルコを経由して、トルコ占領下のアレッポ県バーブ市に到着したと発表した。

戦死した戦闘員の内訳は、ムウタスィム旅団3人、スルターン・ムラード師団3人。

遺体は9日にバーブ市に到着、10日に同地の墓地に埋葬されるという。

トルコ政府は遺族に2年間の金銭的補償を約束しているという。

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所属不明の航空機がシリア政府支配下のブーカマール市近郊のイラン人民動員隊の倉庫複数棟を爆撃し少なくとも8人死亡(2020年1月10日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、所属不明の航空機がシリア政府支配下のブーカマール市近郊のイラン人民動員隊の倉庫複数棟を爆撃し、外国人(非シリア人)少なくとも8人が死亡した。

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ダーイシュのメンバー4人がダイル・ザウル県ブサイラ市で「イスラーム国は今もある」と連呼(2020年1月10日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、オートバイに乗ったダーイシュ(イスラーム国)の武装したメンバー4人組が、北・東シリア自治局の支配下にあるブサイラ市のイシュリーン通りで「イスラーム国は今もある」と連呼した。

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トルコ軍の無人航空機がアイン・イーサー市西約3キロの距離に位置するIDPsキャンプ一帯を爆撃(2020年1月10日)

ラッカ県では、ANHA(1月10日付)によると、トルコ軍の無人航空機がアイン・イーサー市西約3キロの距離に位置する国内避難民(IDPs)キャンプ一帯を爆撃した。

トルコ軍はまた国民軍とともに、タッル・アブヤド市近郊のアリーダ村、カズアリー村の穀物サイロを砲撃した。

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イスラエル政府は、ロシア・シリア両政府への「善意のしるし」としてシリア人捕虜2人を釈放(2020年1月10日)

イスラエル政府は、占領下ゴラン高原出身のシリア人捕虜2人を釈放した。

釈放されたのは、スィドキー・マカト氏(53歳)とアマル・アブー・サーリフ氏(26歳)で、いずれも占領下のクナイトラ県マジュダル・シャムス村出身。

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このうちマカト氏は、シリア政府支持者として知られており、1988年にスパイ罪、反逆罪で逮捕され、32年にわたり獄中生活を余儀なくされていた。

イスラエル当局は2012年8月にマカト氏を一端釈放したが、2025年2月に再逮捕、2017年5月に禁固14年の有罪判決を下していた。

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アブー・サーリフ氏は2015年にシリア人1人を殺害、イスラエル軍兵士2人を負傷させたとして、禁固7年8ヶ月の有罪判決を受け、服役していた。

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2人の釈放に関して、イスラエルのベンジャミン・ネタニヤフ首相の事務所は、昨年4月にシリア領内に埋葬されていたイスラエル軍兵士のザハリア・バウメル氏がロシアの仲介で返還されたことに対する「善意のしるし」として、シリア人捕虜2人を釈放することを決定したと伝えた。

バウメル氏は、1982年のレバノン侵攻時にシリア軍との間で行われた「スルターン・ヤアクーブの戦い」で行方不明となった兵士で、2019年4月にロシアの仲介により、その遺体がイスラエル側に返還されていた。

なお、イスラエル政府は、マジュダル・シャムス村に帰還したないことを条件にマカト氏、アブー・サーリフ氏の釈放を認めようとしていたが、両氏はこれを拒否したために、釈放が実現しないでいた。

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マカト氏の釈放については、シリア国営のSANA(1月10日付)などが大きく伝えた。

同通信社によると、釈放されたマカト氏は故郷である占領下のクナイトラ県マジュダル・シャムス村に帰還し、住民らの熱烈な出迎えを受けた。

マカト氏はまた、解放に合わせて声明を出し、「私が無条件で解放されたように、ゴラン高原も無条件で解放されるだろう。占領下のゴラン高原が解放されるまで、私は闘争の道を進み続ける」と表明した。

また、アサド大統領とシリア国民に向けて「我々がテロに対して勝利した通り、我々の意志も今日勝利した」と述べる一方、占領下ゴラン高原の住民に対しては「私は自由なるシリアの意志のもとにゴラン高原に戻り、解放に向けた道を貫徹する。ゴラン高原の人々は獄中にあっても私の心のなかにいた。我々はすべてのシリア人のため、解放をめざす」と呼びかけた。

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