ハサカ県のフール・キャンプに収容されていたIDPs108世帯がダイル・ザウル県に帰還(2020年1月21日)

シリア人権監視団によると、北・東シリア自治局が管理するハサカ県のフール・キャンプに収容されていた国内避難民(IDPs)108世帯がダイル・ザウル県に帰還した。

帰還したのは、ブサイラ市、バーグーズ村、ハジーン市、ズィーバーン町の住民。

IDPsの帰還は、ダイル・ザウル民政評議会の総務関係局とフール・キャンプの運営局の連携のもと、地元部族のシャイフや名刺を保証人とするかたちで行われた。

AFP, January 22, 2020、ANHA, January 22, 2020、AP, January 22, 2020、al-Durar al-Shamiya, January 22, 2020、Reuters, January 22, 2020、SANA, January 22, 2020、SOHR, January 22, 2020、UPI, January 22, 2020などをもとに作成。

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ロシア軍がアレッポ市西部を激しく爆撃し住民20人死亡、反体制派もアレッポ市を砲撃し住民3人死亡(2020年1月21日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機がカフルナーハー村、カフルダーイル村、マンスーラ村、アレッポ市西部郊外のインドミー工場、イルハーブ村、アブザムー町、タカード村、第46中隊基地一帯、シャイフ・バラカート山、ジャドラーヤー村、カフル・ヌーラーン村を爆撃し、カフルタアール村では女性1人と子ども6人を含む9人が、ジャドラーヤーではハマー県からの国内避難民(IDPs)の女性2人が、イルハーブ村ではイドリブ県(フバイト村)からのIDPsの女性1人が、タカード村では子ども1人が、カフルヌーラーン村ではイドリブ県からのIDPsの一家7人(子ども3人を含む)が死亡した。

シリア軍もヘリコプターがアレッポ市記者協会地区、ハーン・アサル村を「樽爆弾」で爆撃した。

一方、SANA(1月21日付)やシリア人権監視団によると、シャーム解放機構などからなる反体制武装集団がアレッポ市のザフラー協会地区、ハラブ・ジャディーダ地区を砲撃し、女性2人を含む住民3人が死亡、3人が負傷した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機が、マアッルディブサ村にある「決戦」作戦司令室(シャーム解放機構、国民解放戦線(シリア国民軍)など)の拠点を爆撃し、戦闘員11人を殺害した。

ロシア軍はまたカフルルーマー村、ハーン・スブル村、マアッラト・ヌウマーン市、タッル・マンス村、マアッルシューリーン村、マアッル・シャマーリーン村、ムアスラーン村、バーラ村一帯、アブー・ジュライフ村を爆撃し、バーラ村では男性2人が死亡した。

これに対して、「決戦」作戦司令室は、アブー・ダフナ村一帯のシリア軍拠点を攻撃し、兵士3人を殺害した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シャーム解放機構、国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる反体制武装集団がトルコマン山地方のアティーラ村一帯に進軍し、シリア軍2人を殺害した。

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SANA(1月21日付)は、イドリブ県アブー・ズフール町近郊、同県フバイト村、アレッポ県ハーディル村の3カ所に1月13日に設置された人道回廊に関して、反体制武装集団が住民の脱出を阻止し続け、「人間の盾」として利用している、と伝えた。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を38件(イドリブ県16件、ラタキア県11件、アレッポ県6件、ハマー県5件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を37件(イドリブ県15件、ラタキア県0件、アレッポ県22件、ハマー県0件)確認した。

AFP, January 21, 2020、ANHA, January 21, 2020、AP, January 21, 2020、al-Durar al-Shamiya, January 21, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, January 21, 2020、Reuters, January 21, 2020、SANA, January 21, 2020、SOHR, January 21, 2020、UPI, January 21, 2020などをもとに作成。

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ハサカ県でロシア軍が米軍に進路を阻まれ小競り合いに(2020年1月21日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、M4高速道路をラッカ県アイン・イーサー市からタッル・タムル町方面に向かって移動していたロシア軍パトロール部隊が、タッル・タムル町に向かう交差点に位置するヒッティーン・ガソリン・スタンド近くで待ち受けていた米軍によって進行を阻止され、小競り合いとなった。

米軍はまた、マーリキーヤ(ダイリーク)市とマアバダ(カルキールキー)町を結ぶ街道上に位置するカルザヤーラート村で、スィーマルカー国境通行所に向かおうとするロシア軍パトロール部隊の進行を阻止した。

AFP, January 21, 2020、ANHA, January 21, 2020、AP, January 21, 2020、al-Durar al-Shamiya, January 21, 2020、Reuters, January 21, 2020、SANA, January 21, 2020、SOHR, January 21, 2020、UPI, January 21, 2020などをもとに作成。

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トルコと国民軍はアレッポ県北部、ラッカ県北部、ハサカ県北部を激しく砲撃(2020年1月21日)

アレッポ県では、ANHA(1月21日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が北・東シリア自治局とシリア政府の共同支配下にあるタッル・リフアト市近郊のマルアナーズ村、シャワーリガ村、シャワーリガ砦、アイン・ダクナ村、バイルーニーヤ村、スムーキーヤ村、タッル・マラーシュ村、カフル・アントゥーン村、タッル・ハッジャール村、イルシャーディーヤ村を砲撃した。

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ラッカ県では、ANHA(1月21日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍がアイン・イーサー市東部一帯、同市北部のM4高速道路沿線に位置するジャフバル穀物サイロ、タッル・アブヤド市近郊のヒルバト・バカル村、カズアリー村を砲撃した。

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ハサカ県では、ANHA(1月21日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍がタッル・タムル町近郊のウンム・カイフ村、ライハーニーヤ村、牧場地帯を砲撃した。

AFP, January 21, 2020、ANHA, January 21, 2020、AP, January 21, 2020、al-Durar al-Shamiya, January 21, 2020、Reuters, January 21, 2020、SANA, January 21, 2020、SOHR, January 21, 2020、UPI, January 21, 2020などをもとに作成。

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SANA:トルコはハサカ県、ラッカ県で活動する反体制武装集団にリビアへの参加するよう給与をカットするなどして迫る(2020年1月21日)

SANA(1月21日付)は、複数の住民筋の話として、ハサカ県、ラッカ県北部を占領下に置くトルコの当局が、同地で活動する「テロ組織の傭兵」(反体制派)に対して、リビアでの戦闘に参加するようさまざまな圧力をかけていると伝えた。

同筋によると、トルコ郡は、リビアに転戦するのを望まない戦闘員の給与をカットしているほか、シリア領内に設置している拘置所に拘留されている避難民を徴兵し、リビアに送り込もうとしているという。

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シリア人権監視団は、トルコがリビアの首都トリポリに派遣した国民軍戦闘員の数が約2,600人に達していると発表した。

同監視団によると、約1,790人がトルコ占領下のアレッポ県北部および北西部(「ユーフラテスの盾」地域および「オリーブの枝」地域)で派遣に向けて訓練を受けているという。

また、リビアで死亡した国民軍戦闘員の数は28人に達している。

AFP, January 21, 2020、ANHA, January 21, 2020、AP, January 21, 2020、al-Durar al-Shamiya, January 21, 2020、Reuters, January 21, 2020、SANA, January 21, 2020、SOHR, January 21, 2020、UPI, January 21, 2020などをもとに作成。

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シリア内務省は前日に続いて無許可で外貨の両替を行っていた違法業者多数を逮捕、多額の外貨を押収したと発表(2020年1月21日)

シリア内務省は、18日に施行された2020年政令第3号および第4号、2013年法令第54号に従い、20日に続いて、無許可で外貨の両替を行っていた違法業者多数を逮捕、彼らが保有していた多額の外貨を押収したと発表した。

SANA(1月21日付)が伝えた。

AFP, January 21, 2020、ANHA, January 21, 2020、AP, January 21, 2020、al-Durar al-Shamiya, January 21, 2020、Reuters, January 21, 2020、SANA, January 21, 2020、SOHR, January 21, 2020、UPI, January 21, 2020などをもとに作成。

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トルコ国境警備隊は越境しようとしたシリア人1人を殺害(2020年1月21日)

イドリブ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(1月21日付)、シリア人権監視団によると、ハーリム市に近い国境地帯で、トルコ領内に越境しようとしたシリア人に対してトルコ軍国境警備隊が発表、1人が死亡、女性と子どもを含む7人が負傷した。

死亡したのは、ハマー県サフリーヤ村出身のアムジャド・スワイダーン・フライジュ氏。

AFP, January 21, 2020、ANHA, January 21, 2020、AP, January 21, 2020、al-Durar al-Shamiya, January 21, 2020、Reuters, January 21, 2020、SANA, January 21, 2020、SOHR, January 21, 2020、UPI, January 21, 2020などをもとに作成。

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ダルアー市のウマリー・モスク内で反政府デモ(2020年1月21日)

ダルアー県では、HFL(1月21日付)によると、ダルアー市のウマリー・モスク内で住民がシリア当局による逮捕者の釈放と県内で続く拉致・殺人抗議を撃っているデモを行った。

AFP, January 21, 2020、ANHA, January 21, 2020、AP, January 21, 2020、al-Durar al-Shamiya, January 21, 2020、Reuters, January 21, 2020、SANA, January 21, 2020、SOHR, January 21, 2020、UPI, January 21, 2020などをもとに作成。

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『ワタン』:アサド政権の退陣を迫ってきたサウジアラビアのシリア政策が前例のないかたちで軟化(2020年1月21日)

『ワタン』(1月21日付)は、アサド政権の退陣を迫ってきたサウジアラビアのシリア政策が前例のないかたちで軟化していると伝えた。

同紙は、バッシャール・ジャアファリー国連シリア代表が、アブドゥッラー・ビン・ヤフヤー・ムアッリミー国連サウジアラビア大使主催のパーティーに招待されたことがその証左だとしている。

このパーティーは、サウジアラビアのファフド・ビン・アブドゥッラー・ムバーラク国務大臣が11月にサウジアラビアで開催予定のG20サミットの準備のため、国連本部のある米ニューヨークを訪れたのに合わせて行われたもの。

AFP, January 21, 2020、ANHA, January 21, 2020、AP, January 21, 2020、al-Durar al-Shamiya, January 21, 2020、Reuters, January 21, 2020、SANA, January 21, 2020、SOHR, January 21, 2020、UPI, January 21, 2020、al-Watan, January 21, 2010などをもとに作成。

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『ガーディアン』:ダーイシュの新カリフの正体はトルコマン系イラク人(2020年1月21日)

英『ガーディアン』(1月21日付)は、2019年10月末の米国によるアブー・バクル・バグダーディー指導者殺害を受けて、ダーイシュ(イスラーム国)のカリフ(指導者)に就任したアブー・イブラーヒーム・クラシー氏の正体が特定されたと伝えた。

複数の諜報機関関係者から得た情報によると、クラシー氏は本名をアミール・ムハンマド・アブドゥッラフマーン・マウラー・サルビー。

トルコマン系イラク人という数少ない非アラブ人幹部で、バグダーディー氏らとともにダーイシュを創設したイデオローグの1人だという。

最終学歴はモスル大学卒。

2014年以降、イラクでのヤズィード教徒への弾圧を主導したという。

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米主導の有志連合のマイルズ・コギンズ(Myles Caggins)報道官(米軍大佐)は、米軍特殊部隊が人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍とともにダイル・ザウル県で1月15日未明に、ダーイシュ(イスラーム国)の残党に対する特殊作戦を実施し、石油・ガス部門の責任者を務めていたとされるイラク人幹部のアブー・ワルド氏を殺害したと発表した。

CNN(1月21日付)が伝えた。

AFP, January 21, 2020、ANHA, January 21, 2020、AP, January 21, 2020、CNN, January 21, 2010、al-Durar al-Shamiya, January 21, 2020、The Guardian, January 21, 2020、Reuters, January 21, 2020、SANA, January 21, 2020、SOHR, January 21, 2020、UPI, January 21, 2020などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:833人の難民が新たに帰還、2018年半ば以降帰還した難民は531,082人に(2020年1月21日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(1月21日付)を公開し、1月20日に難民833人が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは223人(うち女性67人、子供113人)、ヨルダンから帰国したのは610人(うち女性183人、子供311人)。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は531,082人となった。

内訳は、レバノンからの帰国者168,983人(うち女性51,088人、子ども86,475人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者362,099人(うち女性108,673人、子ども184,662人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

45カ国で難民登録したシリア人の数は6,569,742人(うち女性1,970,923人、子供3,350,568人)。

また、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は 760,362人(うち女性228,419人、子供388,059人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, January 21, 2020をもとに作成。

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