ロシア軍と合同パトロールを行うトルコ軍がアイン・アラブ市(アレッポ県)近郊で住民の投石を受ける(2020年1月13日)

アレッポ県では、ANHA(1月13日付)によると、ロシア軍とトルコ軍の合同部隊がアイン・アラブ(コバネ)市西のアーシマ村、ジャールカリー村、カッラーン村、ディークマダーシュ村、フールフーリー村、ブーバーン村、スィフティク村、タッル・シャイール村でパトロールを実施した。

パトロールを行ったのは両軍装甲車8輌(各4輌)とロシア軍のヘリコプター2機からなる部隊。

しかし、ジャールカリー村では、トルコ軍の装甲車に対して、住民らが投石を行い、抗議の意思を示した。

AFP, January 13, 2020、ANHA, January 13, 2020、AP, January 13, 2020、al-Durar al-Shamiya, January 13, 2020、Reuters, January 13, 2020、SANA, January 13, 2020、SOHR, January 13, 2020、UPI, January 13, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリアのマムルーク国民安全保障会議議長がトルコのハカン・フィダンMİT長官とモスクワで会談、占領地からの撤退、M5、M4高速道路開通を迫る(2020年1月13日)

SANA(1月13日付)はシリア・ロシア・トルコの治安関係者による三カ国会合がモスクワで開催されたと伝えた。


同通信社によると、シリア政府の代表を務めるアリー・マムルーク国民安全保障会議議長は、トルコの代表を務めるハカン・フィダン国家諜報機構(MİT)長官に対して、シリアの主権、独立、領土保全、国土と国民の統合を遵守するよう求めるとともに、シリア領内からの即時完全撤退を迫った。

マムルーク議長はまた、2018年9月17日のソチでのロシア・トルコによる非武装地帯設置合意に従い、緊張緩和地帯のシリア政府支配地域との境界地域から「テロリスト」を退去させ、M5高速道路、M4高速道路を開通させるよう求めた。

AFP, January 13, 2020、ANHA, January 13, 2020、AP, January 13, 2020、al-Durar al-Shamiya, January 13, 2020、Reuters, January 13, 2020、SANA, January 13, 2020、SOHR, January 13, 2020、UPI, January 13, 2020などをもとに作成。

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イドリブ県、アレッポ県の3カ所に反体制派支配地域からの住民を受け入れるための人道回廊設置、数十人がシリア政府支配地域に脱出(2020年1月13日)

SANA(1月13日付)は、関係機関がシリア軍の監督のもと、イドリブ県アブー・ズフール町近郊、同県フバイト村、アレッポ県ハーディル村の3カ所に反体制派支配地域からの住民を受け入れるための人道回廊を設置したと伝えた。

これを受け、アレッポ県では、反体制派の支配下にある県南部の住民数十人が、シリア政府によって設置されたハーディル村の人道回廊を通じて、シリア政府避難地域に脱出した。

しかし、シリア人権監視団は、複数の情報筋の話として、人道回廊から住民が政府支配地域に脱出したとの報道は正しくないと発表した。

AFP, January 13, 2020、ANHA, January 13, 2020、AP, January 13, 2020、al-Durar al-Shamiya, January 13, 2020、Reuters, January 13, 2020、SANA, January 13, 2020、SOHR, January 13, 2020、UPI, January 13, 2020などをもとに作成。

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ロシアとトルコの合意による停戦発効から2日目、シリア軍の砲撃で1人死亡、反体制派もアレッポ市を砲撃(2020年1月13日)

ロシアとトルコの合意に基づいて停戦が発効(12日00時00分)してから2日目となる13日、イドリブ県、ラタキア県、アレッポ県でシリア軍とシャーム解放機構などからなる反体制武装集団による散発的な戦闘が続き、シリア人権監視団によると、シリア軍の砲撃で1人が死亡した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がマアッラト・ヌウマーン市を砲撃し、住民1人が死亡した。

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アレッポ県では、ANHA(1月13日付)によると、反体制武装集団が撃った迫撃砲弾がアレッポ市アシュラフィーヤ地区に着弾し、民家が被害を受けた。

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ハマー県では、SANA(1月13日付)によると、シリア軍がジュッブ・ラムラ町近郊で反体制武装集団の無人航空機(ドローン)を撃墜した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、トルコマン山地方のナワーラ丘一帯でシリア軍と反体制武装集団が交戦した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、カラク村で逮捕者釈放を求める抗議デモが行われた。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を27件(イドリブ県13件、ラタキア県6件、アレッポ県7件、ハマー県1件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を12件(イドリブ県4件、ラタキア県6件、アレッポ県7件、ハマー県5件)確認した。

AFP, January 13, 2020、ANHA, January 13, 2020、AP, January 13, 2020、al-Durar al-Shamiya, January 13, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, January 13, 2020、Reuters, January 13, 2020、SANA, January 13, 2020、SOHR, January 13, 2020、UPI, January 13, 2020などをもとに作成。

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