イドリブ県の反体制派支配地域では米国によるソレイマーニー司令官暗殺を祝うデモが発生(2020年1月3日)

イドリブ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(1月3日付)によると、シャーム解放機構が軍事・治安権限を掌握しているイドリブ市で、集団礼拝後にデモが行われ、参加者は、米軍によるソレイマーニー司令官暗殺を祝うとともに、「シリア革命」の継続を訴えた。

https://youtu.be/t8Uu9JbR72o


またダーナー市、アズマリーン村、そしてハマー県のクマイナース村などでは、お菓子がふるまわれ、住民がソレイマーン司令官暗殺を歓迎したという。



また、シャーム自由人イスラーム運動のジャービル・アリー・バーシャー総司令官やシリア・ムスリム同胞団などといった反体制活動家・組織はツイッターやフェイスブックのアカウントでソレイマーニー司令官の死を喜ぶコメントを拡散した。

反体制組織のシリア対応調整者は声明を出し、シリア・ロシア両軍によるイドリブ県への攻撃によって11月以降、5万5,664世帯32万8418人が国内避難民(IDPs)となったと発表した。

 

AFP, January 3, 2020、ANHA, January 3, 2020、AP, January 3, 2020、al-Durar al-Shamiya, January 3, 2020、Reuters, January 3, 2020、SANA, January 3, 2020、SOHR, January 3, 2020、UPI, January 3, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ヒズブッラーのナスルッラー書記長はソレイマーニー司令官暗殺への「公正なる報復」を呼びかける(2020年1月3日)

ヒズブッラーのハサン・ナスルッラー書記長は、米国によるイラン・イスラーム革命防衛隊のゴドス軍団のガーセム・ソレイマーニー司令官らの暗殺について声明を出し、「抵抗枢軸は彼の道を貫徹し、すべての戦場、戦線において彼の勝利をより偉大なものとする」と述べたうえで、「この世界における最大の邪悪である犯罪者への公正なる報復は、世界中のすべてのレジスタンスとムジャーヒディーンにとっての責任、誠意、そして行為となるだろう」と強調し、報復を示唆した。

AFP, January 3, 2020、ANHA, January 3, 2020、AP, January 3, 2020、al-Durar al-Shamiya, January 3, 2020、Reuters, January 3, 2020、SANA, January 3, 2020、SOHR, January 3, 2020、UPI, January 3, 2020などをもとに作成。

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アサド大統領はソレイマーニー司令官暗殺を受け、イランのアリー・ハーメネイー最高指導者に弔電を送り、「この犯罪は米国の破壊的政策に対峙する抵抗枢軸の決意を増幅させるだろう」と述べる(2020年1月3日)

シリアの外務在外居住者省公式筋は、米国によるイラン・イスラーム革命防衛隊のゴドス軍団のガーセム・ソレイマーニー司令官らの暗殺について、「地域情勢を悪化させようとする…犯罪集団のやり口」と批判、「もっとも強い表現で」これを非難するとともに、イラク、イランとの連帯を表明した。

また、アサド大統領はイランのアリー・ハーメネイー最高指導者に弔電を送り、「この犯罪は、米国の破壊的政策に対峙する抵抗枢軸の決意を増幅させるだろう」と述べた。

SANA(1月3日付)が伝えた。

AFP, January 3, 2020、ANHA, January 3, 2020、AP, January 3, 2020、al-Durar al-Shamiya, January 3, 2020、Reuters, January 3, 2020、SANA, January 3, 2020、SOHR, January 3, 2020、UPI, January 3, 2020などをもとに作成。

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米軍がイラクのバグダードでイラン・イスラーム革命防衛隊のゴドス軍団のガーセム・ソレイマーニー司令官、イラク人民動員隊のアブー・マフディー・ムハンディス副司令官ら9人を暗殺(2020年1月3日)

米国防総省は、米東部時間2日、ドナルド・トランプ米大統領の命令により、イラン・イスラーム革命防衛隊のゴドス軍団のガーセム・ソレイマーニー司令官を殺害したと発表した。

イラク人民動員隊やイラクの治安筋によると、3日未明、米軍ヘリコプターがイラクの首都バグダードの国際空港でソレイマーニー司令官らが乗った車列を複数のロケット弾で攻撃、同司令官を暗殺した。

また、この攻撃では、イラク人民動員隊のアブー・マフディー・ムハンディス副司令官ら8人も死亡した。

米国防総省は、攻撃について「海外に展開する米国の人員を守るための断固たる防衛措置」と説明、「ソレイマーニー司令官はイラクで米国の外交官と軍人に対する攻撃計画を積極的に練っていた。ソレイマーニー司令官と指揮下のゴドス部隊は、米軍と同盟軍の兵士数百人の死と、数千人以上の負傷に対して責任がある」と発表した。

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AFP, January 3, 2020、ANHA, January 3, 2020、AP, January 3, 2020、al-Durar al-Shamiya, January 3, 2020、Reuters, January 3, 2020、SANA, January 3, 2020、SOHR, January 3, 2020、UPI, January 3, 2020などをもとに作成。

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トルコ占領下のジャラーブルス市(アレッポ県)で、国民軍に所属する武装集団どうしが国境通行所を管理をめぐって交戦(2020年1月3日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコ占領下のジャラーブルス市で、国民軍に所属する武装集団どうしが国境通行所を管理をめぐって交戦した。

交戦したのは第9師団とシャーム戦線。

この戦闘でシャーム戦線の戦闘員1人が死亡し、住民1人が負傷した。

AFP, January 3, 2020、ANHA, January 3, 2020、AP, January 3, 2020、al-Durar al-Shamiya, January 3, 2020、Reuters, January 3, 2020、SANA, January 3, 2020、SOHR, January 3, 2020、UPI, January 3, 2020などをもとに作成。

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トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍がラッカ県ハーリディーヤ村を砲撃(2020年1月3日)

ラッカ県では、ANHA(1月3日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍がアイン・イーサー市近郊のハーリディーヤ村を砲撃した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコ占領下のアフリーン市近郊のバラード村で人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍と国民軍が交戦、国民軍の戦闘員1人が死亡した。

AFP, January 3, 2020、ANHA, January 3, 2020、AP, January 3, 2020、al-Durar al-Shamiya, January 3, 2020、Reuters, January 3, 2020、SANA, January 3, 2020、SOHR, January 3, 2020、UPI, January 3, 2020などをもとに作成。

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ダルアー県ブスラー・シャーム市で逮捕者釈放とイドリブ県での戦闘停止を求める抗議デモ(2020年1月3日)

ダルアー県では、シリア人権監視団、ドゥラル・シャーミーヤ(1月3日付)などによると、ブスラー・シャーム市で逮捕者釈放とイドリブ県での戦闘停止を求める抗議デモが行われた。

AFP, January 3, 2020、ANHA, January 3, 2020、AP, January 3, 2020、al-Durar al-Shamiya, January 3, 2020、Reuters, January 3, 2020、SANA, January 3, 2020、SOHR, January 3, 2020、UPI, January 3, 2020などをもとに作成。

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ダイル・ザウル県でダーイシュがシリア軍兵士9人を殺害(2020年1月15日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、シリア軍とダーイシュ(イスラーム国)がブーライル村で交戦し、シリア軍兵士4人が死亡した。

両者はまた砂漠地帯でも交戦し、シリア軍士官1人を含む5人が死亡したという。

AFP, January 15, 2020、ANHA, January 15, 2020、AP, January 15, 2020、al-Durar al-Shamiya, January 15, 2020、Reuters, January 15, 2020、SANA, January 15, 2020、SOHR, January 15, 2020、UPI, January 15, 2020などをもとに作成。

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シリア・ロシア軍がイドリブ県の反体制派支配地域を爆撃・砲撃(2020年1月3日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機がマルアンド村を爆撃した

またシリア軍地上部隊がマアッラト・ヌウマーン市、タッル・マンス村、バーブーリーン村、サーリヒーヤ村、カフル・バースィーン村、トゥカーナ村、マアッルシューリーン村、マアッルシャムシャ村を砲撃した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍地上部隊がハラサ村を砲撃した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機がクルド山各所を爆撃した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を20件(イドリブ県10件、ラタキア県5件、アレッポ県3件、ハマー県2件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を15件(イドリブ県11件、ラタキア県0件、アレッポ県4件、ハマー県0件)確認した。

AFP, January 3, 2020、ANHA, January 3, 2020、AP, January 3, 2020、al-Durar al-Shamiya, January 3, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, January 3, 2020、Reuters, January 3, 2020、SANA, January 3, 2020、SOHR, January 3, 2020、UPI, January 3, 2020などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:レバノンから167人、ヨルダンから234人の難民が帰国、避難民5人(うちルクバーン・キャンプからの帰還者0人)が帰宅(2020年1月3日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(1月3日付)を公開し、1月2日に難民401人が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは167人(うち女性50人、子供85人)、ヨルダンから帰国したのは234人(うち女性70人、子供119人)。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は514,102人となった。

内訳は、レバノンからの帰国者164,603人(うち女性49,771人、子ども84,244人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者349,499人(うち女性104,892人、子ども178,235人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

45カ国で難民登録したシリア人の数は6,682,935人(うち女性2,004,881人、子供3,408,297人)。

また、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は 743,382人(うち女性223,321人、子供379,401人)となった。

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一方、国内避難民5人が新たに帰宅した。

うちダマスカス郊外県東グータ地方に帰宅したのは0人、ダイル・ザウル県サーリヒーヤ村の通行所を経由してダマスカス郊外県、ヒムス県などに帰宅したのは0人、ヒムス県南東グラーブ山のジュライギム通行所を経由して帰還したのは5人、イドリブ県アブー・ズフール町郊外の通行所およびハマー県スーラーン町の通行所を経由して帰宅したのは0人だった。

グラーブ山通行所を経由して帰還した5人のうち、米主導の有志連合が占領するヒムス県タンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)に面するヨルダン北東部のルクバーン・キャンプから帰国した難民は0人だった。

これにより、2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は37,670人(うち女性11,516人、子供17,095人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,306,266人(うち女性394,075人、子供660,861人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, January 3, 2020をもとに作成。

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