ロシア軍戦闘機がダイル・ザウル市とヒムス市を結ぶ街道の安全を確保するため、ダーイシュの拠点を狙って90回以上の爆撃を実施(2021年2月23日)

シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機がシリア政府支配下のダイル・ザウル県ダイル・ザウル市とヒムス県ヒムス市を結ぶ街道の安全を確保するため、沿線一帯のダーイシュ(イスラーム国)の拠点を狙って90回以上の爆撃を実施した。

また、シリア軍とロシアの支援を受ける民兵も、ヒムス県、ハマー県、ラッカ県の砂漠地帯で掃討活動を継続した。

AFP, February 23, 2021、ANHA, February 23, 2021、al-Durar al-Shamiya, February 23, 2021、Reuters, February 23, 2021、SANA, February 23, 2021、SOHR, February 23, 2021などをもとに作成。

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ロシア軍がイドリブ県を爆撃するなか、シリア軍も同地を激しく砲撃し、教師1人死亡(2021年2月23日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機が「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のバーラ村一帯に対して爆撃を実施した。

また、シリア軍もザーウィヤ山地方のダイル・サンバル村、ファッティーラ村、スフーフン村、バイニーン村、ルワイハ村、バーラ村、カンスフラ村、シャンナーン村、バザーブール村を砲撃し、バザーブール村で教員1人が死亡、複数人が負傷した。

また、バザーブール村のインターネット用の通信タワーが被弾し、ザーウィヤ山地方一帯で、インターネット回線が不通となった。

一方、トルコ軍は兵站物資を積んだ車輌約65輌をカフル・ルースィーン村に違法に設置されている国境通行所からシリア領内に新たに進入させた。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるガーブ平原のズィヤーラ町、クライディーン村を砲撃した。

両県に対するシリア軍の砲撃は200回以上に及んだ。

AFP, February 23, 2021、ANHA, February 23, 2021、al-Durar al-Shamiya, February 23, 2021、Reuters, February 23, 2021、SANA, February 23, 2021、SOHR, February 23, 2021などをもとに作成。

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シリア民主軍がダイル・ザウル県シュハイル村の住民による農業用水の利用を禁じる(2021年2月23日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が、ダイル・ザウル民政評議会(北・東シリア自治局)の支配下にあるシュハイル村の住民による農業用水の利用を禁止した。

農業用水の利用が禁止されたのは、米軍が違法に基地を設置しているウマル油田に至る街道沿いに位置するマジド地区の小麦栽培地。

シュハイル村の使節団がシリア民主軍に利用再開を求めたが、シリア民主軍側はこれを拒否しっという。

なお、ダイル・ザウル県では、飲料水も不足しているという。

一方、ANHA(2月23日付)によると、ダイル・ザウル民政評議会(北・東シリア自治局)の支配下にあるシュハイル村で、住民1人がオートバイに乗った2人組に銃で撃たれて死亡した。

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ハサカ県では、SANA(2月23日付)によると、北・東シリア自治局の支配下にあるシャッダーディー市でシリア民主軍が教員13人を拘束、連行した。

一方、シリア人権監視団によると、米主導の有志連合の車輌約45輌からなる車列が兵站物資などを積んで、イラクとの国境に違法に設置されているワリード国境通行所からシリア領内に新たに進入し、シリア北東部の各所に設置されている基地に向かった。

AFP, February 23, 2021、ANHA, February 23, 2021、al-Durar al-Shamiya, February 23, 2021、Reuters, February 23, 2021、SANA, February 23, 2021、SOHR, February 23, 2021などをもとに作成。

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サラーキブ市とタルナバ村を結ぶ回廊の開通から2日目、住民の脱出は見られず(2021年2月23日)

イドリブ県では、シリア政府の支配下にあるサラーキブ市と「決戦」作戦司令室の支配下にあるタルナバ村を結ぶM4高速道路上に政府(イドリブ県)が設置した通行所が開通から2日目を迎えた。
だが、SANA(2月23日付)によると、支配地域の住民が同通行所に向かうのを「テロ・グループ」が阻止し続けているため、通行所を通じた住民の移動はなかった。

イドリブ県のムハンマド・ナトゥーフ県知事によると、反体制派の支配地域には高校生3,000人以上、小中学生約3,300人がおり、政府支配地域での受験を希望しているという。

AFP, February 23, 2021、ANHA, February 23, 2021、al-Durar al-Shamiya, February 23, 2021、Reuters, February 23, 2021、SANA, February 23, 2021、SOHR, February 23, 2021などをもとに作成。

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新型コロナウイルスの新規感染者はシリア政府支配地域で52人、シャーム解放機構主体の反体制派とトルコの支配下にあるイドリブ・アレッポ県で8人(2021年2月23日)

保健省は政府支配地域で新たに52人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者82人が完治し、3人が死亡したと発表した。

これにより、2月23日現在の同地での感染者数は計15,282人、うち死亡したのは1,004人、回復したのは9,389人となった。

SANA(2月23日付)が伝えた。

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反体制派系NGOの支援連携ユニットは、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構が軍事・治安権限を握る「解放区」とトルコ占領下の「オリーブの枝」地域と「ユーフラテスの盾」地域で2月23日に新たに8人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、45人が完治したと発表した。

新規感染者の内訳は、イドリブ県ジスル・シュグール郡0人、イドリブ郡0人、ハーリム郡0人、アリーハー郡0人、アレッポ県スィムアーン山郡0人、ジャラーブルス郡0人、バーブ郡0人、アフリーン郡8人、アアザーズ郡0人。

これにより、同地での感染者数は計21,144人、うち回復したのは18,067人、死亡したのは408人となった。

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AFP, February 23, 2021、ACU, February 23, 2021、ANHA, February 23, 2021、al-Durar al-Shamiya, February 23, 2021、Reuters, February 23, 2021、SANA, February 23, 2021、SOHR, February 23, 2021などをもとに作成。

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