ロシア軍がダイル・ザウル県、アレッポ県、ハマー県、ラッカ県の県境に位置する砂漠地帯でダーイシュに対する爆撃を実施(2021年2月24日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機がシリア政府の支配下にあるシューラー村近郊の砂漠地帯で、ダーイシュ(イスラーム国)を狙って重点的に爆撃を実施した。

ロシア軍戦闘機はまた、アレッポ県、ハマー県、ラッカ県の県境に位置する砂漠地帯でも爆撃を実施した。

一方、シリア政府の支配下にあるマヤーディーン市近郊の砂漠地帯(アークーラ地区)では、首を切断されて死亡したシリア軍第4師団の兵士1人の遺体が発見された。

AFP, February 24, 2021、ANHA, February 24, 2021、al-Durar al-Shamiya, February 24, 2021、Reuters, February 24, 2021、SANA, February 24, 2021、SOHR, February 24, 2021などをもとに作成。

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アレッポ県タッルアーダ村とイドリブ県バーリーシャー村でシャーム解放機構に対する抗議デモが発生(2021年2月24日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室の支配下にあるタッルアーダ村で、シャーム解放機構の拘留施設に収監されている住民の妻たちが、釈放と拘束時に略奪された財産の返還を求めて抗議デモを行った。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、バーリーシャー村にある国内避難民(IDPs)キャンプで、シャーム解放機構によって拘束されたメンバーの1人の釈放を求める抗議デモが行われた。

抗議デモでは、拘束されたメンバーの子供らがプラカードを掲げて、釈放を求めた。

AFP, February 24, 2021、ANHA, February 24, 2021、al-Durar al-Shamiya, February 24, 2021、Reuters, February 24, 2021、SANA, February 24, 2021、SOHR, February 24, 2021などをもとに作成。

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トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるラッカ県アイン・イーサー市近郊を砲撃(2021年2月24日)

ラッカ県では、ANHA(2月24日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるアイン・イーサー市近郊のサイダー村、M4高速道路沿線を砲撃した。

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ハサカ県では、ANHA(2月24日付)によると、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるタッル・タムル町西のアーリヤ村の穀物サイロ裏の敷地で、男性1人がシリア国民軍の暴行を受けて負傷した。

穀物サイロは、トルコの占領地との境界に位置する。

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アレッポ県では、ANHA(2月24日付)によると、トルコ占領下のアフリーン市で車に仕掛けられていた爆弾が爆発し、3人が負傷した。

AFP, February 24, 2021、ANHA, February 24, 2021、al-Durar al-Shamiya, February 24, 2021、Reuters, February 24, 2021、SANA, February 24, 2021、SOHR, February 24, 2021などをもとに作成。

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新型コロナウイルスの新規感染者はシリア政府支配地域で61人、シャーム解放機構主体の反体制派とトルコの支配下にあるイドリブ・アレッポ県で6人(2021年2月24日)

保健省は政府支配地域で新たに61人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者82人が完治し、3人が死亡したと発表した。

これにより、2月24日現在の同地での感染者数は計15,343人、うち死亡したのは1,008人、回復したのは9,468人となった。

SANA(2月24日付)が伝えた。

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反体制派系NGOの支援連携ユニットは、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構が軍事・治安権限を握る「解放区」とトルコ占領下の「オリーブの枝」地域と「ユーフラテスの盾」地域で2月24日に新たに6人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、95人が完治したと発表した。

新規感染者の内訳は、イドリブ県ジスル・シュグール郡0人、イドリブ郡0人、ハーリム郡0人、アリーハー郡1人、アレッポ県スィムアーン山郡0人、ジャラーブルス郡0人、バーブ郡0人、アフリーン郡5人、アアザーズ郡0人。

これにより、同地での感染者数は計21,150人、うち回復したのは18,162人、死亡したのは408人となった。

https://www.facebook.com/ACUSyria/photos/1520856191452600/

AFP, February 24, 2021、ACU, February 24, 2021、ANHA, February 24, 2021、al-Durar al-Shamiya, February 24, 2021、Reuters, February 24, 2021、SANA, February 24, 2021、SOHR, February 24, 2021などをもとに作成。

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イドリブ県では反体制派がシリア政府によって設置されたサラーキブ市・タルナバ村間の回廊一帯を砲撃する一方、何者かがトルコ軍の車列を狙って爆弾を爆発させる(2021年2月24日)

イドリブ県では、SANA(2月24日付)によると、「テロ集団」が、22日にシリア政府が開通させたサラーキブ市・タルナバ村間の回廊一帯を砲撃した。

砲撃は、「決戦」作戦司令室の支配地域の住民がシリア政府支配地域に脱出するのを阻止するためだという。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

なお、開通から3日目となる回廊を通じた住民の脱出は確認されなかった。

一方、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室の支配下にあるマアッラトミスリーン市とカファルヤー町を結ぶ街道で、トルコ軍の車列を狙って道路に仕掛けられていた爆弾が爆発した。

物的被害が出たが、死傷者はなかった。

このほか、シリア軍は「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のバーラ村、スフーフン村、ファッティーラ村、フライフィル村、バイニーン村を砲撃した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍と「決戦」作戦司令室がガーブ平原のアルカミーヤ村一帯で砲撃戦を行った。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を25件(イドリブ県16件、ラタキア県6件、アレッポ県2件、ハマー県1件)確認したと発表した。

シリア政府によると、停戦違反は20件。

一方、トルコ側の監視チームは停戦違反を確認しなかった。

AFP, February 24, 2021、ANHA, February 24, 2021、al-Durar al-Shamiya, February 24, 2021、Ministry of Defence of the Russian Federation, February 24, 2021、Reuters, February 24, 2021、SANA, February 24, 2021、SOHR, February 24, 2021などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:難民47人が新たに帰還、2018年半ば以降帰還した難民は649,183人に(2021年2月24日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(2月24日付)を公開し、2月23日に難民47人(うち女性14人、子供24人)が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは難民47人(うち女性14人、子供24人)、ヨルダンから帰国したのは0人。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は649,183人となった。

内訳は、レバノンからの帰還者253,935人(うち女性76,331人、子ども129,233人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者395,248人(うち女性118,618人、子ども201,569人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,736,110人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は878,463人(うち女性263,607人、子供447,724人)となった。

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一方、国内避難民の新たな帰宅はなかった。

2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は74,375人(うち女性26,550人、子供29,149人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,342,971人(うち女性409,109人、子供673,915人)。

Ministry of Defence of the Russian Federation, February 24, 2021をもとに作成。

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