ロシア軍戦闘機がダーイシュ拠点に対して130回以上の爆撃を実施し、21人殺害(2021年2月20日)

シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機がアレッポ県、ハマー県、ラッカ県の県境近いとダイル・ザウル県の砂漠地帯各所のダーイシュ(イスラーム国)の拠点に対して130回以上の爆撃を実施し、戦闘員21人を殺害した。

これに対して、ダーイシュがダイルザウル県内各所で親政権民兵の拠点を襲撃し、8人を殺害した。

また、ダーイシュと思われる武装集団が、シリア政府の支配下にあるダイル・ザウル県のアシャーラ市でイラン・イスラーム革命防衛隊に所属する「村落防衛」隊の拠点を襲撃し、民兵4人を殺害した。

**

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア政府の支配下にあるマスカナ市近郊のワドハ村でダーイシュ(イスラーム国)と思われるグループが車に仕掛けた爆弾が爆発し、「イランの民兵4人が死亡、2人が負傷した。

AFP, February 20, 2021、ANHA, February 20, 2021、al-Durar al-Shamiya, February 20, 2021、Reuters, February 20, 2021、SANA, February 20, 2021、SOHR, February 20, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコ占領下のアレッポ県サジュー村での爆発で住民10人負傷(2021年2月20日)

アレッポ県では、ANHA(2月20日付)によると、トルコ占領下のアアザーズ市近郊のサジュー村で車に仕掛けられていた爆弾が爆発し、少なくとも10人が負傷した。

**

ラッカ県では、ANHA(2月20日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるアイン・イーサー市西のサクル休憩所、M4高速道路沿線を砲撃した。

**

ハサカ県では、SANA(2月20日付)によると、国民軍に所属するハムザ師団の車輌がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるタッル・タムル町近郊で地雷に触れて、爆発により戦闘員4人が死亡した。


AFP, February 20, 2021、ANHA, February 20, 2021、al-Durar al-Shamiya, February 20, 2021、Reuters, February 20, 2021、SANA, February 20, 2021、SOHR, February 20, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

フール・キャンプに収容されていたマンビジュ市からのIDPsが帰還する一方、イラク難民がキャンプ内で殺害される(2021年2月20日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、北・東シリア自治局の管理下にあるフール・キャンプの第1区でイラク難民が正体不明の武装集団によって機関銃で撃たれて死亡した。

**

ANHA(2月20日付)によると、北・東シリア自治局の管理下にあるフール・キャンプ(ハサカ県)に収容されていた、アレッポ県マンビジュ市からの国内避難民(IDPs)105世帯が帰宅した。

AFP, February 20, 2021、ANHA, February 20, 2021、al-Durar al-Shamiya, February 20, 2021、Reuters, February 20, 2021、SANA, February 20, 2021、SOHR, February 20, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

SANAはイスラエルがシリアに新型コロナウイルス感染症ワクチンを提供するとの秘密の合意を否定(2021年2月20日)

SANA(2月20日付)は、複数のメディア筋の話として、イスラエルが拘束しているシリア人捕虜のムハンマド・フサイン氏とターリク・ウバイダーン氏の解放にかかる捕虜交換で、イスラエルがシリアに新型コロナウイルス感染症ワクチンを提供するとの秘密の合意がなされていたと『ハアレツ』紙(2月20日付)や『シャルク・アウサト』(2月19日付)の報道が、捕虜釈放の取り組みやシリアそのものを貶めようとする虚偽の情報たと伝えた。

AFP, February 20, 2021、ANHA, February 20, 2021、al-Durar al-Shamiya, February 20, 2021、Haaretz, February 20, 2021、Reuters, February 20, 2021、SANA, February 20, 2021、al-Sharq al-Awsat, February 19, 2021、SOHR, February 20, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

北・東シリア自治局の支配下にあるダイル・ザウル県ブサイラ市での爆発しで住民3人死亡(2021年2月20日)

ダイル・ザウル県では、SANA(2月20日付)によると、北・東シリア自治局の支配下にあるブサイラ市の大衆市場でオートバイに仕掛けられていた爆弾が爆発し、住民3人が死亡、10人が負傷した(シリア人権監視団によると、5人死亡)。

AFP, February 20, 2021、ANHA, February 20, 2021、al-Durar al-Shamiya, February 20, 2021、Reuters, February 20, 2021、SANA, February 20, 2021、SOHR, February 20, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

新型コロナウイルスの新規感染者はシリア政府支配地域で49人、シャーム解放機構主体の反体制派とトルコの支配下にあるイドリブ・アレッポ県で1人(2021年2月20日)

保健省は政府支配地域で新たに49人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者80人が完治し、2人が死亡したと発表した。

これにより、2月20日現在の同地での感染者数は計15,143人、うち死亡したのは996人、回復したのは9,144人となった。

SANA(2月20日付)が伝えた。

**

反体制派系NGOの支援連携ユニットは、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構が軍事・治安権限を握る「解放区」とトルコ占領下の「オリーブの枝」地域と「ユーフラテスの盾」地域で2月20日に新たに1人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、101人が完治したと発表した。

新規感染者の内訳は、イドリブ県ジスル・シュグール郡0人、イドリブ郡0人、ハーリム郡1人、アリーハー郡0人、アレッポ県スィムアーン山郡0人、ジャラーブルス郡0人、バーブ郡0人、アフリーン郡0人、アアザーズ郡0人。

これにより、同地での感染者数は計21,121人、うち回復したのは17,858人、死亡したのは408人となった。

https://www.facebook.com/ACUSyria/photos/1518111828393703/

AFP, February 20, 2021、ACU, February 20, 2021、ANHA, February 20, 2021、al-Durar al-Shamiya, February 20, 2021、Reuters, February 20, 2021、SANA, February 20, 2021、SOHR, February 20, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

「決戦」作戦司令室がシリア政府の支配下にあるイドリブ県ハントゥーティーン村を砲撃(2021年2月20日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室がシリア政府の支配下にあるハントゥーティーン村を砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

これに対して、シリア軍は「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のファッティーラ村、スフーフン村、バーラ村、フライフィル村を砲撃した。

**

ロシア当事者和解調整センターは、シャーム解放機構が、シリア軍による化学兵器攻撃を偽装するため、イドリブ県への塩素ガスを争点したシリンダーの搬入を開始したと発表した。

**

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を35件(イドリブ県15件、ラタキア県11件、アレッポ県3件、ハマー県6件)確認したと発表した。

シリア政府によると、停戦違反は30件。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反を20件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。

AFP, February 20, 2021、ANHA, February 20, 2021、al-Durar al-Shamiya, February 20, 2021、Ministry of Defence of the Russian Federation, February 20, 2021、Reuters, February 20, 2021、SANA, February 20, 2021、SOHR, February 20, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア難民受入移送居住センター:難民73人が新たに帰還、2018年半ば以降帰還した難民は648,921人に(2021年2月20日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(2月20日付)を公開し、2月19日に難民73人(うち女性22人、子供37人)が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは難民73人(うち女性22人、子供37人)、ヨルダンから帰国したのは0人。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は648,921人となった。

内訳は、レバノンからの帰還者253,673人(うち女性76,251人、子ども129,099人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者395,248人(うち女性118,618人、子ども201,569人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,729,796人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は878,201人(うち女性263,527人、子供447,590人)となった。

**

一方、国内避難民の新たな帰宅はなかった。

2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は73,430人(うち女性26,096人、子供28,972人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,342,026人(うち女性408,655人、子供672,738人)。

Ministry of Defence of the Russian Federation, February 20, 2021をもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.