【トルコ・シリア大地震】シャーム解放機構のジャウラーニー指導者が、イドリブ県のサルキーン市、ハーリム市を訪れ、被害状況を視察(2023年2月7日)

イナブ・バラディー(2月25日付)、オリエント・ニュース(2月7日付)などは、シャーム解放機構のアブー・ムハンマド・ジャウラーニー指導者が、同機構支配地のなかでトルコ・シリア大地震の被害がもっとも大きかったとされるイドリブ県のサルキーン市、ハーリム市を訪れ、被害状況を視察した。

https://twitter.com/s2udFqewzZOZrQU/status/1628100665699434497

‘Inab Baladi, February 25, 2023、Orient News, February 7, 2023などをもとに作成。

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【トルコ・シリア大地震】クルド民族主義組織PYDが主導する北・東シリア自治局支配地でも救援活動が続く:シリア政府に封鎖解除を求める(2023年2月7日)

北・東シリア自治局のアフリーン・シャフバー地区の最高意思決定機関であるアフリーン・シャフバー評議会(アレッポ県)のマリク・フサイン共同議長は、ANHA(2月7日付)の取材に応じ、アレッポ県の住民、とりわけ被災地の住民に対して、同自治局がシャフバー地区として統治するタッル・リフアト市一帯地域に避難するよう呼びかけ、被災者を受入れる意思を表明した。

マリク共同議長はまた、シャフバー地区がシリア政府の封鎖を受けていると改めて批判、政府にその解除を要請、国内外の機関に人道支援を行うよう求めた。

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アレッポ市のシャイフ・マクスード地区とアシュラフィーヤ地区で居住していたアフリーン郡からの国内避難民(IDPs)とアレッポ市の住民数千世帯が、北・東シリア自治局がシャフバー地区として統治するタッル・リフアト市一帯地域の村々やテント、同地区に含まれるシーラーワー町周辺の村々に避難した。

また、シャイフ・マクスード地区とアシュラフィーヤ地区の総合評議会は、地元のコニューン、人民防衛隊(YPG)、女性防衛隊(YPJ)と連携して、倒壊の可能性がある住宅から避難した住民を収容するための避難所を開設し、数千人を受け入れた。

また、シャイフ・マクスード地区とアシュラフィーヤ地区での保健医療活動を所轄する北・東シリア自治局傘下の保健評議会は、仮設避難所に医師、看護師、薬剤師を派遣した。

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北・東シリア自治局のアフリーン・シャフバー地区の執行機関であるアフリーン・シャフバー地区民主自治局のジャマール・ラシード共同副議長ら同局メンバーが、タッル・リフアト市近郊にあるサルダム(国内避難民(IDPs))・キャンプで声明を発表し、アフリーン郡(トルコ占領下のいわゆる「オリーブの枝地域」)での地震により10人が負傷し、アレッポ市に移送されたことを明らかにしたうえで、国際機関や人道組織に対して、「自らの義務」を果たし、シリア政府支配地とを結ぶ街道を開放し、政府が科しているという封鎖を解除するために行動するよう呼びかけた。

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クルド赤新月社のハサン・ムハンマド・アミーン共同議長は声明を出し、国際機関、人道組織、保健機関に対して、アレッポ市シャイフ・マクスード地区とアシュラフィーヤ地区を含む北・東シリア自治局の支配地への被災者に対して緊急支援を行うよう呼びかけた。

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北・東シリア自治局の傘下組織であるタブカ民政評議会、ラッカ民政評議会(いずれもラッカ県)は7日朝、アレッポ市在住の住民や学生をタブカ市、ラッカ市の避難所に移送するための定期便の運航を開始するとともに、広場や公園にテント数十張を設置し、受け入れ態勢を整えた。



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シリア民主軍シリア民主軍に所属するマンビジュ軍事評議会は、北・東シリア自治局の傘下にあるマンビジュ市および同郊外民主民政評議会が設置した避難所に収容された被災者に救援物資を支給した。

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ANHA(2月7日付)が伝えた。

AFP, February 7, 2023、ANHA, February 7, 2023、al-Durar al-Shamiya, February 7, 2023、Reuters, February 7, 2023、SANA, February 7, 2023、SOHR, February 7, 2023などをもとに作成。

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トルコ軍がアレッポ県マンビジュ市東にあるシリア民主軍所属のマンビジュ軍事評議会の拠点を赤外線誘導ミサイルで攻撃(2023年2月7日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコ軍が占領下のいわゆる「ユーフラテスの盾」地域のトゥーハール村に設置されている基地から、マンビジュ市東にある人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍所属のマンビジュ軍事評議会の拠点を赤外線誘導ミサイルで攻撃し、兵士4人が負傷した。

また、ANHA(2月7日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるタッル・リフアト市一帯を砲撃した。

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これに対して、アフリーン解放軍団は声明を出し、タッル・リフアト市一帯への砲撃を非難した。

声明によると、トルコ国防省は、占領下のアレッポ県アアザーズ市近郊にある基地(オンジュプナル基地)に人民防衛隊(YPG)が攻撃を行ったとして、大規模地震が発生した6日の深夜に攻撃を再開したとしたうえで、タッル・リフアト市一帯にはYPGは駐留していないと反論、トルコ軍の砲撃を避難した。

ANHA(2月7日付)が伝えた。

AFP, February 7, 2023、ANHA, February 7, 2023、al-Durar al-Shamiya, February 7, 2023、Reuters, February 7, 2023、SANA, February 7, 2023、SOHR, February 7, 2023などをもとに作成。

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【トルコ・シリア大地震】トルコ占領下のアレッポ県北西部の収容所に収監されていたダーイシュのメンバー約20人が脱獄に成功(2023年2月7日)

アレッポ県では、シリア人権監視団が複数筋から得た情報によると、トルコの占領下にあり、シャーム解放機構が治安権限を掌握しているいわゆる「オリーブの枝」地域のラージュー町にある収容所(いわゆるアスワド刑務所)に収監されていたダーイシュ(イスラーム国)のメンバー約20人が、6日の大規模地震に乗じるかたちで姿を消した。

同監視団によると、姿を消したダーイシュ・メンバーは、刑務所の職員に1,000~10,000米ドルの賄賂を渡して、脱獄にいたったという。

AFP, February 7, 2023、ANHA, February 7, 2023、al-Durar al-Shamiya, February 7, 2023、Reuters, February 7, 2023、SANA, February 7, 2023、SOHR, February 7, 2023などをもとに作成。

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【トルコ・シリア大地震】カタールはシリアとトルコの被災者を支援するため、移動式住居10万個を確保し、近く被災地に移送すると発表(2023年2月7日)

カタールのタミーム・ビン・ハマド・アール・サーニー首長は、6日の大規地震の被害を緩和するため、トルコとシリアに必要な支援を行うと表明した。

またカタール外務省は声明を出し、シリアとトルコの被災者を支援するため、移動式住居10万個を確保し、近く被災地に移送すると発表した。

AFP, February 7, 2023、ANHA, February 7, 2023、al-Durar al-Shamiya, February 7, 2023、Reuters, February 7, 2023、SANA, February 7, 2023、SOHR, February 7, 2023などをもとに作成。

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【トルコ・シリア大地震】アル=カーイダ系のシャーム解放機構支配地とトルコ占領地で救出・救援活動続く(2023年2月7日)

イナブ・バラディー(2月8日付)によると、シャーム解放機構が軍事・治安権限を握るシリア北西部では、ムルヒム・チームが、「緊急キャンペーン・地震対応」(https://molhamteam.com/campaigns/439)を、ホワイト・ヘルメットが「シリアの英雄を支援せよ」キャンペーン(https://www.whitehelmets.org/ar/)を、ギラース・ナフダが「私たちはあなたたちと一緒にいます」キャンペーン(https://ghirasalnahda.com/we_are_with_you/?fbclid=IwAR0Kxj9Ur8izHJMJXLv1oKlruNrvWk_CR3_T8Aak7-eDkEJU40fhZfA-6IA)を、開始し、被災者を支援するための義援金の募集を開始した。

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イドリブ県では、イナブ・バラディー(2月7日付)によると、ハーリム市近郊のビスナヤー村で、6日の大規模地震によって倒壊した5階建ての建物15棟の瓦礫のなかに閉じ込められていた住民約120世帯が救出された。

7日時点で数十人の死亡が確認され、また数十人が瓦礫の下敷きになったままだという。



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アレッポ県では、イナブ・バラディー(2月7日付)によると、トルコの占領下にあり、シャーム解放機構が治安権限を握るいわゆる「オリーブの枝」地域の拠点都市の一つジンディールス町では、50%以上の建物が全壊・半壊の被害を受け、瓦礫の下敷きになった住民の救出作業が続けられた。

https://www.facebook.com/SyriaCivilDefense/videos/%D8%B9%D9%85%D9%88-%D9%85%D8%B4%D8%A7%D9%86-%D8%A7%D9%84%D9%84%D9%87-%D8%B7%D8%A7%D9%84%D8%B9%D9%88%D9%86%D9%8A%D9%8A%D8%A7%D9%84%D9%84%D9%87-%D8%AC%D9%8A%D9%86%D8%A7%D9%83-%D9%8A%D8%A7%D8%B9%D9%85%D9%88%D9%84%D8%AD%D8%B8%D8%A7%D8%AA-%D9%85%D9%86-%D8%A5%D9%86%D9%82%D8%A7%D8%B0-%D8%B7%D9%81%D9%84-%D9%85%D9%86-%D8%A8%D9%84%D8%AF%D8%A9-%D8%AC%D9%86%D8%AF%D9%8A%D8%B1%D8%B3-%D9%81%D9%8A-%D8%B1%D9%8A%D9%81-%D8%B9/1358921181524612/

https://www.facebook.com/SyriaCivilDefense/posts/pfbid025e5cq3x93yU6XAWFj5G7mZvqmzR1252VRJ2RFJsArcKZPz8QaavU2FEEwMFcf2cTl?__cft__[0]=AZUUTWXT_ia92TrDlxqJ9V2FZRKtm1g3QisZOb9E-oLkZhUM_Flj7mE7dvo9szp3YU3SlM46-9UDxBS0w7L0CDl7IqN-VL1UTA8KIpeNMitkSJFo57GikHsj1muz10dkIqk&__tn__=%2CO%2CP-R

https://www.facebook.com/molhamteam/posts/pfbid0jjwwMFut3WKntt64wEVjTUxp3FLvcrdLP14vAovd11zp2P2z7VyCJjikNpuQpm4Tl?__cft__[0]=AZVUENy-2Vji6tFGiGMvabQd8t6rdaasxgKrsSSWw9T9hqaj0NSLyHhst8WjGoo_Yv0ij8XYWdE8OEme1UdcBE3T4DVan9JYbmjhD6R2u-OKGRGVDcXZD1FqEnbrEX3rlf5q50aSQ7sGHcUumXO39Mo6Icdb37cY9pqwMwtrpUr39xoPGxYWmc6gBrVLDr-lIpE&amp%3B__tn__=%2CO%2CP-R

一方、シリア人権監視団によると、トルコ国内で6日の大規模地震により死亡したシリア人12人の遺体が、アウン・ダーダート村の通行所を経由して、トルコ占領下の「ユーフラテスの盾」地域から、シリア政府と北・東シリア自治局が共同統治を行う地域に移送された。

12人のうち、3人はマンビジュ市出身者、6人はラッカ県出身者、3人はアイン・アラブ(コバネ)市出身者。

AFP, February 7, 2023、ANHA, February 7, 2023、al-Durar al-Shamiya, February 7, 2023、‘Inab Baladi, February 7, 2023、Reuters, February 7, 2023、SANA, February 7, 2023、SOHR, February 7, 2023などをもとに作成。

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【トルコ・シリア大地震】アサド大統領がエジプト、オマーン、イラン、アルジェリア、ヨルダン、アルメニアの首脳とあいつで電話会談(2023年2月7日)

アサド大統領はスルターンのハイサム・ビン・ターリク・ビン・タイムール・アール・サイード国王と電話会談を行った。

ハイサム国王は、アサド大統領とシリア国民に対して、6日の大規模地震の犠牲者や遺族への哀悼の意を示すとともに、負傷者の一刻も早い回復を願うと表明した。

また、シリア国民との連帯を改めて強調した。

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アサド大統領は、イランのエブラーヒーム・ライースィー大統領と電話会談を行った。

ライースィー大統領は、6日の大規模地震の犠牲者や遺族への哀悼の意を示すとともに、負傷者の一刻も早い回復を願うと表明、シリア国民との連帯を改めて強調した。

これに対して、アサド大統領は、イランによる救援活動への支援に謝意を示した。

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アサド大統領はエジプトのアブドゥルファッターフ・スィースィー大統領と電話会談を行った。

スィースィー大統領は、6日の大規模地震の犠牲者や遺族への哀悼の意を示すとともに、負傷者の一刻も早い回復を願うと表明、シリア国民との連帯を改めて強調し、支援の意思を示した。

これに対して、アサド大統領は、アラブ諸国間の同胞関係を示したエジプトの姿勢に支援に謝意を示した。

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アサド大統領は、アルジェリアのアブドゥルマジード・タブーン大統領と電話会談を行った。

タブーン大統領は、6日の大規模地震の犠牲者や遺族への哀悼の意を示すとともに、シリア国民との連帯を改めて強調し、支援の意思を示した。

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アサド大統領は、ヨルダンのアブドゥッラー2世国王と電話会談を行った。

アブドゥッラー2世国王は、6日の大規模地震の犠牲者や遺族への哀悼の意を示すとともに、シリア国民との連帯を改めて強調し、支援の意思を示した。

これに対して、アサド大統領は、ヨルダンの姿勢に謝意を示した。

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アサド大統領は、アルメニアのニコル・パシニャン首相と電話会談を行った。

パシニャン首相は、6日の大規模地震の犠牲者や遺族への哀悼の意を示すとともに、支援の医師を表明した。

これに対して、アサド大統領は、シリアに寄り添うアルメニアの姿勢に謝意を示した。

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アサド大統領は、パレスチナのイスラーム聖戦機構のズィヤード・ナッハーラ書記長から電報を受け取った。

ナッハーラ書記長は電報のなかで、6日の大規模地震の犠牲者に哀悼の意を示すとともに、シリアとの連帯を改めて表明した。

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SANA(2月7日付)などが伝えた。

AFP, February 7, 2023、ANHA, February 7, 2023、al-Durar al-Shamiya, February 7, 2023、Reuters, February 7, 2023、SANA, February 7, 2023、SOHR, February 7, 2023などをもとに作成。

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【トルコ・シリア大地震】外務在外居住者省、シリア赤新月社は欧米諸国の制裁が救援活動を阻害していると避難、解除を呼びかける(2023年2月7日)

外務在外居住者省は声明を出し、サマンサ・パワー国際開発庁(USAID)長官、ニューヨークやジュネーブの米国連大使をはじめとする米国高官が、国際世論を偽り、カイザー・シリア市民保護法に代表される米国の経済制裁が、シリアへの緊急人道支援や医療支援を妨げていないとの発言をとっていることを非難、こうした発言が事実ではないと反論した。

パワー国際開発庁(USAID)長官は7日に声明を出し、前日の大規模地震の被害に対応するため災害支援対応チーム(DART)を設置し、トルコ当局や現地のパートナーや関連機関と連携して救援活動を行うと発表していた。

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ファイサル・ミクダード外務在外居住者大臣はレバノンのマヤーディーン・チャンネル(2月7日付)のインタビューに応じ、6日の大規模地震に関して、国際法において人道支援は制裁対象から除外されているにもかかわらず、米国の制裁がシリアにおいてはすべてを阻止していると批判した。

ミクダード外務在外居住者大臣はまた、 「シリアは国家として、テロリストの手に渡らないとう条件ものと、すべての地域への支援の提供を許可する準備ができている」と強調した。

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シリア赤新月社のハーリド・ハブーバーティー代表は記者会見を開き、西側諸国の経済制裁と封鎖が、6日の大規模地震の被害に対応するうえでの主な障害となっていると非難、制裁解除と必要な支援物資の提供を呼びかけた。

ハブーバーティー代表は、赤新月社のスタッフ3,000人とボランティア500人が救援活動や瓦礫の撤去作業を続けているが、救急車輌が30~40輌と限られているため、活動を継続するには、重機、消防車輌、救急車輌が必要だと強調した。

また、シリア政府は被災者を収容するためアレッポ県に126ヵ所、ラタキア県に23ヵ所、ハマー県に5ヵ所、ヒムス県に5ヵ所、タルトゥース県に5ヵ所の避難所を開設したことを明らかにした。

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シリア学生国民連合は声明を出し、アラブ地域およびそれ以外の友好国のすべての組合連合組織に対して、欧米諸国によるシリアへの一方的制裁と封鎖を解除するための行動を行うよう呼びかけた。

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SANA(2月7日付)などが伝えた。

AFP, February 7, 2023、ANHA, February 7, 2023、al-Durar al-Shamiya, February 7, 2023、Qanat al-Mayadin, February 7, 2023、Reuters, February 7, 2023、SANA, February 7, 2023、SOHR, February 7, 2023などをもとに作成。

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【トルコ・シリア大地震】各国がシリアでの犠牲者への哀悼の意が示すとともに、連帯と支援の意思を表明(2023年2月7日)

レバノンのアリー・ハミーヤ公共事業運輸大臣は、ズハイル・ハズィーム運輸大臣と電話会談し、6日の大規模地震の犠牲者やその家族に哀悼の意を示すともに、シリアへの支援物資の移送を円滑化するため、レバノンの領空と領海を開放することを明らかにした。

ハミーヤ大臣はまた、シリアへの救援チームを派遣すること、シリアへの入国税などを免除することを伝えた。

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ムハンマド・ラムフーン内務大臣は、レバノンのアリー・ハミーヤ公共労働運輸大臣、イラクのアブドゥルアミール・シャムリー内務大臣と個別に電話会談を行った。

会談のなかで、ハミーヤ公共労働運輸大臣、シャムリー内務大臣は、6日の大規模地震の犠牲者や遺族に哀悼の意を示し、負傷者の回復を願うとともに、シリアに寄り添う意思を示した。

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ファイサル・ミクダード外務在外居住者大臣は、チュニジアのウスマーン・ジャランディー外務問題移民在外居住者大臣、リビアのナジュラー・マンクーシュ外務国際協力大臣、スーダンのアリー・サーディク・アリー外務大臣、オマーンのスルターン・ビン・ムハンマド・ヌウマーニー王室担当大臣、ゲイル・ペデルセン・シリア問題担当国連特別代表と個別に電話会談を行った。

ジャランディー外務問題移民在外居住者大臣、マンクーシュ外務国際協力大臣、アリー外務大臣、ヌウマーニー王室担当大臣、ペデルセン代表はいずれも、6日の大規模地震の犠牲者への哀悼の意を示し、負傷者の回復を願うとともに、被害を克服するための支援する用意があることを確認した。

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SANA(2月7日付)が伝えた。

AFP, February 7, 2023、ANHA, February 7, 2023、al-Durar al-Shamiya, February 7, 2023、Reuters, February 7, 2023、SANA, February 7, 2023、SOHR, February 7, 2023などをもとに作成。

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【トルコ・シリア大地震】イラク、アルジェリア、UAE、リビア、エジプト、イランがアレッポ国際空港、ダマスカス国際空港に救援物資を空輸(2023年2月7日)

イラクからの救援物資を積んだ貨物輸送機2機がダマスカス国際空港に到着した。

イラク外務省のマフディー・ガーニム・アラブ局長によると、2機には食料品、医薬品、毛布など70トンが積まれているという。

また、駐シリア・イラク大使館の高官筋は、イラク政府が原油誘導体、食糧物資などの人道支援物資が8日までにシリアに空輸されることを明らかにした。

搬送は、イラクのカーイム国境通行所(アンバール県)とシリアのブーカマール国境通行所(ダイル・ザウル県)を経由して行われ、米600トン、佐藤100トン、豆類100トン、植物油100トン、ひきわり小麦50トンなど約1,000トンが届けられる予定。

また、SANA(2月7日付)は、シリアとイラクを結ぶブーカマール国境通行所(ダイル・ザウル県、イラク側はカーイム国境通行所)を経由して、シリアに人道支援物資を移送するトレーラーの車列の写真を公開した。

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アルジェリアから、人道支援物資17トンを積んだ貨物輸送機1機がアレッポ国際空港に到着した。

機長を務めるムジャーヒド・ジャーッド氏によると、輸送機は人道支援物資に加えて、救援チームの移送しているという。

また、数時間後に、食料、クッション、毛布など15トンの救援物資を積んだ2機目の貨物輸送機もアレッポ国際空港に到着した。

さらに同日晩には、食料、医薬品、乳児用のミルク、毛布、テント、水などの救援物資31トンを積んだ3期目の貨物輸送機がアレッポ国際空港に到着した。

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アラブ首長国連邦(UAE)から、食料、毛布、テントなどの人道支援物資20トンを積んだ貨物輸送機1機が、ダマスカス国際空港に到着した。

また同日晩、2機目となる貨物輸送機もダマスカス国際空港に到着した。

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リビアから、食料、医療物資、毛布、救急車輌などを30トンの支援物資を積んだ貨物輸送機がアレッポ国際空港に到着した。

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エジプトから、人道支援物資を積んだ貨物輸送機3機が相次いでダマスカス国際空港に到着した。

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イランから、食料、医療危機、医薬品、毛布など31トンを積んだチャータ機がアレッポ国際空港に到着した。

これに先立って、在アレッポ・イラン領事館のサルマーン・ナウワブ・ヌーリー領事は、6日の大規模地震の被災県であるアレッポ県での瓦礫撤去作業に支援するため、被災現場に重機や大型トラックを派遣していることを明らかにした。

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SANA(2月7日付)が伝えた。

AFP, February 7, 2023、ANHA, February 7, 2023、al-Durar al-Shamiya, February 7, 2023、Reuters, February 7, 2023、SANA, February 7, 2023、SOHR, February 7, 2023などをもとに作成。

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【トルコ・シリア大地震】セルビアとパキスタンの首相、ロシア、レバノン、イラクの閣僚がシリアの犠牲者に哀悼の意を示すとともに、支援の意思を表明(2023年2月7日)

セルビアのアナ・ブルナビッチ首相は、同国の国営放送のインタビューに応じ、6日の大規模地震で被災したシリアおよび同国民に哀悼の意を示した。

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パキスタンのシャバーズ・シャリフ首相は、ツイッターの公式アカウントを通じて、6日の大規模地震で被災したシリア国民と同国政府に哀悼の意を示した電報を公開した。

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アリー・マフムード・アッバース国防大臣は、イランのモハンマド・バーゲリー軍参謀総長、レバノンのジョゼフ・アウン軍総司令官と個別に電話会談を行った。

バーゲリー軍参謀総長とアウン軍総司令官それぞれ、6日の大規模地震による犠牲者への哀悼の意を示すとともに、必要な支援を行うことを確認した。

アッバース国防大臣はまた、ロシアのセルゲイ・ショイグ国防大臣から哀悼の意を受けた。

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SANA(2月7日付)が伝えた。

AFP, February 7, 2023、ANHA, February 7, 2023、al-Durar al-Shamiya, February 7, 2023、Reuters, February 7, 2023、SANA, February 7, 2023、SOHR, February 7, 2023などをもとに作成。

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【トルコ・シリア大地震】政府、自治体、関係機関、NGOによる救援活動続く(2023年2月7日)

内閣・閣僚の動き

フサイン・アルヌース内閣は緊急閣議を開催し、6日の大規模地震の被害を受けたアレッポ県、ラタキア県、ハマー県、タルトゥース県での救援活動を実施するための行動計画を策定した。

閣議では、大規模地震の影響に対処するための緊急活動に資金供与の第1弾として500億シリア・ポンドを割り当てることが決定された。

また、被災地への支援物資の配給を一本化し、必要に応じた支援を行うことが決定され、各県知事に被害状況の確認を引きつづき行うよう求めるとともに、高等救済委員会に全国レベルおよび県レベルでの救援活動を任じた。

さらに、国家計画国際協力委員会に関係機関と連携して、被害報告書を作成するよう指示、地方行政環境省に負傷者や被災者への支援の継続を命じた。

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国防省は声明を出し、6日の大規模地震の被災県などで、輸血に必要なすべての血液型の血液が十分に確保されていると発表した。

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国内通商消費者保護省は、ダマスカス県から食料品や必需品を積んだ大型冷蔵車輌4輌をアレッポ県とラタキア県に派遣するなど、6日の大規模地震によって避難所に避難した被災者に対するパン、救援物資を提供するための取り組みを継続していることを確認した。

 

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スハイル・アブドゥッラティーフ公共事業住宅大臣は、報道声明を出し、建物の安全を確認するためのチームが、アレッポ県、ラタキア県、ハマー県で建物の被害状況の調査を開始したと発表した。

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フサイン・アルヌース首相は、ハサン・ガッバーシュ保健大臣、ムハンマド・サイフッディーン社会問題労働省大臣とともに、ラタキア県を訪れ、6日の大規模地震で建物が倒壊した被害現場、負傷者が搬送されているジャブラ国立病院、ラタキア国立病院、ティシュリーン大学病院を視察した。

視察には、アーミル・ヒラール・ラタキア県知事も同行した。

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アリー・マフムード・アッバース国防大臣がアレッポ市を訪れ、6日の大規模地震で建物が倒壊した被害現場を視察した。

アッバース国防大臣はまた、救出作業、瓦礫の撤去作業などにあたっている軍の工兵部隊の活動を視察した。

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ダーリム・タッバーア教育大臣は、教育分野の支援に携わる国際機関の代表らと会談し、被害を受けた学校の復旧の方途について意見を交わした。

自治体の動き

ハマー市消防局のサーイル・ハサン所長は報道声明を出し、同市で倒壊・半壊した建物の下敷きになっていた住民の救出作業を完了したと発表した。

また、倒壊・半壊の危険がある建物の住民についてはハマー県が設置した5ヵ所の避難所に避難させたことを明らかにした。

ハマー市では、アルバイーン地区で8階建ての建物が倒壊し、48人が瓦礫の下敷きとなり、43人が死亡、75人が負傷した。

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ラタキア県では、6日の大規模地震によって倒壊した建物の瓦礫の下敷きとなった住民の救出作業と瓦礫の撤去作業が続けられ、バアス党ラタキア支部の青年スポーツ局など複数の青年組織のスタッフが民間防衛隊による救援作業、瓦礫の撤去作業に参加した。

ラタキア市議会のフサイン・ザンジャルリー議長によると、ラタキア市では約20棟の建物が倒壊、救出作業が続けられ、16日には約95人が救助されたという。

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ダマスカス郊外県は、被災者への支援に対応するための委員会を設置するとともに、義援金を受け付けるため口座を開設した。

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ハマー県は、ハマー市シャリーア地区、サミール・サウワーフ学校、聴覚障害者研究所に被災者を収容するための避難所を開設した。

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ハサカ県では、市民団体、宗教団体、経済団体が義援金3億シリア・ポンドを被災者のために寄附した。

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ラタキア県では、ジャブラ市議会がバアス競技場内のサロン2室に被災者を収容するための避難所を開設した。

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スワイダ―県議会は、被災県に食料、衣服などの救援物資を搬送した。

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ヒムス市議会は、建物の被害を確認するための委員会を設置、倒壊の危険がある建物の住民を避難させた。

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タルトゥース県は、バーニヤース市カドムース町の被害状況を確認するための委員会を設置した。

関係機関、NGOの動き

「シリアは私たちを結びつける」財団は、6日の大規模地震の被災県に対する食料などの救援物資約60トンの貨物トラックによる移送を開始した。

医師組合は、医療ボランティア・チームを発足させるとともに、被災県の避難所に食糧パック1,250個を配給した。

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シリア保険会社連合は、アレッポ県、ラタキア県、ハマー県の被災者に6500万シリア・ポンドを供与した。

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シリア貿易機構タルトゥース県支部は、同県被災者に食料パック800個を配給した。

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アラブ作家連合は、すべての文化事業を一時中止し、被災県の支部を被災者のために開放した。

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ダマスカス大学は、被災県を支援するため、医学、工学を専攻する大学院生からなるボランティア・チームを発足させた。

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ダマスカス慈善団体連合は社会問題労働省と連携して、被災者を支援するための義援金を集めた。

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サーミドゥーン協会は、ラタキア県の被災者のために医薬品を移送した。

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SANA(2月7日付)が伝えた。

AFP, February 7, 2023、ANHA, February 7, 2023、al-Durar al-Shamiya, February 7, 2023、Reuters, February 7, 2023、SANA, February 7, 2023、SOHR, February 7, 2023などをもとに作成。

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【トルコ・シリア大地震】ロシア当事者和解調整センターはシリアで倒壊した建物27棟の下敷きになっていた住民42人を救出したと発表(2023年2月7日)

ロシア当事者和解調整センターのオレグ・エゴロフ副センター長は、6月の大規模地震の被災者の救援活動にあたっているロシア軍部隊が、倒壊した建物27棟の下敷きになっていた住民42人を救出したが、57人の死亡が確認されたと発表した。

RIAノーヴォスチ通信(2月7日付)が伝えた。

またSANA(2月7日付)によると、ロシア非常事態省の救援チームもジャブラ市で瓦礫の下敷きになっていた少女1人を含む住民複数人を救出した。

RIA Novosti, February 7, 2023、SANA, February 7, 2023をもとに作成。

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【トルコ・シリア大地震】政府支配地の死者は812人、反体制派支配地の死者も800人以上に、死者総数は2,000人を超えたとの情報も(2023年2月7日)

保健省は声明を出し、6日の大規模地震により、アレッポ県、ラタキア県、ハマー県、イドリブ県、タルトゥース県で、812人が死亡、1,449人が負傷したことを確認したと発表した。

死傷者数はさらに増加する見込み。

また、保健省のタウフィーク・ハサーバー救急緊急事態局長は、アレッポ県とラタキア県で6日の大規模地震で倒壊した建物の瓦礫の下敷きになっている住民の救出作業が続けられているとしたうえで、依然として生存者がいる可能性があると強調した。

一方、ラタキア県のリフアト・ムハンマド事務局長は声明を出し、6日の大規模地震の死者が389人、負傷者が746人に達したことを確認したと発表した。

ジャブラ市議会のアフマド・キンディール市長も同市での現時点での被害状況に関して、死者が182人、負傷者が200人以上に達していると発表した。

SANA(2月7日付)が伝えた。

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シリアのアル=カーイダとして知られる国際テロ組織のシャーム解放機構(旧シャームのヌスラ戦線)の支配地とトルコ占領地で活動するホワイト・ヘルメットはフェイスブックの公式アカウント(https://www.facebook.com/SyriaCivilDefense/)などを通じて、シリア北西部での6日の大規模地震による死者が900人以上、負傷者が2,300人以上に達していると発表した。

https://www.facebook.com/SyriaCivilDefense/posts/pfbid0PgKD14rL78ruCqUmaH4R2xRH8n7nnwqh4S19Bt4wxiCo1R5MbJ1rQP4tuCpsgt4fl?__cft__[0]=AZUoRQGRKFP6HDL8Togq0xxzR5-20RKgrfG0DI03DEGl-SiRSC4cEE8QFlC3aEo8SuLoXfGIGlD2jIoZbDqpRV5evQv5_i7rVjfR1qajEypjXX8JHrBSU9hkd0cHEGCx63k9N-R_HI6wnaKRked2CQSOQAMHXJ3MS_9vvCkyjAUGPXHYFNeKukhgHtNVKP0wfxc&__tn__=%2CO%2CP-R

また、反体制系サイトのイナブ・バラディー(2月7日付)は、シリア北西部での死者は810人以上、負傷者は2,200人以上に達していると伝えた。

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一方、シリア人権監視団は、6日の大規模地震による犠牲者に関して、7日深夜(8日未明)の段階で2,150人に達していると発表した。

2,150人のうち、シリア政府の支配地での死者は1,062人、シャーム解放機構の支配地とトルコ占領地での死者は1,088人で、他にも2,000人以上が負傷しているという。

また、シリア北部、北西部、西部の72の市町村で家屋が倒壊するなどの被害が生じたという。

AFP, February 7, 2023、ANHA, February 7, 2023、al-Durar al-Shamiya, February 7, 2023、‘Inab Baladi, February 7, 2023、Reuters, February 7, 2023、SANA, February 7, 2023、SOHR, February 7, 2023などをもとに作成。

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