【トルコ・シリア大地震】反体制組織のシリア人権ネットワークはシリア政府支配地での死者数は321人に過ぎないとする報告書を発表(2023年2月15日)

反体制組織のシリア人権ネットワークは、6日のトルコ・シリア大地震で犠牲となったシリア人に関する報告書を公開し、そのなかで死者総数が6,319人に達し、うちシリア政府支配地で死亡したのはたった321人だと発表した。

同ネットワークによると、シリア政府支配地での死者数は321人、これに対して政府の支配が及ばない地域での死者は2,157人、トルコ在住者の死者は3,841人に達しているという。

なお、シリア人権監視ネットワークは、シリア軍やロシア軍による反体制派支配地への攻撃による犠牲者についての情報拡散に特化している組織で、シリア政府支配地、あるいはトルコでの犠牲者の数をどのように算出したかは不明。

AFP, February 16, 2023、ANHA, February 16, 2023、al-Durar al-Shamiya, February 16, 2023、Reuters, February 16, 2023、SANA, February 16, 2023、SNHR, February 15, 2023、SOHR, February 16, 2023などをもとに作成。

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【トルコ・シリア大地震】シャーム解放機構がトルコ・シリア大地震の被害に対応するために設置した緊急要請委員会がイドリブ県でホワイト・ヘルメット、地元住民、戦闘員らが共に瓦礫の下に閉じ込められた住民を救出している映像を公開(2023年2月15日)

シャーム解放機構がトルコ・シリア大地震の被害に対応するために設置した緊急要請委員会が、ユーチューブを通じて、被害がもっとも深刻だととされるイドリブ県のハーリム市やビスナーヤー村での救援活動の様子を撮影した映像を公開した。

映像は、ホワイト・ヘルメット、地元住民、そしてシャーム解放機構の軍事部門のメンバー(戦闘員)らがともに瓦礫の下に閉じ込められた住民を救出するシーンなどから構成されている。

https://www.youtube.com/watch?v=MfrUj6qAYXw

YouTube, February 15, 2023をもとに作成。

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ダイル・ザウル県タヤーナ村でシリア民主軍のパトロール部隊が追跡中のダーイシュ(イスラーム国)の元メンバーを銃で撃ち、殺害(2023年2月15日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル民政評議会(北・東シリア自治局)の支配下にあるタヤーナ村でシリア民主軍のパトロール部隊が追跡中のダーイシュ(イスラーム国)の元メンバーを銃で撃ち、殺害した。

AFP, February 16, 2023、ANHA, February 16, 2023、al-Durar al-Shamiya, February 16, 2023、Reuters, February 16, 2023、SANA, February 16, 2023、SOHR, February 16, 2023などをもとに作成。

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米中央軍(CENTCOM)は違法に基地を設置しているダイル・ザウル県のCONOCOガス田上空でイラン製のドローンを破壊したと発表(2023年2月15日)

米中央軍(CENTCOM)は声明を出し、2月14日の午後2:30頃、ダイル・ザウル民政評議会(北・東シリア自治局)の支配下にあり、米軍が違法に駐留するCONOCOガス田上空で偵察活動を行おうとしていたイラン製の無人航空機(ドローン)と交戦、これを撃墜したと発表した。

AFP, February 15, 2023、ANHA, February 15, 2023、al-Durar al-Shamiya, February 15, 2023、Reuters, February 15, 2023、SANA, February 15, 2023、SOHR, February 15, 2023などをもとに作成。

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【トルコ・シリア大地震】地震発生以降、シャーム解放機構の支配下にある「解放区」と、トルコ占領下の「ユーフラテスの盾」、「オリーブの枝」両地域にトルコから入った貨物車輌の数は391輌(2023年2月15日)

シリア人権監視団は、2月6日のトルコ・シリア大地震発生以降、シャーム解放機構の支配下にあるいわゆる「解放区」と、トルコ占領下の「ユーフラテスの盾」、「オリーブの枝」両地域にトルコから入った貨物車輌の数が391輌にのぼっていると発表した。

このうちシリア政府が通過を許可したアレッポ県のバーブ・サラーマ国境通行所とラーイー村北の国境通行所、ハマーム村西の国境通行所からトルコ占領地に入った車輌は285輌で、145輌が「こちらシリア」キャンペーンによって集められた物資を積む車輌だという。

また、イドリブ県のバーブ・ハワー国境通行所からは106輌の車輌の入国がこれまでに確認されている。

なお、2月15日には、国連の人道支援物資を積んだ22輌の車輌がバーブ・ハワー国境通行所を経由して通過、また同じく国連の物資を積んだ4輌の車輌がバーブ・サラーマ国境通行所を経由してシリアに入った。

AFP, February 15, 2023、ANHA, February 15, 2023、al-Durar al-Shamiya, February 15, 2023、Reuters, February 15, 2023、SANA, February 15, 2023、SOHR, February 15, 2023などをもとに作成。

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【トルコ・シリア大地震】反体制組織のシリア対応調整者はシリア北西部で被災者の数が85万3849人に達していると発表(2023年2月15日)

反体制組織のシリア対応調整者はフェイブックのアカウント(https://www.facebook.com/humanitarianresponse1/)で、シリア北西部での被災者の数が85万3849人に達しているとしたうえで、そのほとんどがシャーム解放機構の支配下にあるいわゆる「解放区」のイドリブ県ハーリム市、サルキーン市、アルマナーズ市、アズマーリーン村、アレッポ県のアターリブ市、そしてトルコ占領下の「オリーブの枝」地域のアレッポ県ジンディールス町に集中していると発表した。

被災者のうち、避難を余儀なくされたのが15万3893人(3万796世帯)、全壊した住居は1,123棟、倒壊の恐れがある住居が3,484棟、ひび割れなどの被害を受けたのが1万3733棟。

同、によると、国連が中央緊急対応基金(CERF)からすでにシリアに5000万米ドルを拠出しているものの、そのうちの98%がシリア政府支配地域に振り分けられ、シリア北部の被災者には最低限の支援も行き届いていないと主張した。

なお、国連の物資を積んだ車列はバーブ・ハワー国境通行所経由で6回、バーブ・サラーマ国境通行所経由で1回入っており、台数は92台。

医療部門に関しては、イドリブ県内の14の病院とアレッポ県の6の病院に外科手術に必要な機器、麻酔器具などの医療品を緊急に支援する必要があり、避難所については、1万8748世帯を収容する住居、暖房器具、衣服、食料品、14の野外炊事場、8つのパン製造所、1人あたり平均で3リトルの水などが必要だとしている。

https://www.facebook.com/humanitarianresponse1/posts/pfbid024JKyVaFp8WEFnmYsYK2iBHf2JvqpDLy74fQrGSky7mdeuX2URSjBJyoLMGW8fDeml?__cft__[0]=AZUA5ScQxV3LlKLGLWN2p0-_0K_SY6u8-_uWKUPEb44pnDU4N_gkxpZLgZ0vRrl2-Kzy1pWlAXXS4weWedXUtDVuJ1H2DjQ7O48lz_SyAXdFQwFmE5IXPgoBqkOJVj6n44eIuUSrmIDufNvl6SQ63cWzeABIwSNV_U3wVngt9Fb8A2kMjZPo1vX3PhhkoQ8i2oSyBkJpc3Q_sSdP5l2Xn1E1&__tn__=%2CO%2CP-R

AFP, February 15, 2023、ANHA, February 15, 2023、al-Durar al-Shamiya, February 15, 2023、Reuters, February 15, 2023、SANA, February 15, 2023、SOHR, February 15, 2023などをもとに作成。

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【トルコ・シリア大地震】シリア人権監視団はイラン・イスラーム革命防衛隊のソレイマーニー前司令官の写真を掲げたイラクの人民動員隊の車複数台が住民の支援を受け付けるためアレッポ市内を徘徊していると発表(2023年2月15日)

シリア人権監視団は、イラン・イスラーム革命防衛隊のガーゼム・ソレイマーニー前司令官の写真を掲げたイラクの人民動員隊の車複数台が「救援動員隊」を名乗って、住民の支援を受け付けるためアレッポ市内を徘徊していると発表した。

AFP, February 15, 2023、ANHA, February 15, 2023、al-Durar al-Shamiya, February 15, 2023、Reuters, February 15, 2023、SANA, February 15, 2023、SOHR, February 15, 2023などをもとに作成。

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トルコ占領下のハサカ県ラアス・アイン市で、イスラーム軍のメンバーが正体不明の武装集団によって銃で撃たれて死亡(2023年2月15日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、トルコ占領下の「平和の泉」地域のラアス・アイン市で、シリア国民軍に所属するイスラーム軍のメンバーが自宅前でオートバイに乗った正体不明の武装集団によって銃で撃たれて死亡した。

AFP, February 15, 2023、ANHA, February 15, 2023、al-Durar al-Shamiya, February 15, 2023、Reuters, February 15, 2023、SANA, February 15, 2023、SOHR, February 15, 2023などをもとに作成。

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ハマー県でもダーイシュがキノコを収穫していた住民を襲撃し、3人を殺害(2023年2月15日)

ハマー県では、シリア人権監視団によると、県東部のサラミーヤ市近郊のタッル・サルマ村の砂漠地帯でダーイシュ(イスラーム国)がキノコを収穫していた住民を襲撃し、3人を殺害した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、タドムル市近郊の砂漠地帯でキノコの収穫中にダーイシュ(イスラーム国)の襲撃・拉致された75人のうち、殺害された住民は女性1人を含む16人に増加した。

のこる59人は依然として消息が不明。

AFP, February 15, 2023、ANHA, February 15, 2023、al-Durar al-Shamiya, February 15, 2023、Reuters, February 15, 2023、SANA, February 15, 2023、SOHR, February 15, 2023などをもとに作成。

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【トルコ・シリア大地震】米中央軍(CENTCOM)はシリア民主軍がイブラーヒーム・カフターニーを名乗るダーイシュ幹部を殺害したと発表(2023年2月15日)

米中央軍(CENTCOM)は声明を出し、有志連合の協力部隊(人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍)が2月10日、複数の武器、装備、自爆用ベルトを押収、その際にダーイシュの拘置所の襲撃を計画したダーイシュ(イスラーム国)の幹部の1人イブラーヒーム・カフターニーを名乗る人物を殺害したことを確認したと発表した。

AFP, February 15, 2023、ANHA, February 15, 2023、al-Durar al-Shamiya, February 15, 2023、Reuters, February 15, 2023、SANA, February 15, 2023、SOHR, February 15, 2023などをもとに作成。

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【トルコ・シリア大地震】燃料を積んだトレーラー100輌が北・東シリア自治局支配地から政府支配地へ(2023年2月15日)

北・東シリア自治局の広報局共同議長で危機対策室メンバーでもあるジュワーン・ムッラー・イブラーヒーム氏は、シリア政府支配地との境界に位置するターイハト・トゥワイマート村の通行所前で、ANHA(2月15日付)などの取材に応じ、シリア政府が、自治局支配地域の被災者のための燃料の搬入を依然認めようとしないと非難した。

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だが、ANHA(2月15日付)によると、15日晩、同地で足止めに遭っていた車輌100輌の通過が認められ、シリア政府の支配地に入り、同自治局の統治が続くアレッポ市方面に向かった。

シリア人権監視団によると、通過許可は、複数の当事者の仲介のもと、シリア政府と北・東シリア自治局が交わした合意に基づくもの。

同監視団はまた、これと合わせて、クルド赤新月社の医療チームがタッル・リフアト市一帯地域(シャフバー地区)に入ったと発表した。

また、100輌の車輌のうち、60輌は政府支配地、40輌はシャフバー地区に入ったと付言した。

AFP, February 15, 2023、ANHA, February 15, 2023、al-Durar al-Shamiya, February 15, 2023、Reuters, February 15, 2023、SANA, February 15, 2023、SOHR, February 15, 2023などをもとに作成。

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【トルコ・シリア大地震】ハサカ市南部のアリーシャ国内避難民キャンプで、北・東シリア自治局ジャズィーラ地域の民主自治局の「人道のためにともに」キャンペーンによる支援物資の受付が行われ、冬用の衣服や毛布など約20トンが集まる(2023年2月15日)

ハサカ県では、ANHA(2月15日付)によると、ハサカ市南部のアリーシャ国内避難民キャンプで、北・東シリア自治局ジャズィーラ地域で活動する民主自治局による「人道のためにともに」キャンペーンによる支援物資の受付が行われ、冬用の衣服や毛布など約20トンが集まった。

AFP, February 15, 2023、ANHA, February 15, 2023、al-Durar al-Shamiya, February 15, 2023、Reuters, February 15, 2023、SANA, February 15, 2023、SOHR, February 15, 2023などをもとに作成。

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【トルコ・シリア大地震】日本からの支援物資18.650トンを積んだ貨物航空機1機がダマスカス国際空港に到着(2023年2月15日)

日本からの支援物資18.650トンを積んだ貨物航空機1機がダマスカス国際空港に到着した。

三宅浩史臨時代理大使はダマスカス国際空港で報道声明を出し、以下のように述べた。

最初に、シリア国民、そして今回の地震で被害を受けられたすべての人々に哀悼の意を表ます。私たちは日本の市民として、でこれまでに数々の地震を経験しました。今はシリア国民のみなさんと痛みと悲しみを分かち合っています。

日本がシリア政府に対して直接人道支援を行うのは今回が初めて。



輸送された物資は、シリア・アラブ赤新月社に引き渡された。

貨物の引き渡しに立ち会ったハーリド・ハブーバーティー・シリア・アラブ赤新月社代表は、日本政府と日本国民による今回のイニシアチブに謝意を示した。

これに対して、三宅大使は、今回の物資の支援は日本にとって初めてだとしたうえで、多くの地震に対処してきた歴史を持つ国である日本として、シリア国民へのさらなる支援に関心があり、現状を踏まえてシリアの人道的ニーズを検討していると応えた。












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ベラルーシからの支援物資を積んだ貨物輸送機がアレッポ国際空港に到着した。

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アラブ首長国連邦(UAE)からの支援物資を積んだ貨物機4機が新たに殉教者バースィル・アサド国際空港(ラタキア県)に到着した。

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ハーリド・ハブーバーティー・シリア・アラブ赤新月社代表は、デンマークからの人道支援の提供を待っているとしたうえで、シリアの被災者を支援しているすべての国の国民に謝意をしました。

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ヨルダンからの支援物資を積んだ貨物航空機がダマスカス国際空港に到着した。

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SANA(2月15日付)が伝えた。

AFP, February 15, 2023、ANHA, February 15, 2023、al-Durar al-Shamiya, February 15, 2023、Reuters, February 15, 2023、SANA, February 15, 2023、SOHR, February 15, 2023などをもとに作成。

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【トルコ・シリア大地震】シリア開発信託、アリーン人道財団などの1週間の活動(2023年2月15日)

SANA(2月15日付)は、6日のトルコ・シリア大地震発生以降1週間のシリア国内でのNGOの支援活動の詳細について伝えた。

主な内容は以下の通り。

シリア開発信託は、多くの被災地で避難所の被災者が必要とする食料などの基本物資の提供、孤児の受け入れ先の確保、救急救援活動などを行った。

また、技師組合と連携して、被害を受けた建物の安全確認作業を実施した。

アリーン人道財団は、負傷者の治療、病院への搬送、医療物資確保の支援、救急車輌の提供、犠牲者の埋葬、退院した負傷者の避難所への移送、スタッフによる献血活動、避難所での毛布、医薬品、子供用ミルクの配給、移動炊事所の運営などを行った。

バスマ青年事前機構は、ダルアー県とダイル・ザウル県で献血キャンペーンを実施するとともに、ラタキア県で負傷者を救出搬送するためのチームを発足させた。

また、民間防衛隊と連携して、ハマー県北部での救援活動に参加した。

ビトジャンマアナー(私たちと集いましょう)協会は、ハマー県、ラタキア県、アレッポ県に車輌5台分の食料などの支援物資を提供した。

ギラース開発協会は、慈善団体連合と連携して、被災県に食料、洋服、毛布、靴、薬などを提供した。

サーイド(支援しよう)協会は、ダマスカス県の複数の慈善団体とともに、アレッポ市、ジャブラ市、ハマー市に冬用の衣服、食料、医薬品、毛布などの提供に参加した。

カナワート・ハイル財団は、車輌8台分の食料、衣服、毛布、薬、おむつ、子供用のオムツなどを提供した。

アフマド人道プロジェクトは、ダマスカス県内各所で、衣服、薬、毛布などの寄付を呼び掛け、被災県の避難所に提供した。

アクム・ハーは、アレッポ市、ジャブラ市で被災者の搬送を支援するとともに、慢性疾患用などの医薬品、マスク、酸素ボンベ、消火器などを提供した。

クドス慈善協会は、車輌6台分の食料、衣服、クッション、毛布などを提供した。

 

AFP, February 15, 2023、ANHA, February 15, 2023、al-Durar al-Shamiya, February 15, 2023、Reuters, February 15, 2023、SANA, February 15, 2023、SOHR, February 15, 2023などをもとに作成。

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【トルコ・シリア大地震】ロシア連邦チェチェン共和国のカディロフ首長は、36トンの人道支援を行うと表明(2023年2月15日)

ロシア連邦チェチェン共和国のラムザン・カディロフ首長は、6日のトルコ・シリア大地震の被災者を支援するため36トンの人道支援を行うことを明らかにした。

物資は、アフマド・カディロフ協会による支援キャンペーンによって募集され、冬用の衣服、毛布、子供用の食品、テントなどを送る予定だという。

また、チェチェン共和国指導部は、複数の慈善団体と連携して、9,000世帯分の仮設住居を購入できる資金を調達、近く72トン分の人道支援物資を送ると付言した。

スプートニク・ニュース(2月15日付)が伝えた。

AFP, February 15, 2023、ANHA, February 15, 2023、al-Durar al-Shamiya, February 15, 2023、Reuters, February 15, 2023、SANA, February 15, 2023、SOHR, February 15, 2023、Sputnik News, February 15, 2023などをもとに作成。

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【トルコ・シリア大地震】UAEのムハンマド大統領は、5000万米ドルの追加の人道支援を行うと発表(2023年2月15日)

アラブ首長国連邦(UAE)のムハンマド・ビン・ザーイド・アール・ナヒヤーン大統領は、6日のトルコ・シリア大地震でのシリアの被災者を支援するため、5000万米ドルの追加の人道支援を行うと発表した。

このうち2000万米ドルは国連の呼びかけに応えるかたちで、人道関連のプロジェクトに割り当てられる。

ムハンマド大統領は2月7日に5000万米ドルの人道支援を行うと表明しており、これによりUAEからの支援の総額は1億米ドルとなった。

UAEは地震発生直後から、38機の航空機をシリアに派遣し、約1,254トンの救援物資を提供、42人からなる捜索救援チームを派遣している。

SANA(2月15日付)が伝えた。

AFP, February 15, 2023、ANHA, February 15, 2023、al-Durar al-Shamiya, February 15, 2023、Reuters, February 15, 2023、SANA, February 15, 2023、SOHR, February 15, 2023などをもとに作成。

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【トルコ・シリア大地震】IFAD出席のためローマを訪問中のカトナー農業・農業改革大臣が、FAOの屈冬玉事務局長と会談(2023年2月15日)

国際農業開発基金(IFAD)第46回会議出席するためにイタリアの首都ローマを訪れているムハンマド・ハッサーン・カトナー農業・農業改革大臣が、国連食糧農業機関(FAO)の屈冬玉事務局長と会談し、今後の協力のありようについて意見を交わした。

屈事務局長は、犠牲者に弔意を示したうえで、FAOが、地震の被害に対処するシリア国民を支援するためにできるあらゆる行動をとるとともに、そのために必要な生活、教育、環境関連のインフラの復旧に取り組む意思を表明した。

これに対して、カトナー農業・農業改革大臣は、欧米諸国によるシリアへの一方的な制裁を解除することの重要性を指摘するとともに、砂漠地帯での農業の持続可能管理プロジェクトなど、シリアが実施を提案している5つのプロジェクトの内容について説明を行った。

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アムル・サーリム国内通商消費者保護大臣は、ロシア・シリア事業評議会のルワイユ・ユースフ議長を代表とする使節団と会談し、国内通商消費者保護省が食料などの基本物資の市場への流通を円滑化するためのあらゆる取り組みを行っていると説明した。

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フサイン・マフルーフ地方行政環境大臣は、イラクの人民動員隊のアブドゥルアズィーズムハンマダーウィー司令官を代表とする救援使節団と会談し、被災者に対するイラクの早急な人道支援を高く評価していると述べた。

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SANA(2月15日付)が伝えた。

AFP, February 15, 2023、ANHA, February 15, 2023、al-Durar al-Shamiya, February 15, 2023、Reuters, February 15, 2023、SANA, February 15, 2023、SOHR, February 15, 2023などをもとに作成。

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【トルコ・シリア大地震】アルヌース首相、サッバーグ人民議会議長は各国要因から弔電を受けとる(2023年2月15日)

フサイン・アルヌース首相は、イランのモハンマド・モフビル第一副大統領、パレスチナのムハンマド・シュタイヤ首相、から6日のトルコ・シリア大地震の犠牲者らに対する弔電を受け取った。

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ハンムーダ・サッバーグ人民議会議長は、イランのモハンマド・バーゲル・ガーリーバーフ・シューラー議会議長、ロシア連邦議会下院(ドゥーマ)のヴャチェスラフ・ヴォロージン議長、ベラルーシ国民議会のナタリア・コチャノヴァ議長ら各国要人から、6日のトルコ・シリア大地震の犠牲者に対する弔電を受け取ったと発表した。

SANA(2月15日付)が伝えた。

AFP, February 15, 2023、ANHA, February 15, 2023、al-Durar al-Shamiya, February 15, 2023、Reuters, February 15, 2023、SANA, February 15, 2023、SOHR, February 15, 2023などをもとに作成。

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【トルコ・シリア大地震】ヨルダンのサファディー外務大臣がシリアを訪問し、アサド大統領(2023年2月15日)

ヨルダンのアイマン・サファディー外務大臣がシリアを訪問した。

ヨルダンの外務大臣がシリアを訪問するのは2011年以降初めて。

ダマスカス国際空港に空路で到着したサファディー外務大臣は、首都ダマスカスでアサド大統領と会談した。

会談でサファディー外務大臣は、アサド大統領に対するアブドゥッラー2世国王からの哀悼の意を伝え、ヨルダンが指導部、国民ともに、地震によって苦しむシリア国民と連帯し、試練を乗り越えるためにできるあらゆる支援を行い、被災者を救済しようとするシリア政府の取り組みを支えると述べた。

サファディー外務大臣はまた、世界中の国が人道の原則に則ってこの試練に取り組み、被災したすべての地域に差別なく、そして人道状況を政治利用することなく救援物資を届けねばならないと強調した。

これに対して、アサド大統領は、姉妹国であるヨルダンの政府、および国民の姿勢をシリアとして高く評価し、シリア国民があらゆる前向きな姿勢、とりわけアラブ姉妹国の姿勢を歓迎していると応えた。

また、両国の今日関係の重要性を強調、両国の地理そして民衆の繋がりゆえに、両国が多くの局面において類似した課題や状況のもとに身を置いており、そのことが多くの分野で協業する機会を与え、両国民に利益をもたらしていると述べた。

https://www.facebook.com/SyrianPresidency/posts/pfbid02kY3BD9Yicwa2UKGy7N5u3Rm9KPVHtAEFMavrGxGTf9KWe9uCUeefbbrZBARXAX6ul?__cft__[0]=AZWtZ_uSBot_scbkWzOFVzzJ8uJ0XegppKMvAWRsrwDgziAPozZtAXWzCM0-5ZZ_RJpXTiySj_Qa4XHBF4DEZD5N0gjsCy31Ya1qSe2V1yCXfFrCRIHIR04nJVkyZS57TeSWVgNf_pyeFMle2mJLNJBJOpk9P0LBx1eXXmimH_9okewHyeSVpT6dmJQhoxk3ydxYdhZiLJczIFDHEwIa59Tf&__tn__=%2CO%2CP-R

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サファディー外務大臣は続いて、外務在外居住者省でファイサル・ミクダード外務在外居住者大臣と会談した。

会談後に、ミクダード外務在外居住者大臣は、サファディー外務大臣を見送るため、共にダマスカス国際空港に向い、そこで記者団らに対して、サファディー外務大臣のシリア訪問を高く評価、ヨルダンの王室、政府、国民が、地震の被害に苦しむ姉妹国のシリアに寄り添うことは当然のことと考えていたと述べた。

これに対して、サファディー外務大臣は、アサド大統領との会談を振り返ったうえで、ヨルダンがシリア国民に可能なあらゆる支援を行うとするアブドゥッラー2世国王の意思を伝えたことを改めて述べ、シリア政府や国連と連携してすでに多くの航空機、貨物車輌を派遣し、物資を提供していることを強調した。

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SANA(2月15日付)が伝えた。

AFP, February 15, 2023、ANHA, February 15, 2023、al-Durar al-Shamiya, February 15, 2023、Reuters, February 15, 2023、SANA, February 15, 2023、SOHR, February 15, 2023などをもとに作成。

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【トルコ・シリア大地震】ミクダード外務在外居住者大臣は、国連のグテーレス事務総長との電話会談で欧米諸国の制裁の解除を求める(2023年2月15日)

ファイサル・ミクダード外務在外居住者大臣は、国連のアントニオ・グテーレス事務総長と電話会談を行った。

グテーレス事務総長は、シリアが新たな国境通行所2ヵ所を3ヵ月開放し、シリア北西部に支援物資を搬入することに同意したことに改めて謝意を示すとももに、国連としてシリアのあらゆる被災地に支援を届けるために努力を行うと表明した。

これに対して、ミクダード外務在外居住者は、シリア全土の被災者への支援を行うとするシリア政府の意思を強調するとともに、10年以上続いている「テロとの戦い」やテロリストの破壊活動、さらには欧米諸国の一方的な制裁によって、地震の被害が増大したと説明、事務総長がこうした状況を世界に明らかにし、制裁解除を求めていくことが重要だと応えた。

SANA(2月15日付)が伝えた。

AFP, February 15, 2023、ANHA, February 15, 2023、al-Durar al-Shamiya, February 15, 2023、Reuters, February 15, 2023、SANA, February 15, 2023、SOHR, February 15, 2023などをもとに作成。

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【トルコ・シリア大地震】政府支配地での救援支援の動き(2023年2月15日)

ダルアー県の手工業者、備蓄用パン製造関係者、ダイル・アダス村の住民らが4300シリア・ポンドの義援金を集め、被災地に寄付した。

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ダイル・ザウル県のファーディル・ナッジャール県知事は報道声明を出し、6日のトルコ・シリア大地震による建物の被害状況の調査の進捗について、被害を受けた建物の住民をダイル・ザウル市内の3ヵ所に設置された避難所に収容する一方、倒壊の恐れがある建物4棟を解体するなど、解体作業を進めていると発表した。

一方、被災地への支援状況については、住民から提供された救援物資を貨物車輌8輌で、アレッポ県、ハマー県、ラタキア県に輸送したしたことを明らかにした。

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祖国の負傷者プロジェクトはフェイスブックを通じて声明を出し、アレッポ市のハムダーニーヤ・スポーツ・サロンに開設されている避難所に、戦傷者の家族25世帯113人が避難し、必要な支援を受けていると発表した。

https://www.facebook.com/jarihalwatan.sy/posts/pfbid02SC1CYZAXWiQQEpDWonFgizaSVsW6YCeWsMaN6j1RfydXwrbLCiuPDJeSCpkJwqgjl?__cft__[0]=AZXooLenvXfYKLxm5imgk6iqCvFv8ykc7tGILO5cke9ZJDdL9cu1Oax73OeEbOtkCqjzEKZBDoodIEd5fIPCia-MFNcUry3h8CU8MWvfBaQFPZYGve1xwa098OlV87v4D5vOyIqOXQddJ7oYhFI9mYLRZQAkQMj2Up7XXAiJG_x-nBfwcOeqbelE17shm64BcMkjBVDp7h_BmbxnM6tY1pVc&__tn__=%2CO%2CP-R

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高等教育科学研究省は声明を出し、ダマスカス県、ダマスカス郊外県、ダルアー県、スワイダー県、クナイトラ県、ヒムス県、ダイル・ザウル県、ハサカ県の大学、研究所などの高等教育研究機関の授業を2月19日から再開すると発表、各機関に試験日程や校務の調整を指示した。

また、アレッポ県、ラタキア県、ハマー県、タルトゥース県の被災4県については、授業や試験を2月23日まで延期し、25日に再開すると付言した。

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スハイル・アブドゥッラティーフ公共事業住宅大臣は、建設関連各社に対して、被災県の住民に住居を確保するため、100戸のプレハブ住居を至急用意するよう呼びかけた。

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スワイダー県は、「住民から住民へ…一つの国、一つの手」と銘打ったキャンペーンで住民らが寄付した食料品、医薬品、毛布、クッション、おむつ、乳児用のミルクを被災地に送った。

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ラッカ県庁の仮本舎が設置されているサブハ町では救援物資を積んだ車122輌からなる車列が、被災地に向かった。

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ダマスカス郊外県は住民らが提供した救援物資をハマー県に輸送した。

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SANA(2月15日付)が伝えた。

AFP, February 15, 2023、ANHA, February 15, 2023、al-Durar al-Shamiya, February 15, 2023、Reuters, February 15, 2023、SANA, February 15, 2023、SOHR, February 15, 2023などをもとに作成。

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【トルコ・シリア大地震】タルトゥース県での負傷者は3万5000人に、シリア人権監視団によると死者総数は5,538人に(2023年2月15日)

タルトゥース県のアブドゥルハリーム・ハリール県知事は報道声明を出し、6日のトルコ・シリア大地震で負傷した県民が3万5000人以上に上っていると発表、その多くがパニックと恐怖が原因で負傷したと付言した。

また、建物の被害については、カドムース町で18棟が全壊したとしたうえで、そのほとんどがカドムース砦周辺に建てられた古民家だったことを明らかにした。

全壊した住居の住民は、大部分がカドムース町の親戚の家などに避難し、避難所の設置要請はないという。

カドムース町の半壊した住居やそれ以外の市町村での建物については、県が設置した専門委員会が安全確認調査を行っているが、被害のほとんどは軽微な亀裂だという。

地震発生直後より、タルトゥース県では、タルトゥース市のハーシム・ユースフ学校、革命青年連合タルトゥース支部、ドゥライキーシュ市のドゥライキーシュ観光ホテルの3カ所に避難所を設置したほか、各郡の中心市に6つの避難所を設置し、支援体制を整えているという。

一方、国立地震センターは、過去24時間に41回の余震が確認されたとしたうえで、そのほとんどがマグニチュード2.0~3.0の規模で、揺れが感知されたのはマグニチュード4.3と4.0の2度の地震のみだったと発表し、大きな危険はないと呼びかけた。

SANA(2月15日付)が伝えた。

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シリア人権監視団は、6日の大規模地震による犠牲者に関して、15日の段階で5,538人に達していると発表した。

このうち、シリア政府の支配地での死者は2,087人、シャーム解放機構の支配地とトルコ占領地での死者は3,351人だという。

また、トルコで被災して死亡したシリア人1,334人の遺体がイドリブ県のバーブ・ハワー国境通行所から、121人がアレッポ県のバーブ・サラーマ国境通行所から、5人がジャラーブルス国境通行所からシリアに移送された。

なお、同監視団によると、6日のトルコ・シリア大地震によってトルコで死亡し、遺体がシリアに搬送されたシリア人の数が1,636人に達しており、このうち、1,413人がイドリブ県のバーブ・ハワー国境通行所を、166人がアレッポ県のバーブ・サラーマ国境通行所を、20人がジャラーブルス国境通行所を、15人がジンディールス町近郊のハマーム村西の通行所を、22人がラーイー村北の通行所を経由してシリアに運ばれた。

AFP, February 15, 2023、ANHA, February 15, 2023、al-Durar al-Shamiya, February 15, 2023、Reuters, February 15, 2023、SANA, February 15, 2023、SOHR, February 15, 2023などをもとに作成。

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