【トルコ・シリア大地震】シャーム解放機構のジャウラーニー指導者は記者会見を開き、トルコ・シリア大地震の被害状況や対応策を発表(2023年2月9日)

シャーム解放機構のアブー・ムハンマド・ジャウラーニー指導者は記者会見を開き、トルコ・シリア大地震の被害状況や対応策を発表、同機構の傘下にあるアムジャード広報機構がその映像を配信した。

https://twitter.com/merssadb/status/1625813663092277248

ジャウラーニー指導者によると、シャーム解放機構は自治を委託するシリア救国内閣に緊急対応委員会を発足させ、同内閣の各省をはじめとする各機関に対応を指示、民間防衛隊(ホワイトヘルメット)、同機構の軍事部門や総合治安機関などが救出活動や瓦礫の撤去作業にあたった。

ジャウラーニー指導者は、「解放区」では、地震によって2000人あまりが死亡、5000人あまりが負傷、572あまりの住居が全壊、4000が半壊、56自治体、3000以上の世帯が被災、数千世帯が依然として瓦礫の下敷きになっているとしたうえで、イスラーム共同体、アラブ民族、国際社会、救援活動への参加と支援を呼びかけた。

また、トルコからの救援物資は、トルコ側の道路などが被害を受けているため、いまだに「解放区」には入っておらず、「解放区」からの負傷者らのトルコへの搬送も行われていないと指摘、トルコ側の街道が再開されば、国際機関などあらゆる組織がトルコ経由で入ってくるだろうとの見方を示し、それまでは「解放区」内の資源やマンパワーによって、被災者の支援、負傷者の治療などを行うと強調した。

ただし、トルコで被災したシリア人の遺体150~200体はトルコ側から「解放区」に搬送されたという。

一方、トルコ占領下の「オリーブの枝」地域でもっとも被害が激しかったとされるジンディールス町(アレッポ県)については、民間部門、軍事部門の双方が救援活動を行っており、イドリブ県から同町に過去12時間の間に車輌35輌以上を派遣したと述べた。

なお、ジンディールス町は、2022年10月にシャーム解放機構が侵攻し、シリア国民軍第3軍団諸派を放逐し、軍事、治安権限を掌握していた地域に含まれる。

AFP, February 26, 2023、ANHA, February 26, 2023、al-Durar al-Shamiya, February 26, 2023、Reuters, February 26, 2023、SANA, February 26, 2023、SOHR, February 26, 2023などをもとに作成。

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【トルコ・シリア大地震】シャーム解放機構のジャウラーニー指導者が、トルコ占領下の「オリーブの枝」地域内のジンディールス町を訪れ、被害状況を視察(2023年2月9日)

シャーム解放機構のアブー・ムハンマド・ジャウラーニー指導者が、トルコ占領下の「オリーブの枝」地域内でもっとも地震の被害が大きかったとされるアレッポ県ジンディールス町を訪れ、被災者の家族らとともに被害状況を視察した。

ウバイダ・ウマルを名乗るメディア活動家がテレグラムのアカウント(https://t.me/obaida1s)を通じて、その様子を撮影した映像を公開した。

映像には、ジャウラーニー指導者のほか、マイサル・ブン・アリー・ジャッブーリー(ハラーリー)氏(通称アブー・マーリヤー・カフターニー)も写っている。

イナブ・バラディー(2月25日付)によると、ジャウラーニー指導者は、2月7日から10日にかけて行ったイドリブ県の被災地などへの訪問と合わせて、ジンディールス町を訪問したものと見られる。

ジンディールス町の地元評議会のマフムード・ハッファール議長は、イナブ・バラディー(2月25日付)の取材に対して、同町が行政上はシリア革命反体制勢力国民連立傘下の暫定内閣に所属しているとしたうえで、ジャウラーニー指導者の訪問はメディアを通じて知っただけだと弁明している。

‘Inab Baladi, February 25, 2023、Obaida Omar (Telegram), February 25, 2023などをもとに作成。

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【トルコ・シリア大地震】ミクダード外務在外居住者大臣、ガッバーシュ保健大臣はそれぞれOCHA事務次長、WHO中東地域事務局長と会談(2023年2月9日)

ファイサル・ミクダード外務在外居住者大臣は、国連人道問題調整事務所(OCHA)のターリク・タラーフマ事務次長と会談し、国連各機関に対して、6日の大規模地震による被災者の火急のニーズに対応するためにさらなる取り組みを行うよう求めるとともに、シリアのすべての地域のすべての市民に支援が行き届くようあらゆる支援と便宜を提供すると述べた。

また、人道支援を政治利用しようとする欧米諸国の姿勢は受入れられないとして、これを非難した。

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ハサン・ガッバーシュ保健大臣は、世界保健機関(WHO)のアフマド・マンザリー中東地域事務局長と会談し、6日の大規模地震による被害に対応するために保健部門で続けられている取り組みを支援する方途について意見を交わした。

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SANA(2月9日付)が伝えた。

AFP, February 9, 2023、ANHA, February 9, 2023、al-Durar al-Shamiya, February 9, 2023、Reuters, February 9, 2023、SANA, February 9, 2023、SOHR, February 9, 2023などをもとに作成。

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【トルコ・シリア大地震】人民議会は欧米諸国の一方的な制裁を解除するようすべての国連加盟国、各国議会、人権関連の国際機関などに呼びかける(2023年2月9日)

人民議会は声明を出し、シリア国民に対して科せられている欧米諸国の一方的な制裁を解除するようすべての国連加盟国、各国議会、人権関連の国際機関などに呼びかけた。

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エジプトの連合党は声明を出し、6日の大規模地震による甚大な被害に苦しむシリアとの連帯を表明、欧米諸国による経済制裁の解除を求めた。

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SANA(2月9日付)が伝えた。

AFP, February 9, 2023、ANHA, February 9, 2023、al-Durar al-Shamiya, February 9, 2023、Reuters, February 9, 2023、SANA, February 9, 2023、SOHR, February 9, 2023などをもとに作成。

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外務在外居住者省は米国が中国の気球を撃破したことを非難(2023年2月9日)

外務在外居住者省は声明を出し、米国が中国の気候研究用の気球を撃破したことに関して、不可抗力によって米国領空を侵犯し、軍事的脅威をもたらそうとするものではなかったとして非難、中国の立場を指示すると表明した。

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SANA(2月9日付)が伝えた。

AFP, February 9, 2023、ANHA, February 9, 2023、al-Durar al-Shamiya, February 9, 2023、Reuters, February 9, 2023、SANA, February 9, 2023、SOHR, February 9, 2023などをもとに作成。

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【トルコ・シリア大地震】イラン、中国、UAE、オマーン、イラン、ヨルダン、アルメニア、チュニジアから支援物資を積んだ航空機がシリアに到着(2023年2月9日)

運輸省は声明を出し、6日に大規模地震が発生して以降、これまでにダマスカス国際空港、アレッポ国際空港、殉教者バースィル・アサド国際空港(ラタキア県)に、さまざまな支援物資を積んだ外国からの貨物機や民間チャーター機40機が到着したと発表した。

9日には、支援物資や救援チームを乗せたイランの貨物輸送機がバースィル・アサド国際空港、中国、アラブ首長国連邦(UAE)、オマーン、イランの貨物輸送機がダマスカス国際空港に、ヨルダン、アルメニア、チュニジアの貨物輸送機、チャーター機がアレッポ国際空港にそれぞれ到着した。

https://youtu.be/RYyc7CXi5XQ


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SANA(2月9日付)が伝えた。

AFP, February 9, 2023、ANHA, February 9, 2023、al-Durar al-Shamiya, February 9, 2023、Reuters, February 9, 2023、SANA, February 9, 2023、SOHR, February 9, 2023などをもとに作成。

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【トルコ・シリア大地震】アサド大統領はアブハジア共和国大統領と電話会談したほか、バングラデシュ、セネガルの大統領らから弔意を受ける(2023年2月9日)

アサド大統領は、バングラデシュのアブドゥル・ハーミド大統領、セネガルのマッキー・サル大統領、アラブ首長国連邦(UAE)のムハンマド・ビン・ラーシド・アール・マクトゥーム副大統領、スーダンの主権評議会のアブドゥルファッターフ・ブルハーン議長、オマーンのファフド・ビン・マフムード・アール・サイード副首相、アラブ政党総会事務総長、アラブ労働者組合国際連合事務総長、対シリア制裁解除アラブ国際人民委員会総合調整官、レバノン人民諸委員会連盟総合調整官らから、6日の大規模地震の被災者への哀悼の意を示す電報を受け取った。

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アサド大統領はアブハジヤ共和国のアスラン・ブジャニヤ大統領と電話会談を行った。

会談のなかで、ブジャニヤ大統領は、改めて6日の大規模地震の被災者への哀悼の意を示すとともに、シリア国民との連帯を表明した。

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SANA(2月9日付)が伝えた。

AFP, February 9, 2023、ANHA, February 9, 2023、al-Durar al-Shamiya, February 9, 2023、Reuters, February 9, 2023、SANA, February 9, 2023、SOHR, February 9, 2023などをもとに作成。

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【トルコ・シリア大地震】北・東シリア自治局はシリア政府とトルコが同自治局からの支援物資の搬入を妨害していると非難(2023年2月9日)

北・東シリア自治局執行評議会のビーリーファーン・ハーリド共同議長は、ANHA(2月9日付)の取材に応じ、シリア政府とトルコの双方が同自治局からの支援物資の搬入を妨害していると非難した。

ハーリド共同議長は次のように述べた。

我々の支援は燃料や救援物資を支援する準備ができており、我々は各地域に搬入する用意もできている。だが、被災地を占領するトルコからの回答をまだ得ていないし、物資受入れについてシリア政府側からも回答を得ていない。
我々は支援を行うとする自らの決定を遵守している。だが、これらの当事者が支援を行うことを妨害、阻止している。

AFP, February 9, 2023、ANHA, February 9, 2023、al-Durar al-Shamiya, February 9, 2023、Reuters, February 9, 2023、SANA, February 9, 2023、SOHR, February 9, 2023などをもとに作成。

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【トルコ・シリア大地震】北・東シリア自治局の支配地から支援物資を積んだ車列がトルコ占領下の「ユーフラテスの盾」地域に入るため、アレッポ県ウンム・ジャッルード村の通行所の通過を試みたが、阻止される(2023年2月9日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、北・東シリア自治局の支配地から、燃料など緊急支援物資を積んだタンクローリーなどの車輌約100輌が、トルコ占領下の「ユーフラテスの盾」地域に入るため、ウンム・ジャッルード村の通行所に向かった。

だが、シリア国民軍は、トルコ側からの受け入れの指示が出ていないとして、車列の進入を阻止した。

これに関して、ANHA(2月9日付)は、通行所で車輌は待機しているのが30輌で、トルコ占領地側当局からの通行許可を待って待機していると伝えた。

AFP, February 9, 2023、ANHA, February 9, 2023、al-Durar al-Shamiya, February 9, 2023、Reuters, February 9, 2023、SANA, February 9, 2023、SOHR, February 9, 2023などをもとに作成。

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【トルコ・シリア大地震】グテーレス国連事務総長:「シリア国民を支援することをいかなる制裁も阻止してはならない」(2023年2月9日)

国連のアントニオ・グテーレス事務総長は記者会見を行い、6日にシリアとトルコを襲った大規模地震の被害に対処するため、人道支援の提供の方法を簡素化する必要があると述べた。

グテーレス事務総長は、シリアに対する欧米諸国の一方的な制裁を解除しなければならないかとの記者の問いに対して、「現時点においては、シリア国民を支援することをいかなる制裁も阻止してはならないということを、誰もが明確にする必要がある時だ」と答えた。

グテーレス事務総長はまた、マーティン・グリフィス国連事務次長(人道問題担当)兼緊急援助調整官が来週初めにもアレッポ市、首都ダマスカスを訪れ、国連からの支援強化に向けた最善策を検討することを明らかにした。

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シリアでの人権侵害を調査するための国連人権理事会調査委員会のパウロ・セルジオ・ピネイロ委員長(ブラジル)は、北・東シリア自治局執行評議会のアブドゥルハーミド・ミフバーシュ、ビーリーファーン・ハーリド両共同議長に宛てて書簡を送り、そのなかで6日の大規模地震の犠牲者への哀悼の意と負傷者へのお見舞いの言葉を伝えた。

ANHA(2月9日付)が伝えた。

AFP, February 9, 2023、ANHA, February 9, 2023、al-Durar al-Shamiya, February 9, 2023、Reuters, February 9, 2023、SANA, February 9, 2023、SOHR, February 9, 2023などをもとに作成。

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【トルコ・シリア大地震】トルコ軍とシリア国民軍がアレッポ県のアウン・ダーダート村を砲撃、北・東シリア自治局の活動地域への人道支援を阻止(2023年2月9日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコ軍とシリア国民軍が占領下の「ユーフラテスの盾」地域と、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるマンビジュ市一帯を結ぶ通行所があるアウン・ダーダート村を砲撃した。

同地では、人道支援物資や燃料を積んだ車輌数十輌がトルコ占領地からマンビジュ市方面に向うため、同村の通行所に集結するなかで発生した。

トルコ軍とシリア国民軍は北・東シリア自治局の活動地域への人道支援を阻止しようとしたと思われる。

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ラッカ県では、ANHA(2月9日付)によると、トルコ軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるアイン・イーサー市近郊のハーリディーヤ村、ヒーシャ村、M4高速道路沿線を砲撃した。

AFP, February 9, 2023、ANHA, February 9, 2023、al-Durar al-Shamiya, February 9, 2023、Reuters, February 9, 2023、SANA, February 9, 2023、SOHR, February 9, 2023などをもとに作成。

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【トルコ・シリア大地震】中国赤十字協会はシリアに救援医療チームと支援物資を送ったと発表(2023年2月9日)

中国赤十字協会は、6日の大規模地震での被害に苦しむシリアに救援医療チームを派遣したと発表した。

同協会はまた、在中国シリア大使館とシリア・アラブ赤新月社の要請に応えるかたちで、5,000人分のニーズに対応するための物資を送ったことを明らかにした。

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シリア駐留ロシア軍がラタキア県ラタキア市のラウダ・モスクに設置されている避難所に支援物資を届けた。

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ハンガリーとスウェーデンで被災者を支援するための義援金募集キャンペーンが開始された。

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駐シリア・セルビア大使館は被災者への支援物資を提供した。

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SANA(2月9日付)が伝えた。

AFP, February 9, 2023、ANHA, February 9, 2023、al-Durar al-Shamiya, February 9, 2023、Reuters, February 9, 2023、SANA, February 9, 2023、SOHR, February 9, 2023などをもとに作成。

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【トルコ・シリア大地震】反体制派によるシリア政府の対応への批判(あるいはネガティブ・キャンペーン)(2023年2月9日)

ラタキア県では、シリア人権監視団によると、治安当局がシリア当局を批判した市民1人を逮捕した。

この市民は、ビデオのなかで、救援物資の配給に際して治安当局の同意を得なくてはならないなどと批判していたという。

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ドゥラル・シャーミーヤ(2月9日付)は複数の地元筋の話として伝えたところによると、ダルアー県のルワイユ・ハリータ知事が、地元の名士らに対して、シャーム解放機構の支配地に送るための救援物資や義援金を募集しないよう警告したと伝えた。

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ドゥラル・シャーミーヤ(2月9日付)などは、シリア政府支配地の複数活動家らが、SNSを通じて、諸外国から供与された支援物資が粗雑に扱われ、屋台や商店で転売されているとして不満の声を上げていると伝えた。

AFP, February 9, 2023、ANHA, February 9, 2023、al-Durar al-Shamiya, February 9, 2023、Reuters, February 9, 2023、SANA, February 9, 2023、SOHR, February 9, 2023などをもとに作成。

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【トルコ・シリア大地震】スペインの救援チームがホワイト・ヘルメットとともに救援活動を行うため、シャーム解放機構の支配地に入る(2023年2月9日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、スペインの救援チームが、国連によって越境(クロスボーダー)人道支援の経路に指定されているバーブ・ハワー国境通行所を経由して、シリアのアル=カーイダとして知られる国際テロ組織のシャーム解放機構の支配地(いわゆる「解放区」)に入った。

救援チームは、ホワイト・ヘルメットを支援するかたちで、6日の大規模地震で倒壊した建物の瓦礫の下に閉じ込められている住民の救出する作業する予定。

AFP, February 9, 2023、ANHA, February 9, 2023、al-Durar al-Shamiya, February 9, 2023、Reuters, February 9, 2023、SANA, February 9, 2023、SOHR, February 9, 2023などをもとに作成。

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【トルコ・シリア大地震】シリア政府支配地での救援活動(2023年2月9日)

閣僚らの動き

アムル・サーリム国内通商消費者保護大臣は、工業事業主、輸入業者、貿易業者らと会談し、基本的な輸出品目の優先順位、国内市場への生活必需品を提供するための資金調達の仕組み、工業や産業施設への必要な原材料の提供、現時点での課題などについて意見を交わした。

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フサイン・マフルーフ地方行政環境大臣が議長を務める高等救済委員会は会合を開き、6日の大規模地震による被害に対する緊急対応の進捗、中央対策室、アレッポ県、ラタキア県、ハマー県、タルトゥース県の採択室支部の活動の仕組みなどについて意見を交わし、被災者への支援を必要とする人に即時支援を行うこと、避難所の継続的確保、瓦礫撤去要請への対応、生存者の捜索、負傷者への医療ケアを行うことを確認した。

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ハサン・ガッバーシュ保健大臣は記者会見を行い、6日の大規模地震の被災者に医療サービスを提供するために全力を注いでいると述べる一方、国連や国際機関に対して、医療物資や医薬品などの支援の手を差し伸べるよう求めた。

また、欧米諸国による一方的な制裁と封鎖については、市民の人名を尊重するものではないとして非難した。

また、保健省は、被災者のメンタル・ケアや社会支援を行うためのチームを発足させた。

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ガッサーン・サーミル電力大臣は、6日の大規模地震で大きな被害を受けたラタキア県ジャブラ市に車輌2輌で発電・送電設備を搬入したと発表した。

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在キューバ・シリア大使館は、同国に居住するシリア人に向けて声明を出し、6日の大規模地震の影響を軽減するために貢献するよう呼びかけた。

県など自治体の動き

スワイダー県では、前日に続いて、被災地への支援物資を積んだ車列がスワイダー県庁からラタキア県に向かった。

支援物資の移送は前日のアレッポ県への移送に続いて2度目。

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アレッポ県では、アレッポ市で倒壊した建物の瓦礫の下に閉じ込められている人々の救出活動が続けられ、マシャーリカ地区では8人の遺体が新たに発見された。

また、マイサル地区で倒壊の危険が高かった建物2棟が解体され、サーリヒーン地区でも2棟の解体が続けられた。

さらに、県は、シリア開発信託の支援を受け、地震の犠牲者や行方不明者の子供を受入れる場所を確保した。

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ラタキア県の民間防衛隊ジャラール・ダーウード隊長は、ジャブラ市アッサーリーヤ地区で倒壊した建物の瓦礫の下敷きになっていた住民の救出活動を終了したと発表した。

同地区以外での救出活動は続けられるという。

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ヒムス県は、ラタキア県、アレッポ県、ハマー県の被災者を支援するための物資を現地に移送した。

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ハサカ県の住民が、ハサカ県庁舎(ハサカ市)の救援委員会支部を訪れて、被災者への義援金などを寄附した。

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ハマー県サラミーヤ市の住民が被災者に対する人道支援を行った。

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ダルアー県では、県民のイニシアチブを受けて、被災者を支援するための特別口座が中央銀行ダルアー県支部に開設された。

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ダマスカス県のムハンマド・ターリク・クライシャーティー知事は、サウラ通りのホテルが倒壊の危険があるとの情報が拡散されていることに関して、事実ではないとしてこれを否定した。

組合、NGOなどの動き

弁護士組合タルトゥース支部は、6日の大規模地震による被災者を支援するために2000シリア・ポンドを供与した。

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農民総連合は、アレッポ県の被災者に食料パック500個を提供した。

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映画テレビ制作委員会は被災者を支援するための義援金募集の活動を開始した。

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ハマー県で、被災者を支援するため「シリアに平和あれ」と銘打ったキャンペーンが開始された。

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「手に手を」協会が被災者を支援するためのキャンペーンを開始した。

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薬剤師組合スワイダー県支部が被災者のために薬品を集めるキャンペーンを開始した。

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薬剤師組合ヒムス県支部が被災し合を支援するためのキャンペーンを開始した。

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被災県を支援するための「ハウラーン・イニシアチブ」、「シャームの民イニシアチブ」が新たに立ち上げられた。

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アレッポ県とラタキア県の各学校で避難生活を送る被災者への医療ケアが行われた。

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タルトゥース県では、被災地の住宅の安全性を確認するための委員会が設置された。

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シリア中央銀行はすべての銀行、両替所などが、休日である金曜日と土曜日にも営業することを認めることを決定した。

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SANA(2月9日付)が伝えた。

AFP, February 9, 2023、ANHA, February 9, 2023、al-Durar al-Shamiya, February 9, 2023、Reuters, February 9, 2023、SANA, February 9, 2023、SOHR, February 9, 2023などをもとに作成。

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【トルコ・シリア大地震】北・東シリア自治局とシリア政府の共同統治下にあるハサカ市で「北東シリア、シリア、バーク―ル・クルディスタン」のすべての被災者を支援するキャンペーンが開始される(2023年2月9日)

アレッポ県では、ANHA(2月9日付)によると、北・東シリア自治局ユーフラテス地域の保健委員会とクルド赤新月社は、6日の大規模地震によってアイン・アラブ(コバネ)市内の避難所に避難した住民に対して医療サービスを提供した。

また、北・東シリア自治局シャフバー地区の人民庁舎が、アレッポ市シャイフ・マクスード地区とアシュラフィーヤ地区からの避難民が1,200世帯に増加したのを受けて、同地での清掃作業を強化した。

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ハサカ県では、ANHA(2月9日付)によると、北・東シリア自治局ジャズィーラ地域で活動する民主自治局を名乗る組織は、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるカーミシュリー市の3月12日殉教者競技場で声明を出し、6日の大規模地震で被害を受けた同自治局支配地、政府支配地、そしてトルコ占領地の被災者を支援するための「人道のためにともに」と銘打ったキャンペーンを開始すると発表した。

民政局の立法評議会共同議長を務めるヒクマト・ハビーブ氏によってアラビア語で、カーミシュリー地区評議会共同議長を津尾止めるユスラー・ダルウィーシュ氏によってクルド語で読み上げられた。

キャンペーンは、「北東シリア、シリア、バーク―ル・クルディスタン」の被災者を支援するために2月20日まで続けられる予定。

一方、シリア人権監視団によると、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるハサカ市の活動家らが「ジャズィーラの民の無情」と銘打った募金キャンペーンを開始、市内4ヵ所に募金会場を設置し、シリア国内の被災地を救援するための義援金を募り、5000万シリア・ポンドを集めた。

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北・東シリア自治局は声明を出し、全世界に向けてシリア国内の被災地を支援するための義援金を集めるキャンペーンを開始したと発表した。
ANHA(2月9日付)が伝えた。

AFP, February 9, 2023、ANHA, February 9, 2023、al-Durar al-Shamiya, February 9, 2023、Reuters, February 9, 2023、SANA, February 9, 2023、SOHR, February 9, 2023などをもとに作成。

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【トルコ・シリア大地震】シャーム解放機構支配地とトルコ占領地で国際人道支援が届いていないことに抗議するデモ(2023年2月9日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、6日の大規模地震で甚大な被害を受けたビスナヤー村で、住民数十人が、シャーム解放機構の支配地(いわゆる「解放区」)に国連など国際社会からの支援が届いていないことに抗議するデモを行った。

デモ参加者は、「10万世帯が被災したが、国連からパン一切れすら届いていない」などと書かれたプラカードを掲げて抗議の意思を示した。




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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコと同国の占領下にある「ユーフラテスの盾」地域を結ぶバーブ・サラーマ国境通行所前で、住民数十人が、被災地への支援物資の搬入を求めて抗議デモを行った。

AFP, February 9, 2023、ANHA, February 9, 2023、al-Durar al-Shamiya, February 9, 2023、Reuters, February 9, 2023、SANA, February 9, 2023、SOHR, February 9, 2023などをもとに作成。

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【トルコ・シリア大地震】地震発生後初の越境(クロスボーダー)人道支援がシャーム解放機構の支配地に入る:積み荷は洗剤、木炭、スポンジ、マット(2023年2月9日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、人道支援物資を積んだ国連の大型トレーラー6輌が、国連によって越境(クロスボーダー)人道支援の経路に指定されているバーブ・ハワー国境通行所を経由して、シャーム解放機構の支配地に入り、被災地に向かった。

越境人道支援が行われたのは、6日の大規模地震発生以降初めて。

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しかし、これに関して、シャルク・ニュース(2月9日付)は、バーブ・ハワー国境通行所を通過した車輌6輌のうち、3輌は洗剤、3輌は木炭、スポンジ、マットなどを積んでおり、救援支援とは無関係だと伝えた。

AFP, February 9, 2023、ANHA, February 9, 2023、Asharq News, February 9, 2023、al-Durar al-Shamiya, February 9, 2023、Reuters, February 9, 2023、SANA, February 9, 2023、SOHR, February 9, 2023などをもとに作成。

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シャーム解放機構がラタキア県北部でシリア軍を狙撃、兵士2人殺害、シリア軍もハマー県北部のシャーム解放機構支配地を砲撃(2023年2月9日)

ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シャーム解放機構が県北部のクルド山地方のカッバーナ村近郊で、シリア軍部隊を狙撃、兵士2人を殺害した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がシャーム解放機構の支配下にある県北西部のドゥワイル・アクラード村を砲撃した。

AFP, February 9, 2023、ANHA, February 9, 2023、al-Durar al-Shamiya, February 9, 2023、Reuters, February 9, 2023、SANA, February 9, 2023、SOHR, February 9, 2023などをもとに作成。

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【トルコ・シリア大地震】シリア人権監視団の発表によるとシリア国内での死者は3,868人に(2023年2月9日)

ジャブラ市のアフマド・キンディール議長は報道声明を出し、6日の大規模地震による死者が283人、負傷者が173人に増加したと発表した。

キンディール議長はまた、安全点検委員会が損壊の危険が高い建物10棟を発見したと付言した。

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シリア人権監視団は、6日の大規模地震による犠牲者に関して、9日深夜(10日未明)の段階で3,868人に達していると発表した。

このうち、シリア政府の支配地での死者は1,678人、シャーム解放機構の支配地とトルコ占領地での死者は2,190人で、他にも4,000人以上が負傷しているという。

なお、この数にはトルコで被災し、死亡したシリア人375人は含まれていないという。

また、建物が倒壊するなどの被害を受けたシリア北部、北西部、西部の市町村は120あまりに達しているという。

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ホワイト・ヘルメットはフェイスブック(https://www.facebook.com/SyriaCivilDefense/)のアカウントを通じて、6日の大規模地震による死者数が2,030人以上、負傷者が2,950人以上に増加したと発表した。

https://www.facebook.com/SyriaCivilDefense/posts/pfbid07yWAiXHF2JAtXMgkvpzxeTtTeAaZBTqW7dtPLzioyzZ4UNut5qPEAPRQRE59U62sl

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イナブ・バラディー(2月9日付)は、トルコ占領下のいわゆる「オリーブの枝」地域内のアレッポ県ジンディールス町のイブラーヒーム・ジャースィム警察署長の話として、6日の大規模地震による犠牲者の90%の身元が不明だと伝えた。

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北・東シリア自治局保健委員会のジュワーン・ムスタファー共同議長は、トルコのガジアンテップ県とトルコ占領下のアレッポ県ジンディールス町で6日の大規模地震によって死亡した51人の遺体を受け取ったことを明らかにした。

ANHA(2月9日付)が伝えた。

AFP, February 9, 2023、ANHA, February 9, 2023、al-Durar al-Shamiya, February 9, 2023、‘Inab Baladi, February 9, 2023、Reuters, February 9, 2023、SANA, February 9, 2023、SOHR, February 9, 2023などをもとに作成。

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【トルコ・シリア大地震】ヨルダン、パレスチナの人道支援物資と救援チームがナスィーブ国境所を経由して陸路でシリア領内に入る(2023年2月9日)

駐シリア・ヨルダン大使館のアンワル・バッダーウィー領事は報道声明を出し、ヨルダンからの食料品、医療物資、避難所関連設備などの支援物資を積んだ車輌7輌からなる車列がダルアー県のナスィーブ国境通行所を経由して、シリア領内に入った。

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また、パレスチナの救援チームがヨルダンとの国境に面するダルアー県のナスィーブ国境通行所(ヨルダン側はジャービル国境通行所)に到着、シリアに入国した。

救援チームは、パレスチナ自治政府のイマード・ズハイリー外務次官を代表とし、パレスチナ民間防衛隊、パレスチナ赤新月社、パレスチナ自治政府保健省の43人によって構成される。

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SANA(2月9日付)が伝えた。

AFP, February 9, 2023、ANHA, February 9, 2023、al-Durar al-Shamiya, February 9, 2023、Reuters, February 9, 2023、SANA, February 9, 2023、SOHR, February 9, 2023などをもとに作成。

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