トルコのエルドアン大統領:「シリア北部からの撤退は同地でテロと戦っているがゆえに受け入れられない」(2023年7月17日)

トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領はサウジアラビア訪問に先立ってイスタンブールのアタテュルク国際空港で記者会見を行い、シリア北部からの撤退は、同地でテロと戦っているがゆえに受け入れられないと述べた。

エルドアン大統領は以下の通り述べた。

我々はシリアとの扉を閉ざす立場にはない。
我々はアサド大統領と会談に反対はしていない。それは可能だ。すべては彼らの我々へのアプローチ方法にかかっている。
残念だが、今のところ、アサド大統領とトルコがシリア北部から撤退して欲しいと考えている。しかしそうしたことはあり得ない。我々はそこでテロと戦っているからだ。
同地からの脅威に常に晒されているのはトルコだ。アサド大統領は他の国に対しても同じ表現を用いることができるのか? できない。だから我々は公正なアプローチを待っているのだ。

アナトリア通信(7月17日付)が伝えた。


AFP, July 17, 2023、 Anadolu Ajansı, July 17, 2023、ANHA, July 17, 2023、al-Durar al-Shamiya, July 17, 2023、‘Inab Baladi, July 17, 2023、Reuters, July 17, 2023、SANA, July 17, 2023、SOHR, July 17, 2023などをもとに作成。

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アサド大統領は7月31日の時点で予備役勤務が6年半以上に達している将兵の予備役を終了する管理命令を発出(2023年7月17日)

軍武装部隊総司令官を務めるアサド大統領(大将)は、2023年7月31日の時点で予備役勤務が6年半以上に達している将兵の予備役を終了する管理命令を発出した。

同命令は2023年9月1日付で発効される。

SANA(7月17日付)が伝えた。

AFP, July 17, 2023、ANHA, July 17, 2023、al-Durar al-Shamiya, July 17, 2023、‘Inab Baladi, July 17, 2023、Reuters, July 17, 2023、SANA, July 17, 2023、SOHR, July 17, 2023などをもとに作成。

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トルコ軍がラッカ県アイン・イーサー市近郊を砲撃し、兵士2人負傷(2023年7月17日)

ラッカ県では、ANHA(7月17日付)やシリア人権監視団によると、トルコ軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるアイン・イーサー市近郊のフワイジャ村・タイバ村間に設置されているシリア軍の陣地を砲撃し、兵士2人が負傷した。

一方、トルコ軍は、占領下の「オリーブの枝」地域内に位置するタッル・アブヤド市南のクールマーザ村とバッルー・ガソリンスタンド一帯に設置されている陣地9ヵ所を撤収した。

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ハサカ県では、ANHA(7月17日付)によると、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるカフターニーヤ(ディルベ・スピーイェ)市出身の若い男性が、国境地帯でトルコ軍の狙撃を受けて死亡した。

AFP, July 17, 2023、ANHA, July 17, 2023、al-Durar al-Shamiya, July 17, 2023、‘Inab Baladi, July 17, 2023、Reuters, July 17, 2023、SANA, July 17, 2023、SOHR, July 17, 2023などをもとに作成。

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ダイル・ザウル県のハラーフィー街道でダイル・ザウル軍事評議会の司令官が乗った車がダーイシュのスリーパーセルと見られる武装集団の襲撃を受け、護衛1人死亡(2023年7月17日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル民政評議会(北・東シリア自治局)の支配下にあるハラーフィー街道で人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍に所属するダイル・ザウル軍事評議会の司令官が乗った車がダーイシュ(イスラーム国)のスリーパーセルと見られる武装集団の襲撃を受け、護衛1人が死亡した。

AFP, July 17, 2023、ANHA, July 17, 2023、al-Durar al-Shamiya, July 17, 2023、‘Inab Baladi, July 17, 2023、Reuters, July 17, 2023、SANA, July 17, 2023、SOHR, July 17, 2023などをもとに作成。

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シャーム解放機構の支配下にあるシリア北西部で活動家らが小児がん患者をトルコで支援するための「がん患者を救え」キャンペーンを開始(2023年7月17日)

バラディー・ニュース(7月17日付)は、シャーム解放機構の支配下にあるシリア北西部で、活動家らが小児がん患者をトルコで支援するための「がん患者を救え」キャンペーンを開始したと伝えた。

同サイトによると、シリア北西部にはがん患者3200人がトルコでの治療を必要としており、そのほとんどが小児がん患者だだという。

だが、バーブ・ハワー国境通行所のマーズィン・アッルーシュ広報局長によると、トルコ当局は2月6日のトルコ・シリア大地震発生以降、がん患者の受け入れを拒否している。

AFP, July 17, 2023、ANHA, July 17, 2023、Baladi-News, July 17, 2023、al-Durar al-Shamiya, July 17, 2023、‘Inab Baladi, July 17, 2023、Reuters, July 17, 2023、SANA, July 17, 2023、SOHR, July 17, 2023などをもとに作成。

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ダルアー県のマハッジャ町とジャースィム市で男性2人が銃で撃たれて死亡(2023年7月17日)

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、マハッジャ町で正体不明の武装集団が男性1人を銃で撃ち殺害した。

また、ジャースィム市では、レバノンのヒズブッラーに協力する男性1人が正体不明の武装集団によって銃で撃たれて死亡した。

AFP, July 17, 2023、ANHA, July 17, 2023、al-Durar al-Shamiya, July 17, 2023、‘Inab Baladi, July 17, 2023、Reuters, July 17, 2023、SANA, July 17, 2023、SOHR, July 17, 2023などをもとに作成。

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ロシア当事者和解調整センターは米主導の有志連合が過去24時間に、シリア領空での偶発的衝突を回避するために米国とロシアが2019年12月9日に交わした「非紛争議定書」に10回にわたって違反したと発表(2023年7月17日)

ロシア当事者和解調整センターのオレグ・グリノフ副センター長は、米主導の有志連合が過去24時間に、シリア領空での偶発的衝突を回避するために米国とロシアが2019年12月9日に交わした「非紛争議定書」に10回にわたって違反したことを確認したと発表した。

グリノフ副センター長はまた、米国が違法に占領するヒムス県タンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)では、F-16戦闘機2機による領空侵犯を4件確認したと付言した。

RIAノーヴォスチ通信(7月17日付)が伝えた。

RIA Novosti, July 17, 2023をもとに作成。

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