ラタキア県北部の農地で猛暑と乾燥による火災が発生(2023年7月25日)

ラタキア県では、SANA(7月25日付)によると、県北部のアイン・バイダー町・ヒルバト・ジャウズィーヤ村間の農地、ハンナーディー町近郊のナフラ地区、マシュキーター村などで、猛暑と乾燥による火災が発生し、消防隊が消火活動にあたり、同地でほぼ消火に成功した。

消火活動にはシリア軍のヘリコプターも参加した。

AFP, July 25, 2023、ANHA, July 25, 2023、al-Durar al-Shamiya, July 25, 2023、‘Inab Baladi, July 25, 2023、Reuters, July 25, 2023、SANA, July 25, 2023、SOHR, July 25, 2023などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

アサド大統領はロシアのラヴレンティフ・シリア問題担当大統領特使と会談、シリア難民の帰還、トルコの撤退拒否、越境(クロスボーダー)人道支援について協議(2023年7月25日)

アサド大統領はシリアを訪れたロシアのアレクサンドル・ラヴレンティフ・シリア問題担当大統領特使を代表とする使節団と会談し、シリア難民の帰還に関してこれまでに実施されてきた措置、アラブ諸国と国際社会において帰還問題の解決に向けて行われている議論において提起されたアイデアや提案について意見を交わした。

両者はまた、トルコがシリア領内からの撤退を拒否したことへの対応、「テロ組織」が支配する地域で暮らす民間人への越境(クロスボーダー)での人道支援の方途について協議した。

会談において、アサド大統領は以下の通り述べた。

米国と西欧諸国は、ロシアの国際社会における地位や存在を損なおうとして、世界的な政治・経済危機を作り上げ、世界規模の不安定を引き起こした。
ウクライナをこの目的のための道具として使用してきた。
だが、このようにして作り出された危機の影響は、欧米諸国の生活、社会、経済において深刻化している。
欧米諸国に対するロシアの確固たる姿勢は、多極世界の実現をもたらす最重要要素の一つであり、それを国際法を順守し、主権、自主性、国益を守ろうとしているすべての国、そしてその国民たちが注視している。




SANA(7月25日付)が伝えた。


AFP, July 25, 2023、ANHA, July 25, 2023、al-Durar al-Shamiya, July 25, 2023、‘Inab Baladi, July 25, 2023、Reuters, July 25, 2023、SANA, July 25, 2023、SOHR, July 25, 2023などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコ軍がアレッポ県タッル・リフアト市近郊のバイナ村一帯を砲撃、シリア軍の兵士3人負傷(2023年7月25日)

アレッポ県では、ANHA(7月25日付)によると、トルコ軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるタッル・リフアト市近郊のバイナ村一帯を砲撃、シリア軍の兵士3人が負傷した。

AFP, July 25, 2023、ANHA, July 25, 2023、al-Durar al-Shamiya, July 25, 2023、‘Inab Baladi, July 25, 2023、Reuters, July 25, 2023、SANA, July 25, 2023、SOHR, July 25, 2023などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

イスラエル軍が占領下のゴラン高原からクナイトラ県カフターニーヤ町にあるヒズブッラーの陣地を砲撃(2023年7月25日)

クナイトラ県では、シリア人権監視団によると、イスラエル軍が占領下のゴラン高原からカフターニーヤ町にあるレバノンのヒズブッラーの複数の陣地を砲撃した。

**

外務在外居住者省公式筋は声明を出し、国際社会に対して、シリア領内に対するイスラエルによる度重なる攻撃を停止させ、国際法に順守させるよう求めた。

SANA(7月25日付)が伝えた。

AFP, July 25, 2023、ANHA, July 25, 2023、al-Durar al-Shamiya, July 25, 2023、‘Inab Baladi, July 25, 2023、Reuters, July 25, 2023、SANA, July 25, 2023、SOHR, July 25, 2023などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

アレッポ県とイドリブ県のIDPsキャンプなどでシャーム解放機構に抗議するデモ(2023年7月25日)

シリア人権監視団によると、シャーム解放機構の支配下にあるアレッポ県のカフラ村、タルマーニーン村、アターリブ市、サッハーラ村の国内避難民(IDPs)キャンプ、イドリブ県のアティマ村、同村のIDPsキャンプ(アティマ・キャンプ)、ダイル・ハッサーン村のIDPsキャンプ、カッリー町、トルコ占領下の「ユーフラテスの盾」地域内に位置するアレッポ県のアアザーズ市、スーラーン・アアザーズ町、バーブ市のIDPsキャンプで、シャーム解放機構による住民の恣意的逮捕、住居侵入などに抗議するデモが行われた。

AFP, July 25, 2023、ANHA, July 25, 2023、al-Durar al-Shamiya, July 25, 2023、‘Inab Baladi, July 25, 2023、Reuters, July 25, 2023、SANA, July 25, 2023、SOHR, July 25, 2023などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

イドリブ県でシャーム解放機構のメンバーどうしが革命の盾連隊メンバーだとの嫌疑をかけ合い交戦、2人が死亡(2023年7月25日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シャーム解放機構の支配下にあるイドリブ市とバーブ・ハワー国境通行所を結ぶ街道のバータブー交差点(バータブー村に至る交差点)で、シャーム解放機構のメンバーが、同機構の検問所に駐留するメンバーと激しく交戦した。

戦闘は、双方が、シャーム解放機構への攻撃を宣言している革命の盾連隊のメンバーだとの嫌疑をかけ合ったのがきっかけで、2人が死亡、1人が負傷した。

**

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ウンム・マヤーズィン町で、麻薬密売人と見られる地元民兵のリーダー2人が正体不明の武装集団によって銃で撃たれて死亡した。

AFP, July 25, 2023、ANHA, July 25, 2023、al-Durar al-Shamiya, July 25, 2023、‘Inab Baladi, July 25, 2023、Reuters, July 25, 2023、SANA, July 25, 2023、SOHR, July 25, 2023などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコ当局はシリア北西部のガン患者の受け入れを許可:「ガンは待ってくれない」キャンペーンはその他の要求を実現するため座り込みデモを継続(2023年7月25日)

シャーム解放機構の支配下にあるイドリブ県のバーブ・ハワー国境通行所は声明を出し、トルコ当局が新規がん患者のトルコへの入国と、同国内の病院への受け入れを許可したと発表した。

患者の入国は7月26日から開始されるという。


ガン患者の受け入れは、22日から「ガンは待ってくれない」キャンペーンが続けていた座り込みデモに応えたもの。

**

しかし、「ガンは待ってくれない」キャンペーンの広報調整役を務めるアフマド・ヒジャーズィー氏は、それ以外の要求を実現するため座り込みデモを継続すると発表した。


ヒジャーズィー氏によると、トルコに対してがん患者に加えて、家族などの付き添いの入国を求めているが、トルコ側は8歳以上の付き添いの受け入れを拒否しているという。

AFP, July 25, 2023、ANHA, July 25, 2023、al-Durar al-Shamiya, July 25, 2023、‘Inab Baladi, July 25, 2023、Reuters, July 25, 2023、SANA, July 25, 2023、SOHR, July 25, 2023などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ダイル・ザウル県でシリア民主軍と同軍に所属するダイル・ザウル軍事評議会が激しく交戦、米主導の有志連合が介入し事態収拾(2023年7月25日)

ダイル・ザウル県では、イナブ・バラディー(7月25日付)、シリア人権監視団などによると、ダイル・ザウル民政評議会(北・東シリア自治局)の支配下にあるスワル町で、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍に所属するダイル・ザウル軍事評議会と憲兵隊が激しく交戦した。

イナブ・バラディーによると、戦闘はシリア民主軍憲兵隊が検問所(クーア検問所)で、ダイル・ザウル軍事評議会の戦闘員らに対して身分証の提示を求めたことがきっかけで、口論が撃ち合いに発展、ダイル・ザウル軍事評議会の「フィダーイーン」、あるいは「エリート部隊」と称される部隊に所属する戦闘員2人(いずれも部族の子息)が死亡した。

また、双方の戦闘が始まってから数時間後には、地元の戦闘員らが機関銃やRPG弾でシリア民主軍の陣地複数ヵ所を攻撃、2人を殺害した憲兵隊員の身柄の引き渡しを要求した。

一方、シリア人権監視団によると、死亡は1人、負傷者3人で、戦闘は、憲兵隊がダイル・ザウル軍事評議会のメンバー複数人を拘束したことがきっかけで、評議会側はメンバーを釈放しなければ攻撃すると迫っていたという。

**

イナブ・バラディーによると、これに対して、シリア民主軍も県北部からテロ撲滅部隊(HAT)などからなる増援部隊を派遣したが、住民らが立ちはだかり、スワル町への進軍を阻止した。

シリア民主軍とダイル・ザウル軍事評議会の戦闘は、ハーブール川に沿ってスワル町の南西に向かって波及、ブサイラ市一帯にまで拡大した。

これを受けて、ブサイラ市に駐留するシリア民主軍がスワル町方面に部隊を派遣したが、この部隊もファディーン村の住民によって進軍を阻止された。

また、シリア人権監視団によると、部族民兵(「ガドバーン」なる司令官が率いる民兵)が、ダイル・ザウル市西のアズバ村、ブサイラ市南東のアブー・ハマーム市を封鎖し、シリア民主軍の増援部隊の進軍を阻止、ダイル・ザウル軍事評議会と地元部族の民兵は、この戦闘で複数の村と検問所を制圧した。

**

事態悪化を受けて、米主導の有志連合が介入し、ダイル・ザウル軍事評議会、地元部族の民兵とシリア民主軍を停戦させた。

**

一連の戦闘を受けて、シリア民主軍の広報センターは声明を出し、戦闘を「反乱事件」と評したうえで、総司令部が調査を指示したと発表した。

**

なお、今回の戦闘に先立って、ダイル・ザウル軍事評議会のアフマド・ハビール(アブー・ハウラ)司令官が、評議会とシリア民主軍の総司令部の間に対立があると発言する音声が7月19日にフェイスブックで公開されていた。

ハビール司令官は、そのなかで、評議会が内と外の二つの敵に対峙し、内なる敵はシリア民主軍とダーイシュ(イスラーム国)の一部司令官、外の敵はトルコとシリアの体制だ、などと述べていた。

ハビール司令官はその後7月24日、ロナヒ・チャンネルに対して、対立を否定、19日に公開された音声について、評議会の同志たちとの議論における発言で、司令官通しの「見解の違い」を反映したものに過ぎないと述べていた。

また、ダイル・ザウル県のユーフラテス川東岸地域で評議会が部隊を増強していることに触れ、「イランの民兵」が同川西岸地域で部隊を増強しているため、ダーイシュのスリーパーセルと戦うためなどと説明していた。

AFP, July 25, 2023、ANHA, July 25, 2023、al-Durar al-Shamiya, July 25, 2023、‘Inab Baladi, July 25, 2023、Reuters, July 25, 2023、Rohahi TV, July 24, 2023、SANA, July 25, 2023、SOHR, July 25, 2023などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

米空軍中央司令部は無人航空機MQ-9がロシア軍戦闘機の攻撃でプロペラに重大な損傷を受けたと発表(2023年7月25日)

米空軍中央司令部(US AFCENT)は声明を出し、ロシア軍の戦闘機が7月23日東部時間午後12時23分、ダーイシュ(イスラーム国)に対する「テロとの戦い」にかかる任務にあたる米軍のMQ-9無人航空機(ドローン)に接近し、数メートルの至近距離からフレア(熱囮弾)を発射、うち1発がMQ-9に直撃し、プロペラに重大な損傷を与えたと発表した。

攻撃を受けたMQ-9は飛行を継続し、基地に無事帰還したという。

声明は、ロシア軍の挑発行為に対して、ダーイシュを根絶しようとする米軍の使命を損なうものだと非難、シリア駐留ロシア軍に、こうした「無謀で根拠のない、そしてプロフェッショナリズムに反する行為」を直ちに停止するよう求めた。

AFP, July 25, 2023、ANHA, July 25, 2023、al-Durar al-Shamiya, July 25, 2023、‘Inab Baladi, July 25, 2023、Reuters, July 25, 2023、SANA, July 25, 2023、SOHR, July 25, 2023などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア当事者和解調整センターは「非紛争議定書」への米主導の有志連合所属のドローンによる違反を過去24時間に12件確認したと発表(2023年7月25日)

ロシア当事者和解調整センターのオレグ・グリノフ副センター長は、シリア領空での偶発的衝突を回避するために米国とロシアが2019年12月9日に交わした「非紛争議定書」への米主導の有志連合所属の無人航空機(ドローン)による違反を過去24時間に12件確認したと発表した。

グリノフ副センター長はまた、米国が違法に占領するヒムス県タンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)では、F-16戦闘機4機、ラファール戦闘機1機、タイフーン戦闘機1機による領空侵犯を12件確認したと付言した。

RIAノーヴォスチ通信(7月25日付)が伝えた。

RIA Novosti, July 25, 2023をもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.