ボレルEU外務・安全保障政策上級代表は越境(クロスボーダー)での人道支援の延長にかかる決議案の採決でロシアが拒否権を発動したことに遺憾の意を表明(2023年7月12日)

ジョセップ・ボレルEU外務・安全保障政策上級代表は、越境(クロスボーダー)での人道支援の延長にかかる決議案が、11日の国連安保理でロシアの拒否権発動によって否決されたことに遺憾の意を表明した。

また、シリア政府と国連の間でアレッポ県のバーブ・サラーム国境通行所とラーイー村北に設置されている通行所を通じた支援が8月13日まで延長されていることについて歓迎の意を示す一方、短期間の通行所開放では、シリア北西部への効果的な支援は行えないと警鐘を鳴らした。

AFP, July 13, 2023、ANHA, July 13, 2023、al-Durar al-Shamiya, July 13, 2023、‘Inab Baladi, July 13, 2023、Reuters, July 13, 2023、SANA, July 13, 2023、SOHR, July 13, 2023などをもとに作成。

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シリア政府の支配下にあるダイル・ザウル県のユーフラテス川東岸の住民が米軍の占領に抗議するデモ(2023年7月12日)

ダイル・ザウル県では、SANA(7月12日付)によると、ダイル・ザウル市の対岸(ユーフラテス川東岸)に位置するサーリヒーヤ町で、シリア政府の支配下にあるユーフラテス川東岸の7町村の住民らが、米軍による占領に抗議するデモを行った。

デモは、米軍が駐留するダイル・ザウル民政評議会(北・東シリア自治局)の支配地から数メートルしか離れていないサーリヒーヤ通行所(サーリヒーヤ橋)前で行われ、ファーディル・ナッジャール県知事、バアス党ダイル・ザウル支部指導部のラーイド・ガドバーン書記長らがも参加した。




これに関して、シリア人権監視団は、デモがバアス党ダイル・ザウル支部によって組織されたとしたうえで、シリア軍が学生や公務員といった民間人を脅迫するなどして圧力をかけ、デモに参加させたと発表した。

AFP, July 12, 2023、ANHA, July 12, 2023、al-Durar al-Shamiya, July 12, 2023、‘Inab Baladi, July 12, 2023、Reuters, July 12, 2023、SANA, July 12, 2023、SOHR, July 12, 2023などをもとに作成。

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トルコ占領下のアレッポ県バーブ市郊外でシリア国民軍に所属する第50師団アフラール・タウヒードの車に仕掛けられていた爆弾が爆発し、メンバー1人死亡、2人負傷(2023年7月12日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコの占領下にある「ユーフラテスの盾」地域内のバーブ市郊外のニウマーン交差点近くで、シリア国民軍に所属する第50師団アフラール・タウヒードの車に仕掛けられていた爆弾が爆発し、メンバー1人が死亡、2人が負傷した。

AFP, July 12, 2023、ANHA, July 12, 2023、al-Durar al-Shamiya, July 12, 2023、‘Inab Baladi, July 12, 2023、Reuters, July 12, 2023、SANA, July 12, 2023、SOHR, July 12, 2023などをもとに作成。

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トルコ当局は過去48時間の間にアレッポ県バーブ・サラーマ国境通行所を通じてシリア難民約300人を強制出国させる(2023年7月12日)

シリア人権監視団によると、トルコ当局は過去48時間の間に、アレッポ県のバーブ・サラーマ国境通行所を通じてシリア難民約300人をトルコ領内からトルコ占領下の「ユーフラテスの盾」地域に強制出国させた。

AFP, July 12, 2023、ANHA, July 12, 2023、al-Durar al-Shamiya, July 12, 2023、‘Inab Baladi, July 12, 2023、Reuters, July 12, 2023、SANA, July 12, 2023、SOHR, July 12, 2023などをもとに作成。

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シリア中央銀行は1米ドル=9,200シリア・ポンド、1ユーロ=10,150.36シリア・ポンドに引き下げたと発表(2023年7月12日)

シリア中央銀行は、12日付の送金為替速報で、1米ドル=9,200シリア・ポンド、1ユーロ=10,150.36シリア・ポンドに引き下げたと発表した。

SANA(7月12日付)が伝えた。

AFP, July 12, 2023、ANHA, July 12, 2023、al-Durar al-Shamiya, July 12, 2023、‘Inab Baladi, July 12, 2023、Reuters, July 12, 2023、SANA, July 12, 2023、SOHR, July 12, 2023などをもとに作成。

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シリア軍とシャーム解放機構など「決戦」作戦司令室がアレッポ県、イドリブ県、ハマー県、ラタキア県で交戦(2023年7月12日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がシャーム解放機構の支配下にあるワサータ村、カスル村、カフル・アンマ村を砲撃した。

これに対して、シャーム解放機構はシリア政府の支配下にある第46中隊基地一帯を砲撃した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がシャーム解放機構の支配下にあるザーウィヤ山地方のファッティーラ村、カフル・ウワイド村、アーフィス村、ルワイハ村、サーン村を砲撃した。

これに対して、「決戦」作戦司令室はシリア政府の支配下にあるミラージャ村を砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

一方、シャーム解放機構の支配下にあるジスル・シュグール市では、国立病院近くにある反体制諸派の武器弾薬庫が爆発した。

同監視団によると、この爆発で、「トルキスタン人」(中国新疆ウィグル自治区出身者)のジハード主義者3人が負傷した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がシャーム解放機構の支配下にあるサルマーニーヤ村、ドゥワイル・アクラード村、ズィヤーラ町、アンカーウィー村を砲撃した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がシャーム解放機構の支配下にあるフドル丘、カッバーナ村一帯を砲撃した。

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ダルアー県では、イナブ・バラディー(7月12日付)によると、タファス市で2回の爆発が発生した。

2回の爆発のうち1回は、元反体制武装集団の司令官で2022年に殺害されたハルドゥーン・ズウビー氏の自宅を狙ったものだという。

また、シリア人権監視団によると、マハッジャ町で正体不明の武装集団が治安機関に協力する男性1人を銃で撃って殺害した。

AFP, July 12, 2023、ANHA, July 12, 2023、al-Durar al-Shamiya, July 12, 2023、‘Inab Baladi, July 12, 2023、Reuters, July 12, 2023、SANA, July 12, 2023、SOHR, July 12, 2023、July 13, 2023などをもとに作成。

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ロシア連邦保安局はハバロフスク地方コムソモリスク・ナ・アムーレ市でシャーム解放機構の共謀者とされる中央アジア出身者を含むテロ細胞を摘発(2023年7月12日)

ロシア連邦保安局はロシア東部のハバロフスク地方コムソモリスク・ナ・アムーレ市で、シャーム解放機構の共謀者とされる中央アジア出身者を含むテロ細胞を摘発、シリアで活動する過激派との通信に使用されたSNSのデータなどを押収したと発表した。

RIAノーヴォスチ通信(7月12日付)が伝えた。

RIA Novosti, July 12, 2023をもとに作成。

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ロシア当事者和解調整センターは米主導の有志連合が過去24時間にシリア領空での偶発的衝突を回避するために米国とロシアが2019年12月9日に交わした「非紛争議定書」に10回違反したと発表(2023年7月12日)

ロシア当事者和解調整センターのオレグ・グリノフ副センター長は、米主導の有志連合が過去24時間に、シリア領空での偶発的衝突を回避するために米国とロシアが2019年12月9日に交わした「非紛争議定書」に10回違反したことを確認したと発表した。

RIAノーヴォスチ通信(7月12日付)が伝えた。

RIA Novosti, July 12, 2023をもとに作成。

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