イスラエルのアルマー研究教育センターは前日のイスラエル軍による2度の爆撃の詳細を解析(2023年9月14日)

イスラエルのアルマー研究教育センターは公式ホームページで13日のイスラエル軍による2度の爆撃の詳細を解析した。

同センターによると、1度目の爆撃は、タルトゥース県南部にあるレーダーサイトを備えたシリア軍の防空システム、2度目の爆撃は、ハマー県南部の科学研究センター(Centre D’Etudes et de Recherches Scientifiques (CERS))の「プロジェクト99」関連施設を狙ったものと思われるとしたうえで、主要な標的が後者だったとの見方を示した。

1度目の爆撃は、タルトゥース市とヒムス県のヒムス市を結ぶM1高速道路に近いダイル・ハジャル村とカリーマ町の防空システムを狙ったもので、これにより防空部隊の兵士2人が死亡したと思われるという。

2度目の爆撃で標的となったとされる「プロジェクト99」は、ハマー県タッル・カルタル村の近くに設置されており、CERSの第4000機構(通称セクション4)が運営、イラン、北朝鮮、レバノンのヒズブッラーの技術者らが精密弾道ミサイルの製造などを行っているとされる。

 

AFP, September 14, 2023、Alma Research and Education Center, September 14, 2023、ANHA, September 14, 2023、al-Durar al-Shamiya, September 14, 2023、‘Inab Baladi, September 14, 2023、Reuters, September 14, 2023、SANA, September 14, 2023、SOHR, September 14, 2023などをもとに作成。

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【トルコ・シリア大地震】地震被災者支援国民基金が会合で被災者のための住宅整備の必要を確認(2023年9月14日)

地震被災者支援国民基金(2023年5月1日に施行された2023年法令第7号に基づき設置)が、議長を務めるフサイン・アルヌース首相のもとで開催され、2月6日のトルコ・シリア大地震と同月20日に発生した地震によって被災県が受けた損害や影響に対処するためにアルヌース内閣が決定した国民計画に沿って、基金が各県との連携協力のもとに実施してきた措置、各県の対策室による被災者支援の進捗について協議した。

会合では、ラタキア県、アレッポ県、ハマー県での被災者のための住宅の整備状況が報告され、被災者のために提供されている学校などの一時避難センターに代えて、早急に住宅を提供する必要が改めて確認された。

SANA(9月14日付)が伝えた。

AFP, September 14, 2023、ANHA, September 14, 2023、al-Durar al-Shamiya, September 14, 2023、‘Inab Baladi, September 14, 2023、Reuters, September 14, 2023、SANA, September 14, 2023、SOHR, September 14, 2023などをもとに作成。

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国連はイドリブ県で活動する人道活動調整事務所(HAC)にバーブ・ハワー国境通行所経由での越境(クロスボーダー)人道支援を委任することで合意(2023年9月13日)

イナブ・バラディー(9月13日付)やドゥラル・シャーミーヤ(9月13日付)は、国連とイドリブ県で活動する人道活動調整事務所(Humanitarian Action Coordination Office、HAC)がイドリブ県のバーブ・ハワー国境通行所を経由した越境(クロスボーダー)人道支援を継続するため、HACに支援を委任することで合意したと伝えた。

合意は、国連のシリア危機地域人道調整官代理を務めるデビッド・カーデン氏が9月11日に送った書簡と、12日のHACの返信のなかで確認されたもの。

AFP, September 13, 2023、ANHA, September 13, 2023、al-Durar al-Shamiya, September 13, 2023、‘Inab Baladi, September 13, 2023、Reuters, September 13, 2023、SANA, September 13, 2023、SOHR, September 13, 2023などをもとに作成。

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国連OCHAは国連安保理決議第2672号失効以降降も越境(クロスボーダー)人道支援が32回にわたり実施されたと発表(2023年9月13日)

国連人道問題調整事務所(OCHA)はシリア北西部の現状についての最新のレポート(9月13日付)を発表した。

報告書の骨子は以下の通り:

  • 国連は8月にシリア北西部に対する越境(クロスボーダー)人道支援を32回にわたり実施し、これにより2月6日のトルコ・シリア大地震発生以降200以上のミッションを終えた。
  • 国連安保理決議第2672号が失効した7月10日から8月31日現在までに国連の援助物資を積んだ貨物車輌195輌がトルコからアレッポ県のバーブ・サラーマ国境通行所を経由してシリア北西部に入り、現地でサービスや物資の提供が続けられた。
  • 毎週90~100人のガン患者がシリアからトルコに渡航するとともに、シリア北西部で放射線治療装置を設置するための取り組みが継続されている。

AFP, September 13, 2023、ANHA, September 13, 2023、al-Durar al-Shamiya, September 13, 2023、‘Inab Baladi, September 13, 2023、Reuters, September 13, 2023、SANA, September 13, 2023、SOHR, September 13, 2023などをもとに作成。

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ミクダード外務在外居住者大臣:「トルコと米国の占領がシリア難民の帰還を妨げいている」(2023年9月13日)

ファイサル・ミクダード外務在外居住者大臣はレバノンのアブドゥッラー・ブー・ハビーブ外務大臣と電話会談を行い、そのなかでシリアはすべてのシリア難民の祖国への帰還を歓迎し、そのために必要な便宜を供与すると強調、帰還を妨げているのはトルコと米国がシリア領の一部を占領し続けていることの結果だと非難した。

SANA(9月13日付)が伝えた。

AFP, September 13, 2023、ANHA, September 13, 2023、al-Durar al-Shamiya, September 13, 2023、‘Inab Baladi, September 13, 2023、Reuters, September 13, 2023、SANA, September 13, 2023、SOHR, September 13, 2023などをもとに作成。

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イスラエル軍がタルトゥース県、ハマー県を2度にわたって爆撃、軍関係者複数が死傷(2023年9月13日)

国防省は13日午後7時4分にフェイスブックの公式アカウント(https://www.facebook.com/mod.gov.sy/)を通じて声明を出し、同日午後5時22分にイスラエル軍が地中海上空からタルトゥース県内のシリア軍防空部隊の拠点複数ヵ所に向けて多数のミサイルを発射、これにより軍関係者2人が死亡、6人が負傷、若干の物的被害が出たと発表した。

国防省はまた、14日0時3分に再び声明を出し、13日午後10時40分頃に、イスラエル軍がレバノン北部を領空侵犯し、ハマー県一帯の複数ヵ所をミサイル攻撃、これによって物的被害が生じたと発表した。

SANA(9月13日付)が伝えた。

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シリア人権監視団によると、爆撃では、ハマー県のジャマーサ村とタルトゥース県ダイル・ハジャル村を結ぶ地域にあるレバノンのヒズブッラーの武器弾薬庫、そこから約10キロ離れたタルトゥース県カルトゥー村に設置されているシリア軍の防空基地が標的となり、シリア軍兵士2人を含む軍関係者3人が死亡、国防隊の士官5人を含む8人が負傷した。

同監視団によると、その前日にヒズブッラーの車列が非正規の国境通行所を経由して、レバノンからシリアに入国し、爆撃を受けた武器弾薬庫に向かった。

この弾薬庫は、ヒズブッラーが武器をレバノン南部に輸送する際の集積所として使用していたという。

シリア人権監視団によると、イスラエル軍は約2時間後に再び爆撃を行った。

爆撃は、ハマー県タクスィース村近くの山岳地帯に設置されている科学研究センターを狙ったもの。

シリア人権監視団はまた、爆撃で科学研究センターの敷地内にあるヒズブッラーの高性能兵器庫、第624防空大隊の対空ミサイル発射台が狙われたと発表した。

AFP, September 13, 2023、ANHA, September 13, 2023、al-Durar al-Shamiya, September 13, 2023、‘Inab Baladi, September 13, 2023、Reuters, September 13, 2023、SANA, September 13, 2023、SOHR, September 13, 2023、September 14, 2023などをもとに作成。

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フール・キャンプに収容されていたイラク難民175世帯635人が帰国(2023年9月13日)

ANHA(9月13日付)は、北・東シリア自治局の管理下にあるハサカ県のフール・キャンプに収容されていたイラク難民175世帯635人が、イラク国民議会移民避難民委員会が用意した旅客バスなどに乗ってイラクに帰国したと伝えた。

AFP, September 13, 2023、ANHA, September 13, 2023、al-Durar al-Shamiya, September 13, 2023、‘Inab Baladi, September 13, 2023、Reuters, September 13, 2023、SANA, September 13, 2023、SOHR, September 13, 2023などをもとに作成。

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トルコ占領下の「ユーフラテスの盾」地域内のアレッポ県アアザーズ市とアフタリーン市でシリア国民軍所属組織や部族による武力衝突続発(2023年9月13日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコ占領下の「ユーフラテスの盾」地域内の拠点都市の一つアアザーズ市で、シリア国民軍に所属するスルターン・ムラード師団と、同じくシリア国民軍に所属するアル=カーイダ系のシャーム自由人イスラーム運動の戦闘員どうしが撃ち合いとなり、複数が負傷した。

この武力衝突を受けて、シリア国民軍に所属する北の嵐旅団が市内に展開し、厳戒態勢を敷いた。

また、アフタリーン市では、タムルー部族とザイヌー部族が、地元評議会の議席をめぐって衝突、撃ち合いとなり、複数が負傷した。

両者を引き離すためにシリア国民軍に所属するムウタスィム旅団が介入したが、戦闘に巻き込まれ、16歳の戦闘員1人が死亡した。

AFP, September 13, 2023、ANHA, September 13, 2023、al-Durar al-Shamiya, September 13, 2023、‘Inab Baladi, September 13, 2023、Reuters, September 13, 2023、SANA, September 13, 2023、SOHR, September 13, 2023などをもとに作成。

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米主導の有志連合の貨物車輌など35輌からなる車列がイラクとの国境に違法に設置されているワリード国境通行所からシリア領内に新たに進入(2023年9月13日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、米主導の有志連合の貨物車輌など35輌からなる車列がイラクとの国境に違法に設置されているワリード国境通行所(スワイディーヤ国境通行所)からシリア領内に新たに進入し、県内各所の米軍基地に向かった。

AFP, September 13, 2023、ANHA, September 13, 2023、al-Durar al-Shamiya, September 13, 2023、‘Inab Baladi, September 13, 2023、Reuters, September 13, 2023、SANA, September 13, 2023、SOHR, September 13, 2023などをもとに作成。

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スワイダー市サイル広場(カラーマ広場)での抗議デモに参加する暴徒がバアス党事務所の占拠を試み、守衛の発砲を受ける:ドゥルーズ派のシャイフ・アクルはデモに理解を示しつつ、自制を求める(2023年9月13日)

スワイダー県では、シリア人権監視団によると、スワイダー市サイル広場(カラーマ広場)で困窮する生活への政府の不十分な対応に抗議するデモが続けられ、参加者らは体制打倒、アサド大統領の退任、生活状況の改善、国連安保理決議第2254号の履行、逮捕者釈放などを訴えた。



デモには前日に続いて数十人が参加、一部がシュプレヒコールを連呼しながら、就業時間が終了したバアス党スワイダー支部事務所に突入し、これを占拠しようとした。

これに対して、守衛が暴徒に向かって発砲し、強制排除を試みた。

これにより、スワイダー支部に突入しようとしたデモ参加者(暴徒)3人が負傷し、スワイダー市とシャフバー町の病院に搬送された。

その後、デモ参加者らはドゥルーズ派の宗教関係者らを伴ってバアス党スワイダー支部に改めて向かった。

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この騒動を受けて、シリアにおけるドゥルーズ派のシャイフ・アクルのトップ(精神機構(シャイフ・アクル府)議長)を務めるヒクマト・ヒジュリー師がデモ参加者と面談した。

ラースィド(9月18日付)で公開されたビデオ映像のなかで、ヒジュリー師はスワイダー県の住民は「平和的な座り込み」を支持し、公共サービス機関が守られることを欲していると述べ、自制を求める一方、シリア国民がバアス党と治安機関によって苦しめられ、それらを脅威としか見ていないと理解を示した。

AFP, September 13, 2023、ANHA, September 13, 2023、al-Durar al-Shamiya, September 13, 2023、‘Inab Baladi, September 13, 2023、Reuters, September 13, 2023、SANA, September 13, 2023、SOHR, September 13, 2023などをもとに作成。

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「決戦」作戦司令室はアレッポ県の第46中隊基地一帯を砲撃、シリア軍の士官1人死亡(2023年9月13日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がシャーム解放機構の支配下にある県西部のタディール村を砲撃した。

これに対して「決戦」作戦司令室は第46中隊基地一帯を砲撃、シリア軍の士官(大佐)1人が死亡した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がシャーム解放機構の支配下にあるザーウィヤ山地方のファッティーラ村、フライフィル村、スフーフン村、バーラ村、アーフィス村を砲撃、アーフィス村で女性1人が負傷した。

一方、ミラージャ村近郊では、死傷者を収容しようとしていたシリア軍の車輌を「決戦」作戦司令室が攻撃した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ブスラー・シャーム市でシリア軍第5軍団所属の第8旅団のパトロール部隊が男性を拘束しようとしてもみ合いとなり、この男性と息子を射殺した。

AFP, September 13, 2023、ANHA, September 13, 2023、al-Durar al-Shamiya, September 13, 2023、‘Inab Baladi, September 13, 2023、Reuters, September 13, 2023、SANA, September 13, 2023、SOHR, September 13, 2023などをもとに作成。

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アレッポ県マンビジュ市北のムフスィンリー村一帯でシリア国民軍とシリア民主軍所属のマンビジュ軍事評議会が砲撃戦を行い、シリア国民軍の戦闘員1人が死亡(2023年9月13日)

アレッポ県では、シリア人権監視団やANHA(9月13日付)によると、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるマンビジュ市北のムフスィンリー村一帯でシリア国民軍と人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍に所属するマンビジュ軍事評議会が砲撃戦を行い、シリア国民軍の戦闘員1人が死亡した。

AFP, September 13, 2023、ANHA, September 13, 2023、al-Durar al-Shamiya, September 13, 2023、‘Inab Baladi, September 13, 2023、Reuters, September 13, 2023、SANA, September 13, 2023、SOHR, September 13, 2023などをもとに作成。

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ロシア当事者和解調整センターは米主導の有志連合による「非紛争議定書」違反を15件、55キロ地帯への侵犯を7件確認したと発表(2023年9月13日)

ロシア当事者和解調整センターのワディム・クリット副センター長は、シリア領空での偶発的衝突を回避するために米国とロシアが2019年12月9日に交わした「非紛争議定書」への米主導の有志連合所属の無人航空機(ドローン)による違反を過去24時間に15件確認したと発表した。

クリット副センター長はまた、米国が違法に占領するヒムス県タンフ国境通行所(55キロ地帯)で、F-35戦闘機2機、タイフーン戦闘機2機、MQ-1C無人航空機1機による領空侵犯を7件確認したと発表した。

RIAノーヴォスチ通信(9月13日付)が伝えた。

RIA Novosti, September 13, 2023をもとに作成。

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シリアでの人権侵害を調査するための国際調査委員会はトルコ・シリア大地震に際しての欧米諸国の経済制裁緩和を評価、継続を求める(2023年9月12日)

シリアでの人権侵害を調査するための国際調査委員会(パウロ・セルジオ・ピネイロ委員長)は2023年前半のシリアにおける人道状況にかかる最新の報告書(A/HRC/54/58)を公表した。

報告書は34ページからなる報告書では、一部諸国に対して、一般のシリア人や人道支援に影響を与えている一方的な強制措置を見直すよう改めて求めるとともに、2月6日のトルコ・シリア大地震に際して制裁を緩和したことを建設的な措置だったと高く評価、これが維持されるべきだと表明した。

トルコ・シリア大地震については、シリア政府を含む当事者が人命救助をどのように妨害し、被災地で砲撃を続けたかが明記される一方、イスラエルによるとされる爆撃で交通インフラが機能不全に陥ったことについても指摘した。

ジュネーブでの記者会見で、ピネイロ委員長は、シリアでの暴力と経済危機が深刻かする前に、主要な当事者に民間人への攻撃を停止し、彼らの切実なニーズに対応するよう呼びかけるとともに、シリア政府に対して、シリア人の正統な希求や権利に積極的に応えて、紛争を終わらせるよう求めた。

また、委員の1人のリン・ウェルチマン氏は、トルコ・シリア大地震に際しての紛争当事者による妨害に加えて、国連安保理が越境(クロスボーダー)人道支援の延長に失敗したことは、シリアにおける敵対行為、政治利用、分断がどのように起きているのかを想起させるものだと指摘、当事者と国際社会に対して、越境人道支援の持続可能な方法での継続を保証するよう求めた。

一方、委員の1人ハニー・メガリー氏は、シリアに対する欧米諸国の経済制裁に関して、大多数の国民、とりわけ貧困層に影響を与えているが、同国のエリート層は影響を受けていない、と述べた。

AFP, September 12, 2023、ANHA, September 12, 2023、al-Durar al-Shamiya, September 12, 2023、‘Inab Baladi, September 12, 2023、Reuters, September 12, 2023、SANA, September 12, 2023、SOHR, September 12, 2023などをもとに作成。

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イドリブ県、ラタキア県でのアンサール・タウヒード、シャーム解放機構との戦闘でシリア軍兵士3人死亡(2023年9月12日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、新興のアル=カーイダ系組織の一つアンサール・タウヒードが、係争地であるザーウィヤ山地方のミラージャ村近郊でシリア軍の車輌を破壊、これにより兵士2人が死亡、複数が負傷した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シャーム解放機構に所属すうウスマーン・ブン・アッファーン旅団がシリア政府の支配下にあるナフシャッバー村一帯に潜入を試み、シリア軍と交戦した。

シャーム解放機構はまた、アブー・アリー山一帯でシリア軍兵士1人を狙撃し、殺害した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ナイーマ村で空軍情報部に協力すう男性が正体不明の武装集団に銃で撃たれて死亡した。

AFP, September 12, 2023、ANHA, September 12, 2023、al-Durar al-Shamiya, September 12, 2023、‘Inab Baladi, September 12, 2023、Reuters, September 12, 2023、SANA, September 12, 2023、SOHR, September 12, 2023などをもとに作成。

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シリア軍のドローンがダイル・ザウル県ユーフラテス川東岸を爆撃し、住民1人が死亡、子供を含む3人が負傷(2023年9月12日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ユーフラテス川西岸のアッバース村に駐留するシリア軍が、ダイル・ザウル民政評議会(北・東シリア自治局)の支配下にある東岸のアブー・ハマーム市の住宅1棟を無人航空機(ドローン)で爆撃し、住民1人が死亡、子供を含む3人が負傷した。

一方、「治安強化」作戦を完了した人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が、ユーフラテス川東岸での掃討・捜索活動で拘束した39人に関して流血への関与がないとして釈放した。

AFP, September 12, 2023、ANHA, September 12, 2023、al-Durar al-Shamiya, September 12, 2023、‘Inab Baladi, September 12, 2023、Reuters, September 12, 2023、SANA, September 12, 2023、SOHR, September 12, 2023などをもとに作成。

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スワイダー市サイル広場(カラーマ広場)で困窮する生活への政府の不十分な対応に抗議するデモが続く(2023年9月12日)

スワイダー県では、シリア人権監視団によると、スワイダー市サイル広場(カラーマ広場)で困窮する生活への政府の不十分な対応に抗議するデモが続けられ、参加者らは体制打倒、アサド大統領の退任、生活状況の改善、国連安保理決議第2254号の履行、逮捕者釈放などを訴えた。

デモには数十人が参加した。

AFP, September 12, 2023、ANHA, September 12, 2023、al-Durar al-Shamiya, September 12, 2023、‘Inab Baladi, September 12, 2023、Reuters, September 12, 2023、SANA, September 12, 2023、SOHR, September 12, 2023などをもとに作成。

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トルコ軍がシリア国民軍とともにアレッポ県、ハサカ県を砲撃(2023年9月12日)

アレッポ県では、ANHA(9月12日付)によると、トルコ軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるタッル・リフアト市近郊のバイナ村一帯を砲撃した。

トルコ軍はまた、シリア国民軍とともに、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるマンビジュ市北のムフスィンリー村を砲撃した。

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ハサカ県では、ANHA(9月12日付)によると、トルコ軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるタッル・タムル町近郊のシャイフ・アリー村を砲撃した。

AFP, September 12, 2023、ANHA, September 12, 2023、al-Durar al-Shamiya, September 12, 2023、‘Inab Baladi, September 12, 2023、Reuters, September 12, 2023、SANA, September 12, 2023、SOHR, September 12, 2023などをもとに作成。

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外務在外居住者省はリビアでの大規模洪水の犠牲者遺族に哀悼の意を示すとともに、負傷者の一刻も早い回復を願うと表明(2023年9月12日)

外務在外居住者省は声明を出し、リビアを襲った暴風雨「ダニエル」によって11日に発生した大規模洪水によって、2000人以上が死亡、5000人以上が行方不明となった自然災害について、リビアの政府と国民、とりわけ犠牲者の遺族に哀悼の意を示すとともに、負傷者の一刻も早い回復を願うと表明した。

SANA(9月12日付)が伝えた。

AFP, September 12, 2023、ANHA, September 12, 2023、al-Durar al-Shamiya, September 12, 2023、‘Inab Baladi, September 12, 2023、Reuters, September 12, 2023、SANA, September 12, 2023、SOHR, September 12, 2023などをもとに作成。

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国防省はシリア軍がアレッポ県とイドリブ県の農村地帯に潜入を試みたテロリストを撃退し、そのほとんどを殲滅したと発表(2023年9月12日)

国防省はフェイスブックの公式アカウント(https://www.facebook.com/mod.gov.sy/)を通じて声明を出し、シリア軍部隊がアレッポ県とイドリブ県の農村地帯の陣地複数ヵ所への潜入を試みたテロリストを撃退し、イドリブ県ではそのほとんどを、アレッポ県では全員を殲滅したと発表した。

SANA(9月12日付)が伝えた。



https://youtu.be/e5jQfdRtI4Q

AFP, September 12, 2023、ANHA, September 12, 2023、al-Durar al-Shamiya, September 12, 2023、‘Inab Baladi, September 12, 2023、Reuters, September 12, 2023、SANA, September 12, 2023、SOHR, September 12, 2023などをもとに作成。

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アサド大統領は、軍関係者を対象とした個人融資にかかる規則を改正し、将兵に結婚補助金を支給することを定めた決定を発出(2023年9月12日)

軍武装部隊総司令官を務めるアサド大統領(大将)は、軍関係者を対象とした個人融資にかかる規則を改正し、士官に対して5万SP、下士官に対して4万SP、兵卒に対して3万SPの結婚補助金を支給することを定めた決定を発出した。


SANA(9月12日付)が伝えた。

AFP, September 12, 2023、ANHA, September 12, 2023、al-Durar al-Shamiya, September 12, 2023、‘Inab Baladi, September 12, 2023、Reuters, September 12, 2023、SANA, September 12, 2023、SOHR, September 12, 2023などをもとに作成。

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ロシア当事者和解調整センターは米主導の有志連合による「非紛争議定書」違反を12件、55キロ地帯への侵犯を13件確認したと発表(2023年9月12日)

ロシア当事者和解調整センターのワディム・クリット副センター長は、シリア領空での偶発的衝突を回避するために米国とロシアが2019年12月9日に交わした「非紛争議定書」への米主導の有志連合所属の無人航空機(ドローン)による違反を過去24時間に12件確認したと発表した。

クリット副センター長はまた、米国が違法に占領するヒムス県タンフ国境通行所(55キロ地帯)で、F-35戦闘機3機、F-16戦闘機1機、ラファール戦闘機1機、MQ-1C無人航空機3機による領空侵犯を13件確認したと発表した。

RIAノーヴォスチ通信(9月12日付)が伝えた。

RIA Novosti, September 12, 2023をもとに作成。

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アサーイシュが占拠していたカーミシュリー市のアラブ文化センターと人民文化学院をシリア政府に返還(2023年9月11日)

ハサカ県では、イナブ・バラディー(9月11日付)によると、北・東シリア自治局の内務治安部隊(アサーイシュ)が、9月3日に占拠したカーミシュリー市にあるアラブ文化センターと7日に占拠した人民文化学院をシリア政府側に返還した。

SANAは3日に人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍がカーミシュリー市にあるアラブ文化センターを、7日に人民文化学院を占拠したと伝えていた。

AFP, September 11, 2023、ANHA, September 11, 2023、al-Durar al-Shamiya, September 11, 2023、‘Inab Baladi, September 11, 2023、Reuters, September 11, 2023、SANA, September 11, 2023、SOHR, September 11, 2023などをもとに作成。

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シリア民主軍はダーイシュ・シャーム州の財務責任者を逮捕したと発表(2023年9月11日)

人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の広報センターは声明を出し、ダイル・ザウル県ブサイラ市で3日に特殊部隊がダーイシュ(イスラーム国)のシャーム州の財務責任者と軍事司令部機構なる組織の長を兼務していたアレッポ県サフィーラ市出身のヤフヤー・アフマド・ハッジー容疑者(アブー・バラー・ハサン)が潜伏する住居を強襲し、同容疑者を拘束したと発表した。

ハッジー容疑者は、ダーイシュがダイル・ザウル県とラッカ県を支配していた時のダーイシュの財務機構のマアムーン・シャーミー容疑者の補佐役だった人物で、近年はテロ細胞への資金供与、資金集め、テロ攻撃の計画などを担っていたという。

ANHA(9月11日付)が伝えた。

AFP, September 11, 2023、ANHA, September 11, 2023、al-Durar al-Shamiya, September 11, 2023、‘Inab Baladi, September 11, 2023、Reuters, September 11, 2023、SANA, September 11, 2023、SOHR, September 11, 2023などをもとに作成。

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ハサカ県タッル・タムル町一帯でトルコ軍、シリア国民軍とシリア民主軍が交戦(2023年9月11日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍に所属するタッル・タムル軍事評議会がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるタッル・タムル町北に拡がるトルコ占領下の「平和の泉」地域内のシリア国民軍の拠点を砲撃し、戦闘となった。

ANHA(9月11日付)によると、この戦闘で、トルコ軍はシャイフ・アリー村、タッル・ジュムア村を砲撃した。

AFP, September 11, 2023、ANHA, September 11, 2023、al-Durar al-Shamiya, September 11, 2023、‘Inab Baladi, September 11, 2023、Reuters, September 11, 2023、SANA, September 11, 2023、SOHR, September 11, 2023などをもとに作成。

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地元の武装集団が保有すると見られるドローンがダイル・ザウル県アブー・ハマーム市を爆撃し、男性1人と子供1人が負傷(2023年9月11日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、地元の武装集団が保有すると見られる所属不明の無人航空機(ドローン)1機がダイル・ザウル民政評議会(北・東シリア自治局)の支配下にあるアブー・ハマーム市を爆撃し、男性1人と子供1人が負傷した。

人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍はドローンを捜査していた武装集団を追跡中だという。

なお、シリア民主軍は、ムハイミーダ村、ブーバドラーン村、シャアファ村、ブクアーン村、ブーハーティル村、バーグーズ村で、ダイル・ザウル軍事評議会とアラブ系部族の蜂起に関与している住民に対する捜索活動を継続した。

AFP, September 11, 2023、ANHA, September 11, 2023、al-Durar al-Shamiya, September 11, 2023、‘Inab Baladi, September 11, 2023、Reuters, September 11, 2023、SANA, September 11, 2023、SOHR, September 11, 2023などをもとに作成。

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スワイダー市サイル広場(カラーマ広場)で困窮する生活への政府の不十分な対応に抗議するデモが続く(2023年9月11日)

スワイダー県では、シリア人権監視団によると、スワイダー市サイル広場(カラーマ広場)で困窮する生活への政府の不十分な対応に抗議するデモが続けられ、参加者らは体制打倒、アサド大統領の退任、生活状況の改善、国連安保理決議第2254号の履行、逮捕者釈放などを訴えた。

一方、マラフ町に至る街道で、地元の武装集団が同地の部族の男性1人を銃で撃ち殺害、この男性の父親を負傷させた。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シャイフ・サアド村とアドワーン村を結ぶ街道に設置されているシリア軍の検問所で、地元武装集団のメンバーが検問所に駐留する部隊によって銃で撃たれて死亡した。

AFP, September 11, 2023、ANHA, September 11, 2023、al-Durar al-Shamiya, September 11, 2023、‘Inab Baladi, September 11, 2023、Reuters, September 11, 2023、SANA, September 11, 2023、SOHR, September 11, 2023などをもとに作成。

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ロシア当事者和解調整センターは米主導の有志連合による「非紛争議定書」違反を14件、55キロ地帯への侵犯を10件確認したと発表(2023年9月11日)

ロシア当事者和解調整センターのワディム・クリット副センター長は、シリア領空での偶発的衝突を回避するために米国とロシアが2019年12月9日に交わした「非紛争議定書」への米主導の有志連合所属の無人航空機(ドローン)による違反を過去24時間に14件確認したと発表した。

クリット副センター長はまた、米国が違法に占領するヒムス県タンフ国境通行所(55キロ地帯)で、F-35戦闘機3機、F-16戦闘機1機、MQ-1C無人航空機2機による領空侵犯を10件確認したと発表した。

RIAノーヴォスチ通信(9月11日付)が伝えた。

RIA Novosti, September 11, 2023をもとに作成。

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外務在外居住者省は国連事務総長と安保理議長に書簡を送り、米国の盗奪と破壊による石油部門の被害が2021年以降だけで1152億米ドルに上ると報告、米国に賠償を求める(2023年9月10日)

ハサカ県では、SANA(9月10日付)によると、県内で盗奪した石油を積んだタンクローリー40輌からなる米軍の車列と55輌からなる車列が、イラクとの国境に違法に設置されているマフムーディーヤ国境通行所を経由してイラク領内に移動した。

これを受けて、外務在外居住者省は国連事務総長と安保理議長に書簡を送り、米国と「その手先であるテロ組織や民兵」がシリアの主権を侵害し、資源や戦略物資の盗奪を続けていると報告、盗奪に関与している米国の責任者の追及、米政府による賠償、違法な部隊駐留の停止、占領した領土、油田、ガス田の変換を要請した。

声明によると、米国による石油や天然資源の盗奪、米国や「その手先のテロリスト」の破壊によって石油部門が被った被害が、2021年から2023年6月末までの期間だけで総額1152億米ドルに達している。

また、シリアの石油部門の損失に関する最新の統計と見積によると、直接の被害額は275億米ドルで、盗奪、焼却された石油・ガスが32億米ドル(石油3億4100バレル、天然ガス5990立法メートル、家庭用ガス41万3000トン)、盗奪、破壊された関連施設が32億米ドル、米主導の有志連合の爆撃によって破壊された関連施設が20億米ドルに達するという。

一方、石油、ガスなどの不足による生産力低下などによって間接的に生じた被害は、877億米ドルに及ぶという。

AFP, September 10, 2023、ANHA, September 10, 2023、al-Durar al-Shamiya, September 10, 2023、‘Inab Baladi, September 10, 2023、Reuters, September 10, 2023、SANA, September 10, 2023、SOHR, September 10, 2023などをもとに作成。

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【トルコ・シリア大地震】マフルーフ地方行政大臣がアレッポ県を訪れ、被災者のために建設が進められている集合住宅や被災地を視察(2023年9月10日)

フサイン・マフルーフ地方行政大臣は、アレッポ県を訪れ、2月6日に発生したトルコ・シリア大地震の被災者のために建設が進められている集合住宅や被災地を視察した。

SANA(9月10日)が伝えた。

AFP, September 10, 2023、ANHA, September 10, 2023、al-Durar al-Shamiya, September 10, 2023、‘Inab Baladi, September 10, 2023、Reuters, September 10, 2023、SANA, September 10, 2023、SOHR, September 10, 2023などをもとに作成。

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