米中央軍(CENTCOM)はイエメン領内のフーシー派支配地域で出撃・発射の準備がなされていた無人海上艦艇(USV)2隻と移動式対艦巡航ミサイル3基を自衛攻撃したと発表(2024年2月11日)

米中央軍(CENTCOM)は午後4時1分にX(旧ツイッター)のアカウント(https://twitter.com/CENTCOM/)を通じて声明を出し、CENTCOMが現地時間10日午後43時から5時にかけて、 イエメン領内のフーシー派支配地域で出撃・発射の準備がなされていた無人海上艦艇(USV)2隻と移動式対艦巡航ミサイル3基に対して自衛攻撃を行ったと発表した。

AFP, February 11, 2024、ANHA, February 11, 2024、‘Inab Baladi, February 11, 2024、Reuters, February 11, 2024、SANA, February 11, 2024、SOHR, February 11, 2024などをもとに作成。

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ヒズブッラーが指導するレバノン・イスラーム抵抗はイスラエル北部を5回攻撃(2024年2月11日)

レバノン・イスラーム抵抗はテレグラムの公式アカウント(https://t.me/mmirleb)で、2月11日の戦果について以下の通り発表した。

東部地区

午前9時00分、占領下シャブアー農場・カフルシューバーにあるルワイサート・イルム陣地のスパイ設備を攻撃し、直接の損害を与える。

午後3時00分、タイハート丘に集結するイスラエル軍部隊をロケット弾で攻撃し、直接の損害を与える。

午後3時5分、アッバード陣地にあるスパイ設備を攻撃し、直接の損害を与える。

午後3時20分、ルワイサート・イルム陣地を再びロケット弾で攻撃し、直接の損害を与える。

午後4時55分、ナザル山に集結するイスラエル軍部隊をロケット弾で攻撃し、直接の損害を与える。

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イスラエル軍はテレグラムの公式アカウント(https://t.me/idfofficial)を通じて以下の通り発表した。

午後4時50分、イスラエル軍ジェット戦闘機複数機が先ほど、マルワヒーン村、ラーミヤー村、ヤールーン村地域にあるヒズブッラーのテロ・インフラ、砲台、陣地などを攻撃。イスラエル軍がカフルカラー村で疑わしい活動を確認し、攻撃。

AFP, February 11, 2024、ANHA, February 11, 2024、‘Inab Baladi, February 11, 2024、Qanat al-Manar, February 11, 2024、Reuters, February 11, 2024、SANA, February 11, 2024、SOHR, February 11, 2024などをもとに作成。

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ダーイシュのスリーパーセルがダイル・ザウル県ズィーバーン町でシリア民主軍を襲撃、1人を殺害、1人を負傷(2024年2月11日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)のスリーパーセルが北・東シリア地域民主自治局(ダイル・ザウル地区)の支配下にあるズィーバーン町で人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍を襲撃、1人を殺害、1人を負傷させた。

これを受け、シリア民主軍はズィーバーン町とハワーイジュ村で強制捜査を敢行、モバイル店の店主ら3人を拘束、また商店の店主らに店を閉めるよう命じた。

AFP, February 11, 2024、ANHA, February 11, 2024、‘Inab Baladi, February 11, 2024、Reuters, February 11, 2024、SANA, February 11, 2024、SOHR, February 11, 2024などをもとに作成。

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地元武装集団がダイル・ザウル県シュハイル村でシリア民主軍が本部として転用している学校を襲撃(2024年2月11日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、地元武装集団が北・東シリア地域民主自治局(ダイル・ザウル地区)の支配下にあるシュハイル村の学校を襲撃した。

この学校は、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が本部として転用している施設。

AFP, February 11, 2024、ANHA, February 11, 2024、‘Inab Baladi, February 11, 2024、Reuters, February 11, 2024、SANA, February 11, 2024、SOHR, February 11, 2024などをもとに作成。

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ロシア軍戦闘機がヒムス県タドムル市一帯の砂漠地帯、ダイル・ザウル県の砂漠地帯で、ダーイシュに対する爆撃を実施(2024年2月11日)

シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機がヒムス県タドムル市一帯の砂漠地帯、ダイル・ザウル県の砂漠地帯で、ダーイシュ(イスラーム国)に対する爆撃を実施した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)が、ビシュリー山(ダイル・ザウル県)に近い県東部の砂漠地帯で、キノコの収穫をしている住民と彼らを護衛する国防隊を襲撃、交戦した。

AFP, February 11, 2024、ANHA, February 11, 2024、‘Inab Baladi, February 11, 2024、Reuters, February 11, 2024、SANA, February 11, 2024、SOHR, February 11, 2024、February 12, 2024などをもとに作成。

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「決戦」作戦司令室、シャーム解放機構はイドリブ県、ラタキア県でシリア軍兵士2人を殺害(2024年2月11日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室がカフルバッティーフ村近郊でシリア軍兵士1人を狙撃し、殺害した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

一方、シリア軍はシャーム解放機構の支配下にあるザーウィヤ山地方のファッティーラ村、スフーフン村、フライフィル村、バーラ村、マアーッラト・ナアサーン村を砲撃、マアーッラト・ナアサーン村で若い男性1人が負傷した。

これに対して、「決戦」作戦司令室もシリア政府の支配下にあるカフルナブル市、ミラージャ村を砲撃した。

シリア軍も、ナイラブ村にあるトルコ軍基地一帯、サルミーン市とアリーハー市の住宅街を砲撃した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がシャーム解放機構の支配下にあるカフル・アンマ村、カフル・タアール村を砲撃した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍と「決戦」作戦司令室がクバイナ丘一帯で砲撃戦を行った。

また、シャーム解放機構がクルド山地方のクバイナ丘一帯でシリア軍兵士1人を狙撃し、殺害した。

AFP, February 11, 2024、ANHA, February 11, 2024、‘Inab Baladi, February 11, 2024、Reuters, February 11, 2024、SANA, February 11, 2024、SOHR, February 11, 2024などをもとに作成。

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スワイダー市サイル広場(カラーマ広場)で困窮する生活への政府の不十分な対応に抗議するデモが続(2024年2月11日)

スワイダー県では、スワイダー24(2月11日付)、シリア人権監視団によると、スワイダー市サイル広場(カラーマ広場)で困窮する生活への政府の不十分な対応に抗議するデモが続けられ、参加者らは体制打倒、アサド大統領の退任、生活状況の改善、国連安保理決議第2254号の履行、逮捕者釈放などを訴えた。

AFP, February 11, 2024、ANHA, February 11, 2024、‘Inab Baladi, February 11, 2024、Reuters, February 11, 2024、SANA, February 11, 2024、SOHR, February 11, 2024、Suwayda 24, February 11, 2024などをもとに作成。

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トルコ軍がカーミシュリー市をドローンで攻撃し、YPJの女性司令官2人を暗殺(2024年2月11日)

ハサカ県では、ANHA(2月11日付)によると、シリア政府と北・東シリア地域民主自治局の共同統治下にあるカーミシュリー市の南部環状地帯で、車1台が標的となり、2人が負傷した。

シリア人権監視団によると、車に仕掛けられていた爆弾が爆発し、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の関係者2人が負傷した。

ANHA(2月11日付)によると、トルコ軍はまた、シリア政府と北・東シリア地域民主自治局の共同支配下にあるタッル・タムル町近郊のウンム・カイフ村にある穀物サイロを砲撃した。

シリア人権監視団によると、トルコ軍はさらにカーミシュリー市アルバウィーヤ地区の教会近くにある「負傷者の館」を無人航空機(ドローン)1機で爆撃した。

これに関して、女性防衛隊(YPJ)は11日に声明を出し、司令官2人がトルコ軍の攻撃で死亡したと発表した。

一方、アナトリア通信(2月16日付)は、複数の匿名治安筋の話として、トルコの諜報機関が、シリア北部での作戦でクルディスタン労働者党(PKK)の女性司令官ファーティマ・サーカーナー氏を無力化したと伝えた。

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アレッポ県では、ANHA(2月11日付)によると、トルコ軍がシリア政府と北・東シリア地域民主自治局の共同支配下にあるタッル・リフアト市近郊のハルバル村を自爆型無人航空機(ドローン)1機で攻撃した。

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シリア民主軍の広報センターは声明を出し、ダイル・ザウル県での「シリア政府の傭兵」との戦闘で兵士5人が、またアレッポ県マンビジュ市近郊での戦闘で1人が死亡したと発表、その氏名などを公開した。

ANHA(2月11日付)が伝えた。

AFP, February 11, 2024、 Anadolu Ajansı, February 16, 2024 、ANHA, February 11, 2024、February 12, 2024、‘Inab Baladi, February 11, 2024、Reuters, February 11, 2024、SANA, February 11, 2024、SOHR, February 11, 2024などをもとに作成。

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アサド大統領はイランのアブドゥッラフヤーン外務大臣との会談で「ガザ地区へのイスラエルの攻撃に対する米国の支援と中東各地での攻撃は、紛争の範囲を拡大させようとするもの」と述べる(2024年2月11日)

イランのホセイン・エミール・アブドゥッラフヤーン外務大臣は、ファイサル・ミクダード外務在外居住者大臣との会談、記者会見後、アサド大統領と会談し、両国関係や地域情勢などについて意見を交わした。

会談のなかで、アサド大統領は以下の通り述べた。

ガザ地区に対して続けられているイスラエルの攻撃に対する米国の振る舞いは、シオニスト政体(イスラエル)に兇器を増援し続け、中東のさまざまな地域で攻撃を行うことで、紛争の範囲を拡大させようとするものだ。

シオニスト政体と西側は今日ジレンマに陥っている。西側は今、この政体を救済することを求められている一方、パレスチナ、シリア、レバノンでイスラエルが攻撃を強めていることは、このジレンマから抜け出そうとする試みに他ならない。

我々は全エネルギーを注いでパレスチナ人民の側につかねばならない。なぜなら、イスラエルのガザ攻撃に対してこの人民が実現したものは、パレスチナ問題が生じて以降実現され得なかったものだからだ。

シオニスト政体は、ガザに対する攻撃においてパレスチナ人民に対してこれほどの犯罪を行い、それ以前にも数十年にわたって流血と大量虐殺を行ってきたにもかかわらず、それに満足してない。だから、安保理など関連する国際機関が虐殺を止めようとするなか、ラファ市での犯罪を貫徹しようと準備している。

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SANA(2月11日付)が伝えた。

AFP, February 11, 2024、ANHA, February 11, 2024、‘Inab Baladi, February 11, 2024、Reuters, February 11, 2024、SANA, February 11, 2024、SOHR, February 11, 2024などをもとに作成。

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ミクダード外務在外居住者大臣はイランのアブドゥッラフヤーン外務大臣との会談で「シリアは自らが決めた時間、場所、方法でイスラエルと新たな戦争を行う完全なる用意ができている」と述べる(2024年2月11日)

イランのホセイン・エミール・アブドゥッラフヤーン外務大臣は、シリアを訪問し、ファイサル・ミクダード外務在外居住者大臣と会談した。

https://youtu.be/y4SeEbjDOZ8

会談後の記者会見で、ミクダード外務在外居住者大臣は以下の通り述べた。

この政体(イスラエル)とその計略に対するシリアの抵抗運動は、パレスチナの地にこの政体が樹立され、アラブ諸国の領土を占領して以来行われている。
シリアは自らが決めた時間、場所、方法で新たな戦争を行う完全なる用意ができている。
シリア領ゴラン高原に対するイスラエルの占領の終わりがシリア国民にとっての優先事項であり、神聖なる任務だ。

一方、アブドゥッラフヤーン外務大臣は、米軍によるシリア領内の違法駐留や攻撃を非難、ガザ地区のパレスチナ人に対する米国とイスラエルによる集団虐殺の停止と人道支援を求めるとともに、パレスチナ人強制移住への試みに拒否の姿勢を示した。


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SANA(2月11日付)が伝えた。

なお、アブドゥッラフヤーン外務大臣はシリア訪問に先立って、レバノンを訪れ、アブドゥッラー・ブーハビーブ外務大臣と会談、イスラエルのガザ地区に対する攻撃への対応などについて協議、イスラエルの攻撃停止が地域安定のカギになると述べていた。

AFP, February 11, 2024、ANHA, February 11, 2024、‘Inab Baladi, February 11, 2024、Reuters, February 11, 2024、SANA, February 11, 2024、SOHR, February 11, 2024などをもとに作成。

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