米中央軍(CENTCOM)はアデン湾で国船籍・所有・運航の化学・石油製品タンカーに向けてフーシー派が弾道ミサイルを発射する一方、紅海南部上空でフーシー派のドローン2機を撃墜したと発表(2024年2月26日)

米中央軍(CENTCOM)は午前5時00分にX(旧ツイッター)のアカウント(https://twitter.com/CENTCOM/)を通じて声明を出し、現地時間24日午後11時45分、フーシー派がアデン湾で米国船籍・所有・運航の化学・石油製品タンカーM/Vトーム・トールに向けて対艦弾道ミサイル1発を発射したが、ミサイルは海上に着弾、被害や負傷者は出なかった、と発表した。

また、現地時間の午後9時頃、CENTCOMが紅海南部上空でフーシー派の片道攻撃型無人航空機(ドローン)2機を自衛のために撃墜したと付言した。

AFP, February 26, 2024、ANHA, February 26, 2024、‘Inab Baladi, February 26, 2024、Reuters, February 26, 2024、SANA, February 26, 2024、SOHR, February 26, 2024などをもとに作成。

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ヒズブッラーが主導するレバノン・イスラーム抵抗がイスラエル軍のヘルメス450大型無人航空機を撃墜、イスラエルは報復としてバアルベック市などを爆撃(2024年2月26日)

レバノン・イスラーム抵抗はテレグラムの公式アカウント(https://t.me/mmirleb)で、2月26日の戦果について以下の通り発表した。

東部地区

午前3時10分、バグダーディ陣地おおびその周辺のイスラエル軍部隊をミサイルで攻撃し、直接の損害を与える。

午前9時20分、イスラエル軍のヘルメス450大型無人航空機(ドローン)1機を防空部隊が地対空ミサイルで撃墜。


午後4時00分、バアルベック市一帯、レバノン南部の村々や民家に対するイスラエル軍の攻撃への報復として、ナフフ町にあるゴラン師団司令部をカチューシャ砲60発で攻撃。

午後4時15分、占領下シャブアー農場のレーダー・サイトをミサイルで攻撃し、直接の損害を与える。

午後4時20分、シャブアー農場のルワイサート・イルム陣地をミサイルで攻撃し、直接の損害を与える。

午後8時10分、マルジュ陣地一帯に集結するイスラエル軍部隊をミサイルで攻撃し、直接の損害を与える。

午後10時45分、アッバード陣地のスパイ設備を攻撃。

西部地区

午後12時00分、ハドブ・ヤーリーン陣地一帯に集結するイスラエル軍部隊をミサイルで攻撃し、直接の損害を与える。

午後12時10分、ブライダー村などレバノン南部の村々や民家に対するイスラエル軍の攻撃への報復として、シュトゥラ入植地をミサイルで攻撃。

午後1時15分、ビーラーニート兵舎をミサイルで攻撃し、直接の損害を与える。

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レバノン・イスラーム抵抗はまた、戦闘員3人が戦死したと発表した。




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ナハールネット(2月26日付)、AFP(2月26日付)によると、ヘルメス450が撃墜されたことを受けて、イスラエル軍はバアルベック市、イクリーム・トゥッファーフ高原のジャルマク山(メロン山)近く(いずれもベカーア県)を爆撃、バアルベック市で少なくとも2人が死亡した。

死亡した2人は、ヒズブッラーのメンバー。

イスラエル軍はまた、スール市(南部県)で車1台を狙って爆撃を実施、少なくとも1人が死亡した。

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イスラエル軍はテレグラムの公式アカウント(https://t.me/idfofficial)を通じて以下の通り発表した。

午前11時32分、「ダビデの投石機」防空システムが今朝(月曜日)、レバノン領内で任務遂行中のイスラエル空軍の無人航空機(UAV)に対して発射された地対空ミサイル1発を撃破した。その後、別のミサイルがUAVに向けて発射されるのが確認され、UAVはレバノン領内に墜落した。

午後2時20分、イスラエル軍ジェット戦闘機複数機が、ヒズブッラーの多連装ミサイルが設置されているベカー渓谷の複数ヵ所を爆撃した。爆撃はイスラエル軍のヘルメス450が撃墜されたことへの報復。

午後7時36分、イスラエル軍航空機1機がレバノン南部を爆撃し、ヒズブッラーのテロリスト、ハサン・フサイン・サラーミーを殺害した。サラーミーはヒズブッラーのナースィル部隊の司令官でキリヤット・シュモナ市、第769大隊司令部などへの対戦車ミサイルによる攻撃など、椅子れあるの市民や兵士に対するテロ活動を指揮してきた人物。

午後8時59分、イスラエル軍ジェット戦闘機複数機が先ほど、1時間ほどまえにゴラン高原に向けて数十発の砲撃を行ったカウカバー村地域の砲弾発射地1ヵ所を爆撃。ジェット戦闘機複数機はまた、数時間にわたり、アイター・シャアブ村地域のヒズブッラーの軍事複合施設複数ヵ所を爆撃。早朝にはイスラエル軍瀬h者がカフルカラー村にあるヒズブッラーの軍事複合施設1ヵ所を砲撃。

AFP, February 26, 2024、ANHA, February 26, 2024、‘Inab Baladi, February 26, 2024、Qanat al-Manar, February 26, 2024、Reuters, February 26, 2024、SANA, February 26, 2024、SOHR, February 26, 2024などをもとに作成。

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アレッポ県では、シリア軍の攻撃でシャーム解放機構メンバー5人と住民2人が死傷、「決戦」作戦司令室とシャーム解放機構もイドリブ県でシリア軍兵士2人を殺害(2024年2月26日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がシャーム解放機構の支配下にあるカフル・タアール村一帯を砲撃し、同機構のメンバー1人が死亡、4人が負傷した。

また、カフル・ヌーラーン村、カスル村、タカード村、カフル・アンマ村、アススース村などを砲撃、県西部農村地帯でシャーム解放機構のメンバー1人が負傷した。

シリア軍はさらに、ダーラ・イッザ市をミサイルで攻撃し、住民1人が殺害、女性1人を負傷した。

ホワイト・ヘルメットによると、ミサイルは市内東部の民家を狙ったもので、民家の前に駐車していた車が損害を受け、若い男性1人が死亡、両親が負傷した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室がシリア政府の支配下にあるミラージャ村一帯でシリア軍兵士1人を狙撃し、殺害した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

また、シャーム解放機構もカフルバッティーフ村前線でシリア軍兵士1人を狙撃し、殺害した。

AFP, February 26, 2024、ANHA, February 26, 2024、‘Inab Baladi, February 26, 2024、Reuters, February 26, 2024、SANA, February 26, 2024、SOHR, February 26, 2024などをもとに作成。

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ダーイシュのスリーパーセルがダイル・ザウル県ジャズラト・ブーシャムス村でカーティルジー・インターナショナル・グループ社の石油トレーラーを襲撃(2024年2月26日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)のスリーパーセルがシリア政府の支配下にあるジャズラト・ブーシャムス村でカーティルジー・インターナショナル・グループ社の石油トレーラー1輌を襲撃した。

襲撃を受けたトレーラーは炎上したが、人的被害はなかった。

AFP, February 26, 2024、ANHA, February 26, 2024、‘Inab Baladi, February 26, 2024、Reuters, February 26, 2024、SANA, February 26, 2024、SOHR, February 26, 2024などをもとに作成。

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ダーイシュのスリーパーセルがダイル・ザウル県タワーミヤ村のガソリン・スタンドで働く13歳の少年を殺害(2024年2月26日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)のスリーパーセルが、ダイル・ザウル民政評議会(北・東シリア自治民主自治局)の支配下にあるブサイラ市近郊のタワーミヤ村のガソリン・スタンドで働く13歳の少年を殺害した。

AFP, February 26, 2024、ANHA, February 26, 2024、‘Inab Baladi, February 26, 2024、Reuters, February 26, 2024、SANA, February 26, 2024、SOHR, February 26, 2024などをもとに作成。

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シリア人権ネットワーク:スワイダー市での反体制デモを支持する書き込みをフェイスブックで行ったとして『サウラ』紙記者が逮捕される(2024年2月26日)

スワイダー県では、スワイダー24(2月26日付)、シリア人権監視団によると、スワイダー市サイル広場(カラーマ広場)で困窮する生活への政府の不十分な対応に抗議するデモが続けられ、参加者らは体制打倒、アサド大統領の退任、生活状況の改善、国連安保理決議第2254号の履行、逮捕者釈放などを訴えた。

一方、反体制組織のシリア人権ネットワークは、スワイダー市でのデモを支持する書き込みをフェイスブックのアカウントで行ったとして、タルトゥース県タルトゥース市出身の『サウラ』紙記者のマフムード・アブドゥッラティーフ・イブラーヒーム氏がタルトゥース市の法廷に召喚され、その後逮捕されたと発表した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ナワー市とダリー村を結ぶ街道で、軍事情報局の車輛2台が、正体不明の武装集団によって道路に仕掛けられていた爆弾の爆発に巻き込まれ、士官(中尉)1人が死亡した。

AFP, February 26, 2024、ANHA, February 26, 2024、‘Inab Baladi, February 26, 2024、Reuters, February 26, 2024、SANA, February 26, 2024、SOHR, February 26, 2024、Suwayda 24, February 26, 2024、February 27, 2024などをもとに作成。

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トルコ軍とシリア国民軍がアレッポ県タッル・リフアト市近郊のウンム・アブド村を砲撃(2024年2月26日)

アレッポ県では、ANHA(2月26日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア地域民主自治局の共同支配下にあるタッル・リフアト市近郊のウンム・アブド村を砲撃した。

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ハサカ県では、ANHA(2月26日付)によると、シリア政府と北・東シリア地域民主自治局の共同支配下にあるカーミシュリー市にあるシリア民主評議会の本部内で手りゅう弾が爆発した。

これに関して、ダーイシュ(イスラーム国)は27日、手りゅう弾で攻撃したとする声明を出した。

AFP, February 26, 2024、ANHA, February 26, 2024、‘Inab Baladi, February 26, 2024、Reuters, February 26, 2024、SANA, February 26, 2024、SOHR, February 26, 2024、February 27, 2024などをもとに作成。

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ミクダード外務在外居住者大臣は国連第55回人権理事会でのビデオ演説で西側諸国の人権を利用した内政干渉を非難(2024年2月26日)

ファイサル・ミクダード外務在外居住者大臣はスイスのジュネーブで開幕した国連の第55回人権理事会でビデオ演説を行い、西側諸国が自らの政治的アジェンダを実行しするため、人権を利用して、政治的な決議や仕組みを押し付けることで諸外国に内政干渉することを拒否するとともに、人種主義的なシオニスト政体(イスラエル)の本質を明確に示すジェノサイドに晒されているパレスチナ人民を完全に支援すると表明した。

ミクダード外務在外居住者大臣はまた、シリアがイスラエルの占領下にあるゴラン高原を回復する権利を有しており、イスラエルによる占領強化を拒否すると強調した。

SANA(2月26日付)が伝えた。

AFP, February 26, 2024、ANHA, February 26, 2024、‘Inab Baladi, February 26, 2024、Reuters, February 26, 2024、SANA, February 26, 2024、SOHR, February 26, 2024などをもとに作成。

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