北・東シリア地域民主自治局が支配地域内で活動する50以上の人権団体(NGO)に対する活動認可を取り消し、即時に活動を停止するよう通達(2024年2月13日)

イナブ・バラディー(2月15日付)は、北・東シリア地域民主自治局が支配地域内で活動する地元の複数の人権団体(NGO)に対する活動認可を取り消し、即時に活動を停止するよう通達したと伝えた。

認可取り消し処分を受けたNGOは、ハサカ県、ラッカ県、ダイル・ザウル県で活動する58の組織に及ぶ見込み。

自治局の担当者が匿名を条件に明らかにしたところによると、取り消しの理由は「持続的な活動計画」がなく、ドナーからの資金援助や支援が滞っているのが理由だという。

AFP, February 15, 2024、ANHA, February 15, 2024、‘Inab Baladi, February 15, 2024、Reuters, February 15, 2024、SANA, February 15, 2024、SOHR, February 15, 2024などをもとに作成。

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ダーイシュがハマー県ドゥワイズィーン村一帯に展開するシリア軍部隊を襲撃し、兵士9人を殺害、3人を負傷させる(2024年2月13日)

ハマー県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)がドゥワイズィーン村一帯に展開するシリア軍部隊を襲撃し、兵士9人を殺害、3人を負傷させた。

AFP, February 13, 2024、ANHA, February 13, 2024、‘Inab Baladi, February 13, 2024、Reuters, February 13, 2024、SANA, February 13, 2024、SOHR, February 13, 2024などをもとに作成。

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「イランの民兵」がダイル・ザウル県ウマル油田の米軍基地を攻撃、米軍も爆撃などで応戦(2024年2月13日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、「イランの民兵」が北・東シリア地域民主自治局(ダイル・ザウル地区)の支配下にあるウマル油田近くに違法に設置されている「グリーン・ヴィレッジ」基地を多数のロケット弾で攻撃、ロケット弾の一部が基地に着弾した。

これと前後して、米主導の有志連合がシリア政府の支配下にあるマヤーディーン市近郊の砂漠地帯にあるアイン・アリー廟一帯を爆撃、複数回の爆発音が確認された。

また、ウマル油田の米軍基地もマヤーディーン市やアイン・アリー廟一帯をミサイルで攻撃、それによる爆発音が少なくとも3回確認された。

イマーム・アリー廟は、シリア軍と「イランの民兵」がダーイシュ(イスラーム国)との戦闘の末に2017年に制圧したマヤーディーン市近郊の泉(アイン・アリー)に建設したモスク廟。

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RIAノーヴォスチ通信(2月13日付)が地元情報筋の話として伝えたところによると、ウマル基地の米軍基地が1時間以内に3回の攻撃を受けた。

1回目の攻撃はロケット弾2発、2回目の攻撃は3発で、米軍の防空システムは迎撃に失敗、さらに3回目の攻撃では10発以上のロケット弾が発射し、着弾、火災が発生したという。

AFP, February 13, 2024、ANHA, February 13, 2024、‘Inab Baladi, February 13, 2024、Reuters, February 13, 2024、RIA Novosti, February 13, 2024、SANA, February 13, 2024、SOHR, February 13, 2024などをもとに作成。

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米中央軍(CENTCOM)は、マーシャル諸島船籍のMVスター・アイリスがフーシー派のミサイル攻撃で若干の損傷を被ったと発表(2024年2月13日)

米中央軍(CENTCOM)は午後4時54分にX(旧ツイッター)のアカウント(https://twitter.com/CENTCOM/)を通じて声明を出し、フーシー派が現地時間12日午前3時30分から45分にかけて、イエメン領内の支配地からバブ・エル・マンデブ海峡を航行中のギリシャ所有、マーシャル諸島船籍のMVスター・アイリスにミサイル2発を発射したと発表した。

MVスター・アイリスは紅海をブラジルに向けて南下中に狙われ、若干の物的損害を被ったが、死傷者はなかった。


AFP, February 13, 2024、ANHA, February 13, 2024、‘Inab Baladi, February 13, 2024、Reuters, February 13, 2024、SANA, February 13, 2024、SOHR, February 13, 2024などをもとに作成。

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ヒズブッラーが主導するレバノン・イスラーム抵抗はイスラエル北部を8回攻撃する一方、戦闘員1人が戦死したと発表(2024年2月13日)

レバノン・イスラーム抵抗はテレグラムの公式アカウント(https://t.me/mmirleb)で、2月13日の戦果について以下の通り発表した。

東部地区

午前7時45分、フニン城に集結するイスラエル軍をミサイルで攻撃し、直接の損害を与える。

午前11時15分、イスラエル軍によるタッルーサ村の民家などへの攻撃への報復として、キリヤット・シュモナ市にある警察の施設を攻撃し、直接の損害を与える。

午後2時00分、スカイラーク1 eVTOL無人航空機(ドローン)1機を捕捉。

午後3時00分、マルジュ陣地一帯に集結するイスラエル軍をミサイルで攻撃し、直接の損害を与える。

午後6時10分、占領下ゴラン高原のルワイサート・イルム陣地をミサイルで攻撃し、直接の損害を与える。

午後8時00分、ザブディーン陣地の司令部をミサイルで攻撃し、直接の損害を与える。

西部地区

午前9時30分、ハドブ・ヤーリーン陣地のスパイ設備を攻撃し、直接の損害を与える。

午後2時12分、マタット入植地に集結するイスラエル軍を攻撃し、兵士複数を殺傷。

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レバノン・イスラーム抵抗はまた、戦闘員1人が戦死したと発表した。

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イスラエル軍はテレグラムの公式アカウント(https://t.me/idfofficial)を通じて以下の通り発表した。

午後6時3分、イスラエル軍ジェット戦闘機が先ほど、フーラー村、ハイラト・ダーバー村、ヤールーン村、マイス・ジャバル村、ヤーリーン村、シャイヒーン村にあるヒズブッラーの監視ポスト、テロ・インフラなど多数、ラーミヤー村のテロ・インフラを攻撃。イスラエル軍砲兵部隊も終日、レバノン南部の複数ヵ所を砲撃。

午後11時59分、ドブ山地帯にレバノン領内から2回の砲撃があり、砲弾が空地に着弾したことを確認。イスラエル軍は報復として砲弾発射地などを攻撃。イスラエル軍ジェット戦闘機複数機が先ほど、ラーミヤー村の陣地1ヵ所、ラアス・ファルア村の陣地1ヵ所を攻撃。

AFP, February 13, 2024、ANHA, February 13, 2024、‘Inab Baladi, February 13, 2024、Qanat al-Manar, February 13, 2024、Reuters, February 13, 2024、SANA, February 13, 2024、SOHR, February 13, 2024などをもとに作成。

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レバノンのヒズブッラーのナスルッラー書記長:「抵抗運動は地域のすべての情勢の進展を注視しており…あらゆる可能性が開かれている」(2024年2月13日)

レバノンのヒズブッラーのハサン・ナスルッラー書記長は、負傷した戦闘員や捕虜となっている戦闘員のために定めた「負傷戦士の日」に合わせて、テレビ演説を行い、パレスチナのハマースによる「アクサーの大洪水作戦」とそれに伴うイスラエルのガザ地区への攻撃開始から130日を経た抵抗運動が、あらゆるレベルでこれまでにない技術と決意で敵に対峙しているとしたうえで、イスラエルがガザ攻撃によって目的を達成することに失敗していると述べた。

また、「抵抗運動は地域のすべての情勢の進展を注視しており…あらゆる可能性が開かれている…。我々は南部において戦う一方、ガザに視線を注いている」と述べ、イスラエルによるガザへの攻撃が続く限り、戦闘を継続する意志を改めて強調した。

マナール・チャンネル(2月13日付)が伝えた。

AFP, February 13, 2024、ANHA, February 13, 2024、‘Inab Baladi, February 13, 2024、Qanat al-Manar, February 13, 2024、Reuters, February 13, 2024、SANA, February 13, 2024、SOHR, February 13, 2024などをもとに作成。

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ダイル・ザウル県ハルムーシーヤ村、ジュナイナ村、ズィーバーン町、シャアファ村でシリア民主軍と国防隊が交戦、国防隊メンバー5人死亡(2024年2月13日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、12日深夜から13日未明にかけて、北・東シリア地域民主自治局(ダイル・ザウル地区)の支配下にあるユーフラテス川東岸の(小)ハルムーシーヤ村、ジュナイナ村、ズィーバーン町、シャアファ村で人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍と国防隊が交戦、ハルムーシーヤ村の民家近くにシリア政府支配地から発射された迫撃砲多数が着弾した。

シリア民主軍もユーフラテス川西岸のバクラス村を砲撃した。

この戦闘で、国防隊メンバー5人が死亡、複数が負傷した。

さらに、 シリア軍部隊が西岸のブーカマール市に近いドゥワイル村方面から、東岸のアブー・ハマーム市に潜入を試みたが、シリア民主軍の狙撃を受け、共和国護衛隊第103旅団の士官(中尉)1人を含むシリア軍将兵3人が負傷した。

AFP, February 13, 2024、ANHA, February 13, 2024、‘Inab Baladi, February 13, 2024、Reuters, February 13, 2024、SANA, February 13, 2024、SOHR, February 13, 2024、February 14, 2024などをもとに作成。

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トルコ軍とシリア国民軍がアレッポ県バイナ村一帯を砲撃、住民1人とシリア軍兵士1人が死亡(2024年2月13日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコ軍とシリア国民軍が12日深夜から13日未明にかけて、シリア政府と北・東シリア地域民主自治局の共同支配下にあるバイナ村一帯を砲撃、住民1人とシリア軍兵士1人が死亡した。

AFP, February 13, 2024、ANHA, February 13, 2024、‘Inab Baladi, February 13, 2024、Reuters, February 13, 2024、SANA, February 13, 2024、SOHR, February 13, 2024などをもとに作成。

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「決戦」作戦司令室がイドリブ県とアレッポ県でシリア軍兵士2人を殺害する一方、シリア軍の自爆型ドローン2機がアレッポ県カフル・アンマ村一帯でシャーム解放機構の車などを攻撃(2024年2月13日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室がシリア政府の支配下にあるルワイハ村一帯を砲撃し、シリア軍士官2人と兵士多数が負傷した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室がシリア政府の支配下にある第46中隊基地近くでシリア軍兵士1人を狙撃し、殺害した。

一方、シリア軍の自爆型無人航空機(ドローン)2機がシャーム解放機構の支配下にあるカフル・アンマ村一帯で同機構の車などを攻撃、これにより5人が負傷した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、サナマイン市で地元の武装集団どうしが口論の末に撃ち合いとなり、1人が死亡した。

また、ダルアー市ダルアー・バラド地区にあるモスクで、シリア政府との和解に応じ、湾岸諸国から帰国後にシリア軍第4師団傘下の身元民兵に従軍していた男性1人が正体不明の武装集団に銃で撃たれて死亡した。

AFP, February 13, 2024、ANHA, February 13, 2024、‘Inab Baladi, February 13, 2024、Reuters, February 13, 2024、SANA, February 13, 2024、SOHR, February 13, 2024などをもとに作成。

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スワイダー市サイル広場(カラーマ広場)で困窮する生活への政府の不十分な対応に抗議するデモが続く(2024年2月13日)

スワイダー県では、スワイダー24(2月13日付)、シリア人権監視団によると、スワイダー市サイル広場(カラーマ広場)で困窮する生活への政府の不十分な対応に抗議するデモが続けられ、参加者らは体制打倒、アサド大統領の退任、生活状況の改善、国連安保理決議第2254号の履行、逮捕者釈放などを訴えた。

AFP, February 13, 2024、ANHA, February 13, 2024、‘Inab Baladi, February 13, 2024、Reuters, February 13, 2024、SANA, February 13, 2024、SOHR, February 13, 2024、Suwayda 24, February 13, 2024などをもとに作成。

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占領下ゴラン高原ではイスラエルによるゴラン高原の一方的併合から42年が経ったのに合わせて住民らがゼネスト(2024年2月13日)

イスラエル占領下のゴラン高原では、1982年2月14日のイスラエルによるゴラン高原の一方的併合から42年が経ったのに合わせて、住民らがゼネストを行い、占領と併合に抗議した。




シリアの人民議会も、ゴラン高原がシリア領土の不可分の一部で、シオニスト政体(イスラエル)によるあらゆる犯罪行為にもかかわらず、住民の抵抗はシリアへの帰属とアイデンティティを立証しているとする声明を発砲した。

SANA(2月13日付)が伝えた。

AFP, February 13, 2024、ANHA, February 13, 2024、‘Inab Baladi, February 13, 2024、Reuters, February 13, 2024、SANA, February 13, 2024、SOHR, February 13, 2024などをもとに作成。

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ロシア当事者和解調整センターは12日にイスラエル軍がアレッポ国際空港に併設されているナイラブ航空基地を爆撃、3人が負傷したと発表(2024年2月13日)

ロシア当事者和解調整センターのワディム・クリット副センター長は、2月12日、イスラエル軍のF-16戦闘機2機がレバノン領空から巡航ミサイル2発をアレッポ県のアレッポ国際空港に併設されているナイラブ航空基地に発射、これにより基地に勤務するシリア軍関係者3人が負傷したと発表した。

RIAノーヴォスチ通信(12月13日付)が伝えた。

これに関して、シリア人権監視団は12日、アレッポ国際空港の周辺で爆発性戦争残存物(ERW)の激しい爆発があり、イスラエル軍の爆撃だと勘違いした空港職員が空港内の地下壕に避難したと発表していた。

RIA Novosti, February 13, 2024 、SOHR, February 12, 2024 をもとに作成。

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