『ニューヨーク・タイムズ』:イスラエルが今週に入って、イランの主要なガス・パイプライン2ヵ所に対して攻撃(2024年2月16日)

『ニューヨーク・タイムズ』(2月16日付)は、西側の複数の当局者の話として、イスラエルが今週に入って、イランの主要なガス・パイプライン2ヵ所に対して攻撃を加え、複数県での燃料などの供給が滞ったと伝えた。

AFP, February 16, 2024、ANHA, February 16, 2024、‘Inab Baladi, February 16, 2024、The New York Times, February 16, 2024、Reuters, February 16, 2024、SANA, February 16, 2024、SOHR, February 16, 2024などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

米中央軍(CENTCOM)はフーシー派がバルバドス船籍(英国所有)の貨物船に対艦弾道ミサイル1発を発射する一方、フーシー派支配地域にする2度の自衛攻撃を成功させたと発表(2024年2月16日)

米中央軍(CENTCOM)は午後1時1分にX(旧ツイッター)のアカウント(https://twitter.com/CENTCOM/)を通じて声明を出し、フーシー派がイエメン領内の支配地から現地時間15日午後4時30分頃、アデン湾を航行中のバルバドス船籍(英国所有)の貨物船MVリカヴィトスに向けて対艦弾道ミサイル1発を発射、若干の物的損害を被る一方、CENTCOMがフーシー派支配地域で移動対艦巡航ミサイル(ASCM)3基に対して2度の自衛攻撃を成功させたと発表した。

**

NBC(2月16日付)は、米政府関係者の話として、米国が紅海とアデン湾で貨物船に関する情報を収集していたイラン軍艦にサイバー攻撃を行ったと伝えた。

AFP, February 16, 2024、ANHA, February 16, 2024、‘Inab Baladi, February 16, 2024、NBC News, February 16, 2024、The New York Times, February 16, 2024、Reuters, February 16, 2024、SANA, February 16, 2024、SOHR, February 16, 2024などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

イスラエル軍がナバティーヤ県カンタラ村を爆撃し、アマル運動のメンバー3人が死亡(2024年2月16日)

レバノン・イスラーム抵抗はテレグラムの公式アカウント(https://t.me/mmirleb)で、2月16日の戦果について以下の通り発表した。

東部地区

午後3時50分、占領下シャブアー農場のルワイサート・イルム陣地をロケット弾で攻撃し、直接の損害を与える。

午後4時00分、シャブアー農場のザブディーン陣地をロケット弾で攻撃し、直接の損害を与える。

西部地区

午後3時15分、マルキヤ入植地をブルカーン重ロケット砲1発で砲撃し、直接の損害を与える。

午後4時10分、ラーミーム陣地に集結するイスラエル軍部隊を攻撃し、兵士を殺傷。

午後4時30分、ドビブ入植地一帯に展開するイスラエル軍部隊をロケット弾で攻撃し、直接の損害を与える。

**

マナール・チャンネル(2月16日付)は、ナバティーヤ県カンタラ村に対するイスラエル軍の爆撃でアマル運動のメンバー3人が死亡したと伝えた。

レバノン・イスラーム抵抗も、戦闘員3人が戦死したと発表した。



**

イスラエル軍はテレグラムの公式アカウント(https://t.me/idfofficial)を通じて以下の通り発表した。

午前0時5分、イスラエル軍ジェット戦闘機複数機が先ほど、カンタラ村、ヤーリーン村、タイバ村地域にあるヒズブッラーの軍事複合施設3ヵ所を攻撃した。イスラエル軍はまた、ラッブーナ村地域にあるヒズブッラーのテロ・インフラ1ヵ所を攻撃した。

午前10時39分、イスラエル軍ジェット戦闘機複数機が夜間、カンタラ村にあるヒズブッラーの軍事複合施設1ヵ所を攻撃、多数のテロリストを殺害した。イスラエル軍はまた、同地にあるヒズブッラーの軍事施設1ヵ所を攻撃した。

AFP, February 16, 2024、ANHA, February 16, 2024、‘Inab Baladi, February 16, 2024、Qanat al-Manar, February 16, 2024、Reuters, February 16, 2024、SANA, February 16, 2024、SOHR, February 16, 2024などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

レバノンのヒズブッラーのナスルッラー書記長:「抵抗運動はキリヤット・シュモナからエイラートにまで届く精密且つ恐るべきミサイル能力を保有している」(2024年2月16日)

レバノンのヒズブッラーのハサン・ナスルッラー書記長は、「殉教司令官の日」に合わせてテレビ演説を行い、イスラエルがレバノン領内の民間人を狙って攻撃を繰り返していることに関して、「抵抗運動を断念させようと圧力をかけているが、抵抗運動はいかなる犠牲が生じようと止むことはない」と述べ、「敵は殉教した無辜の子供たちの血への代償を払うことになる、その代償は、陣地、装備、スパイ設備ではなく、血だ、抵抗運動はキリヤット・シュモナからエイラートにまで届く精密且つ恐るべきミサイル能力を保有している」と強調した。

AFP, February 16, 2024、ANHA, February 16, 2024、‘Inab Baladi, February 16, 2024、Qanat al-Manar, February 16, 2024、Reuters, February 16, 2024、SANA, February 16, 2024、SOHR, February 16, 2024などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア軍がイドリブ県、ラタキア県でシャーム解放機構、「決戦」作戦司令室と交戦(2024年2月16日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がシャーム解放機構の支配下にあるザーウィヤ山地方のファッティーラ村一帯、バイニーン村の森林地帯を砲撃した。

**

ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍と「決戦」作戦司令室がクルド山地方のカッバーナ村一帯で交戦した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

AFP, February 16, 2024、ANHA, February 16, 2024、‘Inab Baladi, February 16, 2024、Reuters, February 16, 2024、SANA, February 16, 2024、SOHR, February 16, 2024などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

イドリブ県のカラーマ・キャンプ群で国内避難民ら数十人が抗議デモを行い、シャーム解放機構が拘束した戦闘員、活動家、住民に拷問を加えていると非難、彼らの釈放を訴える(2024年2月16日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シャーム解放機構の支配地内にあるカラーマ国内避難民(IDPs)キャンプ群でIDPsら数十人が抗議デモを行い、同機構が拘束した戦闘員、活動家、住民に拷問を加えていると非難、彼らの釈放を訴えた。

AFP, February 16, 2024、ANHA, February 16, 2024、‘Inab Baladi, February 16, 2024、Reuters, February 16, 2024、SANA, February 16, 2024、SOHR, February 16, 2024などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ダーイシュがヒムス県ジャッハール・ガス田近くのシリア軍陣地を襲撃、パレスチナ人民兵組織のクドス旅団の戦闘員2人を殺害する一方、ロシア軍戦闘機はダーイシュ陣地を爆撃(2024年2月16日)

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)がタドムル市西の山岳地帯にあるジャッハール・ガス田近くのシリア軍陣地を15日深夜から16日未明にかけて襲撃、パレスチナ人民兵組織のクドス旅団の戦闘員2人を殺害した。

**

シリア人権監視団によると、これに対して、ロシア軍戦闘機2機がラッカ県、ヒムス県、ダイル・ザウル県の砂漠地帯でダーイシュの陣地複数ヵ所を狙って爆撃を実施した。

AFP, February 16, 2024、ANHA, February 16, 2024、‘Inab Baladi, February 16, 2024、Reuters, February 16, 2024、SANA, February 16, 2024、SOHR, February 16, 2024などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

スワイダー市サイル広場(カラーマ広場)で困窮する生活への政府の不十分な対応に抗議するデモが続く(2024年2月16日)

スワイダー県では、スワイダー24(2月16日付)、シリア人権監視団によると、スワイダー市サイル広場(カラーマ広場)で困窮する生活への政府の不十分な対応に抗議するデモが続けられ、参加者らは体制打倒、アサド大統領の退任、生活状況の改善、国連安保理決議第2254号の履行、逮捕者釈放などを訴えた。

AFP, February 16, 2024、ANHA, February 16, 2024、‘Inab Baladi, February 16, 2024、Reuters, February 16, 2024、SANA, February 16, 2024、SOHR, February 16, 2024、Suwayda 24, February 16, 2024などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコ軍とシリア国民軍はアレッポ県マンビジュ市北西のサイヤーダ村を砲撃(2024年2月16日)

アレッポ県では、ANHA(2月16日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍はシリア政府と北・東シリア地域民主自治局の支配下にあるマンビジュ市北西のサイヤーダ村を砲撃した。

AFP, February 16, 2024、ANHA, February 16, 2024、‘Inab Baladi, February 16, 2024、Reuters, February 16, 2024、SANA, February 16, 2024、SOHR, February 16, 2024などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

イスラエル人作家のエディ・コーエン氏はマーヒル・アサド少将の死を示唆:RTなどはこれを否定(2024年2月16日)

イスラエル人作家(自称:ジャーナリスト・研究者)のエディ・コーエン氏は午前9時1分、X(旧ツイッター)のアカウント(https://twitter.com/EdyCohen/)で、「あなたが父上とガーセム・ソレイマーニーに私たちからの挨拶を伝えてください」というメッセージとともに、マーヒル・アサド少将の写真をアップし、アサド少将の死を示唆した。

**

米国の最新情報を提供する初のアラビア語プラットフォームを自称するアフダース・アムリーキーヤ(米国の出来事)は午前10時29分、X(旧ツイッター)のアカウント(https://twitter.com/NewsNow4USA)を通じて、「ダマスカス郊外県でイスラエルのドローンによってマーヒル・アサドが暗殺されたとの未確認報道」とする速報を発信した。

https://twitter.com/NewsNow4USA/status/1758393076777635894

**

また、「米退役士官、NATOの三ツ星将官の元政治顧問、元議会職員、負傷兵、イラク戦争の退役軍人」だというUS Civil Defense Newsを名乗る人物はX(旧ツイッター)のアカウント(https://twitter.com/CaptCoronado)で2月16日午後4時6分に次のように情報拡散を試みた。

最新情報:イスラエル国防軍は今週、ダマスカスの爆撃でアサド大統領の弟を殺害!! シリア反政府派のSNSチャンネルによると、シリアの「凶悪犯」として知られるアサド大統領の弟マーヒル・アサド将軍が、昨日のイスラエルによるダマスカスに対する攻撃で殺害された可能性がある!!

また、午後5時38分にも以下の通り追記した。

更新:イスラエル国防軍は昨日、ダマスカスへの爆撃でマーヒル・アサド将軍を撃破!!

**

これに関して、RT(ロシア・トゥデイ)アラビア語版(2月16日付)は、独自筋の話として、この情報を否定した。

 

記事の全訳は以下の通り。

独自筋はRTに対して、シリアのバッシャール・アサド大統領の弟マーヒル・アサド少将の殺害に関して広まった情報を否定した。
同筋は、「イスラエル人ジャーナリストのエディ・コーエンは、ダマスカス郊外県に対する無人航空機(ドローン)での爆撃においてマーヒル・アサド少将閣下が殉教したとするニュースをXに掲載し、このニュースはSNSで野火のように広がった」と述べた。
そのうえで、「このニュースは誤りで、少将は職務に没頭している。おかげさまで非常に健康だ」と付け加えた。
RTの特派員は先週土曜日の未明、シリアの首都ダマスカス一帯で複数回の爆発音が聞こえたと報じていた。特派員は、イスラエルの爆撃がシリア・レバノン国境に近いダマスカス西の農村地帯にあるディーマース町地域を狙ったことを初期情報は示していると付け加えた。

**

トルコのシャンルウルファ在住でラッカ県地元評議会と同県のタッル・アブヤド国境通行所に勤務しているというシリア人政治活動家のアフマド・ハミーラなる人物はX(旧ツイッター)のアカウント(https://twitter.com/AhmadAlhameela/)で午後7時44分、次のように書き込んだ。

バッシャール・アサドの弟マーヒル・アサド殺害のニュースについてコメント。
ロシア・トゥデイ・チャンネルは、マーヒル殺害のニュースを否定するニュース記事を掲載した。
しかし、しばらくして、ロシア・トゥデイ・チャンネルはマーヒル殺害を否定するニュースを削除した。

しかし、RTの記事は2月19日現在閲覧可能である。

**

RTの報道と前後して、ワーイル・ムルヒム人民議会議員は、フェイスブックのアカウント(https://www.facebook.com/WaelMelhemm/)で2月16日午後4時23分、以下の通りつづった。

 

マーヒル・アサド少将の健康状態は良好で、おかげさまで職務に没頭している。彼について流布されているすべての噂はすべて完全に否定されるもので、根拠がない。
少将閣下はお前たちの心を征服し、恐怖を与えつつとどまることだろう。
マーヒル少将閣下、アッラーがあなたをお守りくださいますように。

 

AFP, February 16, 2024、ANHA, February 16, 2024、‘Inab Baladi, February 16, 2024、Reuters, February 16, 2024、RT, February 16, 2024、SANA, February 16, 2024、SOHR, February 16, 2024などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.