米ワシントンDCを拠点に活動するシリア正義責任センターはダーイシュが設置していた刑務所246ヵ所と集団墓地63ヵ所を記載したシリア北部の地図を公開(2024年2月29日)

米ワシントンDCを拠点に活動するシリア正義責任センター(SJAC)は、ダーイシュ(イスラーム国)が設置していた刑務所246ヵ所と集団墓地63ヵ所を記載したシリア北部の地図を公開した。

刑務所と墓地はSJACの調査チームとラッカ県で活動するシリア失踪者法医学チーム(SMFT)の情報収集を通じて特定され、66の刑務所35の墓地は今回の発表で初めて明らかにされた。

AFP, March 1, 2024、ANHA, March 1, 2024、‘Inab Baladi, March 1, 2024、al-Markaz al-Suri li-l-‘Adala wa al-Musa’ala, February 29, 2024、Reuters, March 1, 2024、SANA, March 1, 2024、SOHR, March 1, 2024などをもとに作成。

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イスラエル軍はヒムス県クサイル市近郊をドローンで攻撃するとともに、首都ダマスカスの防空部隊陣地などを爆撃(2024年2月29日)

ヒムス県では、シャームFM(2月29日付)、スプートニク・アラビア語版(2月29日付)、シリア人権監視団によると、クサイル市近郊のナフリーヤ村で、イスラエル軍の無人航空機(ドローン)1機がレバノンのヒズブッラーの車輛1輌を狙って攻撃を行い、激しい爆発が発生、1人が死亡、2人が負傷した。

ナハールネット(2月29日付)は、親ヒズブッラーの戦闘員2人が死亡したと伝えた。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、ヒムス県でのドローンによる攻撃の直後、イスラエル軍がドゥンマル区にあるシリア軍防空部隊の陣地1ヵ所とレーダー・サイト1ヵ所を3発のミサイルで爆撃、シリア軍防空部隊が迎撃したものの、ミサイルは標的に着弾した。

AFP, February 29, 2024、ANHA, February 29, 2024、‘Inab Baladi, February 29, 2024、Naharnet, February 29, 2024、Reuters, February 29, 2024、SANA, February 29, 2024、Sham FM, February 29, 2024、SOHR, February 29, 2024、Sputnik Arabic, February 29, 2024などをもとに作成。

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米軍占領下のヒムス県南東部で活動するシリア自由軍が司令官を交代(2024年2月29日)

米国(有志連合)の占領下にあるヒムス県タンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)で活動するシリア自由軍(旧革命特殊任務軍)はX(旧ツイッター)のアカウント(https://twitter.com/SyrianFree_Army)を通じて声明を出し、ムハンマド・カースィム大佐に代えてサーリム・トゥルキー・アンタリー中佐を司令官に任命したと発表した。

声明によると、司令官の交代は、55キロ地帯の安全と安全を確保し、ダーイシュ(イスラーム)を打倒するための措置だという。


司令官の交代に関して、ANHA(2月29日付)は、22日のルクバーン・キャンプでのカースィム前司令官襲撃事件と関係があり、ルクバーン・キャンプの住民との対立が交代の理由だとシリア情勢の専門家らが見ていると伝えた。

シリア人権監視団によると、アンタリー中佐は、2012年にシリア軍を離反、ダマスカス郊外県東具多地方で複数の武装集団に所属、その後ルクバーン・キャンプに逃れ、2018年に革命特殊軍に参加した。

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ハサカ県では、シリア人権監視団によると、北・東シリア地域民主自治局の支配下にあり、米軍が違法に基地を設置しているハッラーブ・ジール村の農業用空港に、輸送機7機が軍装備品や兵站物資を輸送した。

AFP, February 29, 2024、ANHA, February 29, 2024、‘Inab Baladi, February 29, 2024、Reuters, February 29, 2024、SANA, February 29, 2024、SOHR, February 29, 2024などをもとに作成。

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ロシア軍戦闘機複数機がトルコ占領下の「ユーフラテスの盾」地域(アレッポ県)を爆撃、シリア国民軍に所属するアル=カーイダ系組織のシャーム自由人イスラーム運動のメンバー7人が死傷(2024年2月29日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機複数機が、トルコ占領下の「ユーフラテスの盾」地域内にあるバーブ市一帯、カッバースィーン村一帯、そしてその間に位置するダイル山を爆撃、これによりシリア国民軍に所属するアル=カーイダ系組織のシャーム自由人イスラーム運動のメンバー1人が死亡、6人が負傷した。

AFP, February 29, 2024、ANHA, February 29, 2024、‘Inab Baladi, February 29, 2024、Reuters, February 29, 2024、SANA, February 29, 2024、SOHR, February 29, 2024などをもとに作成。

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イスラエル軍によるカフラー村への攻撃で老夫婦が死亡(2024年2月29日)

レバノン・イスラーム抵抗はテレグラムの公式アカウント(https://t.me/mmirleb)で、2月29日の戦果について以下の通り発表した。


東部地区

午後12時00分、占領下シャブアー農場のラムサー陣地をロケット弾で攻撃、直接の損害を与える。

午後3時00分、シャブアー農場のルワイサート・イルム陣地にあるスパイ設備をロケット弾で攻撃、直接の損害を与える。

西部地区

午前8時00分、ジャル・アラーム陣地一帯に集結するイスラエル軍部隊を砲撃し、直接の損害を与える。

午後12時10分、コブラ丘一帯に集結するイスラエル軍部隊をロケット弾で攻撃。

午後2時5分、カフラー村へのイスラエル軍の攻撃で老夫婦が死亡したことへの報復として、エイロン(キブツ)をカチューシャ砲複数発で砲撃。

午後6時00分、カフラー村へのイスラエル軍の攻撃で老夫婦が死亡したことへの報復として、ゴレン入植地をファラク1ロケット弾で攻撃。

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レバノン・イスラーム抵抗はまた、戦闘員3人が戦死したと発表した。



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イスラエル軍はテレグラムの公式アカウント(https://t.me/idfofficial)を通じて以下の通り発表した。

午後12時49分、イスラエル軍ジェット戦闘機複数機が先ほど、ブラート山地域にあるヒズブッラーの砲台、陣地などテロ標的複数ヵ所を爆撃。今朝、アダミット(キブツ)、シュロミ村への多数の砲撃を確認、イスラエル軍が砲弾発射地を攻撃。

AFP, February 29, 2024、ANHA, February 29, 2024、‘Inab Baladi, February 29, 2024、Qanat al-Manar, February 29, 2024、Reuters, February 29, 2024、SANA, February 29, 2024、SOHR, February 29, 2024などをもとに作成。

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ダイル・ザウル県でシリア民主軍と国防隊が撃ち合いとなり、国防隊のメンバー1人が死亡(2024年2月29日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍と国防隊が、ユーフラテス川にかかるマヤーディーン橋(マヤーディーン市)近くで軽火器・中火器で撃ち合いとなり、国防隊のメンバー1人が死亡した。

また、前日のシリア民主軍による砲撃で負傷していた男性1人も死亡した。

AFP, February 29, 2024、ANHA, February 29, 2024、‘Inab Baladi, February 29, 2024、Reuters, February 29, 2024、SANA, February 29, 2024、SOHR, February 29, 2024などをもとに作成。

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スワイダー市で活動家が4月7日ホールに押し入ろうとして守衛に殺害された男性の葬儀後に弔問者らとともにデモ行進(2024年2月29日)

スワイダー県では、スワイダー24(2月29日付)、シリア人権監視団によると、スワイダー市で活動家が、前日の4月7日ホールに押し入ろうとして守衛に殺害された男性の葬儀後に、弔問者らとともに、カラーマ広場(サイル広場)からサマーラ広場に向けてデモ行進を行い、自由、体制打倒、逮捕者釈放、国連安保理決議第2254号の実施を求める平和的運動の継続などを訴えた。

デモ参加者らは、「殺人者、アサド」などと連呼し、抗議の意思を示した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、インヒル市近郊でシリア軍第5軍団所属部隊が正体不明の武装集団の要撃を受け、1人が死亡、1人が負傷した。

AFP, February 29, 2024、ANHA, February 29, 2024、‘Inab Baladi, February 29, 2024、Reuters, February 29, 2024、SANA, February 29, 2024、SOHR, February 29, 2024、Suwayda 24, February 29, 2024などをもとに作成。

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ロシア軍がシャーム解放機構の支配下にあるイドリブ市一帯を爆撃し、5人死傷(2024年2月29日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がシャーム解放機構の支配下にあるカフル・タアール村、カフル・アンマ村を砲撃した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がシャーム解放機構の支配下にあるザーウィヤ山地方のファッティーラ村、スフーフン村を砲撃した。

また、ロシア軍戦闘機複数機がイドリブ市西部郊外一帯を爆撃し、1人が死亡、4人が負傷した。

爆撃は同地の工場などを狙って行われた。

ホワイト・ヘルメットは、標的となったのは薪工場で、民間人1人が死亡、5人が負傷したと発表した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、クルド山のカッバーナ村一帯でシリア軍と「決戦」作戦司令室が交戦した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

AFP, February 29, 2024、ANHA, February 29, 2024、‘Inab Baladi, February 29, 2024、Reuters, February 29, 2024、SANA, February 29, 2024、SOHR, February 29, 2024などをもとに作成。

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北・東シリア地域民主自治局はダイル・ザウル執行評議会とともに治安安定強化会合を開催し、ダイル・ザウル県の支配地を再編し、ダイル・ザウル地区(ムカータア)とすることなどを承認(2024年2月29日)

北・東シリア地域民主自治局(ダイル・ザウル地区)は、ダイル・ザウル執行評議会(ダイル・ザウル民政評議会の執行機関)とともに治安安定強化会合を開催し、ダイル・ザウル県の支配地における自治体制を再編し、ダイル・ザウル地区(ムカータア)を創設することなどを承認した。

また、会合を受けて、ダイル・ザウル執行評議会は、6つの決定を発出し、以下の通り委員会の人事を改編した。

決定第14号:サーイル・クライド保健委員会共同議長、サアド・ハフル人道機関問題局共同議長、ムハンマド・ウマイリー社会問題労働委員会共同議長の職を解く。

決定第15号:ムハンマド・ラシード氏を人道機関問題局共同議長に暫定的に任命。

決定第16号:バクリー・アブドゥッラー・サイイド・アフバシュ氏を保健委員会共同議長に暫定的に任命。

決定第17号:マーヒル・クライブ・ムハンマド氏を燃料局共同議長に任命。

決定第18号:マーヒル・アブドゥルアズィーズ・ムハイスィン氏を社会問題労働委員会共同議長に暫定的に任命。

決定第19号:ファウワーズ・アリー・ワイス氏を通信局共同議長に暫定的に任命。

ANHA(2月29日付)が伝えた。

AFP, February 29, 2024、ANHA, February 29, 2024、‘Inab Baladi, February 29, 2024、Reuters, February 29, 2024、SANA, February 29, 2024、SOHR, February 29, 2024などをもとに作成。

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トルコ軍がアレッポ県タッル・リフアト市近郊のスーガーニカ村とアキーバ村を砲撃し、2人死傷(2024年2月29日)

アレッポ県では、ANHA(2月29日付)によると、トルコ軍がシリア政府と北・東シリア地域民主自治局の共同支配下にあるタッル・リフアト市近郊のスーガーニカ村とアキーバ村を砲撃、これによりシリア軍兵士1人が死亡、1人が負傷した。

シリア人権監視団によると、死傷したのは民間人。

AFP, February 29, 2024、ANHA, February 29, 2024、‘Inab Baladi, February 29, 2024、Reuters, February 29, 2024、SANA, February 29, 2024、SOHR, February 29, 2024などをもとに作成。

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外務在外居住者省はイスラエル軍がガザ市南西のナーブルスィー交差点で人道支援物資の到着を待っていたパレスチナ人に対して行った爆撃を非難(2024年2月29日)

外務在外居住者省は、イスラエル軍がガザ市南西のナーブルスィー交差点で人道支援物資の到着を待っていたパレスチナ人に対して爆撃を行い、100人以上が死亡、1000人あまりが負傷したことに関して、世界のほとんどの国と国民がガザ地区でイスラエルが続けるジェノサイドを非難しているにもかかわらず、米国の支援を受けるイスラエルは国際司法、国際法、国際人道法に従っていないと非難、国際社会に対してガザ地区での虐殺を停止させるよう改めて呼びかけた。

SANA(2月29日付)が伝えた。

AFP, February 29, 2024、ANHA, February 29, 2024、‘Inab Baladi, February 29, 2024、Reuters, February 29, 2024、SANA, February 29, 2024、SOHR, February 29, 2024などをもとに作成。

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