クナイトラ県で占領下のゴラン高原へのロケット弾攻撃に関与していたと見られるシリア軍士官2人が即席爆弾の爆発に巻き込まれ死傷(2024年2月27日)

クナイトラ県では、シリア人権監視団によると、ナースィリーヤ村とガディール・ブスターン村を結ぶ街道で、シリア軍第112旅団の士官が乗った車が、道路に仕掛けられていた爆弾の爆発に巻き込まれ、1人(大佐)が死亡、1人が負傷した。

同監視団によると、イスラエルは2人が占領下のゴラン高原へのロケット弾攻撃に関与していたと見ていたという。

AFP, February 27, 2024、ANHA, February 27, 2024、‘Inab Baladi, February 27, 2024、Reuters, February 27, 2024、SANA, February 27, 2024、SOHR, February 27, 2024などをもとに作成。

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米中央軍(CENTCOM)はフーシー派の無人水上艦(USV)3隻、移動対艦巡航ミサイル(ASCM)2基、片道攻撃型無人航空機(UAV)を破壊したと発表(2024年2月27日)

米中央軍(CENTCOM)は午前4時32分にX(旧ツイッター)のアカウント(https://twitter.com/CENTCOM/)を通じて声明を出し、現地時間26日午後4時45分から11時45分頃の間に、CENTCOMは、フーシー派の無人水上艦(USV)3隻、移動対艦巡航ミサイル(ASCM)2基、片道攻撃型無人航空機(UAV)を破壊したと発表した。

AFP, February 27, 2024、ANHA, February 27, 2024、‘Inab Baladi, February 27, 2024、Reuters, February 27, 2024、SANA, February 27, 2024、SOHR, February 27, 2024などをもとに作成。

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ヒズブッラーが主導するレバノン・イスラーム抵抗はイスラエル北部のメロン航空管制基地を攻撃(2024年2月27日)

レバノン・イスラーム抵抗はテレグラムの公式アカウント(https://t.me/mmirleb)で、2月27日の戦果について以下の通り発表した。

東部地区

午前11時35分、占領下シャブアー農場のルワイサート・イルム陣地を攻撃し、直接の損害を与える。

午前11時35分、シャブアー農場のラムサー陣地にあるスパイ設備を攻撃し、直接の損害を与える。

午後1時30分、タイハート丘に集結するイスラエル軍部隊を攻撃し、直接の損害を与える。

午後3時18分、マルジュ陣地をミサイルで攻撃し、直接の損害を与える。

西部地区

午前8時00分、バアルベック市一帯に対するイスラエル軍の攻撃への報復として、ジャルマク山(メロン山)のメロン航空管制基地を多数の多連装ロケットで億劇。

午後3時45分、レバノン南部に対するイスラエル軍の攻撃への報復として、同じくメロン航空管制基地を対戦車ミサイル複数発で攻撃、設備、技術装備、スパイ設備を完全に破壊。

午後4時45分、レバノン南部に対するイスラエル軍の攻撃への報復として、ジャアトゥーンの第146師団司令部をカチューシャ砲数十発で攻撃し、直接の損害を与える。

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イスラエル軍はテレグラムの公式アカウント(https://t.me/idfofficial)を通じて以下の通り発表した。

午後12時48分、レバノン領内からメロン山地域に今朝(木曜日)、約35発の砲撃を確認、負傷者、防空管制部隊に損害はなかった。これを受けて、イスラエル軍ジェット戦闘機複数機がハンニーヤ村、ジブシート村、バイサリーヤ村、マンスーリー村地域にあるヒズブッラーの陣地1ヵ所とテロ・インフラを爆撃、砲兵部隊がヤールーン村地域を砲撃し、脅威を排除。

午後10時14分、イスラエル軍参謀総長(ヘルジ・ハレヴィ)は北部国境で「ヒズブッラーは10月7日晩に加わる決意をした。それゆえ、大きな代償を払わねばならない」と発言。

午後10時28分、レバノンからイスラエル北部に約20発の砲撃を確認、多連装ミサイルで一部を迎撃。またメロン山地域に向けて対戦車ミサイル1発が発射され、防空管制部隊展開地域が被弾したが、損害はなかった。

AFP, February 27, 2024、ANHA, February 27, 2024、‘Inab Baladi, February 27, 2024、Qanat al-Manar, February 27, 2024、Reuters, February 27, 2024、SANA, February 27, 2024、SOHR, February 27, 2024などをもとに作成。

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シリア民主軍がユーフラテス川東岸のダイル・ザウル県ダルナジュ村からシリア政府の支配下にある西岸のアシャーラ市を狙撃、カーティルジー・インターナショナル・グループ社の民兵1人が負傷(2024年2月27日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍がダイル・ザウル民政評議会(北・東シリア地域民主自治局)の支配下にあるユーフラテス川東岸のダルナジュ村から、シリア政府の支配下にある西岸のアシャーラ市を狙撃、カーティルジー・インターナショナル・グループ社の民兵1人が負傷した。

AFP, February 27, 2024、ANHA, February 27, 2024、‘Inab Baladi, February 27, 2024、Reuters, February 27, 2024、SANA, February 27, 2024、SOHR, February 27, 2024などをもとに作成。

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アレッポ県とラタキア県で「決戦」作戦司令室とシャーム解放機構がシリア軍兵士2人を殺害(2024年2月27日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室が県西部を砲撃、シリア軍兵士1人を殺害した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シャーム解放機構がシリア政府の支配下にあるカフルナブル市、ミラージャ村、カウカバー村を砲撃した。

これに対して、シリア軍もシャーム解放機構の支配下にあるザーウィヤ山地方のファッティーラ村、スフーフン村、フライフィル村、バーラ村、カンスフラ村を砲撃した。

シリア軍はまた、ファッティーラ村近くで国民解放戦線の車輛1台を自爆型無人航空機(ドローン)1機で攻撃、これを大破させた。

シリア軍はさらにアーフィス村にあるトルコ軍の基地近くを砲撃した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シャーム解放機構が県北東部でシリア軍兵士1人を狙撃し、殺害した。

AFP, February 27, 2024、ANHA, February 27, 2024、‘Inab Baladi, February 27, 2024、Reuters, February 27, 2024、SANA, February 27, 2024、SOHR, February 27, 2024などをもとに作成。

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イドリブ市で活動家らが抗議デモを行い、シャーム解放機構の政策拒否、ジャウラーニー指導者退任、失踪者の消息究明、逮捕者への拷問停止と釈放、刑務所の開放、逮捕者に暴行を加えた者の処罰などを訴える(2024年2月27日)

イドリブ県では、エナブ・バラディー(2月27日付)、シリア人権監視団などによると、シャーム解放機構の支配下にあるイドリブ市で、活動家ら数十人が抗議デモを行い、同機構の政策を拒否、アブー・ムハンマド・ジャウラーニー指導者の打倒、失踪者の消息究明、逮捕者への拷問停止と釈放、刑務所の開放、逮捕者に暴行を加えた者の処罰などを求めた。

イドリブ市中心部にあるイドリブ市中心部の時計広場近くに集まった活動家らは、ドゥバイト地区に向けて行進し、抗議の意志を示した。




AFP, February 27, 2024、ANHA, February 27, 2024、‘Inab Baladi, February 27, 2024、Reuters, February 27, 2024、SANA, February 27, 2024、SOHR, February 27, 2024などをもとに作成。

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トルコ軍がアレッポ県タッル・リフアト市近郊のシャッアーラ村、シャフバー・ダム、ナイラビーヤ村を砲撃する一方、諜報機関はハサカ県カーミシュリー市でPKK/YPGの女性司令官を無力化(2024年2月27日)

アレッポ県では、ANHA(2月27日付)によると、トルコ軍がシリア政府と北・東シリア地域民主自治局の共同支配下にあるタッル・リフアト市近郊のシャッアーラ村、シャフバー・ダム、ナイラビーヤ村を砲撃した。

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アナトリア通信(2月27日付)は匿名治安筋の話として、トルコの諜報機関がカーミシュリー市での治安作戦で、クルディスタン労働者党(PKK)・人民防衛隊(YPG)のシリア人司令官のアミーナ・サイイド・アフマド(女性)容疑者(コードネーム:アーザーディー・ダイリーク)を無力化したと伝えた。

AFP, February 27, 2024、ANHA, February 27, 2024、‘Inab Baladi, February 27, 2024、Reuters, February 27, 2024、SANA, February 27, 2024、SOHR, February 27, 2024などをもとに作成。

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スワイダー県各所で活動家が道路を封鎖する一方、スワイダー市のバアス党スワイダー支部東部支局を襲撃(2024年2月27日)

スワイダー県では、スワイダー24(2月27日付)、シリア人権監視団によると、スワイダー市サイル広場(カラーマ広場)で困窮する生活への政府の不十分な対応に抗議するデモが続けられ、参加者らは体制打倒、アサド大統領の退任、生活状況の改善、国連安保理決議第2254号の履行、逮捕者釈放などを訴えた。

また、スワイダー市でデモを続ける活動家らのゼネストの呼びかけに呼応するかたちで、シャフバー町沿線の首都ダマスカスとスワイダー市を結ぶ街道、カナワート市の街道、マズラア町の街道、クライヤー町の入口、スワイダー市内の幹線道路などでタイヤを燃やされ、通行が遮断された。

道路を封鎖する活動家らは、救急車輛、学生・生徒の通行は認めているという。

また、スワイダー市の農業技師組合の前で活動家数十人が抗議デモを行い、組合の活動へのバアス党の介入拒否を訴える一方、一部の活動家がバアス党スワイダー支部東部支局を襲撃した。

東部支局襲撃は、バアス党スワイダー支部のメンバーが県内での組合関係の会議に出席したのを受けたもの。

一方、SANA(2月27日付)が治安筋の話として伝えたところによると、関係当局が、県南部の砂漠地帯で、ダーイシュ(イスラーム国)の指導者多数を逮捕、その自白に基づいて、兵站地点と武器弾薬の保管場所として使用されていた倉庫を発見、大量の武器弾薬を押収した。


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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ザバダーニー市で軍事情報局のメンバー1人が正体不明の武装集団によって銃で撃たれて死亡した。

AFP, February 27, 2024、ANHA, February 27, 2024、‘Inab Baladi, February 27, 2024、Reuters, February 27, 2024、SANA, February 27, 2024、SOHR, February 27, 2024、Suwayda 24, February 27, 2024などをもとに作成。

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