シリア軍とロシア軍の自爆型無人航空機がシャーム解放機構の支配下にあるアレッポ県西部各所を攻撃(2024年11月20日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍の自爆型無人航空機3機が、シャーム解放機構の支配下にあるバフフィース村近郊にある「決戦」作戦司令室の陣地を攻撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

また、ロシア軍が発射した自爆型無人航空機複数機がタカード村を攻撃し、3人が負傷した。

AFP, November 20, 2024、ANHA, November 20, 2024、‘Inab Baladi, November 20, 2024、Reuters, November 20, 2024、SANA, November 20, 2024、SOHR, November 20, 2024などをもとに作成。

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トルコのエルドアン大統領:「米軍がシリアから撤退することで生じるであろう新たな現状に対応する用意がある」(2024年11月20日)

トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領は、ブラジルでのG20サミットへの出席を終えて、帰国途中の機内で記者団の取材に応じ、そのなかで米軍がシリアから撤退することで生じるであろう新たな現状に対応する用意があると述べた。

エルドアン大統領は、クルディスタン労働者党(PKK)、民主人民党(PYD)、人民防衛隊(YPG)が米国の支援を受けて占領するシリア北東部は、トルコだけでなく、シリアにとっても極めて重要な地域だとしたうえで、この地域を浄化することはシリア政府にとって極めて重要なことだと述べた。

TRTハベル(11月20日付)などが伝えた。

AFP, November 20, 2024、ANHA, November 20, 2024、‘Inab Baladi, November 20, 2024、Reuters, November 20, 2024、SANA, November 20, 2024、SOHR, November 20, 2024、TRT Haber, November 20, 2024などをもとに作成。

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シャーム解放機構の支配下にあるイドリブ県カッリー町、ダイル・ハッサーン村で、住民らがジャウラーニー指導者の打倒や逮捕・拘束中の家族らの即時釈放を訴えて抗議デモ(2024年11月20日)

イドリブ県では、テレグラムの「シリア革命の咆哮者たち」(https://t.me/s/mzmgr_syria)によると、シャーム解放機構の支配下にあるカッリー町、ダイル・ハッサーン村で、住民らがアブー・ムハンマド・ジャウラーニー指導者の打倒や逮捕・拘束中の家族らの即時釈放を訴えて抗議デモを行った。


また、アレッポ県のサッハーラ村でも同様のデモが行われた。

AFP, November 20, 2024、ANHA, November 20, 2024、‘Inab Baladi, November 20, 2024、Reuters, November 20, 2024、SANA, November 20, 2024、SOHR, November 20, 2024などをもとに作成。

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イランを訪問中のサッバーグ外務在外居住者大臣は、アフマディヤーン国家最高安全保障評議会議長、ヴェラーヤティー最高指導者国際問題担当顧問、ペゼシュキヤーン大統領と個別に会談(2024年11月20日)

イランを訪問中のバッサーム・サッバーグ外務在外居住者大臣は、首都テヘランでアリー・アクバル・アフマディヤーン国家最高安全保障評議会議長、アリー・アクバル・ヴェラーヤティー最高指導者国際問題担当顧問、マスウード・ペゼシュキヤーン大統領と個別に会談した。


会談では、二国間関係、地域および国際社会における共通の関心事、域内の危機解決や安定と安全保障の確立などについて議論が交わされた。

SANA(11月20日付)が伝えた。

AFP, November 20, 2024、ANHA, November 20, 2024、‘Inab Baladi, November 20, 2024、Reuters, November 20, 2024、SANA, November 20, 2024、SOHR, November 20, 2024などをもとに作成。

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アサド大統領は2024年政令第286号および第286号を施行し、ダマスカス選挙区B部門とアレッポ県諸地域選挙区A部門の欠員を補充するための第4期人民議会の補欠選挙を実施することを決定(2024年11月20日)

アサド大統領は2024年政令第286号および第286号を施行し、ダマスカス選挙区B部門とアレッポ県諸地域選挙区A部門の欠員を補充するための第4期人民議会の補欠選挙を実施することを決定した。

これを受けて、最高司法選挙委員会の議長を務めるジハード・ムラード判事は、明日11月21日から、ダマスカス選挙区とアレッポ県諸地域選挙区で第4期人民議会補欠選挙の立候補者の受付を開始すると発表した。

SANA(11月20日付)が伝えた。

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イナブ・バラディー(11月20日付)によると、ダマスカス選挙区選出で、二重国籍などによって議員資格をはく奪されたのは、ムハンマド・ハムシュー氏、ムハンマド・ハーリド・ズバイディー氏、アナス・ハティーブ氏。

アレッポ県諸地域選挙区選出議員については、11月3日にマカーン・ムハナド・ハイル・ディヤーブ・マーシー議員(81歳)が死去していた。

AFP, November 20, 2024、ANHA, November 20, 2024、‘Inab Baladi, November 20, 2024、Reuters, November 20, 2024、SANA, November 20, 2024、SOHR, November 20, 2024などをもとに作成。

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イスラエル軍はパルミラ遺跡で知られるヒムス県タドムル市を爆撃、36人が死亡、50人以上が負傷(2024年11月20日)

国防省はフェイスブックの公式アカウント(https://www.facebook.com/mod.gov.sy/)を通じて、イスラエル軍が午後1時半頃、米軍(有志連合)の占領下にあるヒムス県のタンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)方面から、UNESCO世界文化遺産のパルミラ遺跡で知られるタドムル市の複数の建物を狙って航空攻撃を行い、36人が死亡、50人以上が負傷、標的となった建物やその周辺が甚大な損害を受けたと発表した。

SANA(11月20日付)が伝えた。

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この爆撃を受けて、外務在外居住者省は声明を出し、地域諸国とその国民に対して続けられるシオニストの犯罪行為を反映したものとだとして、もっとも強い表現で非難、国連安保理がイスラエルに対して何らの決議も採択し得ないことで信頼を喪失していると指摘、国際社会に改めて人道的な義務を果たし、イスラエルの虐殺を阻止し、その指導者を処罰するよう求めた。

SANA(11月20日付)が伝えた。

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反体制系ニュース・サイトのパルミラ・ニュース・ネットワーク(11月20日付)によると、イスラエル軍の爆撃は、軍事情報局第221砂漠課、工業地区、タドムル市の墓地周辺に対して行われた。

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シリア人権監視団によると、爆撃はタドムル市工業地区の倉庫1棟、市内のレストランおよび周辺の建物複数棟を狙ったもので、 「イランの民兵」の外国人メンバー22人(ほとんどがイラク人民動員隊のヌジャバー運動のメンバー)、「イランの民兵」のシリア人メンバー56人(うち士官8人)、ヒズブッラーのメンバー4人の計82人が死亡、民間人7人を含む50人以上が負傷した。

タドムル市工業地区には、「イランの民兵」のイラク人メンバーの家族らが居住していたという。

また、シリア人権監視団によると、イスラエル軍戦闘機複数機がタドムル市を攻撃する前にイドリブ県農村地帯上空に飛来していた。

なお、同監視団によると、イスラエル軍の攻撃は、今年に入って152回(うち126回が航空攻撃、26回が地上攻撃)となり、これにより272あまりの標的が破壊され、軍関係者307人が死亡、262人が負傷した。

シリア人権監視団によると、イスラエル軍の攻撃は、今年に入って152回(うち126回が航空攻撃、26回が地上攻撃)となり、これにより273あまりの標的が破壊され、軍関係者384人が死亡、284人が負傷した。

同監視団によると、軍関係者の死者内訳は以下の通りである。

イラン人(イラン・イスラーム革命防衛隊):25人
ヒズブッラーのメンバー:59人
イラク人:28人
「イランの民兵」のシリア人メンバー(カーティルジー・グループ社も含む):140人
「イランの民兵」の外国人メンバー:27人
シリア軍将兵:62人
身元不明者:7人
パレスチナ・イスラーム聖戦機構関係者:10人
タドムル市で死亡した外国人民兵(ほとんどがヌジャバー運動のメンバー):22人

また、民間人も62人(うち子供12人、女性16人)が死亡、69人あまりが負傷している。

攻撃の県別内訳は以下の通りである。

ダマスカス県、ダマスカス郊外県:54回
ダルアー県:17回
ヒムス県:50回
クナイトラ県:16回
タルトゥース県:3回
ダイル・ザウル県:5回
アレッポ県:3回
ハマー県:4回
スワイダー県:3回
ラタキア県:2回
イドリブ県:1回



AFP, November 20, 2024、ANHA, November 20, 2024、‘Inab Baladi, November 20, 2024、Palmyra News Network, November 20, 2024、Reuters, November 20, 2024、SANA, November 20, 2024、SOHR, November 20, 2024、November 21, 2024などをもとに作成。

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NGO代表を務め、トルコやヨルダンで支援活動に従事するシリア国籍の男性が、米国が供与人道支援金900万米ドルをアル=カーイダを含む複数のテロ組織に供与したとして起訴(2024年11月19日)

フォックス・ニュース(11月19日付)は、シリア国籍の男性が、米国が供与人道支援金900万米ドルをアル=カーイダを含む複数のテロ組織に供与したとして起訴された。

コロンビア特別区地方検事局が発表した声明によると、起訴されたのはマフムード・ハフヤーン容疑者(53歳、別名アブー・アブドゥー・ヒムスィー、ガズィアンテップ市在住)。

ハフヤーン容疑者は、シリアの民間人向けに米国が提供した人道支援金900万ドル以上を武装勢力に流用したことなど12の容疑で起訴された。

資金が流用された組織のなかには、「シリアのアル=カーイダ」として知られる国際組織で、米国務省もFTOに指定しているシャーム解放機構も含まれている。

起訴状によると、ハフヤーン容疑者がNGO(組織名は明示せず)の代表に就任することで、米国の人道支援金に不正にアクセスしたという。

当局によると、ハフヤーン容疑者は、シリア国内の人道支援拠点で160人のNGO職員を統括していた。

地方検事局によると、このNGOは、メリーランド州を拠点とし、トルコやヨルダンで活動、米国が資金提供した物資をシリアに輸送する業務にあたり、2015年1月から2018年11月にかけて122万ドルの資金を受け取っていた。

これらの資金は食料や医療物資に充てられるはずだったが、ハフヤーン容疑者は2人の共謀者とともに、食料パック数百万ドル部分をシャーム解放機構の司令官らに横流ししていた。

AFP, November 21, 2024、ANHA, November 21, 2024、‘Inab Baladi, November 21, 2024、Reuters, November 21, 2024、SANA, November 21, 2024、SOHR, November 21, 2024などをもとに作成。

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ヒズブッラーが主導するレバノン・イスラーム抵抗は首都テルアビブ近郊のグリロット軍事情報基地などを攻撃したと発表(2024年11月19日)

ナハールネット(11月17日付)、NNA(11月17日付)、マナール・チャンネル(11月17日付)などによると、レバノン・イスラーム抵抗はテレグラムの公式アカウント(https://t.me/mmirleb)を通じて、11月19日に、首都テルアビブ近郊のグリロット軍事情報基地、レバノン南部のヒヤーム村に展開するイスラエル軍部隊などに対して34回の攻撃を実施したと発表した。



イスラエル軍がテレグラムの公式アカウント(https://t.me/idfofficial)を通じてと発表したところによると、午後11時00分の時点で、ヒズブッラーは約75発の飛翔体をイスラエルに向けて発射した。

AFP, November 19, 2024、ANHA, November 19, 2024、‘Inab Baladi, November 19, 2024、Naharnet, November 19, 2024、NNA, November 19, 2024、Qanat al-Manar November 19, 2024、Reuters, November 19, 2024、SANA, November 19, 2024、SOHR, November 19, 2024などをもとに作成。

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ロシア当事者和解調整センターは米主導の有志連合による55キロ地帯への侵犯を18件確認したと発表(2024年11月19日)

ロシア当事者和解調整センターのオレグ・イグナシュク副センター長は、過去24時間にシリア領空での偶発的衝突を回避するために米国とロシアが2019年12月9日に交わした「非紛争議定書」への米主導の有志連合所属の無人航空機(ドローン)による違反を???件確認したと発表した。

イグナシュク副センター長はまた、米国が違法に占領するヒムス県ヒムス県タンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)で、米国が違法に占領するヒムス県ヒムス県タンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)で、F-15戦闘機2機、F-16戦闘機2機、A-10攻撃機2機による領空侵犯を18件確認したと発表した。

RIAノーヴォスチ通信(11月19日付)、タス通信(11月19日付)が伝えた。

RIA Novosti, November 19, 2024、TASS, November 19, 2024をもとに作成。

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ロシア当事者和解調整センターは過去24時間にシリア・レバノン国境の5つの国境通行所を通じて、難民4,300人がレバノンからシリアに入国したと発表(2024年11月19日)

ロシア当事者和解調整センターのオレグ・イグナシュク副センター長は、過去24時間にシリア・レバノン国境の5つの国境通行所(アリーダ、ジュースィヤ、ダブースィーヤ、ジスル・カマル(マトリバー)、ジュダイダト・ヤーブース)を通じて、難民4,300人がレバノンからシリアに入国したと発表した。

RIAノーヴォスチ通信(11月19日付)、タス通信(11月19日付)が伝えた。

RIA Novosti, November 19, 2024、TASS, November 19, 2024をもとに作成。

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ロシア当事者和解調整センターは米国が違法に駐留するヒムス県タンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)内にあるルクバーン・キャンプで暮らしていた5人のシリア政府支配地域への脱出を支援したと発表(2024年11月19日)

ロシア当事者和解調整センターのオレグ・イグナシュク副センター長は、シリア当局とともに、米国が違法に駐留するヒムス県タンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)内にあるルクバーン・キャンプで暮らしていた5人(男性1人、女性2人、子供2人)のシリア政府支配地域への脱出を支援したと発表した。

RIAノーヴォスチ通信(11月19日付)、タス通信(11月19日付)が伝えた。

RIA Novosti, November 19, 2024、TASS, November 19, 2024をもとに作成。

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イエメンのアンサール・アッラー(フーシー派)は紅海でトルコの貨物船アナドルSに対して弾道ミサイルなどで攻撃を加えたと発表(2024年11月19日)

イエメンのアンサール・アッラー(フーシー派)のヤフヤー・サリーア報道官は午後5時21分、X(旧ツイッター)のアカウント(https://twitter.com/army21ye)を通じて声明を出し、紅海でトルコの貨物船アナドルSに対して弾道ミサイルなどで攻撃を加えたと発表した。

AFP, November 19, 2024、ANHA, November 19, 2024、‘Inab Baladi, November 19, 2024、Reuters, November 19, 2024、SANA, November 19, 2024、SOHR, November 19, 2024などをもとに作成。

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イラク・イスラーム抵抗はイスラエル南部の重要標的1ヵ所を無人航空機で攻撃したと発表(2024年11月19日)

イラク・イスラーム抵抗は午前3時21分、テレグラムのアカウント(https://t.me/ElamAlmoqawama)を通じて声明を出し、パレスチナ市民に対するイスラエルの攻撃への報復として、イスラエル南部の重要標的1ヵ所を無人航空機で攻撃したと発表した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、イスラエル軍が占領下ゴラン高原の上空に侵入しようとした飛翔体1つをミサイルで迎撃した。

AFP, November 19, 2024、ANHA, November 19, 2024、‘Inab Baladi, November 19, 2024、Reuters, November 19, 2024、SANA, November 19, 2024、SOHR, November 19, 2024などをもとに作成。

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ハサカ県カーミシュリー市近郊のタッル・ザハブ村で、シリア政府を支持する住民やシリア軍兵士が村を通過しようとした装甲車4輌からなる米軍パトロール部隊の進行を阻止(2024年11月19日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、シリア政府と北・東シリア地域民主自治局の共同支配下にあるカーミシュリー市近郊のタッル・ザハブ村で、シリア政府を支持する住民や村の検問所に駐留するシリア軍兵士らが、村を通過しようとした装甲車4輌からなる米軍パトロール部隊の進行を阻止、これを退却させた。

AFP, November 19, 2024、ANHA, November 19, 2024、‘Inab Baladi, November 19, 2024、Reuters, November 19, 2024、SANA, November 19, 2024、SOHR, November 19, 2024などをもとに作成。

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シリア国民軍がアレッポ県タッル・リフアト市近郊のハルバル村を砲撃し、男性1人が負傷(2024年11月19日)

アレッポ県では、ANHA(11月19日付)によると、シリア国民軍がシリア政府と北・東シリア地域民主自治局の共同支配下にあるタッル・リフアト市近郊のハルバル村を砲撃し、男性1人が負傷した。

AFP, November 19, 2024、ANHA, November 19, 2024、‘Inab Baladi, November 19, 2024、Reuters, November 19, 2024、SANA, November 19, 2024、SOHR, November 19, 2024などをもとに作成。

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「イランの民兵」がハサカ県内の米軍基地を攻撃、米軍がダイル・ザウル県各所を爆撃し、5人を殺害(2024年11月19日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、北・東シリア地域民主自治局の支配下にあるシャッダーディー市に違法に設置されている米軍(有志連合)基地の近くに、イランの支援を受けるグループが発射したロケット弾1発が着弾した。

2023年10月19日以降、シリア領内にある米軍基地や米軍施設が狙われるのはこれで157回目。

内訳は以下の通り:

ウマル油田の基地:36回
シャッダーディー市の基地:20回
CONOCOガス田の基地:55回
ハッラーブ・ジール村の基地:22回
タンフ国境通行所の基地:18回
タッル・バイダル村の基地:2回
ルーバールヤー村の基地:2回
カスラク村の基地:1回
ワズィール休憩所の基地:1回

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、シャッダーディー市の基地近くへのロケット弾着弾を受けて、米軍戦闘機複数機がシリア政府の支配下にあるユーフラテス川東岸のいわゆる7ヵ村から西岸のマヤーディーン市に至る上空に飛来し、マヤーディーン市、クーリーヤ市、アシャーラ市近郊の砂漠地帯にある「イランの民兵」の陣地複数ヵ所を爆撃した。

これにより、「イランの民兵」5人が死亡、複数人が負傷した。

一方、イナブ・バラディー(11月19日付)、シリア人権監視団によると、シリア政府の支配下にあるマヤーディーン市内で、車に仕掛けられていた即席爆弾が爆発し、部族軍の司令官1人が負傷した。

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ハサカ県では、シリア人権監視団によると、北・東シリア地域民主自治局の支配下にあるシャッダーディー市に米軍が違法に基地を設置しているハッラーブ・ジール村の農業用空港に、輸送機3機が軍装備品や兵站物資を相次いで輸送した。

AFP, November 19, 2024、ANHA, November 19, 2024、‘Inab Baladi, November 19, 2024、Reuters, November 19, 2024、SANA, November 19, 2024、SOHR, November 19, 2024などをもとに作成。

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イスラエルの支援を受けていた反体制武装集団のゴランの騎士旅団の創設者・司令官のマアーッズ・ナッサール氏が逃亡先のベネズエラの職場で何者かによって殺害(2024年11月19日)

クナイトラ県で活動していた反体制組織のゴランの騎士旅団の創設者・司令官のマアーッズ・ナッサール氏が移住先のベネズエラの職場で何者かによって殺害された。

ナッサール氏は2018年にシリア南部がシリア政府の支配下に復帰したことを受けて、家族や他の司令官らとともにイスラエルに脱出、2年にわたって同国に滞在したが、イスラエル国籍の取得を拒否し、ベネズエラに移住していた。

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ゴランの騎士旅団は、2014年10月10日に結成された武装組織で、イスラエルの支援を受けていたが、2018年にシリア南部がシリア政府の支配下に復帰して以降、支援は停止されていた。

米『インターセプト』紙(2018年1月23日付)は、ゴランの騎士旅団が、イスラエルによるシリア南部での「安全地帯」設置構想に関与していたと暴露していた。

同紙の報道によると、この「安全地帯」は、幅40キロに達し、イスラエル占領下のゴラン高原からクナイトラ県、ダルアー県の奥地を網羅するかたちで想定されており、イスラエルで活動する米国(Israeli-Amerian)のNGOがその設置に直接関与していた。

イスラエルは「安全地帯」を設置するための第1段階として、2016年から人道支援団体や武装組織関係者を通じて、反体制派が支配する地域へのアクセスの経路を確保、その見返りとして援助、イスラエル国内での医療提供、そして生活必需品の供給を行った。

イスラエルは続いて2017年夏から「第2段階」として、反体制派500人あまりを教練、これを「国境警備隊」として編成し、指揮所をビイル・アジャム村、ハミーディーヤ村、クナイトラ市に設置、ドゥルーズ派が多く住むハドル村から、当時反体制派の支配下にあったジュバーター・ハシャブ村に至る地域に配置しようとしていた。

また「安全地帯」では、反体制派の指導者、市民社会組織の指導者、NGO、保健関係者らが教育、保健、農業などのプロジェクトに携わることが想定されていた。

イスラエルは、「安全地帯」設置に向けた取り組みの一環として、2017年7月にシリア南部に代表団を派遣、当時米国とヨルダンが支援していたジャイドゥール旅団、アバービール軍、そしてゴランの騎士旅団の司令官らと会談を行った。

また、2017年9月にクナイトラ県のラフィーダ村で開催された会合では、ジャイドゥール旅団、ゴランの騎士、シリア革命家戦線などの地元の武装集団の司令官、宗教団体や医療団体の関係者らと会談し、資金や武器の供与などにおけるさらなる協力について議論がなされた。

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イナブ・バラディー(11月19日付)によると、ゴランの騎士のメンバーらは、司令官らがイスラエルに脱出した2018年、シリア政府との和解に応じ、占領下ゴラン高原に隣接する地域での活動を許され、現在に至っている。

AFP, November 19, 2024、ANHA, November 19, 2024、‘Inab Baladi, November 19, 2024、The Intercept, January 23, 2018、Reuters, November 19, 2024、SANA, November 19, 2024、SOHR, November 19, 2024などをもとに作成。

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シャーム解放機構の支配下にあるイドリブ市、ビンニシュ市、アルマナーズ市、カッリー町で、住民らがジャウラーニー指導者の打倒や逮捕・拘束中の家族らの即時釈放を訴えて抗議デモ(2024年11月19日)

イドリブ県では、テレグラムの「シリア革命の咆哮者たち」(https://t.me/s/mzmgr_syria)によると、シャーム解放機構の支配下にあるイドリブ市、ビンニシュ市、アルマナーズ市、カッリー町で、住民らがアブー・ムハンマド・ジャウラーニー指導者の打倒や逮捕・拘束中の家族らの即時釈放を訴えて抗議デモを行った。




AFP, November 19, 2024、ANHA, November 19, 2024、‘Inab Baladi, November 19, 2024、Reuters, November 19, 2024、SANA, November 19, 2024、SOHR, November 19, 2024などをもとに作成。

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サッバーグ外務在外居住者大臣がイランを訪問し、アラーグジー外務大臣と会談(2024年11月19日)

バッサーム・サッバーグ外務在外居住者大臣がイランを訪問し、アッバース・アラーグジー外務大臣と会談し、イスラエルによる攻撃激化に伴う地域情勢の進展、二国間関係の強化・発展の方途に議論した。

会談後には記者会見が開かれ、サッバーグ外務在外居住者大臣は、イスラエルの攻撃激化が、地域再編をもくろむ米・シオニスト的計略の一環をなしているともの見方を示した。

また、「テロとの戦い」について、地域の安全と安定のためにあらゆる形態のテロを根絶することを強調するとともに、一部諸外国がテロ組織を支援し、自らの破壊的なアジェンダを実現するための道具としていることを暴露する必要があると指摘した。

一方、アラーグジー外務大臣は、レバノンからの避難民らを受け入れているシリアに謝意を示した。

また、シリアとトルコの対立が平和的に解決し、両国関係が、相互互尊と領土保全を前提として拡大し、地域の安定が拡がることを支援したいと述べた。

SANA(11月19日付)、ISNA(11月19日付)が伝えた。

AFP, November 19, 2024、ANHA, November 19, 2024、‘Inab Baladi, November 19, 2024、ISNA, November 19, 2024、Reuters, November 19, 2024、SANA, November 19, 2024、SOHR, November 19, 2024などをもとに作成。

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イスラエルのレバノン攻撃激化を受けて避難・帰還したシリア人とレバノン人のための支援物資16トンを積んだパキスタンの貨物機がダマスカス国際空港に到着(2024年11月19日)

イスラエルのレバノン攻撃激化を受けて避難・帰還したシリア人とレバノン人のための支援物資16トンを積んだパキスタンの貨物機がダマスカス国際空港に到着した。

SANA(11月19日付)が伝えた。

AFP, November 19, 2024、ANHA, November 19, 2024、‘Inab Baladi, November 19, 2024、Reuters, November 19, 2024、SANA, November 19, 2024、SOHR, November 19, 2024などをもとに作成。

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ヒムス県で旅客バスに仕掛けられていた即席爆弾が爆発し、乗っていたカフルナーン村長のムハンマド・イスマーイール氏が死亡(2024年11月19日)

ヒムス県では、タスニーン村で旅客バスに仕掛けられていた即席爆弾が爆発し、バスが大破し、乗っていたカフルナーン村長のムハンマド・イスマーイール氏が死亡した。

SANA(11月19日付)が伝えた。

イナブ・バラディー(11月19日付)、シリア人権監視団によると、イスマーイール村長は、バアス党員で、国防隊のカフルナーン・タスニーン・センターの幹部だった。

AFP, November 19, 2024、ANHA, November 19, 2024、‘Inab Baladi, November 19, 2024、Reuters, November 19, 2024、SANA, November 19, 2024、SOHR, November 19, 2024などをもとに作成。

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保健省はイスラエルのレバノン攻撃激化を受けてシリアに避難・帰還したシリア人やレバノン人57,000人以上に対してこの54日間に151,000件以上の無料医療サービスを提供したと発表(2024年11月19日)

保健省はフェイスブックの公式アカウント(https://www.facebook.com/MinistryOfHealthSYR/)で、イスラエルのレバノン攻撃激化を受けてシリアに避難・帰還したシリア人やレバノン人57,000人以上に対してこの54日間に151,000件以上の無料医療サービスを提供したと発表した。

提供場所別の内訳は以下の通り:

ダマスカス県、タルトゥース県、ヒムス県の国境通行所:59,045件
収容センター:89,469件
病院:1,270件
救急車:1,416件

AFP, November 19, 2024、ANHA, November 19, 2024、‘Inab Baladi, November 19, 2024、Reuters, November 19, 2024、SANA, November 19, 2024、SOHR, November 19, 2024などをもとに作成。

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シリア軍がシャーム解放機構の支配下にあるアレッポ県、イドリブ県、ハマー県各所を砲撃(2024年11月19日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がシャーム解放機構の支配下にあるシャイフ・スライマーン村一帯、カフル・タアール村を砲撃した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がシャーム解放機構の支配下にあるザーウィヤ山地方のファッティーラ村、バイニーン村の森林地帯を砲撃した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がシャーム解放機構の支配下にあるガーブ平原各所を砲撃した。

AFP, November 19, 2024、ANHA, November 19, 2024、‘Inab Baladi, November 19, 2024、Reuters, November 19, 2024、SANA, November 19, 2024、SOHR, November 19, 2024などをもとに作成。

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2019年2月にシリア国内での観光中に逮捕されていたヨルダン人記者のウマイル・ガラーイバ氏釈放(2024年11月18日)

ヨルダン外務省は声明を出し、2019年2月にシリア国内での観光中に逮捕されていたウマイル・ガラーイバ記者が釈放されたと発表した。

AFP, November 19, 2024、ANHA, November 19, 2024、‘Inab Baladi, November 19, 2024、Reuters, November 19, 2024、SANA, November 19, 2024、SOHR, November 19, 2024などをもとに作成。

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イスラエル軍はスール市の水関連施設を爆撃、これによりブルジュ・シャマーリー村の村長と副村長が死亡、2人が負傷(2024年11月18日)

ナハールネット(11月18日付)、NNA(11月18日付)、マナール・チャンネル(11月18日付)などによると、イスラエル軍はスール市の水関連施設を爆撃、これによりブルジュ・シャマーリー村の村長と副村長が死亡、2人が負傷した。

イスラエル軍はまた、首都ベイルートのズカーク・バラート地区を爆撃、これにより4人が死亡、18人が負傷した。

一方、レバノン・イスラーム抵抗はテレグラムの公式アカウント(https://t.me/mmirleb)を通じて、11月18日にイスラエルおよびレバノン南部で、イスラエル軍に対して27回の攻撃を実施したと発表した。

イスラエル軍がテレグラムの公式アカウント(https://t.me/idfofficial)を通じて発表したところによると、午後3時00分の時点で、ヒズブッラーは約60発の飛翔体をイスラエルに向けて発射した。

AFP, November 18, 2024、ANHA, November 18, 2024、‘Inab Baladi, November 18, 2024、Naharnet, November 18, 2024、NNA, November 18, 2024、Qanat al-Manar November 18, 2024、Reuters, November 18, 2024、SANA, November 18, 2024、SOHR, November 18, 2024などをもとに作成。

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ロシア当事者和解調整センターは米主導の有志連合による「非紛争議定書」違反を3件、55キロ地帯への侵犯を14件確認したと発表(2024年11月18日)

ロシア当事者和解調整センターのオレグ・イグナシュク副センター長は、過去24時間にシリア領空での偶発的衝突を回避するために米国とロシアが2019年12月9日に交わした「非紛争議定書」への米主導の有志連合所属の無人航空機(ドローン)による違反を3件確認したと発表した。

イグナシュク副センター長はまた、米国が違法に占領するヒムス県ヒムス県タンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)で、米国が違法に占領するヒムス県ヒムス県タンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)で、F-15戦闘機2機、A-10戦闘爆撃機2機による領空侵犯を14件確認したと発表した。

RIAノーヴォスチ通信(11月18日付)、タス通信(11月18日付)が伝えた。

RIA Novosti, November 18, 2024、TASS, November 18, 2024をもとに作成。

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イラク・イスラーム抵抗はイスラエルのエイラート市の重要標的1ヵ所を無人航空機で攻撃したと発表(2024年11月18日)

イラク・イスラーム抵抗は午前1時30分、テレグラムのアカウント(https://t.me/ElamAlmoqawama)を通じて声明を出し、パレスチナ市民に対するイスラエルの攻撃への報復として、イスラエルのエイラート市の重要標的1ヵ所を無人航空機で攻撃したと発表した。

AFP, November 18, 2024、ANHA, November 18, 2024、‘Inab Baladi, November 18, 2024、Reuters, November 18, 2024、SANA, November 18, 2024、SOHR, November 18, 2024などをもとに作成。

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ロシア軍がシリア軍と連携してイスラエル占領下のゴラン高原に隣接する兵力引き離し地域に新たな監視ポストを設置、同地のロシア軍の監視ポストは9つに(2024年11月18日)

SANA(11月18日付)は、ロシア軍がシリア軍と連携して、イスラエル占領下のゴラン高原に隣接する兵力引き離し地域に新たな監視ポストを設置、これにより同地のロシア軍の監視ポストが9つになったと伝えた。

新たに監視ポストが設置されたのは、ダルアー県のハーッラ丘で、SANAはその写真も合わせて公開した。




AFP, November 18, 2024、ANHA, November 18, 2024、‘Inab Baladi, November 18, 2024、Reuters, November 18, 2024、SANA, November 18, 2024、SOHR, November 18, 2024などをもとに作成。

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北・東シリア地域民主自治局がダイル・ザウル県内の複数の自治体で正式な発表を行わないまま議会選挙を開始(2024年11月18日)

イナブ・バラディー(11月18日付)は、北・東シリア地域民主自治局がダイル・ザウル県内の複数の自治体で、正式な発表を行わないまま議会選挙が開始したと伝えた。


同サイトの記者によると、ダイル・ザウル県内の複数の自治体の議会やコミューンが住民と会合を重ね、民主統一党(PYD)の系譜を汲み、同党が主導する選挙同盟の「諸人民同盟」に参加している政治組織のシリア未来党の候補者や、シリア近代民主主義党、ゼノビア女性連合のを選出するよう説得しているという。

ハジーン市の地元評議会の幹部は、匿名を条件に取材に応じ、北・東シリア地域民主自治局が会合を開催し、同市の議会選挙の立候補者を提示、そのほとんどがシリア未来党のメンバーだったことを明らかにした。

一夫、シリア未来党の幹部筋も、匿名を条件に取材に応じ、選挙は11月10日に行われる予定だったが、一端延期となり、18日に改めて実施されたと明かした。。

同筋によると、選挙には、2回に分けて実施され、1回目は18日にシリア民主軍などの軍関係者が、2回目は20日に民間人が投票を行うという。

アイン・フラート(11月17日付)も、複数の地元筋の話として、北・東シリア地域民主自治局がダイル・ザウル県内の自治体で、11月18日と19日に議会選挙を実施することを決定し、投票を行わないメンバーや職員を処罰すると脅迫していると伝えていた。

北・東シリア地域民主自治局、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍と対立関係にあるシュアイタート部族のテレグラムの公式アカウント(https://t.me/alsh3e6at/)とシャルキーヤ特派員を名乗るテレグラムのアカウント(https://t.me/AbomosaabSharkea)は、ラッカ県で同様の選挙が実施されたとしたうえで、19日にダイル・ザウル県の自治体で議会選挙が実施されることを暴露、自治局が回付したと見られる各自治体で配布する投票用紙の数を記したリストの画像を公開した。


イナブ・バラディーの記者らによると、ハサカ県では選挙実施に向けた動きは今のところ見られないという。

AFP, November 18, 2024、ANHA, November 18, 2024、‘Ayn al-Furat, November 18, 2024、‘Inab Baladi, November 18, 2024、Reuters, November 18, 2024、SANA, November 18, 2024、SOHR, November 18, 2024などをもとに作成。

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シャーム解放機構の支配下にあるイドリブ県カフルタハーリーム町で、住民らがジャウラーニー指導者の打倒や逮捕・拘束中の家族らの即時釈放を訴えて抗議デモ(2024年11月18日)

イドリブ県では、テレグラムの「シリア革命の咆哮者たち」(https://t.me/s/mzmgr_syria)によると、シャーム解放機構の支配下にあるカフルタハーリーム町で、住民らがアブー・ムハンマド・ジャウラーニー指導者の打倒や逮捕・拘束中の家族らの即時釈放を訴えて抗議デモを行った。

一方、シリア人権監視団によると、ダイル・ハッサーン村、アレッポ県サッハーラ村、同県西部の国内避難民(IDPs)キャンプ(具体的な場所は不明)では、体制打倒、「エルドアンの道具」の指導者の打倒、シリア軍との戦闘再開を訴えるデモが行われ、数十人が参加した。

AFP, November 18, 2024、ANHA, November 18, 2024、‘Inab Baladi, November 18, 2024、Reuters, November 18, 2024、SANA, November 18, 2024、SOHR, November 18, 2024などをもとに作成。

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