シャルア暫定大統領はドイツのシュタインマイヤー大統領、メルツ首相らと会談

大統領府(フェイスブック)によると、アフマド・シャルア暫定大統領は、アスアド・ハサン・シャイバーニー外務在外居住者大臣、ニダール・シャッアール経済産業大臣、ムハンマド・バシール・エネルギー大臣らからなる政府代表団を引き連れ、ドイツの首都ベルリンにあるベルビュー宮殿に到着し、フランク=ヴァルター・シュタインマイヤー大統領と会談した。

大統領府(フェイスブック)によると、アフマド・シャルア暫定大統領はまた、同行した閣僚やシリアの企業関係者らとともに複数のドイツ企業の代表らと円卓会議を行い、エネルギー、金融、安全保障、デジタル転換、建設、保健医療、物流サービスといった分野での協力について議論、またシリア側と参加企業数社との間で、複数の了解覚書が署名された。

大統領府(フェイスブック)によると、シャルア暫定大統領はさらに、フリードリヒ・メルツ首相と会談、経済、復興、エネルギーといった分野における二国間関係の協力・発展の方途について協議したほか、地域情勢および国際情勢の最新動向、ドイツに在住するシリア難民に関する人道的問題についても話し合った。

大統領府(フェイスブック)によると、会談後、シャルア暫定大統領とメルツ首相は共同記者会見を行った。

SANAによると、シャルア暫定大統領は共同記者会見のなかで以下の通り述べた。

困難な状況に置かれたシリア人を受け入れ、100万人以上を保護し、学び、働き、生活を再建する機会を与えたことに関して、ドイツの指導部および国民に対するシリア国民の感謝を示したい。
回復と再建について語る際には、ドイツに約130万人存在するシリア人の役割を無視することはできない…。その中には約6,000人の医師がドイツの病院で働き、25万人以上がドイツ経済に貢献している。
シリア人の専門人材がドイツにおける安定を維持しつつ祖国再建に寄与できる循環型移民モデルの構築に向けてドイツ政府と協力している。
シリアの領土一体性と国家主権は譲歩の余地のない原則である…。国家内に別の国家を認めず、国家機関の枠外に武器の存在を許さない。
シリアは長年の専制支配を経て、法と制度に基づく国家の構築を進めている…。民族的・宗教的多様性を有する国家として、法の支配を確立することがすべての国民の権利保障につながる。

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このほか、大統領府(フェイスブック)によると、シャルア暫定大統領ら一行は、シーメンス・エナジー社の本社を訪問した。

さらに、大統領府(フェイスブック)によると、シャルア暫定大統領はシャイバーニー外務在外大臣らとともに、ドイツのアレクサンダー・ドブリント内務大臣と会談し、協力の強化の方途、とりわけ安全保障分野における協力について協議した。

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外務在外居住者省(フェイスブック)によると、シャイバーニー外務在外居住者大臣はベルリンにおいて、ドイツのヨハン・ヴァデフル外務大臣と会談し、地域情勢の最新動向および両国間の二国間関係の強化の方途などについて協議した。

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シリア人権監視団によると、ベルリンの戦勝記念塔前の広場において、在独シリア人らがシャルア暫定大統領を出迎えるために集まった。

また、シリア人権監視団によると、ベルリン中央駅前広場でも数十人の若者がシャルア暫定大統領を迎えるために集まった。

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シリア人権監視団によると、ベルリンの連邦議会議事堂や首相府付近でシリア暫定大統領に反対する大規模なデモが行われた。

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シリア人権監視団によると、シリア暫定大統領の支持者らが、ドイツのDW放送局が反対派の撮影や取材を行うことを阻止した。

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