シリア人権監視団:沿岸地域での国防軍部隊と内務省総合治安局による軍事作戦に伴い発生した虐殺の件数は47件となり、殺害された民間人の数は1,225人に(2025年3月10日)

シリア人権監視団は、沿岸地域での国防軍部隊と内務省総合治安局による軍事作戦によって、民間人120人が殺害されたことを新たに確認したと発表した。

県別内訳は以下の通り:

ハマー県15人
サルハブ市9人
アスィーラ村5人
ターフーナト・ハラーワ村1人

ヒムス県2人(ヒムス市アルメニア地区)

タルトゥース県50人
ターリーン村3人
クナイトラ村3人
バーニヤース市8人
バイーガーン村7人
ハッターニーヤ村12人
ハリースーン村16人

ラタキア県53人
イスティームー村13人
シール村5人
アイン・アルース村17人
バフルーリーヤ町7人
そのほか9人

シリア人権監視団はまた、11日に新たに132人のアラウィー派市民が殺害されたことを確認したと発表した。

県別内訳は以下の通り:

タルトゥース県72人
ハリースーン村9人
バーニヤース市62人
タワーヒーン村1人

ラタキア県60人
ジャブラ市1人
バラーシブー村44人(うち女性3人、子ども1人)
そのほか15人

これにより、3月6日以降に沿岸地域で確認された虐殺の件数は47件となり、殺害された民間人の数は1,225人となった。

県別の内訳は以下の通り:
ラタキア県658人
タルトゥース県384人
ハマー県171人
ヒムス県12人

日にち・県別の内訳は以下の通り:

犠牲者のなかには、アラウィー派以外の宗派の信者も含まれている。

3月6日
ヒムス県1人

3月7日
タルトゥース県62人
ラタキア県98人

3月8日
ラタキア県227人
タルトゥース県55人
ハマー県79人
ヒムス県5人

3月9日
タルトゥース県103人
ラタキア県194人
ハマー県6人

3月10日
ラタキア県79人
タルトゥース県92人
ハマー県86人
ヒムス県6人

3月11日
タルトゥース県72人
ラタキア県60人

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シリア人権監視団は、過去48時間に沿岸地域以外の地域での正体不明の武装グループによって48人が殺害、処刑されたことを確認したと発表した。

県別の内訳は以下の通り:

アレッポ県4人
ハマー県13人
ダマスカス郊外県13人
ラタキア県4人
ダルアー県9人
ヒムス県2人
ダマスカス県2人
ダイル・ザウル県1人

殺害されたのはいずれも男性。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市のザバディーヤ地区でオートバイに乗った武装した2人組が市民に向けて向けて発砲、1人を殺害した。

シリア人権監視団によると、その後重傷を負っていたこの男性の子ども1人も死亡した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、フラーク市で正体不明の武装グループが3人を銃で撃ち殺害した。

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一方、SANAは以下の通り伝えた。

ヒムス県で、内務省総合治安局がワーディー・ナサーラー地域のマズラア村の村長を殺害したとして、容疑者(A.Kh.)を逮捕した。

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ラタキア県で、アリー・カッダ暫定内務大臣が、ラタキア市ダアトゥール地区を訪れ、地元住民や名士らと会談、またジャブラ市の警察本部を視察した。

国防省部隊の憲兵隊が治安確保と「行き過ぎ」帽子のために県内に展開した。

ラタキア市ダアトゥール地区の名士らとの合意に基づいて、同地区に保管されていた大量の武器が内務省総合治安局に引き渡された。

内務省総合治安局がカルダーハ市の武器庫を押収し、必要な法的手続きを実施した。

ジャブラ市の複数地区への電力供給が再開された。

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ハマー県で、内務省総合治安局の部隊がミスヤーフ市に展開した。

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内務省総合治安局は沿岸地域で民間人に対する違法な犯罪行為を行ったとして4人を逮捕し、軍事法廷に送致した。

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ダマスカス県で、警察学校の第3期修了式が行われた。

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ダルアー県では、ムラースィルーン(Syrian Reporters)によると、サナマイン市で正体不明の武装グルーウがフランスから2週間前に帰国していたヌールッディーン・ラッバード大使(前政権を離反していた)ときょうだいのイマード氏を自宅で銃撃し、殺害した。

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