シリア人権監視団は、信頼性を損なうことを目的とした組織的なサイバー攻撃や誹謗中傷キャンペーンに直面していると発表した。
同監視団は、これらの攻撃が、シリア沿岸部でのアラウィー派に対する虐殺について偽情報を拡散しているとの主張に基づいているとしたうえで、加害者自身が撮影した映像、アフマド・シャルア暫定大統領の発言、衛星写真などから、宗派に基づいた組織的な殺害行為が行われた事実は揺るぎないものだと主張した。
そのうえで、シリア人権監視団は、攻撃を仕掛けている勢力に対し、資金や労力を同団体の沈黙や脅迫に費やすのではなく、虐殺や人権侵害の防止、そしてヘイトスピーチの抑止に向けて活用するよう呼びかけた。
なお、シリア人権監視団によると、フェイスブックとXのアカウントが、アラブ某国の支援を受け、ダマスカス当局と連携した「新シャッビーハ」に属するネット工作員からの組織的な通報攻撃を受けているという。
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