シリア人権監視団は、2011年3月15日に「シリア革命」が始まって以降の14年間で、656,493人の死亡を確認したとしたうえで、うち546,150人の氏名を特定したと発表した。
内訳は以下の通り。
市民の死者数199,068人(男性156,605人、女性16,181人、18歳未満の子ども26,282人)
旧体制の治安当局の収容施設での拷問による死者78,273人
旧体制の砲撃、銃撃による死者52,909人
旧体制の航空攻撃による死者26,440人
ロシア軍の爆撃による死者8,808人
ロシア軍か旧体制によるものか確認できない航空攻撃による死者2,504人
反体制諸派による殺害2,459人
ジハード主義者による殺害927人
死因不明3,023人
即決処刑2,284人
拳銃や刃物での襲撃による死者3,991人
禁止兵器による死者1,028人
生活状況の悪化による死者994人
爆発による死者5,614人
米主導の有志連合による殺害112人
トルコ軍による殺害1,155人
ヨルダン国境警備隊による殺害9人
ダーイシュ(イスラーム国)による殺害4,935人
シリア民主軍およびクルド人部隊による殺害516人
その他298人
アフマド・シャルア暫定政権国防省部隊の収容施設での拷問による死亡21人
暫定政権国防省部隊の銃弾による死者89人
非民間人の死者数34,7082人
旧体制軍93,612人
親旧体制・イラン・ロシア民兵のシリア人68,385人
レバノンのヒズブッラー1,830人
親イラン・ロシア民兵の外国人8,986人
武装諸派、イスラーム主義諸派81,489人
旧体制軍からの離反者3,596人
シリア民主軍11,768人
クルド人部隊3,275人
ダーイシュ4,1459人
ジハード主義組織28,463人
トルコ人269人
親ロシアの外国人傭兵273人
身元不明3,082人
旧体制軍の元軍関係者19人
親旧体制の戦闘員262人
暫定政権国防省部隊314人
なお、上記の主計には、旧体制の拘置施設や刑務所で拷問を受けて死亡したとされる26,000人以上、クルディスタン労働者党(PKK)の戦闘員3,200人以上は含まれていない。
また、レバノンのヒズブッラーの戦闘員についても、正確な記録を得ることはできていない。
このほか、民間人や戦闘員3,200人以上がダーイシュの拘置施設で行方不明になっているこか、反体制派諸派、イスラーム主義諸派、ダーイシュ、シャーム解放機構によって1,800人以上が拘束されたままだという。
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