イスラエルのドゥルーズ派の最高宗教指導者であるムワッファク・タリーフ師は、フェイスブックを通じて米議員に向けたビデオ・メッセージを公開した。
メッセージのなかで、タリーフ師は、シリアのスワイダー県が直面している苦難に言及、民間人保護およびドゥルーズ派コミュニティの尊厳維持の重要性を強調した。
また、安全と安定を保証する責任ある行動を呼びかけ、ドゥルーズ派住民が受けた侵害の承認とその責任者の追及を求めた。
さらに、スワイダー県でドゥルーズ派が受けた被害について、戦争犯罪および人道に対する罪、さらには民族的・宗教的理由に基づき少数派を標的としたジェノサイド未遂に該当するものとして公式に認定するよう米議会に求めるとともに、国際法および国際規範に基づく国際的介入を呼びかけた。
タリーフ師はまた、ドゥルーズ派住民の権利を保護・擁護するための包括的行動計画の策定を提唱し、キリスト教徒、クルド人、アラウィー派、その他迫害を受けている宗教共同体と連帯する必要性を訴えた。
さらに、国際的な人道回廊の開設、拘束者の釈放、ならびに強制失踪者の行方解明を求めた。
同時に、シリアのドゥルーズ派の自決権を強調し、存立や安全が脅かされている民族に対して国際法が保障する正当な権利であると述べた。
演説の結びにおいて、タリーフ師は議員、さらにはドナルド・トランプ米大統領に向けて、ドゥルーズ派と共に立ち、自由・少数派・迫害される民族を擁護するよう呼びかけた。
そして、ドゥルーズ派は哀れみではなく正義を求め、対立ではなく保護を求め、戦争ではなく自由で尊厳ある生活への権利を求めているのだと強調した。
最後に、ドゥルーズ派保護に貢献したすべての人々、および米国におけるドゥルーズ派コミュニティの本重要会議の成功に尽力した関係者に謝意を表した。
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ANHAによると、在イスラエル・クルド人コミュニティのユダ・ベン・ヨセフ代表は、イスラエルのギデオン・サール外務大臣と会談、クルド問題をめぐる地域・国際社会の動向について議論した。
会談のなかで、ベン・ヨセフ代表は、イスラエルがその外交的影響力を引き続き活用し、米国政権内でクルド問題への対応を主導しているリンゼイ・グラハム上院議員との協力を深化させるよう求めた。
会談ではまた、ドゥルーズ派、キリスト教徒、アラウィー派を含む地域の少数派の状況についても協議が行われ、彼らを保護するための外交的関与と活動の継続の必要性が確認された。
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