アイン・アラブ一帯でイスラーム国の勢力減退(2015年1月30日)

アレッポ県では、ARA News(1月30日付)によると、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊がアイン・アラブ市郊外のマナーズ村、マズリー・アブルーシュ村、アルバルール村、クールビーンカール村、ムーマーン村からダーイシュ(イスラーム国)を放逐、同地を制圧した。

なお、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)は過去数日間の戦闘でアイン・アラブ市周辺の16カ村を西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊に奪われ、同地で衰退を見せていると発表した。

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ハサカ県では、ARA News(1月30日付)によると、タッル・ブラーク町郊外のフバイラート村で、ダーイシュ(イスラーム国)が、人民議会議員邸宅などシリア政府支持者の住居を爆破、破壊した。

一方、SANA(1月30日付)によると、タッル・ブラーク町で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダイル・ザウル県では、SANA(1月30日付)によると、ジャフラ村、マリーイーヤ村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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有志連合合同司令部は、米国などからなる有志連合軍が、シリアとイラク領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して18回にわたって空爆を行ったと発表した。

うちアイン・アラブ市一帯に対する空爆は5回に及んだという。

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『ワシントン・ポスト』(1月30日付)は、シリアとイラク国内で活動するダーイシュ(イスラーム国)の外国人戦闘員の数が2万人に達していると報じた。

同紙によると、外国人戦闘員の数は2014年10月以降急増しているのだという。

AFP, January 30, 2015、AP, January 30, 2015、ARA News, January 30, 2015、Champress, January 30, 2015、al-Hayat, January 31, 2015、Iraqi News, January 30, 2015、Kull-na Shuraka’, January 30, 2015、al-Mada Press, January 30, 2015、Naharnet, January 30, 2015、NNA, January 30, 2015、Reuters, January 30, 2015、SANA, January 30, 2015、UPI, January 30, 2015、The Washington Post, January 30, 2015などをもとに作成。

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