シリア国民連合は首都ダマスカスへの砲撃を支持(2015年2月12日)

トルコで活動するシリア革命反体制勢力国民連立のハーリド・ハウジャ代表は、イスタンブール市で記者会見を開き、「アイン・アラブ市を救ったように、世界はダマスカス東部のドゥーマー市を救うために行動すべき」だと呼びかける一方、「ダマスカス(郊外県)のグータ(地方)とヒムス市ワアル地区の住民は軍事介入を求めているのではない。(有志連合)60カ国に与する同盟を求めているのでもない。政権による空爆の停止、人道回廊の設置、包囲解除を求めているだけだ」と主張した。

そのうえで、反体制武装集団に対して、「ドゥーマー市とヒムス市ワアル地区の救出、包囲解除、犯罪者アサド政権による住民への攻撃阻止」を呼びかけるとともに、「ドゥーマー市の住宅地に対してミサイルを発射しているダマスカスの軍・治安拠点を標的とすることは、自衛のための合法的な権利である」と主張、「民間人の命を守る必要がある」としつつ、イスラーム軍によるダマスカス県への無差別砲撃への支持を表明した。

AFP, February 12, 2015、AP, February 12, 2015、ARA News, February 12, 2015、Champress, February 12, 2015、al-Hayat, February 13, 2015、Iraqi News, February 12, 2015、Kull-na Shuraka’, February 12, 2015、al-Mada Press, February 12, 2015、Naharnet, February 12, 2015、NNA, February 12, 2015、Reuters, February 12, 2015、SANA, February 12, 2015、UPI, February 12, 2015などをもとに作成。

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