シリア軍がヒムス県油田地帯でダーイシュ(イスラーム国)と交戦(2015年2月16日)

ヒムス県では、ダーイシュ(イスラーム国)がハフナ村にあるガス貯蔵施設を迫撃砲で攻撃、破壊した。

これに対して、ハフナ村に駐留するシリア軍は、同村に近いアーラーク・ガス採掘所一帯、ハイル油田一帯などを砲撃した。

一方、SANA(2月16日付)によると、アーラーク・ガス採掘所一帯で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ラッカ県では、ARA News(2月16日付)によると、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊が、北の太陽大隊、ラッカ革命家戦線の支援のもと、タッル・アブヤド市近郊のバグディーク村一帯のダーイシュ(イスラーム国)を掃討、同地を制圧した。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル市フワイジャト・サクル地区でシリア軍とダーイシュ(イスラーム国)が交戦した。

 

またクッルナー・シュラカー(2月17日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)が県内各所に展開していた車輌多数をラッカ市内に撤退させた。

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『ハヤート』(2月17日付)によると、ヨルダンに配備されたUAE戦闘機部隊が、ダイル・ザウル県内のダーイシュ(イスラーム国)拠点を砲撃した。

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ロイター通信(2月16日付)などによると、エジプト軍は、ダーイシュ(イスラーム国)バルカ州を名のるグループがリビア国内で誘拐したエジプト人(コプト教徒)21人を処刑したことへの報復として、リビア領内のダーイシュ拠点などを空爆したと発表した。

空爆はエジプト国境沿いのダーイシュの野営地、訓練所、武器保管施設などを標的とし、リビア軍も参加したという。

AFP, February 16, 2015、AP, February 16, 2015、ARA News, February 16, 2015、Champress, February 16, 2015、al-Hayat, February 17, 2015、Iraqi News, February 16, 2015、Kull-na Shuraka’, February 16, 2015、February 17, 2015、al-Mada Press, February 16, 2015、Naharnet, February 16, 2015、NNA, February 16, 2015、Reuters, February 16, 2015、SANA, February 16, 2015、UPI, February 16, 2015などをもとに作成。

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