アサド大統領は、シリア訪問中のフランス国会議員使節団と会談した。
使節団は、フランス・シリア友好委員会代表のジャン=ピエール・ヴィアル元老院(上院)議員を団長とし、同委員会副代表のジャック・ムヤールド国民議会(下院)議員らからなる。
SANA(2月25日付)によると、使節団メンバーは、フランスの議員の多くが、シリアの実情をフランス国民に伝え、両国共通の懸案において両国の調整や情報交換を行う必要があると考えていると述べたという。
また、中東地域における治安と安定の確立がフランスの国益につながり、シリアとテロ根絶で協力する必要があると表明したという。
これに対して、アサド大統領は、主権尊重、内政不干渉の原則のもとに外国との関係強化を進めるべきだ強調するとともに、「テロとの戦い」が真の政治的意思を必要とすると述べたという。
アサド大統領との会談後、使節団は、ムハンマド・ジハード・ラッハーム人民議会議長、ワリード・ムアッリム外務在外居住大臣ら外務在外居住者省幹部、アフマド・バドルッディーン・ハッスーン共和国ムフティーらイスラーム教・キリスト教法曹界代表と個別に会談し、シリア情勢、中東情勢、両国間関係などについて意見を交わした。
AFP, February 25, 2015、AP, February 25, 2015、ARA News, February 25, 2015、Champress, February 25, 2015、al-Hayat, February 26, 2015、Iraqi News, February 25, 2015、Kull-na Shuraka’, February 25, 2015、al-Mada Press, February 25, 2015、Naharnet, February 25, 2015、NNA, February 25, 2015、Reuters, February 25, 2015、SANA, February 25, 2015、UPI, February 25, 2015などをもとに作成。
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