ヨルダン内相「事態が収拾するまでジャービル国境通行所閉鎖を続ける」:レバノンの貨物トラック30台以上がナスィーブ国境通行所で反体制武装集団に拘束(2015年4月4日)

ヨルダンのフサイン・マジャーリー内務大臣は、シャームの民のヌスラ戦線などジハード主義武装集団によるシリアのダルアー県ナスィーブ国境通行所制圧を受けて、一時閉鎖していたヨルダン側のジャービル国境通行所に関して「事態が収束するまで閉鎖を続ける」と発表した。

また、同地に取り残されていた貨物車輌の運転手らの安否に関して、シリア人運転手1人が負傷し、ヨルダン側の病院に搬送された以外、全員無事だと付言した。

一方、ディーナー・カアワール国連ヨルダン代表大使は、国連事務総長と安保理議長に宛てて書簡を送り、ヨルダンとトルコが教練を受けたテロリスト数千人をシリア領に潜入させているとするシリア政府の書簡を「事実無根」と否定するつとともに、「シリア政府による人権、国際人権法…といった諸原則の体系的違反によって…民間人が被害を受けていることの責任はシリア政府にある」と批判した。

ペトラ通信(4月4日付)、『ハヤート』(4月5日付)が伝えた。

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レバノン冷凍車輌組合は、ナスィーブ国境通行所一帯での戦闘を受け、レバノンの冷凍貨物車30台以上とその運転手がシリア側で足止めを食っていると発表した。

ナハールネット(4月4日付)などが伝えた。

AFP, April 4, 2015、AP, April 4, 2015、ARA News, April 4, 2015、Champress, April 4, 2015、al-Hayat, April 5, 2015、Iraqi News, April 4, 2015、Kull-na Shuraka’, April 4, 2015、al-Mada Press, April 4, 2015、Naharnet, April 4, 2015、NNA, April 4, 2015、Petra, April 4, 2015、Reuters, April 4, 2015、SANA, April 4, 2015、UPI, April 4, 2015などをもとに作成。

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