シリア国民連合代表が訪米し、ケリー米国務長官と会談(2015年4月30日)

ジョン・ケリー米国務長官は、米国を訪問中のシリア革命反体制勢力国民連立のハーリド・ハウジャ代表とワシントンDCの国務省で会談した。

複数の西側外交筋によると、ハウジャ代表は、アサド大統領に対する「処罰」の必要を強調するとともに、シリア領内に「安全保障地域」(飛行禁止空域)の設置を米国に要請した。

これに対して、ケリー国務長官は、アサド大統領が「シリア国民に対するいかなる責任感も失っており、シリアの未来の一部になるだけの正統性を失った」と述べたという。

ケリー国務長官とハウジャ代表の会談に関して、マリー・ハーフ国務省副報道官は1日、ケリー国務長官が「ジュネーブ会議(2012年)に基づく政治的移行を米国が支援することを改めて強調」するとともに、アサド政権が「シリアを支配する正統性を失って久しく、シリアの将来の一部にはなり得ない」ことを確認したと述べた。

ハーフ副報道官によると、ケリー国務長官はまた「テロを生み出し、それに対処することに失敗しているアサド政権がテロとの戦いのパートナーになることはあり得ない」と述べる一方、シリア革命反体制勢力国民連立が「ジュネーブ3」に向けたスタファン・デミストゥラ・シリア問題担当国連アラブ連盟共同特別代表との個別協議に応じたことを歓迎、「穏健な反体制派」を支援するとの姿勢を改めて示した。

ARA News, April 30, 2015

ARA News, April 30, 2015

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ハウジャ代表はその後、ニューヨークで記者会見を開き、スタファン・デミストゥラ・シリア問題担当国連アラブ連盟共同特別代表が開催に向けた準備を始動したシリア政府と反体制派の和平交渉「ジュネーブ3」に関して、「ジュネーブ3へのイランの参加は、もしそれが開催されるのなら、移行期に関する問題を含むジュネーブ2での決定事項に同国が合意することが条件となる」と述べた。

『ハヤート』(5月1日付)が伝えた。


AFP, April 30, 2015、AP, April 30, 2015、ARA News, April 30, 2015、Champress, April 30, 2015、al-Hayat, May 1, 2015、May 2, 2015、Iraqi News, April 30, 2015、Kull-na Shuraka’, April 30, 2015、al-Mada Press, April 30, 2015、Naharnet, April 30, 2015、NNA, April 30, 2015、Reuters, April 30, 2015、SANA, April 30, 2015、UPI, April 30, 2015などをもとに作成。

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