アル=カーイダ系組織と自由シリア軍南部戦線がクナイトラ県におけるダーイシュ系のジハード軍最後の拠点を制圧(2015年5月5日)

クナイトラ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(5月5日付)によると、「革命家」(シャームの民のヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動、自由シリア軍南部戦線など)が、ダーイシュ(イスラーム国)に忠誠を誓うジハード軍との戦闘の末、カフターニーヤ町を完全制圧した。

アル=カーイダ系組織のシャーム自由人イスラーム運動の広報局はこれに関して「カフターニーヤ町でジハード軍戦闘員を完全浄化した」と発表した。

シリア人権監視団によると、4月27日にジハード軍との戦闘が激化して以降、双方合わせて35人の戦闘員が死亡したという。

なお『ハヤート』(5月6日付)によると、クナイトラ県でジハード軍の掃討戦に参加していたのは、イスラーム軍、ヤルムーク軍、ヌスラ戦線、自由シリア軍南部戦線第1軍、ナワー自由人師団、シャーム自由人イスラーム運動、フルカーン旅団など。

一方、シリア人権監視団によると、バアス市近郊、ハーン・アルナバ市でシリア軍が、ヌスラ戦線などジハード主義武装集団と交戦した。

また、SANA(5月5日付)によると、西サムダーニーヤ村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、SANA(5月5日付)によると、ジュッブ・ジャッラーフ村、アブー・ハワーディート村、ウンム・リーシュ村、ラジャム・カスル村、西サラーム村、シャーイル・ガス採掘所一帯で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダイル・ザウル県では、SANA(5月5日付)によると、ダイル・ザウル市ハウィーカ地区、ラシュディーヤ地区、シャイフ・ヤースィーン地区で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, May 5, 2015、AP, May 5, 2015、ARA News, May 5, 2015、Champress, May 5, 2015、al-Durar al-Shamiya, May 5, 2015、al-Hayat, May 6, 2015、Iraqi News, May 5, 2015、Kull-na Shuraka’, May 5, 2015、al-Mada Press, May 5, 2015、Naharnet, May 5, 2015、NNA, May 5, 2015、Reuters, May 5, 2015、SANA, May 5, 2015、UPI, May 5, 2015などをもとに作成。

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