国内の反体制活動家(サルマーン元情報大臣)が国内外の反体制派と「穏健な反体制武装集団」による国民大会開催を提案(2015年5月6日)

国内で反体制活動を行うムハンマド・サルマーン元情報大臣(国民民主潮流代表)は、国内外の反体制派と「穏健な反体制武装集団」による国民大会開催などを骨子とする紛争和解案を提案した。

サルマーン元情報大臣が率いる国民民主潮流は、民主的変革諸勢力国民調整委員会などの反体制派による2015年1月22~24日のカイロでの会合で開催が合意された第2回カイロ大会開催準備を主導する俳優のジャマール・スライマーン氏と密接な関係にあるとされる。

サルマーン元情報大臣は、ジュネーブ合意(2012年)のもと、国連の監視下で、民主的・多元的文民体制樹立と政権交代を実現するための国民大会の開催を提案しているほか、ダーイシュ(イスラーム国)やシャームの民のヌスラ戦線など「テロ組織に認定されている勢力」の大会からの排除とこれらの勢力に対する「テロとの戦い」の遂行、政治犯罪への恩赦などが主唱されている。

クッルナー・シュラカー(5月6日付)、『ハヤート』(5月7日付)などが伝えた。

AFP, May 6, 2015、AP, May 6, 2015、ARA News, May 6, 2015、Champress, May 6, 2015、al-Hayat, May 7, 2015、Iraqi News, May 6, 2015、Kull-na Shuraka’, May 6, 2015、al-Mada Press, May 6, 2015、Naharnet, May 6, 2015、NNA, May 6, 2015、Reuters, May 6, 2015、SANA, May 6, 2015、UPI, May 6, 2015などをもとに作成。

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