イドリブ県でシリア軍兵士15人がファトフ軍に投降(2015年5月23日)

イドリブ県では、『ハヤート』(5月24日付)によると、ファトフ軍によるジスル・シュグール国立病院制圧を受けるかたちで、シリア軍兵士15人がジスル・シュグール市とアリーハー市間のカイヤーサート検問所(ファトフ軍が掌握)に投降した。

Kull-na Shuraka', May 23, 2015

Kull-na Shuraka’, May 23, 2015

一方、SANA(5月23日付)によると、シリア軍がイドリブ市南部郊外(イシュタブリク村、アイン・スーダ村、サーリヒーヤ村、ハッルーズ村など)、クファイル村周辺、バシュラームーン村の反体制武装集団拠点に対して空爆を行い、シャームの民のヌスラ戦線などファトフ軍の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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タルトゥース県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がバーニヤース市、バイダー町の住宅街で強制捜査を行い、住民約100人を逮捕した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市ザフラー協会地区、バニー・ザイド地区、シャッアール地区で、シリア軍、国防隊、バアス大隊が、シャームの民のヌスラ戦線などジハード主義武装集団と交戦した。

一方、SANA(5月23日付)によると、アレッポ市アシュラフィーヤ地区、カルム・タッラーブ地区、ハナーヌー地区、インザーラート地区、ブスターン・バーシャー地区、カスタル・ハラーミー地区、カルム・マイサル地区、バニー・ザイド地区、カルフール地区、フライターン市、アナダーン市、タッル・ザラーズィール地区、アウラム・クブラー町、マンスーラ村、ドゥワイル・ザイトゥーン村、バーシュカウィー村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、カラムーン地方無人地帯で、シリア軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員がシャームの民のヌスラ戦線などジハード主義武装集団(カラムーン・ファトフ軍)と交戦した。

一方、SANA(5月23日付)によると、ハーン・シャイフ・キャンプ一帯、フサイニーヤ町で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またマナール・チャンネル(5月23日付)によると、シリア軍の支援を受けたヒズブッラー戦闘員が、シャームの民のヌスラ戦線との戦闘の末、カラムーン地方のサドル・ブスターン丘を制圧した。

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ハマー県では、クッルナー・シュラカー(5月23日付)によると、アル=カーイダ系組織シャーム自由人イスラーム運動がスーラーン市に敷設した地雷にシリア軍の車輌が触れて、乗っていたシリア軍兵士が4人が死亡した。

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ダルアー県では、SANA(5月23日付)によると、カフルシャムス町で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, May 23, 2015、AP, May 23, 2015、ARA News, May 23, 2015、Champress, May 23, 2015、al-Hayat, May 24, 2015、Iraqi News, May 23, 2015、Kull-na Shuraka’, May 23, 2015、al-Mada Press, May 23, 2015、Naharnet, May 23, 2015、NNA, May 23, 2015、Reuters, May 23, 2015、SANA, May 23, 2015、UPI, May 23, 2015などをもとに作成。

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