有志連合とシリア軍がそろってダイル・ザウル県のダーイシュ(イスラーム国)を爆撃(2015年9月16日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がダイル・ザウル市一帯を空爆、またダイル・ザウル航空基地一帯、サルダ山では、シリア軍とダーイシュ(イスラーム国)が交戦した。

一方、有志連合もダイル・ザウル市郊外のジュダイド・アカイダート村を空爆したが、女性、子供を含む住民6人が死亡、10人以上が負傷した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)の主要拠点の一つマンビジュ市郊外をシリア軍が砲撃し、メンバー8人が死亡した。

同監視団によると、クワイリス航空基地包囲解除に向け、シリア軍は同地一帯への空爆・砲撃、地上軍の進攻を数日前から激化させており、この3日間でダーイシュ戦闘員35人が死亡したという。

またサーリヒーヤ村、タッル・リーマーン村などでは、シリア軍とダーイシュが交戦、シリア軍側にも17人の死者が出ているという。

一方、SANA(9月16日付)によると、ハナースィル市、ブラート村、ナアーム丘一帯、タッル・リーマーン村、タッル・アームーディー村、アブティーン村、ワディーヒー村で、シリア軍がダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、シャーイル・ガス採掘所一帯、ジャズル・ガス採掘所一帯、タイフール航空基地一帯で、シリア軍とダーイシュ(イスラーム国)が交戦し、シリア軍が同地を空爆した。

一方、SANA(9月16日付)によると、タドムル市、ジュッブ・ジャッラーフ村一帯、ハリージャ村、ハッターブ村、ウンム・ジャーミア村一帯で、シリア軍がダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ラッカ県では、シリア人権監視団によると、ラッカ市内ルマイラ地区のインターネット・カフェにいた女性が「店内で顔を露わにしていた」として、ダーイシュ(イスラーム国)ヒスバ(宗教警察)の婦人部隊によって逮捕された。

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米中央軍(CENTCOM)は、9月16日にシリア、イラク領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して22回の空爆を行ったと発表した。

このうちシリア領内での空爆は1回で、ラッカ市近郊(1回)のダーイシュに対して攻撃が行われたという。

AFP, September 16, 2015、AP, September 16, 2015、ARA News, September 16, 2015、Champress, September 16, 2015、al-Hayat, September 17, 2015、Iraqi News, September 16, 2015、Kull-na Shuraka’, September 16, 2015、al-Mada Press, September 16, 2015、Naharnet, September 16, 2015、NNA, September 16, 2015、Reuters, September 16, 2015、SANA, September 16, 2015、UPI, September 16, 2015などをもとに作成。

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