トルコ外務省は声明を出し、トルコ軍戦闘機がハタイ県領空を侵犯したロシア軍戦闘機1機に対して緊急発進し、同機をシリア領内に退却させた、と発表した。
これを受け、トルコ外務省は、駐トルコ・ロシア大使を呼び、厳重抗議したという。
これに関して、トルコ軍も声明を出し、トルコ軍のF-16戦闘機が1日、ロシア軍のSu-29戦闘機の領空侵犯によって5分40秒により「嫌がらせ」(レーダーによる捕捉)を受けた、と発表した。
ロシア軍機によるトルコ領空への侵犯を受け、NATOは理事会の緊急会合を開き、「全加盟国はトルコや加盟国での領空侵犯に強く抗議する。無責任は行動はきわめて危険」とする声明を発表し、ロシア側に抗議した。
ジョン・ケリー米国務長官は、ロシア軍戦闘機のトルコ領空への侵犯に関して「トルコが自らの権利に従って対応していたら、ロシア軍戦闘機は撃墜されていたろう」と述べた。
『ハヤート』(10月6日付)が伝えた。
AFP, October 5, 2015、AP, October 5, 2015、ARA News, October 5, 2015、Champress, October 5, 2015、al-Hayat, October 6, 2015、Iraqi News, October 5, 2015、Kull-na Shuraka’, October 5, 2015、al-Mada Press, October 5, 2015、Naharnet, October 5, 2015、NNA, October 5, 2015、Reuters, October 5, 2015、SANA, October 5, 2015、UPI, October 5, 2015などをもとに作成。
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