フランスのファビウス外相は「ダーイシュ(イスラーム国)およびテロリストと目される組織」を爆撃すべきと述べ、オランド大統領の前言を撤回し、ロシアの主張に事実上同調(2015年10月5日)

フランスのローラン・ファビウス外務大臣は、Euro 1(10月5日付)のインタビューで、ロシア軍によるシリア領内での空爆に関して、ダーイシュ(イスラーム国)だけでなく、シャームの民のヌスラ戦線などアル=カーイダ系組織をも標的とすべきだと述べ、ロシアの主張を事実上認める。

ファビウス外務大臣は「ダーイシュおよびテロリストと目される組織への空爆」を行うべきだと述べ、これに対して記者が「ヌスラ戦線を加えるべきだということか」と聞き返すと、「ダーイシュのみ」を空爆すべきたどのフランソワ・オランド大統領の発言が「簡略的だった」と答えた。

AFP, October 5, 2015、AP, October 5, 2015、ARA News, October 5, 2015、Champress, October 5, 2015、al-Hayat, October 6, 2015、Iraqi News, October 5, 2015、Kull-na Shuraka’, October 5, 2015、al-Mada Press, October 5, 2015、Naharnet, October 5, 2015、NNA, October 5, 2015、Reuters, October 5, 2015、SANA, October 5, 2015、UPI, October 5, 2015などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.