『ハヤート』(10月10日付)によると、エジプトのサーミフ・シュクリー外務大臣は、ロシアのセルゲイ・ラブロフ外務大臣と電話会談を行い、シリア情勢などへの対応について意見を交わした。
両国外相の電話会談は、8日のアブドゥルファッターフ・スィースィー大統領とヴラジミール・プーチン大統領の電話会談に次ぐもの。
エジプト外務省のアフマド・アブー・ザイド報道官によると、両国外相の電話会談では、スタファン・デミストゥラ・シリア問題担当国連アラブ連盟共同特別代表の計画に沿って、シリアの危機の政治的解決への努力を継続し、当事者らに対話を呼びかけることで合意、また中東地域における「テロとの戦い」への対応について議論がなされたという。
なお、『ハヤート』は、複数の消息筋の話として、エジプト・ロシア両国首脳間の電話会談などを通じて、エジプトがロシアに対して、空爆の目標を効果的に実現するため、地域諸国への同盟と調整の拡大を要請した、と伝えた。
AFP, October 9, 2015、AP, October 9, 2015、ARA News, October 9, 2015、Champress, October 9, 2015、al-Hayat, October 10, 2015、Iraqi News, October 9, 2015、Kull-na Shuraka’, October 9, 2015、al-Mada Press, October 9, 2015、Naharnet, October 9, 2015、NNA, October 9, 2015、Reuters, October 9, 2015、SANA, October 9, 2015、UPI, October 9, 2015などをもとに作成。
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