トルコのダウトオール首相「アサドがモスクワに長期滞在していたらよかった。そうすれば彼の国民は平和を取り戻し、移行期を開始できるからだ」(2015年10月21日)

トルコのアフメト・ダウトオール首相は、アサド大統領のモスクワ電撃訪問を受け、記者会見でシリア情勢に関して「シリアの移行期にアサドがいることはあってはならず、その退陣を含むかたちで移行期は進められるべきだ。アサドの退任を含んださまざまな提案が強調されるべきだ」と述べた。

ダウトオール首相はまた「トルコの対シリア政策は極めて明白で、我々は、国民に蛮行をはたらく指導者は正統性などないと見ている」と付言した。

さらにアサド大統領のモスクワ電撃訪問について聞かれると、興奮気味に「アサドがモスクワに長期滞在していたらよかった…。そうすれば彼の国民は平和を取り戻し、移行期を開始できるからだ」と答えた。

AFP, October 21, 2015、AP, October 21, 2015、ARA News, October 21, 2015、Champress, October 21, 2015、al-Hayat, October 22, 2015、Iraqi News, October 21, 2015、Kull-na Shuraka’, October 21, 2015、al-Mada Press, October 21, 2015、Naharnet, October 21, 2015、NNA, October 21, 2015、Reuters, October 21, 2015、SANA, October 21, 2015、UPI, October 21, 2015などをもとに作成。

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