スタファン・デミストゥラ・シリア問題担当国連アラブ連盟共同特別代表がシリアを訪問し、ワリード・ムアッリム外務在外居住者大臣(兼副首相)と会談した。
SANA(11月1日付)によると、デミストゥラ代表は会談で、10月29~30日にオーストリアの首都ウィーンで開かれた米、ロシア、サウジアラビア、トルコの四カ国外相会談と、イラン、エジプトの外相なども参加して行われた17カ国外相会談について詳細な報告・説明を行った。
これに対して、ムアッリム外務在外居住者大臣は、ウィーン声明が多くの重要な点を含んでいるとしつつ、シリア国内のテロを支援していることで知られる複数の国に対して、「テロとの戦い」に関する国連決議を遵守しなかったことへの違和感を表明したという。
そのうえで、シリア政府は、ロシア、イラン、そしてレバノンのレジスタンス(ヒズブッラー)とともに「テロとの戦い」を継続すると改めて表明し、デミストゥラ代表にこの点での協力を求めた。
AFP, November 1, 2015、AP, November 1, 2015、ARA News, November 1, 2015、Champress, November 1, 2015、al-Hayat, November 2, 2015、Iraqi News, November 1, 2015、Kull-na Shuraka’, November 1, 2015、al-Mada Press, November 1, 2015、Naharnet, November 1, 2015、NNA, November 1, 2015、Reuters, November 1, 2015、SANA, November 1, 2015、UPI, November 1, 2015などをもとに作成。
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