シリア軍がダルアー県シャイフ・マスキーン市の中心部に迫る一方、抗戦に参加しない自由シリア軍南部戦線が住民の批判の的に(2015年12月30日)

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シャイフ・マスキーン市一帯および第82旅団基地一帯で、シリア軍、国防隊が、シャームの民のヌスラ戦線などからなる反体制武装集団と交戦を続けるとともに、ロシア軍と思われる戦闘機が同地を空爆、ヌスラ戦線の司令官1人を含むジハード主義武装集団戦闘員10人以上が死亡した。

一方、SANA(12月30日付)によると、シャイフ・マスキーン市の北部および東部から市内に突入したシリア軍が進軍を続け、シャームの民のヌスラ戦線などからなる反体制武装集団と交戦し、市内中心部のダウワール地区、軍人住宅地区に到達した。

シリア軍はまた、フラーク市、シャイフ・フサイン丘で反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

これに対して、クッルナー・シュラカー(12月30日付)は、ヌスラ戦線がシリア軍によって制圧された第82師団基地に対して自爆攻撃などを行って反撃、同地を奪還したと伝えた。

なお、クッルナー・シュラカー(12月30日付)は、シャイフ・マスキーン市へのシリア軍の進軍を受け、アル=カーイダ系組織のヌスラ戦線が抗戦する一方で、自由シリア軍南部戦線は司令官のほとんどが県外におり、戦闘には参加しておらず、そのことが地元住民から批判を受けている、と伝えた。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員、外国人戦闘員が、カスブ村およびブルジュ・カスブ村一帯でシャームの民のヌスラ戦線、トルキスターン・イスラーム党などからなる反体制武装集団と交戦し、カスブ村の複数カ所を制圧した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がダーライヤー市を「樽爆弾」などで空爆、またマルジュ・スルターン村一帯でジハード主義武装集団と交戦した。

一方、SANA(12月30日付)によると、イスラーム軍が撃った迫撃砲弾8数がハラスター市郊外に着弾し、2人が死亡、2人が負傷した。

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ダマスカス県では、SANA(12月30日付)によると、マッザ86地区、アッバースィーヤ地区、バーブ・トゥーマ地区、カッサーア地区、スィブキー公園近く、ジャーヒズ公園近くにイスラーム軍が撃った迫撃砲弾11発が着弾し、10人が負傷した。

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イドリブ県では、SANA(12月30日付)によると、シリア軍がナキール村、フバイト村、ハーミディーヤ村、ハーン・スブル村でシャーム自由人イスラーム運動、シャームの民のヌスラ戦線などからなる反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、SANA(12月30日付)によると、シリア軍がサアン・アスワド村、タスニーム村東部で、シャームの民のヌスラ戦線の拠点を攻撃し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, December 30, 2015、AP, December 30, 2015、ARA News, December 30, 2015、Champress, December 30, 2015、al-Hayat, December 31, 2015、Iraqi News, December 30, 2015、Kull-na Shuraka’, December 30, 2015、al-Mada Press, December 30, 2015、Naharnet, December 30, 2015、NNA, December 30, 2015、Reuters, December 30, 2015、SANA, December 30, 2015、UPI, December 30, 2015などをもとに作成。

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