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国内の暴力
イドリブ県では、『ハヤート』(10月12日付)など各紙が、複数の活動家・目撃者の話として、反体制武装勢力がマアッラト・ヌウマーン市に近いダマスカス・アレッポ街道を約5キロにわたって制圧した、と報じた。
また反体制武装勢力のアクラム・サーリフ大佐はAFP(10月11日付)に対して、「軍は(マアッラト・ヌウマーン市の)奪還を試みたが、反体制活動家はこれを阻止した」と述べた。
さらに反体制活動家のムハンマド・カナアーンは、マアッラト・ヌウマーン市に近いワーディー・ダイフ基地を反体制武装勢力が戦車1台で攻撃、制圧した、と述べた。
このほか、シリア人権委員会によると、スィフヤーン村で軍・治安部隊が反体制武装勢力と激しく交戦した。
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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、カダム区のダマスカス・ダルアー街道の検問所で、軍・治安部隊と反体制武装勢力が交戦し、軍の兵士2人が死亡した。
またシリア人権委員会なる組織によると、カーブーン区、マイダーン地区で治安当局による逮捕・捜索活動が行われた。
一方、シリア人権監視団はマッザ区の高等教育省に近い軍事裁判所前で「激しい爆発」があったと発表した。被害の詳細は明らかでないという。
これに関して、シリア・アラブ・テレビ(10月11日付)は、高等教育省に近いバラームケ・税関地区で爆破テロが発生したと報じた。
また使徒末裔大隊とアンサール・イスラーム旅団が共同声明を出し、高等教育省に近い総合情報部のコンプレックスに爆弾を仕掛けたと発表した。
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ダマスカス郊外県では、シリア人権委員会によると、アルトゥーズ町などが軍・治安部隊の砲撃を受けた。
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ヒムス県では、地元調整諸委員会によると、ヒムス市ハーリディーヤ地区で軍・治安部隊に対する掃討作戦を続けた。
一方、SANA(10月11日付)によるとダイル・フール村、シャルク・ジャンダル地方、ヒムス市ジャウラト・シヤーフ地区などで、軍・治安部隊が反体制武装勢力の追撃を継続し、多数の戦闘員を殺害した。
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ダルアー県では、シリア人権委員会によると、シャイフ・マスキーン市などで、軍・治安部隊が反体制武装勢力と交戦した。
一方、SANA(10月11日付)によると、マアルバ町・ブスラー・シャーム市間の街道で、軍・治安部隊が反体制武装勢力と交戦し、多数の戦闘員を殺害した。
『クッルナー・シュラカー』(10月11日付)によると、統一社会主義者党のハーリド・アッブード人民議会議員(事務局長)の弟のアブドゥルムンイム・ムーサー・アッブードがダルアー県ヌアイマ村で暗殺された。
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タルトゥース県では、SANA(10月11日付)によると、反体制武装勢力がアリーダ国境通行所でレバノンからの旅客バスを襲撃し、乗っていたシリア人労働者8人が死亡、8人が負傷した。
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アレッポ県では、SANA(10月11日付)によると、アレッポ市カルム・ジャバル地区で軍・治安部隊が反体制武装勢力の「浄化」を完了した。
またブスターン・カスル地区などで軍・治安部隊は反体制武装勢力の追撃を継続し、多数の戦闘員を殺害した。
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ハマー県では、SANA(10月11日付)によると、アシャーリナ村などで、軍・治安部隊が反体制武装勢力と交戦し、多数の戦闘員を殺害した。
反体制勢力の動き
反体制勢力の動きシリア国民評議会のアブドゥルバースィト・スィーダー事務局長は、ローラン・ファビウス外務大臣と会談、またフランス議会の外交委員会で証言した。
証言後、スィーダー事務局長は、評議会の指導部を「近いうちに」シリア国内に移転させる意思を示した。
また来週、カタールで予定されている会合で、評議会の組織再編(拡大)が行われるだろうと述べた。
レバノンの動き
ヒズブッラーのハサン・ナスルッラー書記長がテレビ演説し、シリア国内で戦闘員を派遣しているとの一部情報を否定した。
ナスルッラー書記長は「シリアでの危機発生当初から、一部のアラブ衛星放送は、ヒズブッラーがシリアに3000人の戦闘員を派遣していると報じてきたが、この報道は間違いで偽りだと言ってきた…。殉教者が出れば、我々は遺族に真実を伝える。いつ、どこで、どのように同胞が殉教したかを」と述べた。
また「今の今まで、我々はシリア政府とともに(シリア国内で)戦ったことはない。シリア政府は我々にそうするよう要請していない。我々がそうすることに関心を持っていると誰がいったのか?」と付言した。
一方、対シリア国境での武装集団による殺人、誘拐、強姦などの増加を受け、住民が自衛のため武装を強化していると指摘、「私は、ヒズブッラーに属していようといまいと、国境地域にとどまる人を妨げることはできない」としつつも、「我々は新たな戦線を開くことはない」と述べ、同地域の防衛に直接介入しない意思を明示した。
さらにシリアで死亡したとされるアリー・フサイン・ナースィーフ(アブー・アッバース)については、「アブー・アッバースの殉教に関して言われていることはすべて偽りだ…。ベカーアの住民に聞けば、彼がベカーアの歩兵旅団の司令官だったことが分かる…。(国境の)村々は連日砲撃を受けており、アブー・アッバースを含む多くの殉教者が出ている」と述べた。
自由シリア軍によるナスルッラー暗殺の脅迫に関しては、「シリアの一部の反体制勢力に、我々を脅迫しないようアドバイスする。無駄だからだ…。誤った非難は君たちのためにならずそのことで、私に謝罪を求めることはできない」と一蹴した。
なおこの演説では、10月6日にイスラエル領内で撃墜された無人飛行機を、ヒズブッラーが派遣したこと、また同飛行機がイラン製であることを認めた。
シリア・アラブ航空旅客機の強制着陸に関して
トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン首相は、シリア・アラブ航空旅客機の強制着陸に関して、ロシア製の軍装備品が積まれていたと述べた。
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アフメト・ダウトオール外務大臣は、シリア・アラブ航空旅客機の強制着陸に関して、「通報」に基づき同機を強制着陸させ、「違法な積荷」を押収したことを明らかにしたが、「通報」元については明言しなかった。
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NTV(10月11日付)、TRT(10月11日付)によると、押収された積荷のなかには、ロケット弾の部品、通信機器などが含まれていた、という。
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シリア外務在外居住者省のジハード・マクディスィー報道官は、トルコ空軍によるシリア・アラブ航空旅客機の強制着陸(10日)に関して、「いかなる武器、禁止された物資も輸送していなかった」と述べた。
マクディスィー報道官によると、同機(14時26分モスクワ発便)は、17時20分にトルコ領内に入るや、トルコ空軍によってアンカラ国際空港に強制着陸され、約2時間待機させられ後、トルコ当局が乗客らを空港内の待合室に移動させ、機内を検査、一部の積荷を調査のためとして押収した、という。
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ロシア外務省報道官は、トルコ空軍によるシリア・アラブ航空旅客機の強制着陸に関して、「ロシア人を含む乗客の安全への脅威」と非難した。
同報道官はまた、「アンカラはロシア人乗客の有無をロシア大使館に通知せず、大使館代表による乗客への医療支援の提供の申し出を拒否した…。明確な説明のないまま二国間の慣習に違反した」と非難した。
諸外国の動き
トルコのタネル・ユルドゥズ・エネルギー天然資源大臣は、「1週間前からシリアがトルコからの電力の購入を停止している」と6日の前言と矛盾する発言をした。
「内戦で電力送電ネットワークが損害を受けた」のがその理由だという。
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イラクのヌーリー・マーリキー首相は滞在先のプラハで記者団に「イラク経由でシリアに武器が流れることはないと強調する…。我々はシリアへの武器流入を抑止するため国境に軍を展開した」と述べた。
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シリア人避難民問題支援担当調整官にパノス・ムムトズィス(Panos Moumtzis)氏は、AFP(10月11日付)に対して、シリア人避難民支援のための資金が不足していると述べ、資金援助を改めて求めた。
Akhbar al-Sharq, October 11, 2012、AFP, October 11, 2012、al-Hayat, October 12, 2012、Kull-na Shuraka’, October 11, 2012、al-Kurdiya News,
October 11, 2012、Naharnet, October 12, 2012、Reuters, October 11, 2012、SANA,
October 11, 2012などをもとに作成。
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